昨年、『リベラル保守宣言』を読んでから、中島先生の本を読み漁っている。共著である『利他とは何か』と含めると、本書は8冊目にあたる。中島先生の言う、保守思想というものは非常に納得感がある。本書でも、その他の書籍と同様に、保守主義について、「人間の無謬性への懐疑主義的な人間観」と定義する。人間は道徳的にも能力的にも不完全であり、罪や悪から完全に開放されることはない。そのため、完全な社会等作りえない。そのため、保守は理性の外科医を理性的に把握する。理性はいかなる時代においても無謬の存在ではない。人はいかに合理的に行動しようとしても、過ちや失敗を繰り返す。社会は想定外のことが起こり続ける。保守は理性ではなく、歴史の風雪に耐えてきた伝統や慣習を重視する。
しかし、それは伝統や過去を美化し、絶対視する懐古主義ではない。そして、同時に、当たり前であるが未来を絶対視する進歩主義でもない。保守は、人間が作り出すものへの絶対視を排し、永遠の相対的優位や、微調整を試みる。微調整とあるからには、保守するための改革は肯定する。
このような思想に裏打ちされた社会像、政治思想はどんなものか。まず、社会像で言えば、想定外のことが起こり続ける=リスクについては、社会で包摂するという指針となる。リスクを社会化し、仮に格差があれば政府の再分配に基づき、セーフティネットを充実させる。社会に安心感を広め、秩序を安定させることによって活力ある社会を構築する。しかし、そのような社会の実現には、強固な国家を希求しない。共産主義は、リスクの社会化や富の再配分を、一党独裁により実現を図る。しかし、一党独裁には、人間はかならず過ちを犯すという懸念がないシステムである。さらには、独裁的国家により、国民に強制するようなパターナルな方向づけも拒否する。他者への寛容をベースに社会の漸進的改革を目指す。
やや後半、政治思想よりとなってしまったが、保守の政治的な実現に関しては、本書では立憲主義が有用であると紹介されている。なぜ、立憲主義は保守と相性が良いのか。それは、立憲主義とは死者の声の現代政治への反映だからである。ここは補足が必要であるから、詳述すると、保守が人間の無謬性に依拠していることは先述の通りであるが、政治的な合議の場合、民主主義の形で決めるには、少数者へのリスペクトが欠かせない。オルテガ・イ・ガセットは『大衆の反逆』にて、民主主義とは、弱いてこと共存すること、多数者による圧政からの決別であると述べている。なぜなら、多数だから正しいとするルールにもやはり人間の無謬性が抜け落ちているからである。保守であればこそ、民主主義による急進的な改革を諫め、異なる意見を持つ多くの人々への敬意を促す。そして、そのような異なる意見を持つ人々を、空間的のみならず時間的な広がりにて再定義したものが、伝統や慣習を加味したで死者との対話であり、その総和である憲法と共に政治を進める立憲主義なのである。立憲主義とは、今を生きているというだけの生者
の傲慢な寡頭政治を抑制し、死者との対話をも考慮した政治形態である。
人間はいかに頭がよく、道徳的で、理性的でも無謬ではない。そのような人間観に基づき、死者をも含めた合議により社会を運営する強い意志を持つべきである。なぜなら、人間は無謬ではないからこそ、より多くの裾野を作り、いざ進むべき方向が誤ってしまった場合に、より戻しの余地を作る必要があるからである。
J・S・ミルの『自由論』でも、人々への自由に対して寛容となることは、社会的な延命の手段であると述べている。頭の良い誰かに政治や社会のかじ取りを任せておけばよいという思想は、任せられた人々がいざ誤ってしまった際に、そのより戻しの余地を無くしてしまう危険性がある。
ここまで読んで、非常に私として腹落ちするところがあるのは、おそらく日ごろ企業のリスクマネジメントや保険に携わっているからなのだろうとも思う。
企業にしても、収益を追求すれば、組織を合理化し、資本を集中投下する「選択と集中」が求められる。しかし、「選択と集中」は企業に「負けしろ」と残さない。市場環境や、はたまた自然災害等の現象へのリスク耐性を失わせる。株主であれば、いかに収益性の高い企業でも、リスクへのレジリエンスがない場合には、投資ではなく投機となってしまう。
企業は、収益を最大化させるための意思決定と同時に、その意思決定に紐づくリスクを認識し、可能であれば定量化し、さらにはそのリスクを減らすための取り組みをするべきである。それは、収益を最大化させるという意思決定に潜在する危険性を少しでも減らすための、ある種保守的な立ち回りである。
顧客の意思決定を支援しつつ、その意思決定のダウンサイドリスクを吟味し、最小化する提案をする。これがリスクマネジメントであると定義するならば、やはり非常に保守思想とは相性が良いものであろう。
私自身、リスクマネジメントや保険制度は、自己中心的で利己的な人間にリスク耐性をもたらすための、集団的叡智であると考えている。
人事戦略においても、保守思想はヒントをもたらす。報酬制度や等級制度、さらに報酬の中での福利厚生制度もあるが、それらを単一の価値観や能力主義に偏らせることは、同時にリスクでもある。近年、叫ばれているダイバーシティ&インクルージョンとは、単一の価値観や発想に企業全体が傾くことを諫める保守的な思想であるとともに、企業が延命するための叡智である。
無論、企業は社会全般とは違い、新陳代謝も必要である。無駄な延命措置をすることは、それはそれはで社会への悪影響もあるし、リスクを省みない先鋭化したサービスが無鉄砲に市場を作ることもある。しかしながら、一定規模の企業群には社会的な責任が求められるとすれば、継続的に収益を確保し続けるためにリスクマネジメントやダイバーシティが不可欠である。
