内容は、近年のバイオアートといわれる作品をざーと羅列し、それぞれのキャプションが併記されているスタイル。
フォトも多く、見応えはある。
バイオアート自体定義が明確なものではないので、これを見ていくことで、読者自身のバイオアートに対する定義や価値を見出すのもいいだろう。
ただ、タイトルの未来を救うだのという感覚では論じるべきではない、読むべきではないかなと感じた。
アーティストも、ほとんどはそういった打算的なコンセプトを抜きにして創作してきただろうし、その積み重ねが自然に輪郭を帯びてきてバイオアートを形作ってきたのであると思う。
バイオアートを感覚的に掴むには良い入門書になるだろう、良著。

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バイオアート―バイオテクノロジーは未来を救うのか。 単行本 – 2016/5/24
バイオアート。それは、生命科学やテクノロジーの進化が招く哲学的、倫理的な問題を可視化し、その是非を広く議論するための表現物です。
地球は今、新たな地質年代「人新世」に突入したと言われています。それは、10万年単位の地質年代として区分できるほどに、人間活動が地球環境に大きな影響を及ぼしているということの表れです。
環境破壊、絶滅生物、異常気象、人口急増……私たちは今、数々の大きな問題に直面しています。
人間とはいったい何者なのか? テクノロジーは神なのか? そもそも文明と自然と呼ばれるものの境界はどこにあるのか?――
バイオアートは、微生物、蛍光発光、遺伝子情報、コンピュータによるコーディング、画像装置などを利用して、
こうした「人新世」の我々が持つアイデンティティ、自然、環境に対する倫理観をシフトさせようと挑みます。
本書は、バイオアーティスト50名の活動を紐解きます。
生物自体をメディアとした表現、人間の身体に宿る無数の微生物群「マイクロバイオーム」に注目した作品、未来の可能性を思索する「スペキュラティヴ・デザイン」など、
さまざまな作品手法とともに、バイオアートの役割、そしてバイオテクノロジーによってもらたされる未来について考えていきます。
[日本語版序文]
反転の美学―ポストゲノム時代のバイオアート
― 久保田晃弘
[日本語版特別寄稿]
スペキュラティヴ・デザインとバイオアート
― 長谷川 愛
Chapter 1 自然の自然な改変
Chapter 2 生命の再定義
Chapter 3 尺度と領域の可視化
Chapter 4 自己認識とメディアの実験
地球は今、新たな地質年代「人新世」に突入したと言われています。それは、10万年単位の地質年代として区分できるほどに、人間活動が地球環境に大きな影響を及ぼしているということの表れです。
環境破壊、絶滅生物、異常気象、人口急増……私たちは今、数々の大きな問題に直面しています。
人間とはいったい何者なのか? テクノロジーは神なのか? そもそも文明と自然と呼ばれるものの境界はどこにあるのか?――
バイオアートは、微生物、蛍光発光、遺伝子情報、コンピュータによるコーディング、画像装置などを利用して、
こうした「人新世」の我々が持つアイデンティティ、自然、環境に対する倫理観をシフトさせようと挑みます。
本書は、バイオアーティスト50名の活動を紐解きます。
生物自体をメディアとした表現、人間の身体に宿る無数の微生物群「マイクロバイオーム」に注目した作品、未来の可能性を思索する「スペキュラティヴ・デザイン」など、
さまざまな作品手法とともに、バイオアートの役割、そしてバイオテクノロジーによってもらたされる未来について考えていきます。
[日本語版序文]
反転の美学―ポストゲノム時代のバイオアート
― 久保田晃弘
[日本語版特別寄稿]
スペキュラティヴ・デザインとバイオアート
― 長谷川 愛
Chapter 1 自然の自然な改変
Chapter 2 生命の再定義
Chapter 3 尺度と領域の可視化
Chapter 4 自己認識とメディアの実験
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日2016/5/24
- 寸法15 x 3.2 x 21 cm
- ISBN-104802510195
