合理的な意見は、ドライや冷静すぎると思われることがあるが。
人の命に対して、真剣に向き合っているという結果だと思う。
Kindle 価格: | ¥898 (税込) |
獲得ポイント: | 9ポイント (1%) |
を購読しました。 続刊の配信が可能になってから24時間以内に予約注文します。最新刊がリリースされると、予約注文期間中に利用可能な最低価格がデフォルトで設定している支払い方法に請求されます。
「メンバーシップおよび購読」で、支払い方法や端末の更新、続刊のスキップやキャンセルができます。
エラーが発生しました。 エラーのため、お客様の定期購読を処理できませんでした。更新してもう一度やり直してください。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
むだ死にしない技術 Kindle版
知ることで、防げる死がある――。
さまざまな分野を合理化してきたホリエモンがいま最も力を入れて語る、 これからの日本の医療と、日本人の健康への提言とは?
「ピロリ菌を除去しないせいで、毎年胃がんで約5万人が死亡」
「日本人のがんの約4分の1は予防できる感染症が原因だった」
「大人の8割が歯周病なのに放置している」
「生命保険には入るのに、がん検診受けてない人多い」…etc.
日本人は病気の“治療”より“予防”に意識を向ければ、もっと長生きできる!
誰もが今すぐ知って実践してほしい、これからの健康と医療の考え方。
読者からの感想が続々!
「早速ピロリ菌の検査を受けました!」(30代・教員)
「歯周病の怖さを知った…歯磨きだけで十分だと思っていた」(30代・公務員)
「積極的に健康をつかみとる姿勢に共感しました」(40代・会社員)
「経済、医療業界の今後、日本の目指すべき未来が書かれている」(30代・看護師)
「重病になってからでは自分も周りも大変、予防できるならぜひ取り組みたい」(50代・管理職)
さまざまな分野を合理化してきたホリエモンがいま最も力を入れて語る、 これからの日本の医療と、日本人の健康への提言とは?
「ピロリ菌を除去しないせいで、毎年胃がんで約5万人が死亡」
「日本人のがんの約4分の1は予防できる感染症が原因だった」
「大人の8割が歯周病なのに放置している」
「生命保険には入るのに、がん検診受けてない人多い」…etc.
日本人は病気の“治療”より“予防”に意識を向ければ、もっと長生きできる!
誰もが今すぐ知って実践してほしい、これからの健康と医療の考え方。
読者からの感想が続々!
「早速ピロリ菌の検査を受けました!」(30代・教員)
「歯周病の怖さを知った…歯磨きだけで十分だと思っていた」(30代・公務員)
「積極的に健康をつかみとる姿勢に共感しました」(40代・会社員)
「経済、医療業界の今後、日本の目指すべき未来が書かれている」(30代・看護師)
「重病になってからでは自分も周りも大変、予防できるならぜひ取り組みたい」(50代・管理職)
- 言語日本語
- 出版社マガジンハウス
- 発売日2016/9/21
- ファイルサイズ6688 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年、福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年に有限会社オン・ザ・エッジ(後のライブドア)を起業。2000年東証マザーズ上場。2006年証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「焼肉部」「755」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活躍。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者がいる。2014年、会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」(現・堀江貴文イノベーション大学校 HIU)をスタート。2015年、エビデンスに基づいた正しい予防医療の知識啓発を目指し「予防医療普及委員会」(現・予防医療普及協会)を立ち上げる。胃がんの原因であるピロリ菌除去の重要性を伝える「ピ」プロジェクトをおこなった。おもな著書に『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『99%の会社はいらない』(ベスト新
登録情報
- ASIN : B01NCNU7C1
- 出版社 : マガジンハウス (2016/9/21)
- 発売日 : 2016/9/21
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 6688 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 127ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 222,044位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 4,245位家庭医学・健康 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1972年福岡県生まれ。91年東京大学入学、のち中退。96年、有限会社オン・ザ・エッヂ設立。02年、旧ライブドアから営業権を取得。04年、社名を株式会社ライブドアに変更し、代表取締役CEOとなる。06年1月、証券取引法違反で逮捕。11年4月懲役2年6ヶ月の実刑判決が確定。13年3月に仮出所。著書に『拝金』ほか多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年11月23日に日本でレビュー済み
この本を一行で要約するなら「治療より予防」だ。
すぐにピロリ菌の検査キットを申し込んでしまった。
印象に残った点。
・病院は具合が悪くなったら行くのではなく、
症状が無くても定期的に受けるべき。
・嫌なことがあったら、さっさとすぐ寝る!
