仕事の帰りにビジネス書を買うために寄った本屋に平詰みにされていた。
ビジネス書、所詮読まない代物だが部屋にはそれらしいタイトルの本が
山詰みになっている。
上司やコンサルに進められるままに義務感で買った本達だ。
会社から帰るのはいつも23時をすぎる頃、家に着くとコンビに飯を食いながら
同じことを何度も垂れ流すニュースをつけて夢うつつで冒頭10ページほどを読むと
25時を回り故意にテレビをつけたまま泥のように眠る。
就職して上京してからは物音がしていないと眠れなくなってしまった。
ほんの10ページ目を通すだけだが同期や上司と話をあわせるには充分だった。
そういえば漫画や可愛い絵の描いてある本なんて就職してからこのかた読んでいない。
本書は買う予定はなかった。
きっとゲーム関係の本なのだろうけどこのゲームのハードさえ知らない。
なのになぜか惹かれた。上司の付き合いで行く風俗で大体金髪か茶髪の子を
指名する。そんな流れだったのかもしれない。疲れていたのかもしれない。
なんとなく手にとった。タイトルすら読まなかった。
家に帰り薄いセロハンを剥がす、最近はこういう感じが流行っているのかと
まじまじと表紙を見た。なんとなく可愛いなと思った。
中はよくわからない用語があちこちに散りばめられ正直何が起きているのか
分からなかったが農学部を卒業したこともあり、ああ花の擬人化(?)の何か
なのかと思った。パラパラとめくっていると女の子の図鑑みたいなものが
はじまった。めくり続けると好みの子が何人か見える。
性格なんてわからないがなんかいい、という観点。風俗のパネル指名と同じだ。
そんなことを考えながら時計を見ると27時をすぎていた。
こんな時間まで見てしまったことに新鮮さを感じながら後悔する。
コンビ二飯は冷えてしまった。明日の朝飯にしよう。
家を出るのは6:30、毎日なかなかに早い。通勤に1時間半かかるのだ。
それから一週間後、私は会社をやめた。
一ヶ月前に退職届を出さないのは社会人としてマナー違反だが私は
少しでも早く家に帰りフラワーナイトガールする時間が欲しかった。
仕事の引継ぎは後輩に、急だったのでいろいろと文句を言われた。
それでもいい、少しでもはやくフラワーナイトガールをしたかった。
まだまだひよっこ団長だ。お気に入りは退職金で出てくれたバンテイシ。
こういう子も好きなんだなと自分でも驚いた。
いろいろ調べるうちに二次創作にも興味が沸きオンリーイベントと
いうものが開催されることを知った。
同人誌という存在も知ってはいたが買ったり読んだりしたことはない。
会社を辞めたのには色々理由はあったがこのイベントに行きたいのも
全ての要因ではないが、ひとつの要因だった。
こういうイベントには参加したことがない。
参加できる環境も無かったし、もともとオタクという種類の人間ではなかった。
小売相手の営業職、何かあれば呼び出される。
会社は休みでも営業職なんて自宅待機みたいなものだ。
手伝えと言われれば休日でもサービスで店頭を手伝ったりもする。
納価が高いと取引先で嫌味を言われ、上司には仕事のできないゴミだと
部下の前で罵られる。同期とは出世競争のためにお互い
信憑性の無い情報の流し合い。職場に居場所はない。
残業代、振替休日や休日出勤の給料はもちろん出ない。
GWにイベントなど行けるはずなどない。
転職して給料は格段に減った。
今までのスキルや資格が全く通用しない別職種。
でも今の会社はしっかりした休日がある。
自分のために使える時間が増えた。
職業柄、年齢はまちまちだが、いいやつが多い。
本書を買って人生が変わった。
いい方に転んだのか、悪い方に転んだのかは今は分からないけど、団長
つながりののっぴらきない関係の友人ができたこと、休日にあれをやろう
と思えることができたこと、調べることの楽しさを知れたこと。
趣味のつながりで知らない人と呑む酒の旨さ。交友の輪が増える嬉しさ。
久々の感覚だった。
人生って1冊の本で変るんだなと感じた。
給料も少ないし、新卒で12年間積み上げた地位も無くなった。
それでも今は、それでいいと思える。
なんだか大学生活の頃のようで毎日が楽しい。
父は一応名のある会社をやめた私にまだご機嫌がナナメだが
初老の母が、出かける私を見て「楽しそうだね」と微笑んだ。
それが一番嬉しかった。

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フラワーナイトガール ワールド&キャラクターガイド 大型本 – ビッグブック, 2017/3/30
ファミ通文庫編集部
(編集)
花騎士のことをもっと知りたい団長たちへ――。
DMMオンラインゲームでサービス中の美少女花騎士RPG『FLOWER KNIGHT GIRL』の公式設定資料集が登場! 花騎士たちの詳細プロフィールにキャラクタークエストダイジェストを収録! さらに、ユーザーからの要望が多かった世界観設定や用語集、キャラクター相関図を初公開&ここでしか読めないナズナが主役の短編小説を公式シナリオライター月本一氏が書きおろし! そして、真奈乃マナマナ氏が描くロータスレイクの花騎士リンデルニアが加入するシリアルコードも付属の超豪華仕様!!
