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ビジネス・フォー・パンクス Kindle版
これほど僕の喜びのツボを押しまくりやがってくる本は滅多にない。
――楠木建(解説より)
2007年に約300万円で始めたクラフトビールの会社が、
わずか7年で売上70億円を超える急成長を遂げる。
熱狂的なファンを世界中でどうやって獲得したのか?
どうやってクラウドファンディングで20億円も集めたのか?
スコットランド発祥のBrewDogの奇跡のマーケティングを、創業者本人が語る!
BrewDog(ブリュードッグ)の経営の根幹は、"パンクの哲学"にある。
・始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ
・人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ
・事業計画なんか時間の無駄だ
・嫌われ者になれ
・永遠に青二才でいろ
・すべてがマーケティングだ
・顧客ではなく、ファンをつくれ
――著者の熱い言葉に加え、ジョニー・ラモーン、マルコム・マクラーレン、
カート・コバーンら、パンクの伝説をつくった先人たちの言葉も収録。
――楠木建(解説より)
2007年に約300万円で始めたクラフトビールの会社が、
わずか7年で売上70億円を超える急成長を遂げる。
熱狂的なファンを世界中でどうやって獲得したのか?
どうやってクラウドファンディングで20億円も集めたのか?
スコットランド発祥のBrewDogの奇跡のマーケティングを、創業者本人が語る!
BrewDog(ブリュードッグ)の経営の根幹は、"パンクの哲学"にある。
・始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ
・人の話は聞くな。アドバイスは無視しろ
・事業計画なんか時間の無駄だ
・嫌われ者になれ
・永遠に青二才でいろ
・すべてがマーケティングだ
・顧客ではなく、ファンをつくれ
――著者の熱い言葉に加え、ジョニー・ラモーン、マルコム・マクラーレン、
カート・コバーンら、パンクの伝説をつくった先人たちの言葉も収録。
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2016/9/1
- ファイルサイズ101785 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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商品の説明
著者について
ジェームズ・ワット James Watt
イギリスで最も飲まれているクラフトビール「BrewDog(ブリュードッグ)」の共同創業者。2007年にマーティン・ディッキー(および犬1匹)とともに創業。イギリスでクラフトビールブームの先がけとなる。
その後、瞬く間に世界進出を果たし、その経営手腕や社内文化が注目を集める。2010年、スコットランド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを最年少で受賞。
2014年、グレート・ブリティッシュ・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー受賞。
楠木建(くすのき・けん) 解説
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。1964年東京都生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部助教授・同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年より現職。
専攻は競争戦略とイノベーション。著書に、『ストーリーとしての競争戦略』『「好き嫌い」と経営』『「好き嫌い」と才能』(東洋経済新報社)、
『好きなようにしてください』(ダイヤモンド社)、『経営センスの論理』(新潮新書)、『戦略読書日記』(プレジデント社)など。
高取芳彦(たかとり・よしひこ) 翻訳
1982 年、神奈川県生まれ。ニュース記事を中心に翻訳・編集を手がける。訳書に『TEAM OF TEAMS(チーム・オブ・チームズ)』(日経BP社)がある。
イギリスで最も飲まれているクラフトビール「BrewDog(ブリュードッグ)」の共同創業者。2007年にマーティン・ディッキー(および犬1匹)とともに創業。イギリスでクラフトビールブームの先がけとなる。
その後、瞬く間に世界進出を果たし、その経営手腕や社内文化が注目を集める。2010年、スコットランド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを最年少で受賞。
2014年、グレート・ブリティッシュ・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー受賞。
楠木建(くすのき・けん) 解説
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。1964年東京都生まれ。92年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部助教授・同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年より現職。
専攻は競争戦略とイノベーション。著書に、『ストーリーとしての競争戦略』『「好き嫌い」と経営』『「好き嫌い」と才能』(東洋経済新報社)、
『好きなようにしてください』(ダイヤモンド社)、『経営センスの論理』(新潮新書)、『戦略読書日記』(プレジデント社)など。