・老眼も白内障予防で直せる?よくわからなかった。
すぐにピロリ菌の検査キットを申し込んでしまった。
印象に残った点。
・病院は具合が悪くなったら行くのではなく、
症状が無くても定期的に受けるべき。
・嫌なことがあったら、さっさとすぐ寝る!
・老眼も白内障予防で直せる?よくわからなかった。
2016年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
つい後回しにしたしまうけど、後で取り返しのつかない後悔をしたくないなら、しっかりと健康診断プラスαの検査ををして、早期発見、早期治療を心掛けよう!っていう内容。確かにそう思う、早期発見で助かる命はたくさんある。特別な人間はいない、健康を過信しないでやるべきことはやっていきたい!
2016年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
医療というと病気になったら病院に行って治療してもらうことだと思っている人が多いのではなかろうか。
もしも病気になる前に予防ができる医療があればそれに越したことはない。
病気にならないようにすればいいのだ。
健康であることは人生の第一目的にする必要はないが、第一条件になる。
なぜなら病気になったら不自由になってしまうだろうし、何もできなくなる。
予防医療を学びたいと思いナチュラルメディカルカレッジで学んだが、周りの人たちに話してもピンと来る人が多く残念に思っていた。
そんな時に本書を見つけとても嬉しくなる。
ホリエモンという影響力がある人間がこういった情報を出すことはとても大切だ。
厚生労働省も治療から予防へと舵を切ったと聞いているけれど、世の中に浸透するのは一般に知られた人が話すことのほうが大きい。
そして合理的な考えを持つ著者だからこその痛快な切り口がとても気持ちが良いです。
フェルドマン博士の 日本経済最新講義 に日本の社会保障である健康保健にもメスが入れられている。
予防医療を受けている人が健康保険料を安くし、予防をしていない人が保険料が高くなる仕組みを作れば、治療よりも予防する人が増え、税金でまかなわれているお金も節約できるようになるのだ。
人工知能の技術が発達すればビッグデータを解析して人間の医者ではなく、機械の医者が答えてくれる可能性もある。
しかも診断技術は人間よりも格段にアップするという説もある。
誰もが健康であり続けるように予防医療が世の中に広まって欲しい。
健康であって好きなことだけする時代がもうすぐやってくるのだ。
もしも病気になる前に予防ができる医療があればそれに越したことはない。
病気にならないようにすればいいのだ。
健康であることは人生の第一目的にする必要はないが、第一条件になる。
なぜなら病気になったら不自由になってしまうだろうし、何もできなくなる。
予防医療を学びたいと思いナチュラルメディカルカレッジで学んだが、周りの人たちに話してもピンと来る人が多く残念に思っていた。
そんな時に本書を見つけとても嬉しくなる。
ホリエモンという影響力がある人間がこういった情報を出すことはとても大切だ。
厚生労働省も治療から予防へと舵を切ったと聞いているけれど、世の中に浸透するのは一般に知られた人が話すことのほうが大きい。
そして合理的な考えを持つ著者だからこその痛快な切り口がとても気持ちが良いです。
フェルドマン博士の 日本経済最新講義 に日本の社会保障である健康保健にもメスが入れられている。
予防医療を受けている人が健康保険料を安くし、予防をしていない人が保険料が高くなる仕組みを作れば、治療よりも予防する人が増え、税金でまかなわれているお金も節約できるようになるのだ。
人工知能の技術が発達すればビッグデータを解析して人間の医者ではなく、機械の医者が答えてくれる可能性もある。
しかも診断技術は人間よりも格段にアップするという説もある。
誰もが健康であり続けるように予防医療が世の中に広まって欲しい。
健康であって好きなことだけする時代がもうすぐやってくるのだ。
2016年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんにちは、古舘 健です。
本書は、ロケットエンジン開発やスマホアプリのプロデュース、有料メルマガや堀江貴文HIUなど幅広く活躍する著者が予防医療について書いた注目の1冊です。
2016年3月1日に立ち上げた予防医療普及協会(現、一般社団法人予防医療普及協会)の治療から予防に医療を変えようとする予防医療普及活動の一端を紹介しています。
