『日経おとなのOFF』は、毎年1月号が美術展の特集ですので、発行を楽しみにして予約していました。なにしろ表紙を飾っているのが、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」ですから。大のフェルメール好きですので、地元で観賞できるのは本当に嬉しいですね。本書の特集をみて、2018年の観賞スケジュールを立てる楽しみが出来ました。
「牛乳を注ぐ女」は、2007年に国立新美術館で初めて鑑賞し、あまりに素晴らしい作品なので、2014年にアムステルダム国立美術館を訪れ再会した作品です。2018年秋に上野の森美術館に、そして2019年には大阪市立美術館にも巡回してくれるわけで、素敵な作品とまた出会えるのを楽しみにしています。
また、同様に、フェルメールの「ぶどう酒のグラス」が初来日すると、14ページ以降に特集として紹介されています。このリアルな描写はありえません。まさしく光を上手く取り入れた作品で、このサイズでこれだけの人物描写をしたというフェルメールの力量は今更ながら卓越しています。ベルリン国立美術館まで行かなくても出会えます。大阪市立美術館で鑑賞する予定ですが、待ちきれずに、今秋、上野の森美術館に行きそうです。それだけの魅力をたたえている作品ですから。
42ページからの特集「横山大観展」も楽しみです。明治・大正・昭和という激動の時代に、日本画の第1人者としての人気と知名度を誇った横山大観の生み出した数々の大作や名品と再び出会えます。まさしく大作の名に相応しい「生々流転(43p)」、六曲一双、2枚組の屏風の「夜桜(44p)」「紅葉(44p)」、そして山種美術館蔵の名品「霊峰不二(44p)」や足立美術館に収められている作品群は、全て実物を見ていますが、色合いも雰囲気も本書で十分に伝わる編集がなされています。
掲載の「夜桜」は、大きさだけでなく、風格といい、大観の代表作の一つです。咲き誇る桜と、燃え上がる篝火が印象的で、群青の夜空を背景に、爛漫の桜との美しいコントラストが際立っている作品です。素晴らしい作品が集まるようで、本当に素敵な美術展だと思いました。今から楽しみにしています。
102ページからの「美術展総見2018!」は、高名な美術史家の山下裕二氏、山田五郎氏の対談です。恒例になっている企画ですが、毎年楽しみにしている企画でもあります。二人の語り口がそのまま伝わるような分かり易く魅力的なお話が詰まっていました。それぞれが推す美術展に個性の違いがあってそれも魅力につながりました。この対談や特集をみて、来年の観賞スケジュールを立てる楽しみが出来るわけで、次年度以降も続けてほしいと願っています。
付録のA5サイズのクリアファイルのデザインは、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」と「手紙を書く女と召使い」でした。昨年が、酉年にちなんで、建仁寺の塔頭の両足院で所蔵されている若冲の『雪梅雄鶏図』でしたが、今年のファイルも有りがたいデザインでした。線も色も鮮明でした。ファンとして嬉しい限りです。美術展のチケットホルダーとしては十分です。
また付録の名画カレンダーもお気に入りです。名画を図案に使っているだけでなく、そのタイミングの季節で開催されている美術展の作品を選んでいる配慮に感心しています。カレンダーの掲載作品を眺めているだけで美術展に行きたくなりました。
同じく付録の「2018年美術展ハンドブック」の美術展カレンダーは、エリア別に色分けしてあるので好都合です。巡回展の場合は、地元に来るタイミングが、一目で分かります。東京以外での開催があれば、交通費や宿泊の負担がないので好都合です。できるだけ近くで見に行く際、便利なツールだと思っています。早速手帳に予定を書き込みました。

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日経おとなのOFF 2018年 01 月号 (3大付録:フェルメールクリアファイル、美術展ハンドブック、名画カレンダー) 雑誌 – 2017/12/6
≪豪華3大付録≫
・フェルメール クリアファイル
・2018年名画カレンダー
・2018年必見の美術展ハンドブック
≪Special1≫
◆2018年の美術展大事件
・奇跡の8点!過去最大級 フェルメール波が襲来
・2018年のフェルメール事始め
初来日のフェルメールは”ゲス不倫”の戒めに満ちていた!?
印象派の先駆者としてのフェルメール
・ルノワール史上最高の美少女
イレーヌ嬢が待望のお出まし
・若きモネの大作『草上の昼食』に見る 印象派の”日の出”前
・2018年はムンクの叫び旋風が吹き荒れる!
