なぜ日本が世界経済大国になったのか、その背景と現在の違いを明瞭に説明されており、今までの企業・組織のやり方は通用しないことが分かった。
ゼロベースから考えて、進む方向を決める力が必要なこと、そうするためには「時間軸」と「周囲の状況把握軸」の2つを基本としてしっかり持つこと。
できるかどうか別にして、リーダーの心構えとして何が必要かよく分かった。
若い人にこの本をお薦めしたい。
Kindle 価格: | ¥772 (税込) |
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大局観 (日本経済新聞出版) Kindle版
リーダーは「サル山のボスザル」に学べ! なぜリーダーには大局観が欠かせないのか? なぜ思考の軸が大切なのか? 俯瞰する視点、考える軸をつくるためには、何をどうすればいいのか? 本書は2010年に刊行された単行本『「思考軸」をつくれ』を改題、文庫化したもの。文庫化に際しては新たな序章「リーダーには「遠くを見る眼」が必要だ」を追加しました。
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2015/8/3
- ファイルサイズ362 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
出口 治明(でぐち・はるあき)
ライフネット生命保険株式会社会長兼CEO。1948年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。京都大学を卒業後、72年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年、ネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役に就任。08年4月、生命保険業免許取得に伴い、現社名に変更、13年より現職。旅と読書が好きで、訪れた世界の都市は1000以上。読んだ本は1万冊に上る。著書に『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『直球勝負の会社』(ダイヤモンド社)、『仕事に効く教養としての「世界史」』(祥伝社)、『ビジネスに効く最強の「読書」』(日経BP社)、『「働き方」の教科書』(新潮社)、『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』(角川書店)などがある。
ライフネット生命保険株式会社会長兼CEO。1948年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。京都大学を卒業後、72年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年、ネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役に就任。08年4月、生命保険業免許取得に伴い、現社名に変更、13年より現職。旅と読書が好きで、訪れた世界の都市は1000以上。読んだ本は1万冊に上る。著書に『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『直球勝負の会社』(ダイヤモンド社)、『仕事に効く教養としての「世界史」』(祥伝社)、『ビジネスに効く最強の「読書」』(日経BP社)、『「働き方」の教科書』(新潮社)、『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』(角川書店)などがある。
登録情報
- ASIN : B015CM5JVA
- 出版社 : 日経BP (2015/8/3)
- 発売日 : 2015/8/3
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 362 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 159ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 6,945位倫理学・道徳 (Kindleストア)
- - 6,965位自己啓発 (Kindleストア)
- - 10,118位人生論・教訓
- カスタマーレビュー:
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2021年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出口さんの著作は、これまで何冊か読んでいるが、どの本からも出口さんの合理的でありながらも、人間に対して優しいお人柄が伝わってきて、好感を持っている。
この本からもそれが伝わってきて、興味深く読むことができた。
この本からもそれが伝わってきて、興味深く読むことができた。
2018年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ライフネット生命の創業者が、これまでの経験を振り返り、リーダーとして身に付けておくべきマインドを語る。
・インプット(まずは量、とにかく量から)
・直感(インプットが前提)
・タテヨコ思考(空間・時間軸を拡げる)
・トレードオフ(どっちつかずにならない)
など。
いずれも実践に裏打ちされた言葉は説得力がある。忙しさに流されがちな日々、一歩引いて見つめ直すきっかけになる。
・インプット(まずは量、とにかく量から)
・直感(インプットが前提)
・タテヨコ思考(空間・時間軸を拡げる)
・トレードオフ(どっちつかずにならない)
など。
いずれも実践に裏打ちされた言葉は説得力がある。忙しさに流されがちな日々、一歩引いて見つめ直すきっかけになる。
2016年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に勉強となる本(バイブル)です。
統計資料等を交えた筆者の考え方には、ただただ頭が下がります。是非とも直接講演等を拝聴したいと思います。
政治家や国の職員には読んでいただきたい本です。