「僕は今回のクラウドファンディングのような形式で、世の中側にまず啓発し、支援者を募る。共感してくれる人たちとビジネスを起して、最終的に制度面の改善に訴求していくのがいいのではないかと思っている。今後も予防医療普及協会と生命保険会社がタッグを組むなど、新たな医療ビジネスを構想している段階だ。(P132)」
医療に関する内容は専門医に取材し、監修を受けたということですが、誤解を招く表現が多かったのが残念でした。
例えば、以下の部分です。
「一般の人がきちんとしたリテラシーにもとづいてリスクを判断するには、各学会が出している『ガイドライン』を参照するのがいい。(P79)」
各学会がつくった「診療ガイドライン」を鵜呑みにしてはいけません。なぜなら製薬会社、著名な研究者や教授の利権が入っていることがあるからです。
また、本書の「ガイドライン」という表現は誤解を招くので、「診療ガイドライン」と訂正した方がいいです。なぜなら、「ガイドライン」だと遵守しなければいけない印象をうけるからです。「診療ガイドライン」は、一般的な診療方法ではなく、一人ひとりの患者の状況に応じて変わる参考資料です。英語でも「clinical practiceもしくは clinical guideline」です。正しい方法でつくられた「診療ガイドライン」かどうかは、国際的に広く使われるAGREEⅡというチェックシートで批判的に吟味することができます。
以下の表現にも注意して欲しいです。
「あたりまえだが、がんは早く発見すればするほど、生存率があがる。胃がんはステージⅠで見つかれば5年生存率は97.8%、ステージⅡになると、66.7%、ステージⅢでは半分以下の49.1%まで落ち込む。」
なぜなら<検診で生存率を高めても意味がない>からです。生存率は、死を遅らせることを意味しません。がんであることが長期間わかっているだけで、がんで死ぬ人が減るかどうかまではわかりません。例えば、がんで80歳に亡くなられる方がいるとします。それを75歳で見つけられれば5年生存率は100%ですが、78歳で見つけると5年生存率は0%になります。
がんの早期発見が死を遅らせるのであれば、1年間の死亡率が下がります。しかし今のところ、検診は生存率を上げますが、死亡率をほとんど下げていません。その理由として考えられるのは、今のところ検診が治療しなくてもいい非進行性の腫瘍を早くたくさん見つけているからです。
*参考 病気の「数字」のウソを見抜く 日経BP社
本書で紹介されていた歯周病と全身の病気についても注意が必要です。
残念ですが、歯周病が全身の病気に影響を与えるという論文のほとんどはかなり怪しい。糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、早産など歯周病が影響を与える根拠となった論文を読んでいただくとわかります。
例えば、数多くの研究を網羅的に集め、結果を統計的に解析した結果、歯周病の治療(歯磨きやスケーリング)は、糖尿病のデータ(HbA1c)をほとんど改善しないことがわかりました。
参考:The Effect of Nonsurgical Periodontal Therapy on Hemoglobin A1c Levels in Persons With Type 2 Diabetes and Chronic Periodontitis A Randomized Clinical Trial, Steven P. Engebretson, DMD, MS, MS et al, JAMA.2013;310(23): 2523-2532.doi:10.1001/jama.2013.282431
私の病院でも糖尿病内科の先生と連携して口腔管理を行っています。
歯周病は糖尿病の合併症であり、糖尿病のコントロールが悪ければ歯周病が悪化するのは事実です(糖尿病→歯周病)。しかし、歯周病は糖尿病の血糖管理にはあまり影響を与えないと私は思います(歯周病→糖尿病???)。確かに経験上、ほほや歯肉が大きく腫れて膿が出ているような状態であれば、糖尿病の血糖管理にも影響します。
今までの話と矛盾するようですが、口は生活習慣を表します。口は、食事や健康の意識や意欲が現れる場所だと私は思っています。そのため歯を大事にするという著者の考えに賛成です。また、エビデンスは参考資料の一つに過ぎません。一人ひとりが何を望むかが大切でしょう。著者の医療界に向けた新しい取り組みを私は応援したいです。