高取芳彦(たかとり・よしひこ) 翻訳
1982 年、神奈川県生まれ。ニュース記事を中心に翻訳・編集を手がける。訳書に『TEAM OF TEAMS(チーム・オブ・チームズ)』(日経BP社)がある。
登録情報
- ASIN : B01LKZZ5PI
- 出版社 : 日経BP (2016/9/1)
- 発売日 : 2016/9/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 101785 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 388ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,196位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,960位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年東京都に生まれ、幼少期を南アフリカで過ごす。一橋大学大学院国際企業戦略研究家(ICS)教授。一橋大学商学部卒、同大学院商学研究科博士課程修了。専門は競争戦略とイノベーション(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『経営センスの論理 (ISBN-10: 4106105152)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月10日に日本でレビュー済み
レポート
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著者のビールにかける情熱、志や主張が具体的な実話と共に生き生きと伝わってきます。一方で、この種の本ではおざなりにされがちに思える、世界を変えるスタートアップが意識すべき使命・ファイナンス・マーケティング・組織運営等におけるポイントを、具体例を交えつつ、面白く学ぶことができ、非常にプラクティカルな内容となっていました。スタートアップ経営における常識にとらわれない施策の重要さを感じることができます。
役に立った
2022年11月27日に日本でレビュー済み
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本からでも伝わってくる熱量がすごい
2020年1月4日に日本でレビュー済み
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・市場の創造。マーケ中毒バカにならない。愛されたい人と嫌われて良い人。
・ニッチこそ新たな本流
・コミュ仕方。ハッキリ、ありのまま、興味の湧く話し方で。
・不完全な状態で戦えるようにする
・ニッチこそ新たな本流
・コミュ仕方。ハッキリ、ありのまま、興味の湧く話し方で。
・不完全な状態で戦えるようにする
2022年10月27日に日本でレビュー済み
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熱意が書かれた本で、そのエネルギーをもらえる一冊でした!
半さんがYouTubeで紹介してて、気になって買ってみました!
半さんがYouTubeで紹介してて、気になって買ってみました!
2020年12月4日に日本でレビュー済み
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ビジネスにかける情熱を語る本で、モチベーションが下がった時に読むと気持ちを奮い立たせてくれます。
長々と解説が続き、具体的なノウハウもあまり書かれていないので、時間の余裕がない方にはオススメしません。
長々と解説が続き、具体的なノウハウもあまり書かれていないので、時間の余裕がない方にはオススメしません。
2021年12月27日に日本でレビュー済み
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けっこうそれなりに大きな企業(※東証一部上場してます)でマネージャーをやってます。で、そういうところで働いていると社員がみんなまあ優良なんですね。出身大学もいいとこばっかり、育ちもまあいいんじゃあないでしょうか、品行方正です。でも優秀かというとそうとも言い切れなくて、どこか物足りなさを感じるのです。平たく言うと情報処理能力が高く危機予知が早いので功名心が出てくる場面がないのです。治世の能臣というのでしょうか。
本書は、そういった方に読んでもらいたい蛮性を取り戻すための本です。
しかし、ここが大事なポイントなのですが、蛮性が活きるのも知性あってのことなのです。それを本書の著者は体現しています。そこに説得力があり他人に薦めたくなるモチベーションが生まれてくるのです。
勉強嫌い・努力嫌いの人がルール破りをして、一発逆転するというものではありません。
本書は、そういった方に読んでもらいたい蛮性を取り戻すための本です。
しかし、ここが大事なポイントなのですが、蛮性が活きるのも知性あってのことなのです。それを本書の著者は体現しています。そこに説得力があり他人に薦めたくなるモチベーションが生まれてくるのです。
勉強嫌い・努力嫌いの人がルール破りをして、一発逆転するというものではありません。
2016年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんにちは、古舘 健です。
「始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ。
会社は失敗する。会社は死ぬ。会社は忘れられる。
だが、革命が死ぬことはない。
だったら会社ではなく、革命を始めればいい。(P21)」
か、革命!?