統計資料等を交えた筆者の考え方には、ただただ頭が下がります。是非とも直接講演等を拝聴したいと思います。
政治家や国の職員には読んでいただきたい本です。
2015年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リーダーの存在を指摘し、リーダーとは? 興味深く読ませて頂いた。
2016年2月5日に日本でレビュー済み
この本は、万巻の書を読み自家薬籠中のものとした、現代の賢者が庸人に宛てたアドバイスである。
庸人に照準を合わせているから、説いていることは至ってシンプルである。
また、現代の賢者は自説がぶれないから、説くところは他の著作と重複することもあろう。
いずれにしても、出口さんの著書ではページをめくる都度、ポンと膝を打ちたくなるような「なるほど」と出会うのである。
この本も文庫本で200ページ余りの小著であるが、800円也を投じる価値は十分に備わっている。
例えばこんな記述に、わたしは膝を打つ (なお、わたしも庸人のひとりである)。
「最後に勝つ」ための戦略をたてよ
「長い戦いの中では、どこかの局地戦で負けることがあるのも当然です。だからこそ『最後に勝つ』ためにそのときどきで何をなすべきか、それを常に考え、実行していかなければならないのです」(p.182-183)
「長所を伸ばして短所をなくす」の嘘
「人間の長所と短所というのは、実際には『同じもの』です。(中略)短所をなくそうとすると同時にその人の長所までなくしてしまうし、長所を伸ばせば同時に短所も伸びるのです」(p.167-168)
「小さな丸」より「大きな三角」
人間には皆個性、つまり「角」があるのがふつうの状態です。(中略)その角を丸く削ってしまったら、摩擦や軋轢は軽減されるかもしれませんが、それぞれの個性は削った分だけ小さくなってしまいます。つまり、もめごとは起こさないけれど、面白みのない人間になってしまうのです」(p.166)
「青い鳥」を探すのはしんどい
「『青い鳥がどこかにいるはず』と信じてずっと探して歩き回るのはしんどいことです。それよりは『どこにでも青い鳥はいる』と思って、日々を過ごしていく方が確実に人生はラクになる、そう思うのです」(p.158)
まずは「分厚い本」から読む
「ある分野の知識を早急に身につけなければならない場合は、(中略)『いちばん分厚く難解そうな本から』読んでいくこと。私の経験上、これがもっとも効率のよい方法です。(中略)一般的に入門書は、内容を抽象化してコンパクトにまとめたものですから、相当部分が省略されているといっていいでしょう。全体像が把握できていれば、省略されている部分もある程度まで類推できますが、全体像を知らずに要約をいくら読んでも、その分野を体系的に理解することはできません」(p.105-106)
なぜ、私たちは間違えてしまうのか?
「ある程度まで環境に適応することは、働くため、ひいては生きていくために必要でしょう。しかし、自分の考えをもたないまま適応すると、今度はそこで行われていることを相対化することができなくなります。会社だけで通用する特殊なルールが、それ以外のところにも当てはまる、普遍的なものに思えてしまうのです。これは何も会社に限ったことではありません。業界の中でそこにどっぷり浸かっている人は業界の常識を疑うことができなくなるし、さらに言えば、日本という閉じた世界に安住していて、広い外の世界をみようとしないから現状を打破する発想が出てこない、とも言えるでしょう。(p.65-66)
このへんで、やめておく。
本書の巻末付録「『軸つくり』に役立つ本一覧(歴史を中心とした二十冊)」も興味深い。
本書のような啓蒙書では比較的入手しやすい本を紹介するのが常だが、本書では冒頭に「アンダルシーア風土記」(岩波書店)という絶版書が掲げられているところが、凄い。
安易な「ビジネス書お薦め」ではないところが、現代の賢者の推薦図書リストにふさわしいように思われた。
庸人に照準を合わせているから、説いていることは至ってシンプルである。
また、現代の賢者は自説がぶれないから、説くところは他の著作と重複することもあろう。
いずれにしても、出口さんの著書ではページをめくる都度、ポンと膝を打ちたくなるような「なるほど」と出会うのである。
この本も文庫本で200ページ余りの小著であるが、800円也を投じる価値は十分に備わっている。
例えばこんな記述に、わたしは膝を打つ (なお、わたしも庸人のひとりである)。
「最後に勝つ」ための戦略をたてよ
「長い戦いの中では、どこかの局地戦で負けることがあるのも当然です。だからこそ『最後に勝つ』ためにそのときどきで何をなすべきか、それを常に考え、実行していかなければならないのです」(p.182-183)
「長所を伸ばして短所をなくす」の嘘
「人間の長所と短所というのは、実際には『同じもの』です。(中略)短所をなくそうとすると同時にその人の長所までなくしてしまうし、長所を伸ばせば同時に短所も伸びるのです」(p.167-168)
「小さな丸」より「大きな三角」
人間には皆個性、つまり「角」があるのがふつうの状態です。(中略)その角を丸く削ってしまったら、摩擦や軋轢は軽減されるかもしれませんが、それぞれの個性は削った分だけ小さくなってしまいます。つまり、もめごとは起こさないけれど、面白みのない人間になってしまうのです」(p.166)
「青い鳥」を探すのはしんどい
「『青い鳥がどこかにいるはず』と信じてずっと探して歩き回るのはしんどいことです。それよりは『どこにでも青い鳥はいる』と思って、日々を過ごしていく方が確実に人生はラクになる、そう思うのです」(p.158)
まずは「分厚い本」から読む
「ある分野の知識を早急に身につけなければならない場合は、(中略)『いちばん分厚く難解そうな本から』読んでいくこと。私の経験上、これがもっとも効率のよい方法です。(中略)一般的に入門書は、内容を抽象化してコンパクトにまとめたものですから、相当部分が省略されているといっていいでしょう。全体像が把握できていれば、省略されている部分もある程度まで類推できますが、全体像を知らずに要約をいくら読んでも、その分野を体系的に理解することはできません」(p.105-106)
なぜ、私たちは間違えてしまうのか?
