ストレンジャー《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
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フォーマット | ドルビー, モノ, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | リチャード・ロング, バイロン・キース, ロレッタ・ヤング, オーソン・ウェルズ, フィリップ・メリヴェイル, エドワード・G・ロビンソン |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 31 分 |
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商品の説明
天才オーソン・ウェルズ監督・主演
ナチの侵入者を追いつめる5470秒のサスペンス!!
政府の役人ウィルソン(エドワード・G・ロビンソン)は怪しげなナチの侵入者フランツ・キンドラー(オーソン・ウェルズ)を追跡する。ナチの侵入者もなかなかの狡猾者で、別名チャールズ・ランキンを名乗り大学教授として信望者が多い。
美人妻メアリー(ロレッタ・ヤング)は夫がナチの使命を受けていることを知らない。アメリカのコネチカット州の小さな町で事件は意外な方へ進展する……。
サスペンスドラマをオーソン・ウェルズが小気味よく演出した傑作。脚本家ヴィクター・トリヴァスのテンポも快調で、1946年度アカデミー賞の脚本・オリジナル部門にノミネートされた。
監督・出演:オーソン・ウェルズ
出演:エドワード・G・ロビンソン / オーソン・ウェルズ / ロレッタ・ヤング
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
- EAN : 4933672238449
- 監督 : オーソン・ウェルズ
- メディア形式 : ドルビー, モノ, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 31 分
- 発売日 : 2011/1/28
- 出演 : エドワード・G・ロビンソン, オーソン・ウェルズ, ロレッタ・ヤング, フィリップ・メリヴェイル, リチャード・ロング
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Mono)
- 販売元 : IVC,Ltd.(VC)(D)
- ASIN : B004C3TV7Y
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 158,443位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,757位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 15,717位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1946年公開モノクロ映画、上映時間は1時間35分、主演・監督を務めるのは鬼才といわれた個性派俳優のオーソン・ウェルズ、公開時31歳(代表作「ジェーン エア」)共演はスレンダー美人女優のロレッタ ヤング、公開時33歳(代表作「ミネソタの娘」)オーソンは映画制作の仕事がとても好きで自らは資金集めの為に多くのB級映画に出演をする一方で多くのモノクロ映画を制作をしました、妻で1940年代の赤毛のセックスシンボルといわれた女優のリタ ヘイワースと共演をした「上海からきた女」はそんなオーソンの手がけた代表作のひとつ、決して2枚目ではないはずなのに、映画で観る彼は長身でとても力強く存在感のあるとても魅力的な人物に見える本当に不思議な俳優さんです、悪人に金、そして警察、オーソンは本当に複雑怪奇な人間ドラマを作るのが好きですよね、今作も脚本が実にしっかりとしていて観応えのある作品に仕上がっていました。
2014年9月9日に日本でレビュー済み
映画史の分水嶺のひとつともいえる『市民ケーン』、才気に満ちたアメリカン・ノワール『上海から来た女』、異形の悪夢的快作『黒い罠』、そしてカフカの映像化に果敢に挑戦した『審判』・・・後の多くの映画人に影響を与え、観客をその作品世界へひきずりこむ、そんな映画を世に送ったオーソン・ウェルズの1946年のサスペンス映画。