- ISBN-13978-4802510196
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商品の説明
出版社からのコメント
生命科学の発展は
人間も環世界も根源的に「作り変え可能」〈ハッカブル〉であることを示している。
生命の作り変え〈ハック〉が情報技術と共に経済合理性に隷従すれば、
現代社会のあらゆる領域は統計的な最適化と優生学が組み合わさった、
自然淘汰ならぬ「人工淘汰」の思考に規定されかねない。
バイオアートは、
未だ見ぬ人間とその物語から現在の私たちの向かう道筋を逆照射することで、
現代の技術決定論に抗うことのできる実践的な哲学、そしてデザインの方法論だ。
それは現代において数少ない希望の源泉でもある。
ドミニク・チェン
人間も環世界も根源的に「作り変え可能」〈ハッカブル〉であることを示している。
生命の作り変え〈ハック〉が情報技術と共に経済合理性に隷従すれば、
現代社会のあらゆる領域は統計的な最適化と優生学が組み合わさった、
自然淘汰ならぬ「人工淘汰」の思考に規定されかねない。
バイオアートは、
未だ見ぬ人間とその物語から現在の私たちの向かう道筋を逆照射することで、
現代の技術決定論に抗うことのできる実践的な哲学、そしてデザインの方法論だ。
それは現代において数少ない希望の源泉でもある。
ドミニク・チェン
著者について
ウィリアム・マイヤーズ[William Myers]
アムステルダムを拠点に活動するライター、キュレーター、教育者。
著書『Biodesign: Nature+Science+Creativity』(2012年)は、作品にバイオテクノロジーを用いたデザイナーや建築家の実践を紹介している。
近年手がけた作品展は、アイントホーフェンのコンテンポラリーアートスペース「MU」での『Body of Matter and Matter of Life』〈問題のある身体と生命の問題〉展、
ロッテルダムの「ヘット・ニューウェ・インスティテュート」[Het Nieuwe Instituut]での『Biodesign』〈バイオデザイン〉展、
ニューヨーク・ブルックリンのアートギャラリー「プロテウス・ゴーワヌス」[Proteus Gowanus]での『Cut / Paste / Grow』展などがある。
現在、デザイン・アカデミー・アイントホーフェン(DAE)で修士課程の学生を指導しており、オランダのバイオアート・アンド・デザイン・アウォードの審査委員長を務めている。
http://www.william-myers.com
アムステルダムを拠点に活動するライター、キュレーター、教育者。
著書『Biodesign: Nature+Science+Creativity』(2012年)は、作品にバイオテクノロジーを用いたデザイナーや建築家の実践を紹介している。
近年手がけた作品展は、アイントホーフェンのコンテンポラリーアートスペース「MU」での『Body of Matter and Matter of Life』〈問題のある身体と生命の問題〉展、
ロッテルダムの「ヘット・ニューウェ・インスティテュート」[Het Nieuwe Instituut]での『Biodesign』〈バイオデザイン〉展、
ニューヨーク・ブルックリンのアートギャラリー「プロテウス・ゴーワヌス」[Proteus Gowanus]での『Cut / Paste / Grow』展などがある。
現在、デザイン・アカデミー・アイントホーフェン(DAE)で修士課程の学生を指導しており、オランダのバイオアート・アンド・デザイン・アウォードの審査委員長を務めている。
http://www.william-myers.com
登録情報
- 出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2016/5/24)
- 発売日 : 2016/5/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 416ページ
- ISBN-10 : 4802510195
- ISBN-13 : 978-4802510196
