少し前に出版された書籍ですが、日経新聞のコラムに取り上げられていたことから、読んでみました。
千葉県精神科医療センターで密着取材し、救急搬送される患者さんについて、医療者の奮闘の様子も交えながら、淡々と実態を綴っています。精神科のスタッフは逃げ出したくなるような場面にも遭遇しつつも、でも、誰かがケアをしなければ、患者さんが元の生活に戻れないとの想いに動かされています。この想いが、仕事の源泉になっていることもよくわかります。読者が「なぜ?」と思う点についても丁寧に書かれています。
感染症のまん延にあたり、感染者のケアにあたる医療スタッフにも通じるものを感じました。
医療者への暖かいまなざしを社会全体で持てるようになることが、成熟した社会の一条件ではないかとも考えます。

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救急精神病棟 (講談社文庫) 文庫 – 2010/1/15
野村 進
(著)
緊急治療を要する精神病患者に24時間取り組む病院の真実! 日本初、救急の精神病患者を専門に受け入れ治療する千葉県精神科医療センターを3年間にわたり密着取材。「精神科救急」と呼ばれる医療の現場をあますところなく精密に活写した。24時間態勢で最前線に立つ医師、看護師たちの闘いと苦悩と喜び、新薬の登場、そして精神科医療の大変革を描く渾身のノンフィクション。
日本初、救急の精神病患者を専門に受け入れ治療する千葉県精神科医療センターを3年間にわたり密着取材。
「精神科救急」と呼ばれる医療の現場をあますところなく精密に活写した。
24時間態勢で最前線に立つ医師、看護師たちの闘いと苦悩と喜び、新薬の登場、そして精神科医療の大変革を描く渾身のノンフィクション。
日本初、救急の精神病患者を専門に受け入れ治療する千葉県精神科医療センターを3年間にわたり密着取材。
「精神科救急」と呼ばれる医療の現場をあますところなく精密に活写した。
24時間態勢で最前線に立つ医師、看護師たちの闘いと苦悩と喜び、新薬の登場、そして精神科医療の大変革を描く渾身のノンフィクション。
- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2010/1/15
- ISBN-104062765632
- ISBN-13978-4062765633
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商品の説明
著者について
野村 進
1956年、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科中退。78年~80年、フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学に留学。帰国後、81年に『フィリピン新人民軍従軍記』(講談社+α文庫)を発表。アジア・太平洋地域、先端医療、メディア、事件、人物・企業論などの分野で取材と執筆を続けてきた。97年、『コリアン世界の旅』(講談社文庫)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞と第19回講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。99年、『アジア 新しい物語』(文春文庫)で第11回アジア・太平洋賞を受賞。朝日新聞、読売新聞の書評委員を歴任。現在、拓殖大学国際学部教授。主な著書に『日本領サイパン島の一万日』(岩波書店)、『千年、働いてきました』(角川oneテーマ21)、『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書)などがある。
1956年、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科中退。78年~80年、フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学に留学。帰国後、81年に『フィリピン新人民軍従軍記』(講談社+α文庫)を発表。アジア・太平洋地域、先端医療、メディア、事件、人物・企業論などの分野で取材と執筆を続けてきた。97年、『コリアン世界の旅』(講談社文庫)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞と第19回講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。99年、『アジア 新しい物語』(文春文庫)で第11回アジア・太平洋賞を受賞。朝日新聞、読売新聞の書評委員を歴任。現在、拓殖大学国際学部教授。主な著書に『日本領サイパン島の一万日』(岩波書店)、『千年、働いてきました』(角川oneテーマ21)、『調べる技術・書く技術』(講談社現代新書)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/1/15)
- 発売日 : 2010/1/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 480ページ
- ISBN-10 : 4062765632
- ISBN-13 : 978-4062765633
- Amazon 売れ筋ランキング: - 442,315位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,705位講談社文庫
- - 65,086位ノンフィクション (本)
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2020年6月23日に日本でレビュー済み
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2022年5月8日に日本でレビュー済み
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かなり前の話なので、近代の参考にはあまりならないかもしれませんが、ほぼ実録なので面白いです。
病状などは今も昔も変わらないと思うので、雰囲気は感じられると思います。
病状などは今も昔も変わらないと思うので、雰囲気は感じられると思います。
2017年4月23日に日本でレビュー済み
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裏の精神救急が、分かります。
ぜひ、読んで、違う偏見を取り除いて下さい!