一体、何のこと?と思いながらページをめくりました。すると、たしかに革命だ!と思いました。
著者のJames Watt氏はビールの世界に革命を起しました。
大企業によって均質に商品化されたビールを、職人による高品質なビールにとり戻すための革命です。その功績が称えられ、2010年にスコットランドの最年少起業家賞、2014年にグレート・ブリティッシュの起業家賞を受賞しています。
公式ウェブサイトによると、2007年4月に24歳だったJames氏とMartin氏(と愛犬1匹)はBrewDogを創業しました。2010年には39人に従業員を増やし(と愛犬1匹)、故郷のアバディーンに夢だったバーをオープンさせます。さらにBrewDogを年次加速度的に成長させ、2015年には540人の従業員(と愛犬1匹)、世界中に合計44店のバーを有します。クラフトビールの種類をなんと65種類に増やし、売上70億を達成しました。
成長の秘密が本書に詰まっています。
ファイナンス、マーケティング、セールス、チームビルディング、タイムマネジメント、アクション、マインドのBrewDogの経営哲学をJames氏は惜しげもなく公開します。非上場企業ながら4回のクラウドファンディングで合計3万人、約20億円を集めたブランド論は必見です。
「ブランドは最も価値のある資産だ。(中略)企業は自分のブランドに影響を及ぼすことはできても、自分の物のように好き勝手に扱うことは決してできないという点だ。今やブランドはすべて顧客のもの、そして顧客がつくるものになり、事業はもう、顧客によるブランドづくりに付き添うことしかできなくなっている。(中略)ブランドとは、自分で操ることのできない、人の頭の中にある感情的な反応のこと。つまり、認知の問題なのだ。(中略)顧客たち、または潜在顧客たちがそのブランドから何をイメージするかだけが重要なのだ。(P147-148)」
BrewDogも創業開始から常に順風満帆だったわけではありませんでした。創業から半年間は収益がほとんどなく、睡眠時間は1,2時間だったそうです。それがどうやって世界中に社内外に熱狂的なファンをつくり、国内外で成長率トップに立つことができたのでしょうか。
自分が何かの一部だと感じることが大切だと著者は言います。
「人が何かに心と体と魂をささげるには、自分がその『何か』の一部なのだという感覚が必要だ。そして、自分が何かの一部なのだという感覚は、人との関わり合いの中で生まれる(中略)つまり、全員が意思決定の中心に関わり、そのことを自覚できる環境を整えなければならないということだ。(P236)」
著者は大きな使命や世界観を掲げ、パンクであろうとしています。
本書の題名「BUSINESS FOR PUNKS/ビジネス・フォー・パンクス」の「パンク」は、パンクの典型ジョニー・ラーモンによると、「ひとりの個人であること、そして常識に逆らうこと」であり、パンクの始祖マルコム・マクラーレンによると、「生きる姿勢のこと、それは破壊であり、破壊に秘められた創造の可能性」だそうです。
本書は390ページありますが、「パンク」な経営哲学を紹介したスイスイ読める爽快な一冊です。起業を考えている方や経営者の方にはオススメです。
以下はメモのために抜粋します。
------------------------------------------------
P44
「制約があるという状況はみかけによらず有利で、革新性と独創性を発揮するチャンスなのだ。制約を心から受け入れよう。(中略)外部の人間は本人ほど事業に関心がないし、事業のことを本人ほど理解しているなんてことも絶対にない。それなら自分の手でやることだ。コンサルタントも、マーケティングも、人材会社も、どれもスタートアップの闘志と資金を毒する無用なゴミくずでしかない。」
P53
「世の中には、あなたを叩くことだけが生きがいの負け犬がたくさんいる。こういう決まりにとらわれた社畜たちは、あなたの成功を望まない。新しいものを恐れ、怯えているのだ。そして、みずからの先見性のなさを正当化するため、現状に必死にしがみついている。連中は人の皮をかぶった羊なのだ。(中略)すべてを没個性で平凡なレベルに引きずり下ろすことを命じられた、惨めな操り人形だ。」
