軽い狭心症と診断されてから、動脈硬化を検索している過程で本書に出会った。
本書で勧めている食後の運動を始めて3か月になるが、効果はてきめんで、
血圧は徐々に下がり始め、起床時のだるさもなくなり本当に本書に出会えてよかったと実感している。
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「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす (青春新書インテリジェンス) 新書 – 2017/6/2
溝口 徹
(著)
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購入オプションとあわせ買い
食後の血糖値の乱れが、自律神経を乱し、心の不調を招いていた!
糖尿病だけでなく、心筋梗塞、脳梗塞、がん、認知症などを引き起こすことがわかってきた「血糖値スパイク」(食後高血糖)。
実は体だけでなく、心のトラブルにも深くかかわっているのだ。
これまで3000人を検査してわかった、うつやパニック障害、不眠といった心の病と血糖値の関係を解き明かす。
糖尿病だけでなく、心筋梗塞、脳梗塞、がん、認知症などを引き起こすことがわかってきた「血糖値スパイク」(食後高血糖)。
実は体だけでなく、心のトラブルにも深くかかわっているのだ。
これまで3000人を検査してわかった、うつやパニック障害、不眠といった心の病と血糖値の関係を解き明かす。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社青春出版社
- 発売日2017/6/2
- ISBN-104413045149
- ISBN-13978-4413045148
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商品の説明
著者について
1964年神奈川県生まれ。福島県立医科大学卒業。
横浜市立大学病院、国立循環器病センターを経て、1996年、痛みや内科系疾患を扱う辻堂クリニックを開設。
2003年には日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニックを開設する。
栄養学的アプローチで、精神疾患のほか多くの疾患の治療にあたるとともに、
患者や医師向けの講演会もおこなっている。
横浜市立大学病院、国立循環器病センターを経て、1996年、痛みや内科系疾患を扱う辻堂クリニックを開設。
2003年には日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニックを開設する。
栄養学的アプローチで、精神疾患のほか多くの疾患の治療にあたるとともに、
患者や医師向けの講演会もおこなっている。
登録情報
- 出版社 : 青春出版社 (2017/6/2)
- 発売日 : 2017/6/2
- 言語 : 日本語
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4413045149
- ISBN-13 : 978-4413045148
- Amazon 売れ筋ランキング: - 22,829位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8位青春新書インテリジェンス
- - 25位糖尿病 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年、神奈川県に生まれる。福島県立医科大学卒業。横浜市立大学附属病院、国立循環器病センターを経て、1996年、痛みや内科系疾患を扱う辻堂クリニックを開院。オーソモレキュラー療法の第一人者である。2003年には日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニックを開設する。栄養学的アプローチで精神疾患や内科系疾患の治療にあたるとともに、患者・医師向けの講演会や、アスリートのための栄養指導もおこなっている。
著書には『「うつ」は食べ物が原因だった!』(青春新書インテリジェンス)、『がんになったら肉を食べなさい』(PHPサイエンス・ワールド新書)、『この食事で自律神経は整う』(フォレスト出版)、『9割の人が栄養不足で早死にする!』(さくら舎)などがある。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を読んで参考になったのは以下4点。
・血糖値スパイクが起こると、糖尿病になりやすいだけではなく、血糖値スパイク自体がタンパク質の糖化を引き起こし、動脈硬化、ガン、認知症、シミ、シワなどの要因になる。
・血糖値スパイクが起こると自律神経が乱れ、精神状態も乱れる。
・睡眠不足になると、糖代謝が落ちて血糖値スパイクが起こりやすくなる。
・血糖値スパイクは日本人の10人に1人以上の割合で起こっている。