・不倫を超越!真実の愛
ロダン渾身の作
『接吻』360度!
・天皇の苦悩が名刀を生んだ!?
・3分で分かる西洋美術史
◆知っている画家の知られざる一面を暴く
・日本画の大家・横山大観
実はちょっと下手だった!?
・日本に愛されたかったフジタを深読み
・”ゆるかわ系”代表!?
熊谷守一の頭の中は超絶シャープ
・フェリペ4世”専属”の宮廷画家 ベラスケス
・ルーベンスは画家史上最高の教養人
・天才・ミケランジェロ
2つのダヴィデ像を作った!?
・2018年美術展 裏道ぼちぼち歩き
ブリューゲル
ターナー
アンドレ・ドラン
ナポレオン
ファン・ゴッホ
◆なぞとき日本美術
・縄文人 1万年の土器愛にドキッ!
・”働き女子”の共感が生んだ!?
普賢菩薩像のバリエーション
・”雑食系”で開花した
雪舟ワールド
・解剖!若冲の”まねっこ”力
・江戸時代の印象派!池大雅の光と色彩の世界
・魅惑の「美女ルーム」へようこそ!
・三好和義が捉えた心の楽園
2018年見逃せない変化観音3
・山田五郎×山下裕二
美術展総見2018!
≪Special2≫
・クラシック音楽 おとなの楽しみ方
恩田陸×林田直樹
今聴きたい演奏家を語り合う
・2018年のトピック
・楽しみ方のヒント
・2018年 注目の演奏会&注目の公演情報
≪Regular≫
・日本の誇りをつなぐ
静岡・山梨の手仕事
・櫻井 寛「ザ・ロイヤルエクスプレス」で行く
1泊2日 伊豆の旅
≪Check The News! ≫
・Music 現代作曲家とのコラボで蘇るビートルズ
・Book 林真理子『西郷どん!』
・フェルメール クリアファイル
・2018年名画カレンダー
・2018年必見の美術展ハンドブック
≪Special1≫
◆2018年の美術展大事件
・奇跡の8点!過去最大級 フェルメール波が襲来
・2018年のフェルメール事始め
初来日のフェルメールは”ゲス不倫”の戒めに満ちていた!?
印象派の先駆者としてのフェルメール
・ルノワール史上最高の美少女
イレーヌ嬢が待望のお出まし
・若きモネの大作『草上の昼食』に見る 印象派の”日の出”前
・2018年はムンクの叫び旋風が吹き荒れる!
・不倫を超越!真実の愛
ロダン渾身の作
『接吻』360度!
・天皇の苦悩が名刀を生んだ!?
・3分で分かる西洋美術史
◆知っている画家の知られざる一面を暴く
・日本画の大家・横山大観
実はちょっと下手だった!?
・日本に愛されたかったフジタを深読み
・”ゆるかわ系”代表!?
熊谷守一の頭の中は超絶シャープ
・フェリペ4世”専属”の宮廷画家 ベラスケス
・ルーベンスは画家史上最高の教養人
・天才・ミケランジェロ
2つのダヴィデ像を作った!?
・2018年美術展 裏道ぼちぼち歩き
ブリューゲル
ターナー
アンドレ・ドラン
ナポレオン
ファン・ゴッホ
◆なぞとき日本美術
・縄文人 1万年の土器愛にドキッ!
・”働き女子”の共感が生んだ!?
普賢菩薩像のバリエーション
・”雑食系”で開花した
雪舟ワールド
・解剖!若冲の”まねっこ”力
・江戸時代の印象派!池大雅の光と色彩の世界
・魅惑の「美女ルーム」へようこそ!
・三好和義が捉えた心の楽園
2018年見逃せない変化観音3
・山田五郎×山下裕二
美術展総見2018!