P84
「一番大事なのは利益じゃない。利益はナンバー2ですらない。もう一つ、キャッシュという言葉は利益を意味しない。それがわかったら、本題に入ろう。キャッシュこと絶対王者だ。利益はただの手段であって、目的ではない。しかし、キャッシュはわけが違う。キャッシュは酸素であり、血液だ。」
P127
「はしご方式の価格設定は非常に有効なので、頭に入れておくといい。すべてのものは相対的に決まる。(中略)より高価な選択肢をつくると、顧客が元々欲しがっていた商品の中から高いほうをえらぶ可能性が生まれ、売上が自動的に増えることだ。
提案するときも、見積もりを出すときも、交渉するときも、絶対に複数の価格を用意すべきだ。」
P158
「彼らが欲しがっているのは本物であり、質であり、情熱であり、実感であり、こだわりだ。(中略)会社が自分たちのブランドや使命、価値を体現していることが裏付けられるオンラインコンテンツを、十分に用意しなければならない。」
P178
「何をするにしても、自分の使命から生まれる行動でなければならない。(中略)恐怖に凍りつく瞬間があるくらいでなければ、全力を尽くしているとは言えない。」
P201
「ブリュードックはこれまでずっとブログを神と崇め、立ち上げ当初から今に至るまで真面目に運営してきた。ブログはマーケティング活動の最重要ツールだが、素晴らしいことにまったくお金がかからない。ブログは顧客と直接のやり取りが生まれる場だ。」
P212-213
「他人と違っていい。正直でいよう。常識にとらわれてはいけない。人の話は聞かなくていい。
(中略)ターゲット市場なんて決めて露骨に売り込みをかけるような手口は子ども騙しでしかなく、当然、賢い顧客には敬遠される。人間はどうしても自分とは違う存在になりたがってしまうものだ。(中略)
自分のビジョンを実現するのを他人に頼ってはいけない。広告代理店だろうが、外注クリエイターだろうが、あなたのブランドに生活をささげたりしない。でもあなたは違う。」
P262
「ビジョンを持った人間の歩みは、誰にも止められない。特大のビジョンを掲げよう。大きければ大きいほど、野心的なら野心的なほど、普通と違えば違うほどいい。
(中略)最高に魅力的なビジョンを一つだけ掲げよう。(中略)興奮で鳥肌が立つレベルでなければ、構想を練りなおしたほうがいい。チームに命がけの覚悟を持たせる必要がある。」
P284
「あなたがもし、多くの現代人と変わらず、そんな状態で生きているとしたら、意味のあることは絶対に成し遂げられない。スマートフォンから離れられず、5分おきにツイートして、メールを読み、フェイスブックに自分の写真を投稿するような生活をしている人は、(中略)
何か意味のあるものを生み出したければ、まず頭の中にスペースをつくらなければならない。(中略)
すでにあるものばかりに意識を集中させていると、未来のことが想像できなくなる。」
P303
「まずは試し、考えるのは後にして、迷ったりしない。まず実行、それから検討だ。」
P314
「ルールや規則や役人たちは、適当に受け流すくらいがお似合いだ。自分たちは何を、いつまでにしなければならないかだけ考えよう。誰であれ、何であれ、待つことなんかない。(中略)ルールを破ることまで含め、ルールを使ったゲームの進め方と、ルールがどう機能するのかを知っておくべきだといっている。破っても平気なルールとそうでないルールを細かく把握する必要がある。」
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
「始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ。
会社は失敗する。会社は死ぬ。会社は忘れられる。
だが、革命が死ぬことはない。
だったら会社ではなく、革命を始めればいい。(P21)」
か、革命!?