血糖値スパイクについてはわかったのだが、その対応策はいまいちだった。著者お馴染みの極端な糖質制限から始まり、食事の30分前にタンパク質をとれだの、食後すぐに散歩に行けだの実践しにくそうなものばかりで、あまり参考にならなかった。
・血糖値スパイクが起こると、糖尿病になりやすいだけではなく、血糖値スパイク自体がタンパク質の糖化を引き起こし、動脈硬化、ガン、認知症、シミ、シワなどの要因になる。
・血糖値スパイクが起こると自律神経が乱れ、精神状態も乱れる。
・睡眠不足になると、糖代謝が落ちて血糖値スパイクが起こりやすくなる。
・血糖値スパイクは日本人の10人に1人以上の割合で起こっている。
血糖値スパイクについてはわかったのだが、その対応策はいまいちだった。著者お馴染みの極端な糖質制限から始まり、食事の30分前にタンパク質をとれだの、食後すぐに散歩に行けだの実践しにくそうなものばかりで、あまり参考にならなかった。
2018年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の場合、父も兄も糖尿病を患っており、
「自分もいつか糖尿病になるんだと」思い、
スポーツ等を行い健康維持に努めてきましたが、
糖尿病ではなく、低血糖を患ってしまいました。
原因は、恐らく、砂糖製品の過剰摂取です。
また、炭水化物系の食事も、頻繁に摂取していたことも、
低血糖を患った原因の一つだと考えています。
30歳を過ぎ、長らく体調が悪いと、悩んでいました。
イライラや不安は序の口で、以前と比べて集中ができなくなったことや、
朝から感じる強烈な疲労感、起きるのもやっとの日もありました。
今は、血糖値を急激に上げる食べ物は、基本摂取していません。
単純に、怖いからです。
ラーメンも、ご飯も、パスタも、たまに食べるだけです。
また、砂糖製品も、自分で買うことはしなくなりました。
血糖値スパイクとは、血糖値の上がり下がりで、血管に負担をかけ、
またすい臓から分泌するインスリンの調整機能をおかしくすることです。
この状態は、私もそうでしたが、心身に甚大な影響が及ぼします。
もしあなたが、炭水化物が大好き、お菓子好き、清涼飲料水も大好きで、
最近、うつ気味の症状を感じるなら、
カラダが血糖値スパイクに陥っている可能性が高いと思います。
自分の場合、糖質の特にスクロース(果糖とブドウ糖)を摂取しない生活で、
かなり体調が戻りました。ただ、やはり、砂糖製品が欲しくなる場合もあります。
朝や夜にその症状が出るのですが、私の場合は、ナッツ等を食べて、凌いでいます。
もう、二度と低血糖の状態には戻りたくないないので。
やはり、健康を手に入れるには、「何かを捨てる」ことを選択しないといけないと思います。
私は以前、喫煙者で、タバコもやめましたが、糖を制限する生活は、
禁煙を行う以上に大変だと感じています。
症状がひどい場合は、最寄りの病院に相談しに行くと良いと思います。
健康を維持するのは、やはり並大抵のことではないと改めて感じます。
「自分もいつか糖尿病になるんだと」思い、
スポーツ等を行い健康維持に努めてきましたが、
糖尿病ではなく、低血糖を患ってしまいました。
原因は、恐らく、砂糖製品の過剰摂取です。
また、炭水化物系の食事も、頻繁に摂取していたことも、
低血糖を患った原因の一つだと考えています。
30歳を過ぎ、長らく体調が悪いと、悩んでいました。
イライラや不安は序の口で、以前と比べて集中ができなくなったことや、
朝から感じる強烈な疲労感、起きるのもやっとの日もありました。
今は、血糖値を急激に上げる食べ物は、基本摂取していません。
単純に、怖いからです。
ラーメンも、ご飯も、パスタも、たまに食べるだけです。
また、砂糖製品も、自分で買うことはしなくなりました。
血糖値スパイクとは、血糖値の上がり下がりで、血管に負担をかけ、
またすい臓から分泌するインスリンの調整機能をおかしくすることです。
この状態は、私もそうでしたが、心身に甚大な影響が及ぼします。
もしあなたが、炭水化物が大好き、お菓子好き、清涼飲料水も大好きで、
最近、うつ気味の症状を感じるなら、
カラダが血糖値スパイクに陥っている可能性が高いと思います。
自分の場合、糖質の特にスクロース(果糖とブドウ糖)を摂取しない生活で、
かなり体調が戻りました。ただ、やはり、砂糖製品が欲しくなる場合もあります。
朝や夜にその症状が出るのですが、私の場合は、ナッツ等を食べて、凌いでいます。
もう、二度と低血糖の状態には戻りたくないないので。
やはり、健康を手に入れるには、「何かを捨てる」ことを選択しないといけないと思います。
私は以前、喫煙者で、タバコもやめましたが、糖を制限する生活は、
禁煙を行う以上に大変だと感じています。
症状がひどい場合は、最寄りの病院に相談しに行くと良いと思います。
健康を維持するのは、やはり並大抵のことではないと改めて感じます。