≪Special2≫
・クラシック音楽 おとなの楽しみ方
恩田陸×林田直樹
今聴きたい演奏家を語り合う
・2018年のトピック
・楽しみ方のヒント
・2018年 注目の演奏会&注目の公演情報
≪Regular≫
・日本の誇りをつなぐ
静岡・山梨の手仕事
・櫻井 寛「ザ・ロイヤルエクスプレス」で行く
1泊2日 伊豆の旅
≪Check The News! ≫
・Music 現代作曲家とのコラボで蘇るビートルズ
・Book 林真理子『西郷どん!』
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登録情報
- ASIN : B07738FZZJ
- 出版社 : 日経BP (2017/12/6)
- 発売日 : 2017/12/6
- 言語 : 日本語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 437位アート・デザインの雑誌
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
付録は、3つです。
①フェルメールクリアファイル(縦22.0cm×横15.5cm)
表「牛乳を注ぐ女」
裏「手紙を書く婦人と召使い」
クリアファイル両面の絵、本誌表紙を飾っている「牛乳を注ぐ女」も、
2018年10月5日~2019年2月3日上野の森美術館
2019年2月16日~5月12日大阪市立美術館へ巡回の予定です。
②2018年名画カレンダー(閉じた状態で、縦18.3cm×横25.7cm)
2018年、主に展示される絵をピックアップしたもので、
祝日、二十四節気表示付きます。2カ月×6枚です。
1~2月 ゴッホ「日没を背に種まく人」
3~4月 上村松園「序の舞」
5~6月 ベラスケス「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」
7~8月 東山魁夷「唐招提寺御影堂障壁画 濤声」
9~10月 ボナール「庭の女たち」
11~12月ルーベンス「眠る二人の子供」
③2018 美術展ハンドブック(地図付き)(縦28.0cm×横21.0cm)
毎週金曜の、毎日新聞朝刊に掲載される「美術館ガイド」で、
週単位でスケジュールを確認していますが、本誌の付録③の「美術展ハンドブック」では、
発刊日を含め、2018年12月迄の北海道から九州までの美術館スケジュールが分かるので便利です。
本誌のページを開くと、各作品の見どころや、鑑賞のポイントが解説されていますが、
しょっぱなから人物画、人物の彫像、ナポレオンのデスマスク…と、
人間だらけでお腹いっぱいになりそうですが、変化観音というちょっと変わった観音様が、
2018年1月16日より、東京国立博物館で、
(2018年9月19日~サントリー美術館 ※東京国立博物館とは異なる観音様)
見られるそうですので、2018年、まずは、観音様を拝むところからスタートしようかと思います。
①フェルメールクリアファイル(縦22.0cm×横15.5cm)
表「牛乳を注ぐ女」
裏「手紙を書く婦人と召使い」
クリアファイル両面の絵、本誌表紙を飾っている「牛乳を注ぐ女」も、
2018年10月5日~2019年2月3日上野の森美術館
2019年2月16日~5月12日大阪市立美術館へ巡回の予定です。
②2018年名画カレンダー(閉じた状態で、縦18.3cm×横25.7cm)
2018年、主に展示される絵をピックアップしたもので、
祝日、二十四節気表示付きます。2カ月×6枚です。
1~2月 ゴッホ「日没を背に種まく人」
3~4月 上村松園「序の舞」
5~6月 ベラスケス「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」
7~8月 東山魁夷「唐招提寺御影堂障壁画 濤声」
9~10月 ボナール「庭の女たち」
11~12月ルーベンス「眠る二人の子供」
③2018 美術展ハンドブック(地図付き)(縦28.0cm×横21.0cm)
毎週金曜の、毎日新聞朝刊に掲載される「美術館ガイド」で、
週単位でスケジュールを確認していますが、本誌の付録③の「美術展ハンドブック」では、
発刊日を含め、2018年12月迄の北海道から九州までの美術館スケジュールが分かるので便利です。
本誌のページを開くと、各作品の見どころや、鑑賞のポイントが解説されていますが、
しょっぱなから人物画、人物の彫像、ナポレオンのデスマスク…と、
人間だらけでお腹いっぱいになりそうですが、変化観音というちょっと変わった観音様が、
2018年1月16日より、東京国立博物館で、
(2018年9月19日~サントリー美術館 ※東京国立博物館とは異なる観音様)
見られるそうですので、2018年、まずは、観音様を拝むところからスタートしようかと思います。
2018年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
付録は余り役立たないので、美術館の割引券をつけて欲しかったです。
2017年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