「ある程度まで環境に適応することは、働くため、ひいては生きていくために必要でしょう。しかし、自分の考えをもたないまま適応すると、今度はそこで行われていることを相対化することができなくなります。会社だけで通用する特殊なルールが、それ以外のところにも当てはまる、普遍的なものに思えてしまうのです。これは何も会社に限ったことではありません。業界の中でそこにどっぷり浸かっている人は業界の常識を疑うことができなくなるし、さらに言えば、日本という閉じた世界に安住していて、広い外の世界をみようとしないから現状を打破する発想が出てこない、とも言えるでしょう。(p.65-66)
このへんで、やめておく。
本書の巻末付録「『軸つくり』に役立つ本一覧(歴史を中心とした二十冊)」も興味深い。
本書のような啓蒙書では比較的入手しやすい本を紹介するのが常だが、本書では冒頭に「アンダルシーア風土記」(岩波書店)という絶版書が掲げられているところが、凄い。
安易な「ビジネス書お薦め」ではないところが、現代の賢者の推薦図書リストにふさわしいように思われた。
2017年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、ライフネット生命を創業した出口さんが書いた経験と教養に基づく人生観やリーダー像について書かれています。リーダーの役割についても勉強になりましたが、参考になったのは以下の一節。
多くのリーダーは下の二割を頑張らせて引き上げ、組織全体のレベルを上げようとしますが、これは必ずしも賢明なやり方とは言えません。この層は「頑張れ」と声をかけても「これ以上何を頑張るんだ」と反発するような人なので、コストに見合う改善効果が期待できないのです。それよりも、リーダーの考えを受け入れ、やる気になっている上位二割を思い切り走らせた方がいい。
大変な読書家で「歴史と世界を見れば、何が正しいかは自ずと分かる」と言い張るほど頭のいい出口さんですが、考え方ではズバリと本質を語っているし、物事を客観的に見て傲慢な態度をとっていません。若い人ほど、一つ一つ噛み締めて教訓を大切にするだけで、人生が豊かになるような気がする言葉ばかりです。出口さんが考える仕事で大切なことは「最後までやり抜く」ことだそうです。人間は飽き性ですから、続ける人は少なく、自滅するものばかりなのでしょう。心に留めておきたいですね。
多くのリーダーは下の二割を頑張らせて引き上げ、組織全体のレベルを上げようとしますが、これは必ずしも賢明なやり方とは言えません。この層は「頑張れ」と声をかけても「これ以上何を頑張るんだ」と反発するような人なので、コストに見合う改善効果が期待できないのです。それよりも、リーダーの考えを受け入れ、やる気になっている上位二割を思い切り走らせた方がいい。
大変な読書家で「歴史と世界を見れば、何が正しいかは自ずと分かる」と言い張るほど頭のいい出口さんですが、考え方ではズバリと本質を語っているし、物事を客観的に見て傲慢な態度をとっていません。若い人ほど、一つ一つ噛み締めて教訓を大切にするだけで、人生が豊かになるような気がする言葉ばかりです。出口さんが考える仕事で大切なことは「最後までやり抜く」ことだそうです。人間は飽き性ですから、続ける人は少なく、自滅するものばかりなのでしょう。心に留めておきたいですね。
2015年11月18日に日本でレビュー済み
【自分の軸、大局観】
『大局観』(出口治明著、日経ビジネス人文庫)は、薄い文庫版だが、内容は非常に濃い。著者は、日本初のインターネット生命保険会社であるライフネット生命を立ち上げた人物であるが、その考え方と行動を一本の太い心棒が貫いている。
著者は、自分の軸と大局観を持つことの重要性を強調している。「何かが起こったとき、東西南北のどの方向に行けばその組織は生き残れるのかがわかる能力、これを『大局観』といいます。そしてこの大局観の持ち主であることが、リーダーの絶対条件であるといっても過言ではありません。平たく言えば『行きたいところがある』あるいは『やりたいことがある』ということです」。大局観に次いで、メンバーをその気にさせる力――共感力も大事であり、共感力を支えるのは、コミュニケーション力だと述べている。
【直感、スピード】
直感の精度を高めよ、と言っている。「深謀遠慮や沈思黙考には世間の人が思うほど効果がないことを、経験を通して知っているからです」。この指摘は、私の経験に照らして同感である。「私は『直感で決める』ことを大切にしています。この直感というのは『何も考えずに決める』ことではありません。人間の脳は問題に直面した瞬間、頭のなかに蓄積されている情報を高速でサーチし、最適な答えを導き出すようにできているのです。つまり、脳が最速で必要な情報処理を行った結果が『直感』なのです」。