2018年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
血糖値スパイクの解説、対策が分かりやすく大変ためになります。
しかし心の病は生育環境等によるところが大きく心因性のものであると思います。うつ病等と安直に結びつけるのは患者を混乱させてしまう危険があると感じます。
しかし心の病は生育環境等によるところが大きく心因性のものであると思います。うつ病等と安直に結びつけるのは患者を混乱させてしまう危険があると感じます。
2017年6月11日に日本でレビュー済み
著者の本は、殆ど読んでいて、以前は口内炎や、アトピー性皮膚炎、慢性疲労(眠気)等かなり酷く、自身の体質だと諦めていたが、彼の著書を読むことで、完全に完治しプラスα迄、恩恵を受けていて、著者の診察等は全く受けていなく、ただ彼の理論を実行しただけである。少し、栄養療法の全容を纏めてみる。
糖尿病の合併症は「三大合併症」といわれる、「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」があるが、これに続く第4の合併症の「うつ症状」ではないかといわれはじめている。心のトラブルの陰に血糖調節異常(低血糖症)がありそこには「血糖値スパイク」が隠れている。
インスリンの大量分泌によって血糖値が下がりすぎれば、脳にエネルギー源として供給されるブドウ糖が不足し、集中力の低下や強い眠けに襲われる事になり、血糖値を上げるために興奮系のホルモンであるアドレナリン、ノルアドレナリンが大量に分泌されれば、動悸や手のしびれ、筋肉のこわばりや頭痛、精神面ではイライラや不安感、恐怖心といったものが表れる。
心と体は血糖値の安定と深く関わっている。「血糖値スパイク」は、糖尿病のほか、心筋梗塞、脳梗塞、ガン、認知症と関係している。
血糖値スパイクとは空腹時の血糖値は正常だが、食後に血糖値が急上昇(変化をグラフで見ると尖った針のように急上昇を繰り返す事)し、その後急降下し、やがて正常値に戻る。
糖尿病の通常検査結果では、血糖のコントロールが良好と判断される患者において、心筋梗塞や脳梗塞になったり、糖尿病の合併症が進んだりした人がいた。その原因に「血糖値スパイク」の症状がある。
血糖値の上昇によって、血管のあちこちに活性酸素が大量発生し細胞や血管を傷つけ、傷ついた血管を修復し血管壁が厚くなり血管を狭め動脈硬化につながる。
糖尿病のコントロールが良好とされる
ヘモグロビンA1Cが、7,0%未満は、コントロールがうまくいっても、血糖値スパイクの度合いが強いと動脈硬化が進んでしまう。
血糖値スパイクが見逃されてしまう理由に、糖尿病の日本糖尿病学会の診断基準に問題があり、「血糖値スパイク」を見つけるわけがなく、血糖値スパイクを見つけるためには、測定時間を工夫し、五時間糖負荷検査が必要である。
これまで3,000人以上の五時間糖負荷検査をして、ほとんどの人の血糖値スパイクは食後60分以内に起きていて、60分迄に出来るだけ頻繁にチェックする必要があり、90分後、120分後にチェックしても見逃してしまう可能性が高い。
食後15分後の値を測るようにしてから、患者さんのほとんどが、食後30分以内に血糖値スパイクが起きていることが解る。健常者の場合、基本的に何を食べても食後血糖値は、140㎎/dlを越えることはない。
人間の体にとって、食後の血糖値が、140㎎/dlを越えるかの数値はもはや関係なく、ポイントは「血糖値の前後」で、目安としては、食事や糖負荷後の血糖値の上昇が60㎎/dl以上あれば大問題になる。
著者は血糖値スパイクの定義を「食事によるゆるやかな血糖の上昇と、その後の低下が保てない状態」と考え、
食べ物が血糖値スパイクに関係することが、著者自身の3日間での血糖測定で示されている。
ヘモグロビンは、血液中の赤血球の中にあるタンパク質で、ヘモグロビンA1cは、糖化タンパクの1つで、赤血球のヘモグロビンのうち、どのくらいの割合で糖と結合しているか示す値、つまり、ヘモグロビンというタンパク質にどれくらいブドウ糖がくっついてタンパク質が変化しているのか、その割合をパーセンテージで測っている。
ヘモグロビンA1cが8%なら、8%のヘモグロビンが糖と結合し変化し、もう酸素を運べない状態になっている。体の機能を落としている訳である。
内科の血糖の検査関連項目において、ほとんどの人が血糖値とヘモグロビンA1cを測るが、著者は、血糖値スパイクを知るための検査項目は不充分で、
血糖値スパイクを知るマーカーとして、勧めていて、「1・5AG(1・5アンヒドローDーグルシトール)」で、1度の検査で予想する可能性が高い。
1・5AGの基準値は教科書的には14μg/mlとなっているが疑問があり、基準値はもっと高く設定すべきである。(1・5AGの値は低いほど悪い)、1・5AGは日本人が開発した検査項目で、まだ世界的には使われていない、日本の糖尿病学会が大々的に採用し、世界に発信し、グローバル・スタンダードにしていけばいい。