一体、何のこと?と思いながらページをめくりました。すると、たしかに革命だ!と思いました。
著者のJames Watt氏はビールの世界に革命を起しました。
大企業によって均質に商品化されたビールを、職人による高品質なビールにとり戻すための革命です。その功績が称えられ、2010年にスコットランドの最年少起業家賞、2014年にグレート・ブリティッシュの起業家賞を受賞しています。
公式ウェブサイトによると、2007年4月に24歳だったJames氏とMartin氏(と愛犬1匹)はBrewDogを創業しました。2010年には39人に従業員を増やし(と愛犬1匹)、故郷のアバディーンに夢だったバーをオープンさせます。さらにBrewDogを年次加速度的に成長させ、2015年には540人の従業員(と愛犬1匹)、世界中に合計44店のバーを有します。クラフトビールの種類をなんと65種類に増やし、売上70億を達成しました。
成長の秘密が本書に詰まっています。
ファイナンス、マーケティング、セールス、チームビルディング、タイムマネジメント、アクション、マインドのBrewDogの経営哲学をJames氏は惜しげもなく公開します。非上場企業ながら4回のクラウドファンディングで合計3万人、約20億円を集めたブランド論は必見です。
「ブランドは最も価値のある資産だ。(中略)企業は自分のブランドに影響を及ぼすことはできても、自分の物のように好き勝手に扱うことは決してできないという点だ。今やブランドはすべて顧客のもの、そして顧客がつくるものになり、事業はもう、顧客によるブランドづくりに付き添うことしかできなくなっている。(中略)ブランドとは、自分で操ることのできない、人の頭の中にある感情的な反応のこと。つまり、認知の問題なのだ。(中略)顧客たち、または潜在顧客たちがそのブランドから何をイメージするかだけが重要なのだ。(P147-148)」
BrewDogも創業開始から常に順風満帆だったわけではありませんでした。創業から半年間は収益がほとんどなく、睡眠時間は1,2時間だったそうです。それがどうやって世界中に社内外に熱狂的なファンをつくり、国内外で成長率トップに立つことができたのでしょうか。
自分が何かの一部だと感じることが大切だと著者は言います。
「人が何かに心と体と魂をささげるには、自分がその『何か』の一部なのだという感覚が必要だ。そして、自分が何かの一部なのだという感覚は、人との関わり合いの中で生まれる(中略)つまり、全員が意思決定の中心に関わり、そのことを自覚できる環境を整えなければならないということだ。(P236)」
著者は大きな使命や世界観を掲げ、パンクであろうとしています。
本書の題名「BUSINESS FOR PUNKS/ビジネス・フォー・パンクス」の「パンク」は、パンクの典型ジョニー・ラーモンによると、「ひとりの個人であること、そして常識に逆らうこと」であり、パンクの始祖マルコム・マクラーレンによると、「生きる姿勢のこと、それは破壊であり、破壊に秘められた創造の可能性」だそうです。
本書は390ページありますが、「パンク」な経営哲学を紹介したスイスイ読める爽快な一冊です。起業を考えている方や経営者の方にはオススメです。
以下はメモのために抜粋します。
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P44
「制約があるという状況はみかけによらず有利で、革新性と独創性を発揮するチャンスなのだ。制約を心から受け入れよう。(中略)外部の人間は本人ほど事業に関心がないし、事業のことを本人ほど理解しているなんてことも絶対にない。それなら自分の手でやることだ。コンサルタントも、マーケティングも、人材会社も、どれもスタートアップの闘志と資金を毒する無用なゴミくずでしかない。」
P53
「世の中には、あなたを叩くことだけが生きがいの負け犬がたくさんいる。こういう決まりにとらわれた社畜たちは、あなたの成功を望まない。新しいものを恐れ、怯えているのだ。そして、みずからの先見性のなさを正当化するため、現状に必死にしがみついている。連中は人の皮をかぶった羊なのだ。(中略)すべてを没個性で平凡なレベルに引きずり下ろすことを命じられた、惨めな操り人形だ。」
