命尽きつつある母親とそれを見取る息子。どこともしれない森の中で、静かに浮かび上がる「生」と「死」の情景。ロシアの名匠アレクサンドル・ソクーロフの異色作。時代も場所も不明などこかの森の中、まもなく死を迎える母親と彼女を看病する母親。二人は最後のその時を迎えるまで、お互いを思い合う。息子は母親を背負い、広大な草原、深い森、そして険しい山をめぐる。そして、ついにその時がやってくる。