これらと比べあまり語られることの少ない印象の本作。オープニングは快調。Allied War Crimes Commission(戦争犯罪聴聞会。実在したか否かは不明)でのエドワード・G・ロビンソンのわずか1分たらずのシーンで多くのことをバシッと提示する。ナチの残党狩り映画であること、ロビンソン演じるウィルソンの決意。研ぎ澄まされたリズムでサクサクと進む。
どちらかというとウェルズ作品の特徴である創意に満ちた斬新な映像やテクニックは本作ではやや影をひそめている。ストレートかつシンプルに逃亡中のナチの残党フランツ・キンドラ(ウェルズ)をウィルソン(ロビンソン)がいかに追い詰めていくのか、というサスペンス。
紆余曲折あって、不幸な憂き目を見た『偉大なるアンダーソン家の人々』の後であったが、本作でのウェルズの作品コントロール、編集権、資金調達、スタジオの介入が本作に影響を与えていたのか浅学にして知らない。そうであるから、本作がどの程度ウェルズのやりたいようにできたかのかはわからない。編集権の問題があったというのは本作ではきいたことがないが、これが彼の「やりたいようにやった」精一杯の作品であるとすれば、いささか辛い点数になるのもやむをえない。次作の『上海から来た女』や『黒い罠』等の習作か?とも思える。
妻となるロレッタ・ヤングのキャラの描写がいささか説得力に乏しく、ウェルズがアメリカで壮大な計画をしていたことが語られるが悪のカリスマ性を強調すれば、よりキャラが立ったように思われる。男2人をあくまで善と悪というように描き分けていて、後の作品の登場人物の強烈さ・異形さとくらべていささかウェルズ作とすれば食い足りない。濃厚な作品世界創出という点も全述2作のへの途上という感じだ。それも習作とあえていった理由。あくまで他の自身監督作と比して、という但書が必要だが・・・・
普通に見れば充分にサスペンスフルで、中盤中だれするが、序盤、終盤はなかなかによい。ウェルズもさることながら、作戦に執念を燃やし、街の人々のなかでは飄々と振る舞うロビンソンがさすがの貫録。特筆しておきたい点は、名手ラッセル・メティのモノクロ撮影の素晴らしさ。ウェルズの『黒い罠』の撮影監督、というだけでその腕は推して知るべし、というところ。その13年前の作品ではあるが、影を素材に使い、夜の深さが美しく、本作のミステリアスな空気を創出するのに大いに貢献している。このあたりは評価されてもいい。『黒い罠』ほどの個性的・驚異的なチャレンジはしていないが、5分ほどの長廻しがあり、クレーンを使った移動撮影がよく見られる。
以下、★まで核心に触れています
クライマックスでは、町の広場の時計塔という舞台を印象的に使っている。その高さの演出は『めまい』を彷彿とさせる(『疑惑の影』を思わせないでもない。町の描写、悪人に翻弄され怯える女性))。本作はナチ残党を素材にした作品だが、ウェルズはそのことに何らかの政治的、歴史的メッセージを持って作ったという印象は受けない(と一応推察する)。ただ、時計塔の下に町の人々、それまで彼を好感のもてる「若旦那」と思っていた人々が集まり顛末を見届けるところは、民衆(masses)を虐げてきた彼が民衆からしっぺ返しをくらう構図ととれないこともない。うがった見方だろうか。また時計塔の天使像の剣によりこと切れるというのも何か思惑がありそうだ。動かなかった時計塔を修理したのはキンドラ。彼は動き出した時計塔によって命をおとす。報いが返ってきたというわけか・・。ここはあえて素直に一大スペクタクルを楽しもう。★
トリビアだが、プロデューサーのS.P.EAGLE(イーグル)は、あの大プロデューサー、サム・スピーゲルの変名だという。スピーゲルと親交のあったジョン・ヒューストンが脚本にノン・クレジットで参加している(ジョン・ヒューストン自伝『王になろうとした男』より)日本劇場未公開。TV放映時には『ナチス追跡』『謎のストレンジャー』と題された。DVDでは『ストレンジャー』『謎のストレンジャー』『ザ・ストレンジャー』『オーソン・ウェルズINストレンジャー』の題でリリースされている。スピーゲルの変名といい、やはりどこか流浪の匂い(笑)がする。バージョン違いについては不明です。ナチ・ハンターについては後年のアイラ・レヴィンの小説『ブラジルから来た少年』および映画が思い出される(残党の大物にグレゴリー・ペック。ハンターにローレンス・オリビエ)。これのオリビエの執念もすさまじいものであった。また『マラソン・マン』でもナチの残党がとりあげられている(こちらは残党にローレンス・オリビエが扮した)。興味がある方はこれらもどうぞ。本作は初めてこの題材を扱ったアメリカ映画ではないだろうか。その点で新規性はある。
ラッセル・メティの撮影、ロビンソンの芝居で☆半分おまけです。
The Stranger 1946 US.