血糖値スパイクと同時に「インスリンスパイク」も起きていて、インスリンは、自律神経の乱れや、脂肪の合成を促進し、脂肪の分解を抑制する働きがある。
自律神経の乱れは、手のしびれや冷え、発汗、ほてりから、筋肉のこわばり、頭痛等のさまざまな体の症状を引き起こす。
原因不明の片頭痛を検査しても何も異常が見つからないが、ホルモンが一斉に出るときに、頭痛が起きる事がよくある。
インスリンは血糖値を下げられる、唯一のホルモンだが、血糖値を上げる「インスリン拮抗ホルモン」は複数あり、血糖値が下がり過ぎるのを防いでいる。
うつ病、パニック障害、慢性疲労症候群、不安感(動悸、頭痛、めまい)
イライラ、不眠、の自身の患者さんの症例を紹介している。その全てに、糖質摂取から血糖値が関係している事が解る。
インスリンの本来の目的は、血糖値を下げることではなく、「糖や脂肪をため込んで、飢餓に備える」ことが本来の目的で、過剰になったブドウ糖は、グリコーゲンとして肝臓に貯蔵され、中性脂肪として脂肪組織に蓄えられ、エネルギー源が不足したときに、これらを分解してカロリーに変える。
肝臓で取り込まれなくなった糖は、骨格筋等のあらゆる筋肉細胞は、GLUT4(ブドウ糖が細胞膜を通過するために必要な輸送体)を介して、血糖の70%を取り込んでいて、筋肉がかなり大きな役割を担っている、筋肉の量を増やす事も大事になってくる。逆に筋肉量の少ない人は血糖値スパイクが大きくなりやすい。
もうひとつ、インスリンを使わずに血糖値を下げる、役目をするのがBCAA
(分岐鎖アミノ酸)で、必須アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンの三種類が組合わさったもの、その中のロイシンというアミノ酸が、インスリンがなくてもGLUT4を細胞の表面に押し上げてくれる。
インスリンスパイクが続くと、やがてインスリンを分泌している膵臓が疲弊し、糖尿病になる。
血糖値が上がることは、体の機能低下につながるが、それは糖がタンパク質とくっつき(糖化)、もとのタンパク質の機能を落とすか、機能そのものをなくしてしまい、血管は傷つき、皮膚で起きればシミやシワまた、加齢臭にもつながる。
人間の体は水分と脂質を除けば、ほとんどがタンパク質からできていて、皮膚、内臓、ホルモンや酵素、そして骨もタンパク質で作られている。
骨基質成分中の90%以上はコラーゲンが占めていて、コラーゲンがタンパク質のひとつである。
骨粗鬆症の有無にかかわらず、骨折をする人いるが、骨のコラーゲンが糖化していて、糖化が進むと、AGE(終末糖化産物)、劣化したタンパク質で1度出来るともはやもとに戻すことは出来なくなってしまう。糖質過剰の食生活を送っていて、血糖値スパイクを頻繁に起こすなど骨質劣化の骨折をしやすい人は、コラーゲンの糖化が進んでいることになる。
AGEが蓄積され、活性酸素が発生し、
SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素が活性酸素を分解し消去する主役になり、酸化を防ぐ立役者でも有るが、その酵素もタンパク質で、血糖値スパイクが起こり糖化が進むとSODの機能が落ちて、余計に活性酸素が発生する。また、活性酸素を消すのに有効なビタミンCの力が低下していまう。(グルコース輸送体が細胞の中に糖尿病を取り込む場所と、アスコルビン酸輸送体が細胞のなかにビタミンCを取り込む場所が同じ)
糖化は酸化をつくり、酸化は老化をつくる。
アルツハイマー型認知症の原因としてよく知られているのが、アミドロイドβが脳の血管に蓄積するとやがて神経細胞を死滅させアルツハイマー型認知症のリスクを高める。アミロイドβも基本的には糖化されたタンパク質である。
ペントシジンはAGEの一種で、統合失調症の患者さんたちは、血中濃度のレベルが高く、患者さんに見られる認知機能の低下は、糖化が関わっている仮設があり、ペントシジンが作られるのを防ぐ働きをするのがビタミンB6であり、統合失調症の患者さんの血中濃度のレベルは低い。
不妊の原因に、多嚢胞(たのうほう)性卵巣症候群あり、正常な女性に比べて卵胞内にペントシジンが見られ、AGEも、3倍高いデーターがある。
糖化は認知症や統合失調症、不妊ともの関連も指摘されている。
糖化は血糖値が160㎎/dlになると急激に進むが、血糖値の高さにかかわらず進行している。
人間の活動のおもなエネルギー源となるのは「脂質」で、体脂肪が私たちのエネルギーのほとんどになる。
類人猿が人に進化したのは数百年前で、米などの穀物を食べるようになったのは、「たったの」1万年前で、農耕がはじまって以降、急速に穀物「糖質」を摂取しはじめ、それに比例するかのようにアレルギーや肥満、鬱など様々な問題が起きている。
肝臓をよくすることが、通常の血糖値スパイクには非常に大事なアプローチになる。