私は企業人であるが、現代と過去との対話のマインドを持ち、自らを含む人間の無謬性を意識し、大局的視座で企業行動を変える支援ができるリベラル保守のビジネスマンでありたいと、改めて思う本書であった。
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保守と立憲 世界によって私が変えられないために 単行本(ソフトカバー) – 2018/2/1
中島 岳志
(著)
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『「リベラル保守」宣言』の中島岳志最新評論集。枝野幸男・立憲民主党代表との緊急対談収録!
保守こそリベラル。なぜ立憲主義なのか。
「リベラル保守」を掲げる政治思想家が示す、右対左ではない、改憲か護憲かではない、二元論を乗り越える新しい世の中の見取り図。これからの私たちの生き方。
柳田国男、柳宗悦、河上徹太郎、小林秀雄、竹内好、福田恆存、鶴見俊輔、吉本隆明らの思想=態度を受け継ぐ。
第1章 保守と立憲――不完全な私たち
第2章 死者の立憲主義
第3章 リベラルな現実主義――対談・枝野幸男
第4章 保守こそがリベラルである――なぜ立憲主義なのか
第5章 思想とは態度である
保守こそリベラル。なぜ立憲主義なのか。
「リベラル保守」を掲げる政治思想家が示す、右対左ではない、改憲か護憲かではない、二元論を乗り越える新しい世の中の見取り図。これからの私たちの生き方。
柳田国男、柳宗悦、河上徹太郎、小林秀雄、竹内好、福田恆存、鶴見俊輔、吉本隆明らの思想=態度を受け継ぐ。
第1章 保守と立憲――不完全な私たち
第2章 死者の立憲主義
第3章 リベラルな現実主義――対談・枝野幸男
第4章 保守こそがリベラルである――なぜ立憲主義なのか
第5章 思想とは態度である
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社スタンド・ブックス
- 発売日2018/2/1
- ISBN-104909048022
- ISBN-13978-4909048028
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著者について
1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、現在は東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。
2005年、『中村屋のボース』で大仏次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。
著書に『ナショナリズムと宗教』、『インドの時代』、『パール判事』、『朝日平吾の憂鬱』、『保守のヒント』、『秋葉原事件』、『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『岩波茂雄』、『アジア主義』、『下中彌三郎』、『親鸞と日本主義』他。
『報道ステーション』のコメンテーター等、メディアへの出演も多数。
2005年、『中村屋のボース』で大仏次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。
著書に『ナショナリズムと宗教』、『インドの時代』、『パール判事』、『朝日平吾の憂鬱』、『保守のヒント』、『秋葉原事件』、『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『岩波茂雄』、『アジア主義』、『下中彌三郎』、『親鸞と日本主義』他。
『報道ステーション』のコメンテーター等、メディアへの出演も多数。
登録情報
- 出版社 : スタンド・ブックス (2018/2/1)
- 発売日 : 2018/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 272ページ
- ISBN-10 : 4909048022
- ISBN-13 : 978-4909048028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 208,519位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 725位日本の政治
- カスタマーレビュー:
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残念…、商品管理の問題あり
「非常に良い - 【状態良好】 ◇◆amazon専用在庫◆◇ 目立ったイタミ・キズ等なく、良好な状態です」とのことだったのですが、画像のとおり、酷いはがし傷。おそらく管理用シールのではないかと、どの段階で起こった手違いか分からないのですが、漫然と発想しているようなことはあってほしくありません。返品するにしても、送り返す手間を考えて欲しいと思います。残念。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月20日に日本でレビュー済み
著者に注目しているのですが、この本はあまり好きになれなかった。