DMMオンラインゲームでサービス中の美少女花騎士RPG『FLOWER KNIGHT GIRL』の公式設定資料集が登場! 花騎士たちの詳細プロフィールにキャラクタークエストダイジェストを収録! さらに、ユーザーからの要望が多かった世界観設定や用語集、キャラクター相関図を初公開&ここでしか読めないナズナが主役の短編小説を公式シナリオライター月本一氏が書きおろし! そして、真奈乃マナマナ氏が描くロータスレイクの花騎士リンデルニアが加入するシリアルコードも付属の超豪華仕様!!
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2017/3/30
- 寸法21.2 x 1.5 x 29.8 cm
- ISBN-104047345571
- ISBN-13978-4047345577
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2017/3/30)
- 発売日 : 2017/3/30
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4047345571
- ISBN-13 : 978-4047345577
- 寸法 : 21.2 x 1.5 x 29.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 520,336位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,930位ゲーム攻略本
- - 3,196位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 51,622位趣味・実用
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好きなイラストレーターさんのキャラのプロフィールがわかる、とのことで購入決定でした。
内容も大変満足いくもので、ゲーム中でのあの花騎士との接し方もわかる絶品はもちろん、表紙を努めてくださったスイレンさん&カタバミちゃんのセクシー&かわいさも最高でした。
内容も大変満足いくもので、ゲーム中でのあの花騎士との接し方もわかる絶品はもちろん、表紙を努めてくださったスイレンさん&カタバミちゃんのセクシー&かわいさも最高でした。
2017年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
各花騎士のキャラ設定が乗っていて読み応え十分♪
これを読み返して改めて好きになったキャラがいて新鮮だった。
これを読み返して改めて好きになったキャラがいて新鮮だった。
2017年4月4日に日本でレビュー済み
ワールドガイド
ゲーム内で閲覧できるワールド紹介がちょっと詳しく書いてある程度の内容。
ワールド&キャラクターガイドと銘打ってる割にはキャラクターページより圧倒的に少なく、
ゲームで得られる情報とそこまで大差ないので正直もの足りない。
キャラクターガイド
本書の9割ぐらいはこれ。
食べ物の好みとかキャラクターのおおまかな紹介ではゲームでは語られない情報も多いので読み応えはある。
ただキャラクターの短所とか毒が入った情報を載せてるのは正直不快。
キャラによっては本当にただの悪口みたいになってる。
わざわざ長所を裏返して悪いところを挙げる必要なくない?って思う。
相関図
全く相関してないキャラが3分の1くらいいる。
イベントで結構仲良さそうにしてた割りに相関していないキャラもちらほら。
正直wikiなどでファンがまとめた情報の方がよっぽど充実してる。
特にゲームで語られていない関係性はなかったので残念。
進化絵、開花絵などは一切なし。
キャラ紹介ページのイラストも前回のキャラクターガイドより小さい。
描きおろしは表紙のスイレン、カタバミだけ。
イラスト面で期待している方はおすすめしない。
正直1冊で扱うにはキャラが多すぎるので、イラストを充実させて1年目と2年目のキャラで2冊に分けて出してほしかった。
ゲーム内で閲覧できるワールド紹介がちょっと詳しく書いてある程度の内容。
ワールド&キャラクターガイドと銘打ってる割にはキャラクターページより圧倒的に少なく、