「僕は正直、生活習慣や食事に関して何かを言える立場ではない。食事をどうのこうの、というのはストレスをためることになるからあまりやりたくないと個人的には思っているし、どこまでどうやるかエビデンスが不確かなものも多い。
医者でない僕の立場から伝えたいのは、『健康法』ではなく、あくまでも『健康』に対する考え方であって、医療リテラシーを上げることや『健康論』なのだ。(P143-144)」
閉鎖的な医療業界に新しい風を送り込み、医療リテラシーを上げようと奮闘する著者の健康論をぜひチェックしてみてください。
以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。
------------------------------------------------
P34
「日本でこれ以上、むだ死にを増やさないためにも、僕はいまこそ健康保険組織を民営化すべきだと考えている。
これからは、民間の保険会社と組んで検査を義務化し、予防医療を兼ねた保険プランをビジネス化すれば、検診受診率も各段に上がるはずだ。
P48
「韓国も日本と同じくピロリ菌感染者が多い。
胃がんの検診受診率は10年以上前は日本と同じぐらいだったが、胃がん死亡者を劇的に減らすことに成功している。
韓国は、『内視鏡でも、バリウムでも、どちらでもいいので2年に1度は検査を受けてください。その代り検査を受けなかったら
、胃がんの医療費を高くします。」という仕組みにしたところ、受診率が大幅に上がったそうだ。」
P92
「がん検査のやり方は、どんどん新しくなっている。
(中略)最近は『マイクロRNA』や『エクソソーム』による検診が導入され、短時間で少ない血液でがんの診断が可能になりつつある。
(中略)体内の細胞ががん化すると、ある特定のマイクロRNAの作用量が変化するため、膵臓がんなど見つけにくいがんの早期発見に有効だという。」
P136-137
「僕は最終的に、自分の病歴やカルテがスマホで一覧できるようなサービスができたらいいんじゃないかと思う。アプリやウエアラブルが勝手に自分の健康状態と照合してくれて、薬が自動的に自宅に届くような、そんなサービスが可能になるのではないかと考えている。」
------------------------------------------------
◆目次◆
はじめに 僕がいま「医療」を変える理由
序章 あなたは、むだ死にするかもしれない
1章 むだ死にしたくなければ、ピロリ菌に気をつけろ。
2章 むだ死にしたくなければ、リスクを恐れるな。
3章 むだ死にしたくなければ、「忙しい」を言い訳にするな。
4章 むだ死にしたくなければ、歯医者に行け。
5章 むだ死にしたくなければ、QOLを意識しろ。
終章 これからの生存戦略と医療
おわりに もう早死にするわけにはいかない、僕の健康法。
------------------------------------------------
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
本書は、ロケットエンジン開発やスマホアプリのプロデュース、有料メルマガや堀江貴文HIUなど幅広く活躍する著者が予防医療について書いた注目の1冊です。
2016年3月1日に立ち上げた予防医療普及協会(現、一般社団法人予防医療普及協会)の治療から予防に医療を変えようとする予防医療普及活動の一端を紹介しています。
「僕は今回のクラウドファンディングのような形式で、世の中側にまず啓発し、支援者を募る。共感してくれる人たちとビジネスを起して、最終的に制度面の改善に訴求していくのがいいのではないかと思っている。今後も予防医療普及協会と生命保険会社がタッグを組むなど、新たな医療ビジネスを構想している段階だ。(P132)」
医療に関する内容は専門医に取材し、監修を受けたということですが、誤解を招く表現が多かったのが残念でした。
例えば、以下の部分です。
「一般の人がきちんとしたリテラシーにもとづいてリスクを判断するには、各学会が出している『ガイドライン』を参照するのがいい。(P79)」
各学会がつくった「診療ガイドライン」を鵜呑みにしてはいけません。なぜなら製薬会社、著名な研究者や教授の利権が入っていることがあるからです。
また、本書の「ガイドライン」という表現は誤解を招くので、「診療ガイドライン」と訂正した方がいいです。なぜなら、「ガイドライン」だと遵守しなければいけない印象をうけるからです。「診療ガイドライン」は、一般的な診療方法ではなく、一人ひとりの患者の状況に応じて変わる参考資料です。英語でも「clinical practiceもしくは clinical guideline」です。正しい方法でつくられた「診療ガイドライン」かどうかは、国際的に広く使われるAGREEⅡというチェックシートで批判的に吟味することができます。
