谷川ニコ作品の作画担当氏は兼ねてより可愛いものへのこだわりが強い作家であると感じていましたが、本作ではその類稀なセンスが爆発しております。
氏の別連載作品『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』では作風に合わせ可愛さレベルをあえて抑え目にしておられるのですが、そうしたセーブが一切ない本作では「思う存分可愛いものを描くぜ!」という気迫が滲み出た、全編これ『可愛い』だらけの仕上がりになっていて非常に見応えがあります。
氏の他作品の中に時折垣間見えるキュートな要素に着目している方には是非読んで頂きたいですね。
ギャグを得意とする作者氏なだけに本作もギャグ成分強めのコメディ作品となっておりますが、これがまた実に楽しい!
人間的にダメダメな妹のかなえちゃんと、そんな妹を小説家デビューさせようと様々な試練を与えるSっ気の強いおねいちゃん。
二人は時にケンカしたり、主にかなえちゃんが泣かされたりする事もありますが、実際のところ二人ともお互いの事が大好きで姉妹仲がとても良好なのが伝わってきて和んでしまいます。
一見サバサバしているように見えるおねいちゃんですが、姉大好きっ子な甘えん坊の妹と日頃からしょっちゅうべたべたイチャついてるのが最高です。
おねいちゃんが男の人だったらなと想像して顔を赤らめてしまうかなえちゃんなどはその最たるもので、ソフトな姉妹百合モノとしても読めるのが素晴らしい所です。
当初は姉妹二人だけのお話としてスタートしましたが、やがてかなえちゃんの友達も加わり物語は賑やかさを増していきます。
中学生にして実はプロ小説家なたまきちゃんはかなえちゃんの事が大好きな王子様系の女の子。
かなえちゃんの小説を絶賛して彼女の信者となった佐藤さんは家の躾もあって娯楽に飢えている純朴少女。
引きこもりで友達が一人もいなかったかなえちゃんですが、姉に言われるままに始めた創作活動の過程でこのように素敵な友達と巡りあっていく過程もまた微笑ましい限りで、思わず応援したくなってしまいます。
ちなみに本作はWEB上でも直近のエピソードが公開されているのですが、今回は出版を急いだからか単行本ならではのおまけ要素が皆無なのがファンとしては些か残念ではあります。。。
とはいえ谷川ニコ氏の生み出す魅力的な可愛さに溢れる本作を手元に置いていつでも読み返せるというのはやはり嬉しいものがありますので、ファンなら買いの一冊だと感じる次第です。
WEB上で公開されている最新のエピソードでは、怠けるかなえちゃんに業を煮やしたおねいちゃんが遂に監禁執筆強制という強硬手段に出ており、映画『ミザリー』を彷彿とさせる緊迫した状況にこちらも目が離せません!

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ライト姉妹(1) ヒキコモリの妹を小卒で小説家にする姉と無職の姉に小卒で小説家にされるヒキコモリの妹 (電撃コミックスNEXT) コミック – 2017/4/27
谷川 ニコ
(著)
売れっ子ライトノベル作家のなりかた教えます!
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の著者が放つ、新たなコミュ障系ヒロインが爆誕! メンタルはノミ以下だけど自意識だけは特大な妹の奏愛は、無職になった姉の思いつきでラノベ作家を目指すことに…
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の著者が放つ、新たなコミュ障系ヒロインが爆誕! メンタルはノミ以下だけど自意識だけは特大な妹の奏愛は、無職になった姉の思いつきでラノベ作家を目指すことに…
- 本の長さ130ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2017/4/27
- ISBN-10404892818X
- ISBN-13978-4048928182
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2017/4/27)
- 発売日 : 2017/4/27
- 言語 : 日本語
- コミック : 130ページ
- ISBN-10 : 404892818X
- ISBN-13 : 978-4048928182
- Amazon 売れ筋ランキング: - 318,073位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不登校の妹を、ニートの姉がラノベ作家にしようとする、おもしろおかしい物語です。
姉は美人で、妹は普通にしていれば美少女で、どちらもかわいいです。美人・美少女が常に
描かれているので、美少女好きの男性は普通に読み続けられます。もちろん女性の読者でも
受け入れられる一般的な美少女画風なので、女性でも大丈夫です。
根性の腐った、思考がゴミクズの妹を、何とかラノベ作家に姉がしようとして、妹のバカそのものの
発想を修正しながら、姉なりにまともな価値観で協力していきます。
妹に友達ができ、その子が有名ラノベ作家で、妹はそうとは知らずに仲良くなり、たまに会っては
小説の話題をし、お互い影響を受け合います。
作中登場する作中作品はどれもアニメやラノベで見た事のあるもので、「まんまパクリ
じゃねーか!」とつっこんで楽しめるのも良いです。
所々爆笑できる場面がいきなり出て来るのも面白いです。
美少女が出て、日常的で、バカみたいな話の作品が好きな人にお勧め出来る作品です。