- 寸法 : 15 x 3.2 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 421,726位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 172位現代美術
- - 62,594位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月28日に日本でレビュー済み
評価が思ったより高くないが、私は面白いと感じた。一人の作家に作品写真を含めて4ページくらいでまとめている。最初は読み切るのに時間がかかると思っていたが、毎日少しずつ読んでいくと気づいたら読み終わっていた。この本から何かインスピレーションがわくかといったら、ノーかもしれない。でもアートの一側面の現状が分かる。読みやすいし、よくまとまっている。良書です。
2019年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルの通りバイオテクノロジーとアートが融合した不思議で奇妙な作品が列挙されていた。本来科学では多くの制約が伴うが、アートを融合させる事で底なしの多種多様な主張や表現が形成され想像力を掻き立てられる。とても強い衝撃を受けた。
2016年7月9日に日本でレビュー済み
「バイオアート」と呼ばれる、生物学とアート、科学と芸術を混ぜたアート作品を、世界中のアーティストの作品を写真で掲載しつつ、アーティスト本人のインタビュー文章も掲載。日本版のみの「序文」と「特別寄稿」も載っています。
実在する同性カップルの遺伝子情報を用いて子の顔をCGで作成。
自然と人工物を融合させることで定義を揺るがしてみよう。
アートとしては分かりやすいです。「分かりやすい」と言うと語弊があるかもしれませんが、テーマが明確なので、言わんとすることを理解しやすいです。
CGや造形を用いることで、生物科学のタブーに踏み込んでいる。あるいは未来の科学はこうなっていくだろうという予想図。科学が進化しすぎるとヤバいかもしれないという警鐘、皮肉。いや、果敢に踏み込んでタブーを打破していくべきだという強い意志。
どう受け取るかは読み手次第・鑑賞者の判断に委ねられますが、そのような挑戦的なアート作品がずらりと載っています。
アート本としては、もっと大きな印刷で鑑賞したいところですが、すでに厚みがあるので(411ページ)、このA5判が妥協サイズなのでしょう。しかしカラー印刷は全て高精細なので、見づらくはありません。美しいです!
翻訳本としては、日本語訳の読みにくさ・難しさがありますし、元々の言葉の小難しさもあると思います。
ユニークな視点をあつめた本であるのは間違いありません。
実在する同性カップルの遺伝子情報を用いて子の顔をCGで作成。
自然と人工物を融合させることで定義を揺るがしてみよう。
アートとしては分かりやすいです。「分かりやすい」と言うと語弊があるかもしれませんが、テーマが明確なので、言わんとすることを理解しやすいです。
CGや造形を用いることで、生物科学のタブーに踏み込んでいる。あるいは未来の科学はこうなっていくだろうという予想図。科学が進化しすぎるとヤバいかもしれないという警鐘、皮肉。いや、果敢に踏み込んでタブーを打破していくべきだという強い意志。
どう受け取るかは読み手次第・鑑賞者の判断に委ねられますが、そのような挑戦的なアート作品がずらりと載っています。
アート本としては、もっと大きな印刷で鑑賞したいところですが、すでに厚みがあるので(411ページ)、このA5判が妥協サイズなのでしょう。しかしカラー印刷は全て高精細なので、見づらくはありません。美しいです!
翻訳本としては、日本語訳の読みにくさ・難しさがありますし、元々の言葉の小難しさもあると思います。
ユニークな視点をあつめた本であるのは間違いありません。
2016年7月28日に日本でレビュー済み
バイオテクノロジーの発展と共に興隆しつつあるバイオアートの世界を、アーティストやその作品群の紹介・考察・インタビューと幾つかの論考によって垣間見せてくれる一冊。
バイオテクノロジーによって変わりゆく世界で現前する新たな可能性や問題について、ロジックやエビデンスに基づく議論/提案ではなく、(多くの場合それ自体がバイオテクノロジーを用いてなされる)芸術表現を通して我々の直感に訴える「バイオアート」。