目指すのは血糖値スパイクを起こさないことで、食後の血糖値の変化を緩やかにし、ブドウ糖を安定して供給することで、血糖値が上がりにくい食べ方をすればよい。糖質を減らし、タンパク質を積極的にとることを心がける。
肉の加工品と同様、魚の加工品(はんぺん、ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージ)は、砂糖やつなぎのデンプン等の糖質が含まれるために避けてほしい。
動物性タンパク質と植物性タンパク質を一緒にとるのもお勧めだが、摂取したタンパク質は体内に入ると1度分解され再合成され、この時合成の最初の段階でメチオニンというアミノ酸が関わっていて、メチオニンがないとタンパク質の再合成がうまくいかない、このメチオニンは、植物性より動物性タンパク質の方に多く含まれている。
血糖をコントロールして、血糖値を安定させるということは、すなわち、脳に安定したエネルギーを供給させることにつながる。
体内にブドウ糖が十分ある状態では、
ケトン体がエネルギーとして使われることがないが、上手な糖質制限では、糖質をエネルギーにする必要がなくなり、脂肪をエネルギーとするように体の仕組みが変わっていく、本来の人間のエネルギー源はケトン体である。
ケトン体が脳にも供給されれば、血糖値スパイクが有っても影響を受けにくくなる。
ケトン体を利用できる体になるには、糖質制限の他に、絶食(著者は薦めていない)と、中鎖脂肪酸を補充することで、食事の前にココナッツ・オイルやMCTオイルをしっかりとると、血糖値の上昇を抑えてくれる。
糖質をとらないことでトラブルが起きるのは人は、①もともと少食の人で、糖質制限で栄養不足になる人で、筋肉が落ちた体は基礎代謝もおちている人で、タンパク質や脂質をとりつつ、糖質も少しとるべきである。②低血糖が強く出すぎる人は、いきなり糖質摂取ゼロを目指すのは危険である。③消化・吸収が悪いタイプは、タンパク質や脂質をとると胃がもたれたり、調子が悪くなることが有るが、長年糖質を取り続けていると、腸内細菌のバランスが崩れ、その崩れた状態からなかなか変わる事が出来ない。いきなり糖質をカットすると失敗するので、「前よりは糖質制限ができている」という状態を続けていく。
食事を抜いたあとの食事には糖質をとらないようにしてほいし、空腹時が長くなったあとの食事の際に糖質をとると、血糖値スパイクの度合いが大きくなり、自律神経を乱す、糖質制限を意識してはじめたときに、ついやってしまいがちな失敗である。
糖質を減らす事が出来ない人は、「食物繊維」→「おかず(タンパク質)」→「ご飯・パン(糖質)」の順番で食べることである。
上手に糖質制限ができるようになった人たちは、常に血糖値が安定して、1日に1食のみでも、空腹を感じることもなく、まったく問題はない。
全ての食事に糖質を含む条件で考えると、1日1食では少なく、血糖の変動が少ない食事(糖質が少ない)をしているなら、1日3食、4食、5食でもいい。
補食はエネルギー補給の意味として重要で、肥満に繋がるものではなく、勿論、糖質は厳禁であるが、血糖値を安定させる補食として、ゆで卵、チーズ、無糖ヨーグルト、ナッツ類、豆腐、豆乳、炒り大豆、食べる煮干し、焼海苔、枝豆、をすすめている。
野菜にも糖質の高いものがあり、ジャガイモ、サツマイモ、レンコン、いも類、根菜類、これらは食物繊維も多く含み良さも十分有るのだが、食べ過ぎは禁物である。
果物はビタミンたっぷりでヘルシーなイメージが強いが、そもそも糖度が非常に高く、果糖(フルクトース)が多く含まれ、フルクトースは、グルコース(ご飯等に含まれる糖質)と異なり、インスリンが作用しなく、満腹中枢に働きかけないため、食べても満腹感を得にくく、いくらでも食べてしまう危険性がある。
食事の取り方以外にも、血糖値スパイクを防ぐコツがあり、食後(30分以内)に歩くことで、インスリンを使わずに筋肉に糖を取り込み事ができ、動く事で筋肉が糖を欲しがることを利用した方法である。
ビタミンD、亜鉛は、インスリンの分泌量を調整し、これらが不足すると、血糖値スパイクが起こりやすい。
食物繊維は消化に時間がかかるため、食べると満腹感が増加し食べ過ぎを防ぎ、肥満改善等の効果があり、必然的に血糖値スパイクを起こしにくくなり、腸内環境が改善する。
以上要約してみたが、私自身、基本的に、今は江部康二先生の主張するスーパー糖質制限位のレベルで生活しているが、頭も冴えて、トレーニング等含めた生活の質はかなりいい状態が続いている、飲み会でも、糖質摂取を抑えていれば、かなり飲んでも殆ど二日酔いが無いことに気が付き、逆に糖質系の食べ物を食べると確実に二日酔いが来るのを実感している。また、かなりハードなトレーニングをしていても、1日1食(量は多く、補食もある。)で、充分で有ることも体験していて、嫌な空腹を余り感じない事も事実である。
是非、この著書を読んだ方は、糖質制限を試す価値は充分にある。今後もこれらの内容を情報発信してもらいたい。溝口先生とは、違うアプローチの江部康二先生の著書も一緒にお勧めしたい。