俗っぽいに人間でいいんです。カレンダーにファイル、美術展ハンドブック。
それでいいじゃありませんか、付録目当てて、お買い得、お値打ち。
専門家でなくても、より取り見取り、自分なりの美術館訪問計画ができる、
首都圏から離れていても、ちょっと行った気分を味わえる。
フェルメールやムンクがもてはやされているけれど、それ以外にも見どころがあると発見できる。
混み混みの疲れる鑑賞空間よりも、ゆったりできるそんな展覧会、美術展、空間と雰囲気を愛す。
自分のささやかな楽しみ、心の豊かさを確保するための、ちょっとした指南本。
情報を得るにはお手軽な一冊です。
これがお勧めとあっても、それ以外の読み物の方がずっと面白かったり、
蘊蓄が溢れていて楽しかったりします。
色々な読み込み方が楽しめる一冊です。
それでいいじゃありませんか、付録目当てて、お買い得、お値打ち。
専門家でなくても、より取り見取り、自分なりの美術館訪問計画ができる、
首都圏から離れていても、ちょっと行った気分を味わえる。
フェルメールやムンクがもてはやされているけれど、それ以外にも見どころがあると発見できる。
混み混みの疲れる鑑賞空間よりも、ゆったりできるそんな展覧会、美術展、空間と雰囲気を愛す。
自分のささやかな楽しみ、心の豊かさを確保するための、ちょっとした指南本。
情報を得るにはお手軽な一冊です。
これがお勧めとあっても、それ以外の読み物の方がずっと面白かったり、
蘊蓄が溢れていて楽しかったりします。
色々な読み込み方が楽しめる一冊です。
2018年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オークションサイトで、「名画カレンダー」で検索したら、この付録が出てきた。結構いい値段していたので、本体はいくらなのだろうと思ったら、落札価格とあまり変わらない値段なので、迷わずに買った。
アマゾンは早いので、翌日届いた。
クリアファイルもカレンダーも、思ったよりも小さかったが、雑誌と同じ大きさの「2018 美術展ハンドブック」が秀逸。
美術に少しでも、興味があるなら、買わない理由は無い。
3つの付録付きで800円。美術館の入場料の半額だ。
アマゾンは早いので、翌日届いた。
クリアファイルもカレンダーも、思ったよりも小さかったが、雑誌と同じ大きさの「2018 美術展ハンドブック」が秀逸。
美術に少しでも、興味があるなら、買わない理由は無い。
3つの付録付きで800円。美術館の入場料の半額だ。
2018年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
美術ファンでなくとも、美術館の特別展示には強い関心を示すもの。
この本は2018年の美術館ガイドとして必携の1冊です。
この本は2018年の美術館ガイドとして必携の1冊です。
2018年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
出張先で時間が取れれば、話題の展覧会をちょこっと訪問します。そんなときkindle とiPhoneに入れたこの本が活躍します。
2017年12月13日に日本でレビュー済み
この雑誌は初めて買いますが、内容を見たときから楽しみにしていて予約して購入しました。
最初のページの記事に、絵の解説が載っていて、私は初心者なので有り難いと思いますが、『ゲス不倫』など他の週刊誌と変わらないような、陳腐な言葉があって、この雑誌は普段からそうなのか分かりませんが、今回は美術館の特集なので、たった数ページでもそういった表現はやめてほしいなと思いました。
付録は良かったです。特に別冊付録の展覧会ハンドブックが良かったです。
来年の開催される展覧会が一気に分かり、楽しみが増えました。
カレンダーはシンプルで、ここにも日付のところに展覧会の開催日を記してほしかったと思いました。
フェルメールのクリアファイルは小さいサイズなので、何を入れるかまだ決めていません。(溜まったレシートでも入れようかな。)
色々書きましたが、美術展の情報を得るには有益で、私のような美術初心者でも分かりやすい情報と、付録が3点もついてお得だったと思います。
最初のページの記事に、絵の解説が載っていて、私は初心者なので有り難いと思いますが、『ゲス不倫』など他の週刊誌と変わらないような、陳腐な言葉があって、この雑誌は普段からそうなのか分かりませんが、今回は美術館の特集なので、たった数ページでもそういった表現はやめてほしいなと思いました。
付録は良かったです。特に別冊付録の展覧会ハンドブックが良かったです。
来年の開催される展覧会が一気に分かり、楽しみが増えました。
カレンダーはシンプルで、ここにも日付のところに展覧会の開催日を記してほしかったと思いました。
フェルメールのクリアファイルは小さいサイズなので、何を入れるかまだ決めていません。(溜まったレシートでも入れようかな。)
色々書きましたが、美術展の情報を得るには有益で、私のような美術初心者でも分かりやすい情報と、付録が3点もついてお得だったと思います。