姉は美人で、妹は普通にしていれば美少女で、どちらもかわいいです。美人・美少女が常に
描かれているので、美少女好きの男性は普通に読み続けられます。もちろん女性の読者でも
受け入れられる一般的な美少女画風なので、女性でも大丈夫です。
根性の腐った、思考がゴミクズの妹を、何とかラノベ作家に姉がしようとして、妹のバカそのものの
発想を修正しながら、姉なりにまともな価値観で協力していきます。
妹に友達ができ、その子が有名ラノベ作家で、妹はそうとは知らずに仲良くなり、たまに会っては
小説の話題をし、お互い影響を受け合います。
作中登場する作中作品はどれもアニメやラノベで見た事のあるもので、「まんまパクリ
じゃねーか!」とつっこんで楽しめるのも良いです。
所々爆笑できる場面がいきなり出て来るのも面白いです。
美少女が出て、日常的で、バカみたいな話の作品が好きな人にお勧め出来る作品です。
2020年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ワタモテで谷川先生は天才だ!と、どはまりした。
ワタモテと絵柄が随分違い絵柄のふり幅まである方なんだと驚きました。こんな美少女まで書けるなんて。話は毒が効いていてなのに嫌でなく、読みごたえがありました。
妹がとにかく可愛いです。
ワタモテと絵柄が随分違い絵柄のふり幅まである方なんだと驚きました。こんな美少女まで書けるなんて。話は毒が効いていてなのに嫌でなく、読みごたえがありました。
妹がとにかく可愛いです。
2018年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひきこもり女子中学生である妹とサイコパス無職の姉が織りなす創作コメディ。
人生を舐めくさってる妹の言動・行動もかなり面白いが、個人的には姉のサイコパスぶりが最高に笑える。
美少女姉妹という設定を活かすためか、1話ごとに衣装が変わる。
作画担当(女性)は結構ノリノリで描いたのではないだろうか。
個人的にもこの姉妹が谷川ニコ作品で最も可愛いキャラクターだと思う(同時に最もクズっぷりを発揮しているキャラクターであるとも思っている)
人生を舐めくさってる妹の言動・行動もかなり面白いが、個人的には姉のサイコパスぶりが最高に笑える。
美少女姉妹という設定を活かすためか、1話ごとに衣装が変わる。
作画担当(女性)は結構ノリノリで描いたのではないだろうか。
個人的にもこの姉妹が谷川ニコ作品で最も可愛いキャラクターだと思う(同時に最もクズっぷりを発揮しているキャラクターであるとも思っている)
2021年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わたモテとは違う。
ただ、異世界の加藤さん(姉:S分強め)ともこっち(妹:小学生のまだ純粋さが少しある頃)の話と思って読むと、じわじわ面白い。
下ネタの才能は友達に取られた
ただ、異世界の加藤さん(姉:S分強め)ともこっち(妹:小学生のまだ純粋さが少しある頃)の話と思って読むと、じわじわ面白い。
下ネタの才能は友達に取られた
2018年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妹のクズ描写が容赦なくて、逆に愛しい。なんかハムスター🐹を観察しているような。
ヒキコモリから抜け出すため、苦しくても努力し、時には空回りもしてしまう…、というようなことはなく、ひたすらダメな方向に向かう。
そこが淡々と表現されるので、ヒキコモリであることすら忘れてしまう。なんか「これでいいのかも」と思わされてしまう。
作者はダメ人間に期待も幻想もなく、ただ愛情が伝わってくる。
二巻で完結なのがもったいない。
ヒキコモリから抜け出すため、苦しくても努力し、時には空回りもしてしまう…、というようなことはなく、ひたすらダメな方向に向かう。
そこが淡々と表現されるので、ヒキコモリであることすら忘れてしまう。なんか「これでいいのかも」と思わされてしまう。
作者はダメ人間に期待も幻想もなく、ただ愛情が伝わってくる。
二巻で完結なのがもったいない。
2018年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わたモテで谷川ニコ先生作品にどはまりしたので買いました。
谷川先生独特のギャグセンスが節々にちりばめられていて、軽いノリで読める作品です。
妹のダメ人間だけど、彼女なりに一生懸命頑張ってる様子を見て、初期もこっちを連想しました。
姉はスペックの高い無職で、妹の家族内での甘やかされ具合に多少の嫉妬もありつつ、
なんやかんや妹思いなところがにじみ出てて、平和な世界を感じることができ、癒やされます。
谷川先生独特のギャグセンスが節々にちりばめられていて、軽いノリで読める作品です。
妹のダメ人間だけど、彼女なりに一生懸命頑張ってる様子を見て、初期もこっちを連想しました。
姉はスペックの高い無職で、妹の家族内での甘やかされ具合に多少の嫉妬もありつつ、
なんやかんや妹思いなところがにじみ出てて、平和な世界を感じることができ、癒やされます。
2018年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラノベ作家を目指す引きこもり中学生とその姉の物語です
ラノベの世界もラクではない事を学ぶことができます
少しラノベディスがあるのでラノベ大好きマンは読まないほうがいいかもね
ラノベの世界もラクではない事を学ぶことができます
少しラノベディスがあるのでラノベ大好きマンは読まないほうがいいかもね