精神分裂病から統合失調症への名称変更の中心人物の著書です。それだけあって日本の精神病を巡る状況への描写は説得力があります。当事者の犯罪や再犯、製薬業界の動向などがデータを基づいて冷静に書かれています。
それだけに生硬な文章、専門用語の多用、著者の趣味の話への脱線などが多く、かなり読みづらい作りになっているのは残念でした。

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精神医療の光と影 単行本 – 2012/1/16
高木俊介
(著)
精神医療改革の旗手である著者のすぐれた論文を厳選した珠玉の著作集がついに刊行! 患者への熱い思いのルーツがわかる!!
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社日本評論社
- 発売日2012/1/16
- ISBN-104535983682
- ISBN-13978-4535983687
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商品の説明
著者について
たかぎクリニック 精神科医
登録情報
- 出版社 : 日本評論社 (2012/1/16)
- 発売日 : 2012/1/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4535983682
- ISBN-13 : 978-4535983687
- Amazon 売れ筋ランキング: - 590,813位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,066位精神医学 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ACTの実践者として精神医療・福祉の改革に適格な発言と経過・現状への認識に優れていると思います。おそらく明治期以来の日本近代化(西欧化)にある文化的・教育的・民法の扱う社会的な「ひずみ」(たとえば家の概念や家父長制)に根がある問題だと感じました。医療福祉の面から変革のきっかけになることは何なのか、日本という地域社会の論理(内省的)を超えた「人間観」が求められているのだと思います。
2012年3月1日に日本でレビュー済み
著者は愚直に精神医療の矛盾と向き合い、その時々で自分のできることをしてきて、そしてそれを見事に論じ表現してきた。精神医療という多面的な、そして曖昧模糊とした側面がある事象に対して文章化されたものが多いのが、東西冷戦が終わった1990年過ぎと時代が大きく転換しようとしている近年なのはその時代の変化から見えてきたものと著者の心の中で共鳴してはっきりしてきたものが多いせいだろう。精神が病むことを地域で生きる辛さ、生きにくさと捉え、そこでの関わりで具象化されたところから著者の経験を通して見えてくるものは、なんと含蓄が深く、狭義の医療の現場ではわからなかったものだろう。著者の語り口はさる精神医学の大家を思わせるものだが、内容は著者独自のものだ。30年経っても変わらないと著者は謙遜するが、30年も若い情熱を持ち続け実践を続けていることに敬意を表したい。精神医療に関わる多くの人たちに読んでもらいたいと思う。