糖尿病の合併症は「三大合併症」といわれる、「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」があるが、これに続く第4の合併症の「うつ症状」ではないかといわれはじめている。心のトラブルの陰に血糖調節異常(低血糖症)がありそこには「血糖値スパイク」が隠れている。
インスリンの大量分泌によって血糖値が下がりすぎれば、脳にエネルギー源として供給されるブドウ糖が不足し、集中力の低下や強い眠けに襲われる事になり、血糖値を上げるために興奮系のホルモンであるアドレナリン、ノルアドレナリンが大量に分泌されれば、動悸や手のしびれ、筋肉のこわばりや頭痛、精神面ではイライラや不安感、恐怖心といったものが表れる。
心と体は血糖値の安定と深く関わっている。「血糖値スパイク」は、糖尿病のほか、心筋梗塞、脳梗塞、ガン、認知症と関係している。
血糖値スパイクとは空腹時の血糖値は正常だが、食後に血糖値が急上昇(変化をグラフで見ると尖った針のように急上昇を繰り返す事)し、その後急降下し、やがて正常値に戻る。
糖尿病の通常検査結果では、血糖のコントロールが良好と判断される患者において、心筋梗塞や脳梗塞になったり、糖尿病の合併症が進んだりした人がいた。その原因に「血糖値スパイク」の症状がある。
血糖値の上昇によって、血管のあちこちに活性酸素が大量発生し細胞や血管を傷つけ、傷ついた血管を修復し血管壁が厚くなり血管を狭め動脈硬化につながる。
糖尿病のコントロールが良好とされる
ヘモグロビンA1Cが、7,0%未満は、コントロールがうまくいっても、血糖値スパイクの度合いが強いと動脈硬化が進んでしまう。
血糖値スパイクが見逃されてしまう理由に、糖尿病の日本糖尿病学会の診断基準に問題があり、「血糖値スパイク」を見つけるわけがなく、血糖値スパイクを見つけるためには、測定時間を工夫し、五時間糖負荷検査が必要である。
これまで3,000人以上の五時間糖負荷検査をして、ほとんどの人の血糖値スパイクは食後60分以内に起きていて、60分迄に出来るだけ頻繁にチェックする必要があり、90分後、120分後にチェックしても見逃してしまう可能性が高い。
食後15分後の値を測るようにしてから、患者さんのほとんどが、食後30分以内に血糖値スパイクが起きていることが解る。健常者の場合、基本的に何を食べても食後血糖値は、140㎎/dlを越えることはない。
人間の体にとって、食後の血糖値が、140㎎/dlを越えるかの数値はもはや関係なく、ポイントは「血糖値の前後」で、目安としては、食事や糖負荷後の血糖値の上昇が60㎎/dl以上あれば大問題になる。
著者は血糖値スパイクの定義を「食事によるゆるやかな血糖の上昇と、その後の低下が保てない状態」と考え、
食べ物が血糖値スパイクに関係することが、著者自身の3日間での血糖測定で示されている。
ヘモグロビンは、血液中の赤血球の中にあるタンパク質で、ヘモグロビンA1cは、糖化タンパクの1つで、赤血球のヘモグロビンのうち、どのくらいの割合で糖と結合しているか示す値、つまり、ヘモグロビンというタンパク質にどれくらいブドウ糖がくっついてタンパク質が変化しているのか、その割合をパーセンテージで測っている。
ヘモグロビンA1cが8%なら、8%のヘモグロビンが糖と結合し変化し、もう酸素を運べない状態になっている。体の機能を落としている訳である。
内科の血糖の検査関連項目において、ほとんどの人が血糖値とヘモグロビンA1cを測るが、著者は、血糖値スパイクを知るための検査項目は不充分で、
血糖値スパイクを知るマーカーとして、勧めていて、「1・5AG(1・5アンヒドローDーグルシトール)」で、1度の検査で予想する可能性が高い。
1・5AGの基準値は教科書的には14μg/mlとなっているが疑問があり、基準値はもっと高く設定すべきである。(1・5AGの値は低いほど悪い)、1・5AGは日本人が開発した検査項目で、まだ世界的には使われていない、日本の糖尿病学会が大々的に採用し、世界に発信し、グローバル・スタンダードにしていけばいい。
血糖値スパイクと同時に「インスリンスパイク」も起きていて、インスリンは、自律神経の乱れや、脂肪の合成を促進し、脂肪の分解を抑制する働きがある。
自律神経の乱れは、手のしびれや冷え、発汗、ほてりから、筋肉のこわばり、頭痛等のさまざまな体の症状を引き起こす。
原因不明の片頭痛を検査しても何も異常が見つからないが、ホルモンが一斉に出るときに、頭痛が起きる事がよくある。
インスリンは血糖値を下げられる、唯一のホルモンだが、血糖値を上げる「インスリン拮抗ホルモン」は複数あり、血糖値が下がり過ぎるのを防いでいる。
うつ病、パニック障害、慢性疲労症候群、不安感(動悸、頭痛、めまい)
イライラ、不眠、の自身の患者さんの症例を紹介している。その全てに、糖質摂取から血糖値が関係している事が解る。