ぜひ、読んで、違う偏見を取り除いて下さい!
2015年9月24日に日本でレビュー済み
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この度は迅速かつご丁寧なお取引を有難うございました。また機会がございましたら宜しくお願い致します。
2016年6月12日に日本でレビュー済み
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興味深くて、あっという間に読破してしまいました!私の身近にも精神障がいをもつ方がいますが、少しではありますが、理解できたような気がしました。
2016年6月21日に日本でレビュー済み
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救急で精神病を収容する施設に密着した本作。こういった病院は、少ない。
外傷の救急の場合は、手術などをして命を救うという明確な指針があるが、精神救急の場合はとても難しい。
千葉にあるこの国立センターは、全国で先駆けて精神救急をやっている。そして、平均3か月くらいで患者を回復させ、退院させる。
これは、たぶんとっても早い。独自の方法で長期入院させない方法を実践しているのだ。本書は、その内実に迫っていてとても貴重である。
しかし、統合失調症が治る病気にまでなってきた、というのは知らなかった。印象的には少し不治の病的なイメージだが。
とはいえ、年間3万を超える自殺者。半数以上は大小はあれ、精神的に病んでいる人が多いと思う。
こういった精神科病院に入って、元気を取り戻して、自殺衝動を実践する人も多いのではなかろうか。
そう考えると病院や医師が、一人の患者をその人生を通してみていくのは、無理があるだろう。結局、家族のもとに負担はのしかかる。
風邪も放置すれば、重病になる。いかに、そのひきはじめに気づくか…これがは重要かもしれない。
いまも、統合失調症の人がスーパーで人を刺殺した事件が起こった。
自死か他死、この2択しかない世界に生きなければいけない人の絶望は、計り知れない。
外傷の救急の場合は、手術などをして命を救うという明確な指針があるが、精神救急の場合はとても難しい。
千葉にあるこの国立センターは、全国で先駆けて精神救急をやっている。そして、平均3か月くらいで患者を回復させ、退院させる。
これは、たぶんとっても早い。独自の方法で長期入院させない方法を実践しているのだ。本書は、その内実に迫っていてとても貴重である。
しかし、統合失調症が治る病気にまでなってきた、というのは知らなかった。印象的には少し不治の病的なイメージだが。
とはいえ、年間3万を超える自殺者。半数以上は大小はあれ、精神的に病んでいる人が多いと思う。
こういった精神科病院に入って、元気を取り戻して、自殺衝動を実践する人も多いのではなかろうか。
そう考えると病院や医師が、一人の患者をその人生を通してみていくのは、無理があるだろう。結局、家族のもとに負担はのしかかる。
風邪も放置すれば、重病になる。いかに、そのひきはじめに気づくか…これがは重要かもしれない。
いまも、統合失調症の人がスーパーで人を刺殺した事件が起こった。
自死か他死、この2択しかない世界に生きなければいけない人の絶望は、計り知れない。
2013年8月16日に日本でレビュー済み
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ドラマ化して欲しいと思いました。救命救急ドラマは飽きたがこういったドラマは観たことがないので。
2013年4月9日に日本でレビュー済み
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衝撃!精神科にも救急が必要な事を改めて知った。
軽く(笑)精神科に掛かっている人も、社会福祉、医療関係者にも一度目を通して欲しい。
軽く(笑)精神科に掛かっている人も、社会福祉、医療関係者にも一度目を通して欲しい。