これらと比べあまり語られることの少ない印象の本作。オープニングは快調。Allied War Crimes Commission(戦争犯罪聴聞会。実在したか否かは不明)でのエドワード・G・ロビンソンのわずか1分たらずのシーンで多くのことをバシッと提示する。ナチの残党狩り映画であること、ロビンソン演じるウィルソンの決意。研ぎ澄まされたリズムでサクサクと進む。
どちらかというとウェルズ作品の特徴である創意に満ちた斬新な映像やテクニックは本作ではやや影をひそめている。ストレートかつシンプルに逃亡中のナチの残党フランツ・キンドラ(ウェルズ)をウィルソン(ロビンソン)がいかに追い詰めていくのか、というサスペンス。
紆余曲折あって、不幸な憂き目を見た『偉大なるアンダーソン家の人々』の後であったが、本作でのウェルズの作品コントロール、編集権、資金調達、スタジオの介入が本作に影響を与えていたのか浅学にして知らない。そうであるから、本作がどの程度ウェルズのやりたいようにできたかのかはわからない。編集権の問題があったというのは本作ではきいたことがないが、これが彼の「やりたいようにやった」精一杯の作品であるとすれば、いささか辛い点数になるのもやむをえない。次作の『上海から来た女』や『黒い罠』等の習作か?とも思える。
妻となるロレッタ・ヤングのキャラの描写がいささか説得力に乏しく、ウェルズがアメリカで壮大な計画をしていたことが語られるが悪のカリスマ性を強調すれば、よりキャラが立ったように思われる。男2人をあくまで善と悪というように描き分けていて、後の作品の登場人物の強烈さ・異形さとくらべていささかウェルズ作とすれば食い足りない。濃厚な作品世界創出という点も全述2作のへの途上という感じだ。それも習作とあえていった理由。あくまで他の自身監督作と比して、という但書が必要だが・・・・
普通に見れば充分にサスペンスフルで、中盤中だれするが、序盤、終盤はなかなかによい。ウェルズもさることながら、作戦に執念を燃やし、街の人々のなかでは飄々と振る舞うロビンソンがさすがの貫録。特筆しておきたい点は、名手ラッセル・メティのモノクロ撮影の素晴らしさ。ウェルズの『黒い罠』の撮影監督、というだけでその腕は推して知るべし、というところ。その13年前の作品ではあるが、影を素材に使い、夜の深さが美しく、本作のミステリアスな空気を創出するのに大いに貢献している。このあたりは評価されてもいい。『黒い罠』ほどの個性的・驚異的なチャレンジはしていないが、5分ほどの長廻しがあり、クレーンを使った移動撮影がよく見られる。
以下、★まで核心に触れています
クライマックスでは、町の広場の時計塔という舞台を印象的に使っている。その高さの演出は『めまい』を彷彿とさせる(『疑惑の影』を思わせないでもない。町の描写、悪人に翻弄され怯える女性))。本作はナチ残党を素材にした作品だが、ウェルズはそのことに何らかの政治的、歴史的メッセージを持って作ったという印象は受けない(と一応推察する)。ただ、時計塔の下に町の人々、それまで彼を好感のもてる「若旦那」と思っていた人々が集まり顛末を見届けるところは、民衆(masses)を虐げてきた彼が民衆からしっぺ返しをくらう構図ととれないこともない。うがった見方だろうか。また時計塔の天使像の剣によりこと切れるというのも何か思惑がありそうだ。動かなかった時計塔を修理したのはキンドラ。彼は動き出した時計塔によって命をおとす。報いが返ってきたというわけか・・。ここはあえて素直に一大スペクタクルを楽しもう。★
トリビアだが、プロデューサーのS.P.EAGLE(イーグル)は、あの大プロデューサー、サム・スピーゲルの変名だという。スピーゲルと親交のあったジョン・ヒューストンが脚本にノン・クレジットで参加している(ジョン・ヒューストン自伝『王になろうとした男』より)日本劇場未公開。TV放映時には『ナチス追跡』『謎のストレンジャー』と題された。DVDでは『ストレンジャー』『謎のストレンジャー』『ザ・ストレンジャー』『オーソン・ウェルズINストレンジャー』の題でリリースされている。スピーゲルの変名といい、やはりどこか流浪の匂い(笑)がする。バージョン違いについては不明です。ナチ・ハンターについては後年のアイラ・レヴィンの小説『ブラジルから来た少年』および映画が思い出される(残党の大物にグレゴリー・ペック。ハンターにローレンス・オリビエ)。これのオリビエの執念もすさまじいものであった。また『マラソン・マン』でもナチの残党がとりあげられている(こちらは残党にローレンス・オリビエが扮した)。興味がある方はこれらもどうぞ。本作は初めてこの題材を扱ったアメリカ映画ではないだろうか。その点で新規性はある。
ラッセル・メティの撮影、ロビンソンの芝居で☆半分おまけです。
The Stranger 1946 US.