P84
「一番大事なのは利益じゃない。利益はナンバー2ですらない。もう一つ、キャッシュという言葉は利益を意味しない。それがわかったら、本題に入ろう。キャッシュこと絶対王者だ。利益はただの手段であって、目的ではない。しかし、キャッシュはわけが違う。キャッシュは酸素であり、血液だ。」
P127
「はしご方式の価格設定は非常に有効なので、頭に入れておくといい。すべてのものは相対的に決まる。(中略)より高価な選択肢をつくると、顧客が元々欲しがっていた商品の中から高いほうをえらぶ可能性が生まれ、売上が自動的に増えることだ。
提案するときも、見積もりを出すときも、交渉するときも、絶対に複数の価格を用意すべきだ。」
P158
「彼らが欲しがっているのは本物であり、質であり、情熱であり、実感であり、こだわりだ。(中略)会社が自分たちのブランドや使命、価値を体現していることが裏付けられるオンラインコンテンツを、十分に用意しなければならない。」
P178
「何をするにしても、自分の使命から生まれる行動でなければならない。(中略)恐怖に凍りつく瞬間があるくらいでなければ、全力を尽くしているとは言えない。」
P201
「ブリュードックはこれまでずっとブログを神と崇め、立ち上げ当初から今に至るまで真面目に運営してきた。ブログはマーケティング活動の最重要ツールだが、素晴らしいことにまったくお金がかからない。ブログは顧客と直接のやり取りが生まれる場だ。」
P212-213
「他人と違っていい。正直でいよう。常識にとらわれてはいけない。人の話は聞かなくていい。
(中略)ターゲット市場なんて決めて露骨に売り込みをかけるような手口は子ども騙しでしかなく、当然、賢い顧客には敬遠される。人間はどうしても自分とは違う存在になりたがってしまうものだ。(中略)
自分のビジョンを実現するのを他人に頼ってはいけない。広告代理店だろうが、外注クリエイターだろうが、あなたのブランドに生活をささげたりしない。でもあなたは違う。」
P262
「ビジョンを持った人間の歩みは、誰にも止められない。特大のビジョンを掲げよう。大きければ大きいほど、野心的なら野心的なほど、普通と違えば違うほどいい。
(中略)最高に魅力的なビジョンを一つだけ掲げよう。(中略)興奮で鳥肌が立つレベルでなければ、構想を練りなおしたほうがいい。チームに命がけの覚悟を持たせる必要がある。」
P284
「あなたがもし、多くの現代人と変わらず、そんな状態で生きているとしたら、意味のあることは絶対に成し遂げられない。スマートフォンから離れられず、5分おきにツイートして、メールを読み、フェイスブックに自分の写真を投稿するような生活をしている人は、(中略)
何か意味のあるものを生み出したければ、まず頭の中にスペースをつくらなければならない。(中略)
すでにあるものばかりに意識を集中させていると、未来のことが想像できなくなる。」
P303
「まずは試し、考えるのは後にして、迷ったりしない。まず実行、それから検討だ。」
P314
「ルールや規則や役人たちは、適当に受け流すくらいがお似合いだ。自分たちは何を、いつまでにしなければならないかだけ考えよう。誰であれ、何であれ、待つことなんかない。(中略)ルールを破ることまで含め、ルールを使ったゲームの進め方と、ルールがどう機能するのかを知っておくべきだといっている。破っても平気なルールとそうでないルールを細かく把握する必要がある。」
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
2017年11月21日に日本でレビュー済み
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読むと元気がでます。
内容はそれほど無いかな、という印象ですが、
啓発本としては良いと思います。
特にパンク好きにとって、
やる気が満ちる本です。
内容はそれほど無いかな、という印象ですが、
啓発本としては良いと思います。
特にパンク好きにとって、
やる気が満ちる本です。