自身、こういった分野には馴染みがなかったが、「人口増加と資源枯渇に対応するため人体のサイズを小さくする試み」「食料供給に特化した肉の花や変型動物」、その他人間と自然の新たな共生関係の形の数々など、気鋭のバイオアーティストによる斬新で既存の前提を飛び越える着想/コンセプトにハッとさせられ、多くの観点で考える事を促された。
ただ、このテーマの性質上、作品の多くがインスタレーションや動画等の形を取っており、それらをほぼ文脈無しで各1,2行の説明文で紹介されても意味が掴みにくいものが多かった。
そして、400ページ強とかなり分厚い本ではあるが、紹介されている作品数もかなり多く、正直画像が小さすぎてよく見えなかったり、紹介文と画像の順序が対応していなかったりと、全体的に読みにくくお粗末な編集だと感じた。
動画で見れるものはその旨案内があったりするとなお良いと思う。
この辺り、想定する読者層を初学者としているなら、もうちょっと大上段から説明的な記述に紙面を割くか、振り切ってアートブック的に作品をよく見せることに拘るかどちらかにして欲しかった。
総体として、バイオアートの面白さは幾ばくか感じ取ることができたが、その射程や全体像、(定義は難しいにしろ)その何たるかがあまり掴めなかったし、それぞれの作品を十全に味わい切れたか不安というのが正直なところ。
バイオテクノロジーによって変わりゆく世界で現前する新たな可能性や問題について、ロジックやエビデンスに基づく議論/提案ではなく、(多くの場合それ自体がバイオテクノロジーを用いてなされる)芸術表現を通して我々の直感に訴える「バイオアート」。
自身、こういった分野には馴染みがなかったが、「人口増加と資源枯渇に対応するため人体のサイズを小さくする試み」「食料供給に特化した肉の花や変型動物」、その他人間と自然の新たな共生関係の形の数々など、気鋭のバイオアーティストによる斬新で既存の前提を飛び越える着想/コンセプトにハッとさせられ、多くの観点で考える事を促された。
ただ、このテーマの性質上、作品の多くがインスタレーションや動画等の形を取っており、それらをほぼ文脈無しで各1,2行の説明文で紹介されても意味が掴みにくいものが多かった。
そして、400ページ強とかなり分厚い本ではあるが、紹介されている作品数もかなり多く、正直画像が小さすぎてよく見えなかったり、紹介文と画像の順序が対応していなかったりと、全体的に読みにくくお粗末な編集だと感じた。
動画で見れるものはその旨案内があったりするとなお良いと思う。
この辺り、想定する読者層を初学者としているなら、もうちょっと大上段から説明的な記述に紙面を割くか、振り切ってアートブック的に作品をよく見せることに拘るかどちらかにして欲しかった。
総体として、バイオアートの面白さは幾ばくか感じ取ることができたが、その射程や全体像、(定義は難しいにしろ)その何たるかがあまり掴めなかったし、それぞれの作品を十全に味わい切れたか不安というのが正直なところ。
2016年8月10日に日本でレビュー済み
本は、さながら美術展を閲覧して巡っているかのように、多種多様な表現、思想、伝達がなされている。
なかでも目を引いたのは、アメリカのマーク・ディオンの作品だった。「Den」は、2012年に制作された作品で、人が廃棄したゴミの山の中でヒグマが冬眠しているものだ。
この作品を見たとき、すぐに思い浮かんだのはガラパゴス諸島の海岸線を埋め尽くすペットボトルやプラスティックゴミの映像だった。
ラベルなどから、その多くのゴミが日本から流れ着いたものということが分かり、わたしは罪悪感や破局の予感を感じたのだが、その時と似た感情をマークの作品にも感じることが出来た。
この罪悪感や破局の予感の源は、本来わたしたち人間は、自然環境の一部として生きてきたはずなのに、今や人間の営みが自然環境の浮沈を左右することに至ってしまったことを意識してしまうからにほかならない。
こうしたバイオアート群は、単に生き物と人工物というような表層の短絡的な区別に終わらず、結局わたしたち人間も自然環境も、実は線引きのない混然一体となった輪廻の輪の中に在ると訴えてくる。