2017年10月26日に日本でレビュー済み
この映画を見ると、若い頃のギャング役や、ギャングではないが「大雷雨」の中、電柱のてっぺんで仲間同士、大とっくみ合いを演じたロビンソンと、この映画で思慮深い刑事役を演じるロビンソンが、どうしても同じ人物とは思えない。ある程度、年が行ってからも、「深夜の告白」、「キー・ラーゴ」などで唇をふるわせてしゃべりまくる独特の演技が有名だが、「ストレンジャー」ではそのような一面は、オープニングにほんのちょっと顔を出すだけだ。刑事だからきびしい一面も見せるが、全体を通じて抑えめの演技だ。特に初めのほうの、ドラッグストアでの陽気な店主とのかけ合いなど、丸い中折れ帽が太めの体によく似合うお父さんといった感じがする。本作のロビンソンは、これより1,2年前に撮影した女性相手の「飾窓の女」や「スカーレット・ストリート」のロビンソンとも違う。これ一作だけの性格付けであり、演技であるように思われる。
タイプの違ったいろんな役を演じる役者は少なくないが、ロビンソンほど演じる役のふり幅が大きい役者は極めて稀だと思う。これほどの
役者が、「他人の家」(1949)を最後に不遇の時期を迎えることになる。第2次大戦中に反ナチ運動に協力したとの疑いからアカと見なされ、赤狩りの標的にされてしまい、他の何人かの芸術家同様、以後長らく本来の仕事を制限されるようになった。したがってこれ以後は、出演してはいるが主役は一作もなく、良くて準主役である。
「他人の家」に出演したのが56才のときだったから、あと10年は第一線で充分活躍出来たと思う。今更言っても始まらないが、返す返すも残念なことではある。
主人公のオーソン・ウエルズに一言も触れずじまいで、ごめんなさい。
タイプの違ったいろんな役を演じる役者は少なくないが、ロビンソンほど演じる役のふり幅が大きい役者は極めて稀だと思う。これほどの
役者が、「他人の家」(1949)を最後に不遇の時期を迎えることになる。第2次大戦中に反ナチ運動に協力したとの疑いからアカと見なされ、赤狩りの標的にされてしまい、他の何人かの芸術家同様、以後長らく本来の仕事を制限されるようになった。したがってこれ以後は、出演してはいるが主役は一作もなく、良くて準主役である。
「他人の家」に出演したのが56才のときだったから、あと10年は第一線で充分活躍出来たと思う。今更言っても始まらないが、返す返すも残念なことではある。
主人公のオーソン・ウエルズに一言も触れずじまいで、ごめんなさい。
2014年8月9日に日本でレビュー済み
商業主義を受け入れず、興行的失敗の連続でハリウッドを追放されていた彼に、再び映画製作のチャンスが巡ってきた1946年度の作品。
ストーリーは、ナチス再興をもくろむフランツ・キンドラ(オーソン・ウェルズ)は、チャールズ・ランキンという偽名を使い教師としてハーパーという町に潜んでいた。
ナチス残党狩りを目指すウィルソンは、鋭い機転と洞察力でランキンを追いつめていく。窮地に立たされ徐々に本性を現し始めるランキン、そしてラストは・・・
実際の事件を扱ったドキュメンタリーのような印象を与えるサスペンスドラマではあるが、彼の作品としては珍しくシンプルな物語。
しかし、映像は相変わらず素晴らしく、光と影を巧みに使った表現とスピード感溢れるカット割、特には、ライキンが昔のナチの仲間と再会し、彼を殺害するまでの5分位の長回しでの独特のカメラアングルとカメラの動きによって、殺害までの心理をうまく表現した描写と、クライマックスの時計塔のシーンでのダイナミックなカット割りによる斬新な映像表現はそれは見事です。
今回初めて気がついたが、彼の作品を全て見たわけではないので偉そうな事はいえないが、彼の作品にはユーモアの感覚が欠けている。
この辺りが一般大衆に受けない理由の一つではなかろうか。
それと、彼の作品を見ると何時も思うのだが、ハリウッドが彼に自由に映画を撮らせていれば、「市民ケーン」を超える作品を生み出せたように感じられ残念でならないし、ハリウッドというところは、真に芸術性高い作品を作り出すには難しい場所なんだろうと痛感する。
ストーリーは、ナチス再興をもくろむフランツ・キンドラ(オーソン・ウェルズ)は、チャールズ・ランキンという偽名を使い教師としてハーパーという町に潜んでいた。
ナチス残党狩りを目指すウィルソンは、鋭い機転と洞察力でランキンを追いつめていく。窮地に立たされ徐々に本性を現し始めるランキン、そしてラストは・・・
実際の事件を扱ったドキュメンタリーのような印象を与えるサスペンスドラマではあるが、彼の作品としては珍しくシンプルな物語。
しかし、映像は相変わらず素晴らしく、光と影を巧みに使った表現とスピード感溢れるカット割、特には、ライキンが昔のナチの仲間と再会し、彼を殺害するまでの5分位の長回しでの独特のカメラアングルとカメラの動きによって、殺害までの心理をうまく表現した描写と、クライマックスの時計塔のシーンでのダイナミックなカット割りによる斬新な映像表現はそれは見事です。
今回初めて気がついたが、彼の作品を全て見たわけではないので偉そうな事はいえないが、彼の作品にはユーモアの感覚が欠けている。
この辺りが一般大衆に受けない理由の一つではなかろうか。
それと、彼の作品を見ると何時も思うのだが、ハリウッドが彼に自由に映画を撮らせていれば、「市民ケーン」を超える作品を生み出せたように感じられ残念でならないし、ハリウッドというところは、真に芸術性高い作品を作り出すには難しい場所なんだろうと痛感する。