ゲームで得られる情報とそこまで大差ないので正直もの足りない。
キャラクターガイド
本書の9割ぐらいはこれ。
食べ物の好みとかキャラクターのおおまかな紹介ではゲームでは語られない情報も多いので読み応えはある。
ただキャラクターの短所とか毒が入った情報を載せてるのは正直不快。
キャラによっては本当にただの悪口みたいになってる。
わざわざ長所を裏返して悪いところを挙げる必要なくない?って思う。
相関図
全く相関してないキャラが3分の1くらいいる。
イベントで結構仲良さそうにしてた割りに相関していないキャラもちらほら。
正直wikiなどでファンがまとめた情報の方がよっぽど充実してる。
特にゲームで語られていない関係性はなかったので残念。
進化絵、開花絵などは一切なし。
キャラ紹介ページのイラストも前回のキャラクターガイドより小さい。
描きおろしは表紙のスイレン、カタバミだけ。
イラスト面で期待している方はおすすめしない。
正直1冊で扱うにはキャラが多すぎるので、イラストを充実させて1年目と2年目のキャラで2冊に分けて出してほしかった。
2017年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前回のガイドでは、キャラ紹介も進化形態やこぼれ話が載っていたりして、面白かった。
しかし、今回は追加されたキャラクターも含めて、全キャラ紹介をしようとしているので、
内容が薄まっていると感じ拭い去れない。
これであれば、前回のガイド後に登場したキャラや世界観の紹介と
新しい加わった第2開花のイラストを加えて欲しかった。
期待していた分、非常に残念である。
しかし、今回は追加されたキャラクターも含めて、全キャラ紹介をしようとしているので、
内容が薄まっていると感じ拭い去れない。
これであれば、前回のガイド後に登場したキャラや世界観の紹介と
新しい加わった第2開花のイラストを加えて欲しかった。
期待していた分、非常に残念である。
2017年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワールド&キャラクターガイドと言う割には、
世界設定に割いているページは10ページにも満たない。
後はキャラクターに割かれているのだが、
それも一枚絵のみで、進化後・開花後の絵もない。
それ以上に何より、全体的に文字が小さくて読みづらい。
確かに最近かすみ目で、小さい文字とか見辛くなってきてはいるが、
これは自分の年齢のせいだけではないでしょう?
下手なラノベの振り仮名レベルのフォントサイズですよ。
世界設定に割いているページは10ページにも満たない。
後はキャラクターに割かれているのだが、
それも一枚絵のみで、進化後・開花後の絵もない。
それ以上に何より、全体的に文字が小さくて読みづらい。
確かに最近かすみ目で、小さい文字とか見辛くなってきてはいるが、
これは自分の年齢のせいだけではないでしょう?
下手なラノベの振り仮名レベルのフォントサイズですよ。
2017年3月31日に日本でレビュー済み
スイレンが好きなので表紙に釣られる形で購入。
キャラクターコレクションは未購入なので比較した評価でないことに注意。
本のサイズは大きいのだが、キャラの多さから基本的に一人0.5ページなので少し物足りない感じがしました。絵は進化前の1枚のみ。
(別バージョンが存在するキャラは倍の1ページ&キャラ絵も2つに)
キャラクタークエストの要約も載ってるのは持ってないキャラを知る上ではプラスだが、これで唯でさえ少ない1キャラの情報が半分くらい減ってるのが無視できないマイナス。
プレイヤーはおそらくキャラクエを見たことある好きなキャラ目当てで買うのだからこれはいっそのこと全て消してゲーム中では判明していない設定に特化すれば良かったのではないでしょうか。
一応、ゲームではあまり判明してるのが少ない好きな・嫌いな食べ物が全員載ってたりキャラによってはさらっと初公開の情報が書かれていたりはします。
あと、最近のキャラはいない。新規国家のロータスレイクの花騎士も特典のリンデルニアのみ。
ロータスレイクの紹介はあるのにこれは寂しい。(ロータスレイクの紹介では実装時のイベントで出た風景や女王ハスの名前は出てるのに何故?)
