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精神看護 2018年 3月号 特集 オープンダイアローグ対話実践のガイドライン/ 特集 精神科で看取るために必要な技術と考え方(前編) 雑誌 – 2018/3/8
「対話」というシンプルきわまりない手法にもかかわらず、驚くほどの成果を上げるオープンダイアローグ。
クライアント・関係者・セラピストに双方的な変化と大きな満足感をもたらすという特徴もあります。
しかし「オープンダイアローグ的対話」って、普段のおしゃべりと何が違うのでしょう。
意識せずに始めると、つい指示をしてしまったり、相手の話を聞けなかったり、どう展開すればよいかわからなくなったり、と、
なかなか「オープンダイアローグ的に対話する」というのは難しいものです。
「オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)」は、日本における情報提供や研修を担っている組織ですが、
「オープンダイアローグ的対話ってどうすればよいの?」という多数の声を受けて、 2018年2月に「オープンダイアローグ 対話実践のガイドライン」を作成しました。
これは、「オープンダイアローグ的な面接」の手法や考え方、具体的なやり方を簡潔に整理したものであり、それぞれの現場で「対話」を始める際のガイドとなるものです。
28ぺージにわたる充実した内容を、『精神看護』ではいち早く掲載しました。
美しいイラストと見やすい色区分で使いやすさを追及。保存版として、ぜひお手元に。
■ガイドラインの内容
1.このガイドラインが目指すもの
2.オープンダイアローグの7つの原則
3.対話実践の12の基本要素
4.さあ対話をはじめよう――導入、聞くことと話すこと、リフレクティング、しめくくり
5.振り返りのためのチェックリスト
6.研修や指導、スーパーヴィジョンのためのガイドライン
7.対話を対話的に学ためのワーク例
■本文より抜粋
1984年8月27日。この日は、オープンダイアローグの歴史にとって、特別な日になりました。
この日、オープンダイアローグ発祥の地であるケロプダス病院で、ある取り決めが交わされました。それは「クライアントのことについて、スタッフだけで話すのをやめる」という、とてもシンプルな取り決めでした。
この日を境に、治療ミーティングは原則として、クライアントらと複数スタッフでなされることになりました。対話そのものがクライアントとともに治療方針を決めていく場所となり、治療スタッフだけで方針を決める場は不要になりました。
この一日で、何もかもが変わったのです。
【中略】
本ガイドラインは「オープンダイアローグのマニュアル」ではありません。つまり、これさえ読んでおけば、誰でもオリジナル通りのオープンダイアローグが実践できるようになるテキストではありません。「オープンダイアローグ的な対話」の手法や考え方を簡潔に整理したものであり、まず「ここを起点として、チーム内での対話を促すためのガイドライン」を目指しました。
私たちは本ガイドラインを「すでにオープンダイアローグの対話を実践している方」と「これからオープンダイアローグの対話を実践したいと考えている方」のために作成しました。
すでに実践に取り組んでいる方は、ご自分の実践がオープンダイアローグの基本原則に即しているかどうかを自己点検するためにご活用ください。また、これから実践に取り組もうとされる方には、実践のハードルを下げ、とりあえずスタートラインに立っていただくことを目指しました。
一度でも「良い対話」を経験すると、その記憶は深く刻印され、セラピストのあらゆる実践に対して影響を及ぼしはじめます。その意味で私たちは、さまざまな支援現場で「とりあえず実践してみること」を勧めたいと考えています。
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登録情報
- ASIN : B079PDJSR8
- 出版社 : 医学書院 (2018/3/8)
- 発売日 : 2018/3/8
- 言語 : 日本語
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