日本の高度経済成長時代、人で溢れた山間の温泉街が、今や蔦や植物に覆われ自然が人々の手による営みを、再び自然の内に取り戻そうとするかのような、 それは脅威であり畏怖の思いであるが、しかしまた自然環境の寛容さの下で、一見すれば愚かに見えるわたしたち人間も持続可能な世界の一員として希望を感じるのである。
それとなく見ると、ものの数分で読み終わる本だが、わたしはじっくりとすべての作品に触れ、およそひと月はこの美術展を楽しませていただいた。掲載の写真の質もよく、インタビュー記事もほどほどに散りばめてあり、よくまとめられた一冊だとお薦めしたい。
なかでも目を引いたのは、アメリカのマーク・ディオンの作品だった。「Den」は、2012年に制作された作品で、人が廃棄したゴミの山の中でヒグマが冬眠しているものだ。
この作品を見たとき、すぐに思い浮かんだのはガラパゴス諸島の海岸線を埋め尽くすペットボトルやプラスティックゴミの映像だった。
ラベルなどから、その多くのゴミが日本から流れ着いたものということが分かり、わたしは罪悪感や破局の予感を感じたのだが、その時と似た感情をマークの作品にも感じることが出来た。
この罪悪感や破局の予感の源は、本来わたしたち人間は、自然環境の一部として生きてきたはずなのに、今や人間の営みが自然環境の浮沈を左右することに至ってしまったことを意識してしまうからにほかならない。
こうしたバイオアート群は、単に生き物と人工物というような表層の短絡的な区別に終わらず、結局わたしたち人間も自然環境も、実は線引きのない混然一体となった輪廻の輪の中に在ると訴えてくる。
日本の高度経済成長時代、人で溢れた山間の温泉街が、今や蔦や植物に覆われ自然が人々の手による営みを、再び自然の内に取り戻そうとするかのような、 それは脅威であり畏怖の思いであるが、しかしまた自然環境の寛容さの下で、一見すれば愚かに見えるわたしたち人間も持続可能な世界の一員として希望を感じるのである。
それとなく見ると、ものの数分で読み終わる本だが、わたしはじっくりとすべての作品に触れ、およそひと月はこの美術展を楽しませていただいた。掲載の写真の質もよく、インタビュー記事もほどほどに散りばめてあり、よくまとめられた一冊だとお薦めしたい。
2018年1月2日に日本でレビュー済み
目からウロコの非常に刺激的な内容でした。
バイオテクノロジーとアートが融合したとき、
『人間とは何か?』と質問され、
『人間はどうありたいか?』を悩むような気がします。
近い未来のパンクな日常を予感させる一冊です。
バイオテクノロジーとアートが融合したとき、
『人間とは何か?』と質問され、
『人間はどうありたいか?』を悩むような気がします。
近い未来のパンクな日常を予感させる一冊です。
2016年6月24日に日本でレビュー済み
フルカラーで印刷も上質です。
日本のアーティストも何人か紹介されています。
追加で日本版向けの寄稿もあります。
最初のほうをパラパラっとめくってみてドゥルーズなどの現代思想的な名前が出てきてウッ難しいかな、思いましたが
本編のアーティスト毎の解説コンテクストは、本当に美術に感心のある人なら過不足のない紹介文になっていると思います。
全体的にバイオ―アートのシーンからはクリス・カニンガムやジェシー神田のようなミュージックビデオに代表される
ポップカルチャーの影響が強いというか、ある種の軽さを感じますが
それらにも思想的な意味付けをちゃんとして美術史上に足跡として残したいという真面目な方向性の本だと思います。
ニッチですが立派なこころみだと思います。
日本のアーティストも何人か紹介されています。
追加で日本版向けの寄稿もあります。
最初のほうをパラパラっとめくってみてドゥルーズなどの現代思想的な名前が出てきてウッ難しいかな、思いましたが
本編のアーティスト毎の解説コンテクストは、本当に美術に感心のある人なら過不足のない紹介文になっていると思います。
全体的にバイオ―アートのシーンからはクリス・カニンガムやジェシー神田のようなミュージックビデオに代表される
ポップカルチャーの影響が強いというか、ある種の軽さを感じますが
それらにも思想的な意味付けをちゃんとして美術史上に足跡として残したいという真面目な方向性の本だと思います。
ニッチですが立派なこころみだと思います。