インスリンの本来の目的は、血糖値を下げることではなく、「糖や脂肪をため込んで、飢餓に備える」ことが本来の目的で、過剰になったブドウ糖は、グリコーゲンとして肝臓に貯蔵され、中性脂肪として脂肪組織に蓄えられ、エネルギー源が不足したときに、これらを分解してカロリーに変える。
肝臓で取り込まれなくなった糖は、骨格筋等のあらゆる筋肉細胞は、GLUT4(ブドウ糖が細胞膜を通過するために必要な輸送体)を介して、血糖の70%を取り込んでいて、筋肉がかなり大きな役割を担っている、筋肉の量を増やす事も大事になってくる。逆に筋肉量の少ない人は血糖値スパイクが大きくなりやすい。
もうひとつ、インスリンを使わずに血糖値を下げる、役目をするのがBCAA
(分岐鎖アミノ酸)で、必須アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンの三種類が組合わさったもの、その中のロイシンというアミノ酸が、インスリンがなくてもGLUT4を細胞の表面に押し上げてくれる。
インスリンスパイクが続くと、やがてインスリンを分泌している膵臓が疲弊し、糖尿病になる。
血糖値が上がることは、体の機能低下につながるが、それは糖がタンパク質とくっつき(糖化)、もとのタンパク質の機能を落とすか、機能そのものをなくしてしまい、血管は傷つき、皮膚で起きればシミやシワまた、加齢臭にもつながる。
人間の体は水分と脂質を除けば、ほとんどがタンパク質からできていて、皮膚、内臓、ホルモンや酵素、そして骨もタンパク質で作られている。
骨基質成分中の90%以上はコラーゲンが占めていて、コラーゲンがタンパク質のひとつである。
骨粗鬆症の有無にかかわらず、骨折をする人いるが、骨のコラーゲンが糖化していて、糖化が進むと、AGE(終末糖化産物)、劣化したタンパク質で1度出来るともはやもとに戻すことは出来なくなってしまう。糖質過剰の食生活を送っていて、血糖値スパイクを頻繁に起こすなど骨質劣化の骨折をしやすい人は、コラーゲンの糖化が進んでいることになる。
AGEが蓄積され、活性酸素が発生し、
SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素が活性酸素を分解し消去する主役になり、酸化を防ぐ立役者でも有るが、その酵素もタンパク質で、血糖値スパイクが起こり糖化が進むとSODの機能が落ちて、余計に活性酸素が発生する。また、活性酸素を消すのに有効なビタミンCの力が低下していまう。(グルコース輸送体が細胞の中に糖尿病を取り込む場所と、アスコルビン酸輸送体が細胞のなかにビタミンCを取り込む場所が同じ)
糖化は酸化をつくり、酸化は老化をつくる。
アルツハイマー型認知症の原因としてよく知られているのが、アミドロイドβが脳の血管に蓄積するとやがて神経細胞を死滅させアルツハイマー型認知症のリスクを高める。アミロイドβも基本的には糖化されたタンパク質である。
ペントシジンはAGEの一種で、統合失調症の患者さんたちは、血中濃度のレベルが高く、患者さんに見られる認知機能の低下は、糖化が関わっている仮設があり、ペントシジンが作られるのを防ぐ働きをするのがビタミンB6であり、統合失調症の患者さんの血中濃度のレベルは低い。
不妊の原因に、多嚢胞(たのうほう)性卵巣症候群あり、正常な女性に比べて卵胞内にペントシジンが見られ、AGEも、3倍高いデーターがある。
糖化は認知症や統合失調症、不妊ともの関連も指摘されている。
糖化は血糖値が160㎎/dlになると急激に進むが、血糖値の高さにかかわらず進行している。
人間の活動のおもなエネルギー源となるのは「脂質」で、体脂肪が私たちのエネルギーのほとんどになる。
類人猿が人に進化したのは数百年前で、米などの穀物を食べるようになったのは、「たったの」1万年前で、農耕がはじまって以降、急速に穀物「糖質」を摂取しはじめ、それに比例するかのようにアレルギーや肥満、鬱など様々な問題が起きている。
肝臓をよくすることが、通常の血糖値スパイクには非常に大事なアプローチになる。
目指すのは血糖値スパイクを起こさないことで、食後の血糖値の変化を緩やかにし、ブドウ糖を安定して供給することで、血糖値が上がりにくい食べ方をすればよい。糖質を減らし、タンパク質を積極的にとることを心がける。
肉の加工品と同様、魚の加工品(はんぺん、ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージ)は、砂糖やつなぎのデンプン等の糖質が含まれるために避けてほしい。
動物性タンパク質と植物性タンパク質を一緒にとるのもお勧めだが、摂取したタンパク質は体内に入ると1度分解され再合成され、この時合成の最初の段階でメチオニンというアミノ酸が関わっていて、メチオニンがないとタンパク質の再合成がうまくいかない、このメチオニンは、植物性より動物性タンパク質の方に多く含まれている。
血糖をコントロールして、血糖値を安定させるということは、すなわち、脳に安定したエネルギーを供給させることにつながる。
体内にブドウ糖が十分ある状態では、