※追記
オオオニバスのプロフィールにゲーム描写と真っ向から矛盾する内容があります。これはちゃんと説明してほしいです。
キャラクターコレクションは未購入なので比較した評価でないことに注意。
本のサイズは大きいのだが、キャラの多さから基本的に一人0.5ページなので少し物足りない感じがしました。絵は進化前の1枚のみ。
(別バージョンが存在するキャラは倍の1ページ&キャラ絵も2つに)
キャラクタークエストの要約も載ってるのは持ってないキャラを知る上ではプラスだが、これで唯でさえ少ない1キャラの情報が半分くらい減ってるのが無視できないマイナス。
プレイヤーはおそらくキャラクエを見たことある好きなキャラ目当てで買うのだからこれはいっそのこと全て消してゲーム中では判明していない設定に特化すれば良かったのではないでしょうか。
一応、ゲームではあまり判明してるのが少ない好きな・嫌いな食べ物が全員載ってたりキャラによってはさらっと初公開の情報が書かれていたりはします。
あと、最近のキャラはいない。新規国家のロータスレイクの花騎士も特典のリンデルニアのみ。
ロータスレイクの紹介はあるのにこれは寂しい。(ロータスレイクの紹介では実装時のイベントで出た風景や女王ハスの名前は出てるのに何故?)
※追記
オオオニバスのプロフィールにゲーム描写と真っ向から矛盾する内容があります。これはちゃんと説明してほしいです。
2017年4月5日に日本でレビュー済み
最初に世界観&各国家、用語の説明などが13ページあります。
単に知識とするだけの目的ではwikiで事足りる部分もありますが、それよりもさらに詳細な解説がなされています。
例をあげると、騎士団の構成(花騎士の序列)や危険度に応じた害虫の区分など。
またスプリングガーデンの全体図をはじめ、各国家の細やかかつ美麗な背景画像を書面で堪能できる点は評価に値するでしょう。
次に大部分を占める花騎士の紹介ですが、結論から言えば期待値に達してはいませんでした。
ここでは1ページにつき2キャラ(別verのあるキャラは1ページ分)の割り当て故にスペースが限られており、さらにその半分がキャラクタークエストの簡潔なまとめに割かれているため、記載されている情報量が少ないです。立ち絵も進化前の一枚のみ。個人的にはキャラクエは省略して、進化開花絵やラフ画、表情差分などを載せてほしかったです。
良い点は、癖や食べ物の好き嫌いなどの細かい設定が記載されていることでしょう(もっとも、キャラによっては信憑性が疑わしいものもありますが)。
世界観設定は良いものの、キャラ紹介では多くのキャラを網羅しようとしたために個々の情報量が薄くなってしまっているのが残念です。ただ、未所持のキャラクターに興味を沸かせる点では成功とも言えるのかな…?
表紙の暴力にゃ長氏の可憐なイラスト含め高級感のある装丁は良いと思います。
リンデルニアのユニット性能は本付属という時点でお察しください。例によってSDが可愛いですが、ここは個人の主観による部分が多いいので詳しい言及は割愛します。
単に知識とするだけの目的ではwikiで事足りる部分もありますが、それよりもさらに詳細な解説がなされています。
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またスプリングガーデンの全体図をはじめ、各国家の細やかかつ美麗な背景画像を書面で堪能できる点は評価に値するでしょう。
次に大部分を占める花騎士の紹介ですが、結論から言えば期待値に達してはいませんでした。
ここでは1ページにつき2キャラ(別verのあるキャラは1ページ分)の割り当て故にスペースが限られており、さらにその半分がキャラクタークエストの簡潔なまとめに割かれているため、記載されている情報量が少ないです。立ち絵も進化前の一枚のみ。個人的にはキャラクエは省略して、進化開花絵やラフ画、表情差分などを載せてほしかったです。
良い点は、癖や食べ物の好き嫌いなどの細かい設定が記載されていることでしょう(もっとも、キャラによっては信憑性が疑わしいものもありますが)。
世界観設定は良いものの、キャラ紹介では多くのキャラを網羅しようとしたために個々の情報量が薄くなってしまっているのが残念です。ただ、未所持のキャラクターに興味を沸かせる点では成功とも言えるのかな…?
表紙の暴力にゃ長氏の可憐なイラスト含め高級感のある装丁は良いと思います。
リンデルニアのユニット性能は本付属という時点でお察しください。例によってSDが可愛いですが、ここは個人の主観による部分が多いいので詳しい言及は割愛します。