スピードも重要視している。「思考の時間が短くてすむのは、深く考える訓練ができているからです。(眠り同様)思考も深めれば深めるほど時間をかける必要がなくなるのです。スピードは、その人の生産性を決定づける重要な要因です。同じ量の仕事(≒能力)ならばスピードが速ければ速いほど、相手に与えるインパクトは強まります。『インパクト=仕事量×スピード』なのです」。
【タテヨコ思考】
大局的にものを見るには、すなわち、木でなく森を見るには、2つの方法がある。1つは、歴史から見るタテ思考で、もう1つは、他の国や地域から見るヨコ思考だというのである。自分の軸を作るには、「現在自分が生活する居心地のいい空間を突き抜けること、そして『歴史というタテ軸』と『世界というヨコ軸』を自分の中にもつことが大切なのです。このタテヨコ思考こそが、自分なりの軸をつくるための最強の武器になるはずです」。
【多様なインプット】
多様なインプットで直感と論理を磨け、と発破をかけている。「インプットの蓄積を増やしていくと、あるところを境にして、あたかも水槽の水があふれ出るようにラクにアウトプットができるようになる瞬間がきます。そうならないうちはまだまだインプットが足りないのです。『量』と同時に、インプットの『幅』も大切です」。私も経験があるが、この溢れ出る感覚というのは、実に気持ちのいいものである。
次の若者へのアドヴァイスは的を射ている。「長い戦いの中では、どこかの局地戦で負けることがあるのも当然です。だからこそ、『最終的に勝つ』ためにそのときどきで何をなすべきか、それを常に考え、実行していかなければならないのです」。
『大局観』(出口治明著、日経ビジネス人文庫)は、薄い文庫版だが、内容は非常に濃い。著者は、日本初のインターネット生命保険会社であるライフネット生命を立ち上げた人物であるが、その考え方と行動を一本の太い心棒が貫いている。
著者は、自分の軸と大局観を持つことの重要性を強調している。「何かが起こったとき、東西南北のどの方向に行けばその組織は生き残れるのかがわかる能力、これを『大局観』といいます。そしてこの大局観の持ち主であることが、リーダーの絶対条件であるといっても過言ではありません。平たく言えば『行きたいところがある』あるいは『やりたいことがある』ということです」。大局観に次いで、メンバーをその気にさせる力――共感力も大事であり、共感力を支えるのは、コミュニケーション力だと述べている。
【直感、スピード】
直感の精度を高めよ、と言っている。「深謀遠慮や沈思黙考には世間の人が思うほど効果がないことを、経験を通して知っているからです」。この指摘は、私の経験に照らして同感である。「私は『直感で決める』ことを大切にしています。この直感というのは『何も考えずに決める』ことではありません。人間の脳は問題に直面した瞬間、頭のなかに蓄積されている情報を高速でサーチし、最適な答えを導き出すようにできているのです。つまり、脳が最速で必要な情報処理を行った結果が『直感』なのです」。
スピードも重要視している。「思考の時間が短くてすむのは、深く考える訓練ができているからです。(眠り同様)思考も深めれば深めるほど時間をかける必要がなくなるのです。スピードは、その人の生産性を決定づける重要な要因です。同じ量の仕事(≒能力)ならばスピードが速ければ速いほど、相手に与えるインパクトは強まります。『インパクト=仕事量×スピード』なのです」。
【タテヨコ思考】
大局的にものを見るには、すなわち、木でなく森を見るには、2つの方法がある。1つは、歴史から見るタテ思考で、もう1つは、他の国や地域から見るヨコ思考だというのである。自分の軸を作るには、「現在自分が生活する居心地のいい空間を突き抜けること、そして『歴史というタテ軸』と『世界というヨコ軸』を自分の中にもつことが大切なのです。このタテヨコ思考こそが、自分なりの軸をつくるための最強の武器になるはずです」。
【多様なインプット】
多様なインプットで直感と論理を磨け、と発破をかけている。「インプットの蓄積を増やしていくと、あるところを境にして、あたかも水槽の水があふれ出るようにラクにアウトプットができるようになる瞬間がきます。そうならないうちはまだまだインプットが足りないのです。『量』と同時に、インプットの『幅』も大切です」。私も経験があるが、この溢れ出る感覚というのは、実に気持ちのいいものである。
次の若者へのアドヴァイスは的を射ている。「長い戦いの中では、どこかの局地戦で負けることがあるのも当然です。だからこそ、『最終的に勝つ』ためにそのときどきで何をなすべきか、それを常に考え、実行していかなければならないのです」。