以下の表現にも注意して欲しいです。
「あたりまえだが、がんは早く発見すればするほど、生存率があがる。胃がんはステージⅠで見つかれば5年生存率は97.8%、ステージⅡになると、66.7%、ステージⅢでは半分以下の49.1%まで落ち込む。」
なぜなら<検診で生存率を高めても意味がない>からです。生存率は、死を遅らせることを意味しません。がんであることが長期間わかっているだけで、がんで死ぬ人が減るかどうかまではわかりません。例えば、がんで80歳に亡くなられる方がいるとします。それを75歳で見つけられれば5年生存率は100%ですが、78歳で見つけると5年生存率は0%になります。
がんの早期発見が死を遅らせるのであれば、1年間の死亡率が下がります。しかし今のところ、検診は生存率を上げますが、死亡率をほとんど下げていません。その理由として考えられるのは、今のところ検診が治療しなくてもいい非進行性の腫瘍を早くたくさん見つけているからです。
*参考 病気の「数字」のウソを見抜く 日経BP社
本書で紹介されていた歯周病と全身の病気についても注意が必要です。
残念ですが、歯周病が全身の病気に影響を与えるという論文のほとんどはかなり怪しい。糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、早産など歯周病が影響を与える根拠となった論文を読んでいただくとわかります。
例えば、数多くの研究を網羅的に集め、結果を統計的に解析した結果、歯周病の治療(歯磨きやスケーリング)は、糖尿病のデータ(HbA1c)をほとんど改善しないことがわかりました。
参考:The Effect of Nonsurgical Periodontal Therapy on Hemoglobin A1c Levels in Persons With Type 2 Diabetes and Chronic Periodontitis A Randomized Clinical Trial, Steven P. Engebretson, DMD, MS, MS et al, JAMA.2013;310(23): 2523-2532.doi:10.1001/jama.2013.282431
私の病院でも糖尿病内科の先生と連携して口腔管理を行っています。
歯周病は糖尿病の合併症であり、糖尿病のコントロールが悪ければ歯周病が悪化するのは事実です(糖尿病→歯周病)。しかし、歯周病は糖尿病の血糖管理にはあまり影響を与えないと私は思います(歯周病→糖尿病???)。確かに経験上、ほほや歯肉が大きく腫れて膿が出ているような状態であれば、糖尿病の血糖管理にも影響します。
今までの話と矛盾するようですが、口は生活習慣を表します。口は、食事や健康の意識や意欲が現れる場所だと私は思っています。そのため歯を大事にするという著者の考えに賛成です。また、エビデンスは参考資料の一つに過ぎません。一人ひとりが何を望むかが大切でしょう。著者の医療界に向けた新しい取り組みを私は応援したいです。
「僕は正直、生活習慣や食事に関して何かを言える立場ではない。食事をどうのこうの、というのはストレスをためることになるからあまりやりたくないと個人的には思っているし、どこまでどうやるかエビデンスが不確かなものも多い。
医者でない僕の立場から伝えたいのは、『健康法』ではなく、あくまでも『健康』に対する考え方であって、医療リテラシーを上げることや『健康論』なのだ。(P143-144)」
閉鎖的な医療業界に新しい風を送り込み、医療リテラシーを上げようと奮闘する著者の健康論をぜひチェックしてみてください。
以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。
------------------------------------------------
P34
「日本でこれ以上、むだ死にを増やさないためにも、僕はいまこそ健康保険組織を民営化すべきだと考えている。
これからは、民間の保険会社と組んで検査を義務化し、予防医療を兼ねた保険プランをビジネス化すれば、検診受診率も各段に上がるはずだ。
P48
「韓国も日本と同じくピロリ菌感染者が多い。
胃がんの検診受診率は10年以上前は日本と同じぐらいだったが、胃がん死亡者を劇的に減らすことに成功している。