中島がくしは、日本の伝統を大切にしつつ、リベラルのあたたかい政治を実現できないものかと模索する学者である。だから大好きなんだが、いつも著作にはどうも裏切られた感が残る。
政治学者ならば見えているはずのリベラル陣営の売国傾向・日本分断指向をいつもスルーしている。つまり、現状分析への踏み込みが弱い。
であれば、理論追求に優れているかと思えばそうでもない。イギリスの憲法未成文について、「人間が的確かつ過不足なく明文化することは不可能である」からと好意的解釈をしている。
じゃあ、なんで、イギリスは他国に明文憲法制定を指導してきたのか。明治の日本の条約改正の条件として憲法明文化を強制してきたのか。
世界を制覇する明文憲法なき大英帝国には、各国は逆らえなかった。そのことも検証し、その上で「ヒュームの懐疑主義、経験主義哲学」と「帝国主義がはびこる世界情勢」との絡み合いで「世界は良かった、悪かった」を書いてたなら納得感が得られたものを。
どうも1テーマ毎のページ数が圧倒的に足りないので、読後に消化不良を感じてしまう。
中島がくしは、日本の伝統を大切にしつつ、リベラルのあたたかい政治を実現できないものかと模索する学者である。だから大好きなんだが、いつも著作にはどうも裏切られた感が残る。
政治学者ならば見えているはずのリベラル陣営の売国傾向・日本分断指向をいつもスルーしている。つまり、現状分析への踏み込みが弱い。
であれば、理論追求に優れているかと思えばそうでもない。イギリスの憲法未成文について、「人間が的確かつ過不足なく明文化することは不可能である」からと好意的解釈をしている。
じゃあ、なんで、イギリスは他国に明文憲法制定を指導してきたのか。明治の日本の条約改正の条件として憲法明文化を強制してきたのか。
世界を制覇する明文憲法なき大英帝国には、各国は逆らえなかった。そのことも検証し、その上で「ヒュームの懐疑主義、経験主義哲学」と「帝国主義がはびこる世界情勢」との絡み合いで「世界は良かった、悪かった」を書いてたなら納得感が得られたものを。
どうも1テーマ毎のページ数が圧倒的に足りないので、読後に消化不良を感じてしまう。
2021年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後長期にわたって左=進歩、右=保守の定義が特に55年体制により国民意識に定着してきたが、93年の連立政権発足によってこれが崩れ始めてきた。だがまだ左右対立という幻想を捨てきれない人が多い。「人間とは不完全なもの」という認識に立てば、自ずと懐疑主義に移行するし保守的になる。そうすれば著者の言う「永遠の微調整」をもとに、社会をより健全に保とうとする意識が高くなるし、ましてや旧ソ連や中国のような一党独裁に加担できるはずもない。近頃の世界の民主主義に対するアンチテーゼに対抗するためにもリベラル保守の立場は重要である。
2019年7月24日に日本でレビュー済み
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本当に、憲法について、つたえたいことが、飾り気なく、
伝わってくる。おすすめです。
伝わってくる。おすすめです。
2022年3月30日に日本でレビュー済み
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「非常に良い - 【状態良好】 ◇◆amazon専用在庫◆◇ 目立ったイタミ・キズ等なく、良好な状態です」とのことだったのですが、画像のとおり、酷いはがし傷。おそらく管理用シールのではないかと、どの段階で起こった手違いか分からないのですが、漫然と発想しているようなことはあってほしくありません。返品するにしても、送り返す手間を考えて欲しいと思います。残念。

「非常に良い - 【状態良好】 ◇◆amazon専用在庫◆◇ 目立ったイタミ・キズ等なく、良好な状態です」とのことだったのですが、画像のとおり、酷いはがし傷。おそらく管理用シールのではないかと、どの段階で起こった手違いか分からないのですが、漫然と発想しているようなことはあってほしくありません。返品するにしても、送り返す手間を考えて欲しいと思います。残念。
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2018年2月25日に日本でレビュー済み
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実に着眼点の鋭い面白い作品だった。
しかし残念ながら「ネット上でのレビューは低くなるだろう」、
という内容だった。
「語って欲しくない所を語る」と、ネットのレビューは下がる。
しかし残念ながら「ネット上でのレビューは低くなるだろう」、
という内容だった。
「語って欲しくない所を語る」と、ネットのレビューは下がる。
2019年7月22日に日本でレビュー済み
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中島さんのファンです
熟読させてもらいました
熟読させてもらいました
2018年3月29日に日本でレビュー済み
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いまだに「リベラル」の反対語は「保守 」と勘違いし、「強権的なウヨク」と「教条的なサヨク」にうんざりしている人に読んでもらいたい本。個人的には「保守」と言う誤解を招きやすく、また利用されやすい言葉ではなく新たな言葉を氏には提案してもらいたいのだが。