ケトン体がエネルギーとして使われることがないが、上手な糖質制限では、糖質をエネルギーにする必要がなくなり、脂肪をエネルギーとするように体の仕組みが変わっていく、本来の人間のエネルギー源はケトン体である。
ケトン体が脳にも供給されれば、血糖値スパイクが有っても影響を受けにくくなる。
ケトン体を利用できる体になるには、糖質制限の他に、絶食(著者は薦めていない)と、中鎖脂肪酸を補充することで、食事の前にココナッツ・オイルやMCTオイルをしっかりとると、血糖値の上昇を抑えてくれる。
糖質をとらないことでトラブルが起きるのは人は、①もともと少食の人で、糖質制限で栄養不足になる人で、筋肉が落ちた体は基礎代謝もおちている人で、タンパク質や脂質をとりつつ、糖質も少しとるべきである。②低血糖が強く出すぎる人は、いきなり糖質摂取ゼロを目指すのは危険である。③消化・吸収が悪いタイプは、タンパク質や脂質をとると胃がもたれたり、調子が悪くなることが有るが、長年糖質を取り続けていると、腸内細菌のバランスが崩れ、その崩れた状態からなかなか変わる事が出来ない。いきなり糖質をカットすると失敗するので、「前よりは糖質制限ができている」という状態を続けていく。
食事を抜いたあとの食事には糖質をとらないようにしてほいし、空腹時が長くなったあとの食事の際に糖質をとると、血糖値スパイクの度合いが大きくなり、自律神経を乱す、糖質制限を意識してはじめたときに、ついやってしまいがちな失敗である。
糖質を減らす事が出来ない人は、「食物繊維」→「おかず(タンパク質)」→「ご飯・パン(糖質)」の順番で食べることである。
上手に糖質制限ができるようになった人たちは、常に血糖値が安定して、1日に1食のみでも、空腹を感じることもなく、まったく問題はない。
全ての食事に糖質を含む条件で考えると、1日1食では少なく、血糖の変動が少ない食事(糖質が少ない)をしているなら、1日3食、4食、5食でもいい。
補食はエネルギー補給の意味として重要で、肥満に繋がるものではなく、勿論、糖質は厳禁であるが、血糖値を安定させる補食として、ゆで卵、チーズ、無糖ヨーグルト、ナッツ類、豆腐、豆乳、炒り大豆、食べる煮干し、焼海苔、枝豆、をすすめている。
野菜にも糖質の高いものがあり、ジャガイモ、サツマイモ、レンコン、いも類、根菜類、これらは食物繊維も多く含み良さも十分有るのだが、食べ過ぎは禁物である。
果物はビタミンたっぷりでヘルシーなイメージが強いが、そもそも糖度が非常に高く、果糖(フルクトース)が多く含まれ、フルクトースは、グルコース(ご飯等に含まれる糖質)と異なり、インスリンが作用しなく、満腹中枢に働きかけないため、食べても満腹感を得にくく、いくらでも食べてしまう危険性がある。
食事の取り方以外にも、血糖値スパイクを防ぐコツがあり、食後(30分以内)に歩くことで、インスリンを使わずに筋肉に糖を取り込み事ができ、動く事で筋肉が糖を欲しがることを利用した方法である。
ビタミンD、亜鉛は、インスリンの分泌量を調整し、これらが不足すると、血糖値スパイクが起こりやすい。
食物繊維は消化に時間がかかるため、食べると満腹感が増加し食べ過ぎを防ぎ、肥満改善等の効果があり、必然的に血糖値スパイクを起こしにくくなり、腸内環境が改善する。
以上要約してみたが、私自身、基本的に、今は江部康二先生の主張するスーパー糖質制限位のレベルで生活しているが、頭も冴えて、トレーニング等含めた生活の質はかなりいい状態が続いている、飲み会でも、糖質摂取を抑えていれば、かなり飲んでも殆ど二日酔いが無いことに気が付き、逆に糖質系の食べ物を食べると確実に二日酔いが来るのを実感している。また、かなりハードなトレーニングをしていても、1日1食(量は多く、補食もある。)で、充分で有ることも体験していて、嫌な空腹を余り感じない事も事実である。
是非、この著書を読んだ方は、糖質制限を試す価値は充分にある。今後もこれらの内容を情報発信してもらいたい。溝口先生とは、違うアプローチの江部康二先生の著書も一緒にお勧めしたい。
2019年6月29日に日本でレビュー済み
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最近小便器の汚れから尿に糖が出ているのではないかと疑問を持っていました。食べる物と生活習慣を変えることによってかなり改善されましたが、完全ではありません。食後に何か起こっているとは感じていました。しかし、ここまでとは思っていませんでした。患者より医師に読んで欲しい書籍です。
2020年3月15日に日本でレビュー済み
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体がだるい、メンタルに波があることからこの本にたどりつきました。耳慣れない用語も出てきますが、分かりやすく説明して下さっていると思います。1度読んだだけでは身になっていないと思うので、何度か読み返して生活習慣に取り入れたいです。