韓国は、『内視鏡でも、バリウムでも、どちらでもいいので2年に1度は検査を受けてください。その代り検査を受けなかったら
、胃がんの医療費を高くします。」という仕組みにしたところ、受診率が大幅に上がったそうだ。」
P92
「がん検査のやり方は、どんどん新しくなっている。
(中略)最近は『マイクロRNA』や『エクソソーム』による検診が導入され、短時間で少ない血液でがんの診断が可能になりつつある。
(中略)体内の細胞ががん化すると、ある特定のマイクロRNAの作用量が変化するため、膵臓がんなど見つけにくいがんの早期発見に有効だという。」
P136-137
「僕は最終的に、自分の病歴やカルテがスマホで一覧できるようなサービスができたらいいんじゃないかと思う。アプリやウエアラブルが勝手に自分の健康状態と照合してくれて、薬が自動的に自宅に届くような、そんなサービスが可能になるのではないかと考えている。」
------------------------------------------------
◆目次◆
はじめに 僕がいま「医療」を変える理由
序章 あなたは、むだ死にするかもしれない
1章 むだ死にしたくなければ、ピロリ菌に気をつけろ。
2章 むだ死にしたくなければ、リスクを恐れるな。
3章 むだ死にしたくなければ、「忙しい」を言い訳にするな。
4章 むだ死にしたくなければ、歯医者に行け。
5章 むだ死にしたくなければ、QOLを意識しろ。
終章 これからの生存戦略と医療
おわりに もう早死にするわけにはいかない、僕の健康法。
------------------------------------------------
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
2016年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
予防したって仕方ない(病気になる確率は変わらない)、
重大な病気だと分かったら治療しても間に合わない……
という説を信じて、知人が手遅れで亡くなった。
何を信じるかは本人の勝手なのだが、少なくとも何もしないのが一番だという本を勧めたくはない。
著者は科学技術に対して前向きでひたすら明るい。
人類がいつの日か病魔を退治できると信じている。
情報不足、勉強不足を反省させられる。
なので、読み終わった後、
載っていた検査をやってみよう、
最新の検査を体験してみよう、
歯医者に行ってこの予防法を試してみよう、
とワクワクする。
それだけでも儲けものだと思う。
少なくても自分はかかりつけの歯科衛生士に3DSやってますか? と聞いてみた。
本書は自分の健康や家族の健康を見直す、手遅れを防ぐ、良いきっかけになると思う。
重大な病気だと分かったら治療しても間に合わない……
という説を信じて、知人が手遅れで亡くなった。
何を信じるかは本人の勝手なのだが、少なくとも何もしないのが一番だという本を勧めたくはない。
著者は科学技術に対して前向きでひたすら明るい。
人類がいつの日か病魔を退治できると信じている。
情報不足、勉強不足を反省させられる。
なので、読み終わった後、
載っていた検査をやってみよう、
最新の検査を体験してみよう、
歯医者に行ってこの予防法を試してみよう、
とワクワクする。
それだけでも儲けものだと思う。
少なくても自分はかかりつけの歯科衛生士に3DSやってますか? と聞いてみた。
本書は自分の健康や家族の健康を見直す、手遅れを防ぐ、良いきっかけになると思う。
2019年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
堀江さんの本は今までも、多く読んできた。
その中でも、予防医学に力を注いでいることがよく分かる本著作の内容は一番最初に読むべき本だと私は思う。
健康とは、悪くなってから気づくのは遅すぎる。
常に先手、先手で対処をしていくのがこれから長く生きていく為には必要だと改めて感じた。
その中でも、予防医学に力を注いでいることがよく分かる本著作の内容は一番最初に読むべき本だと私は思う。
健康とは、悪くなってから気づくのは遅すぎる。
常に先手、先手で対処をしていくのがこれから長く生きていく為には必要だと改めて感じた。
2016年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よい話をもってきてまとめた感じ。買って読むほどではないかな。