境界性の正しい知識と治療が乗っていて、境界性患者を傷つけるような書き方がなされていません。講談社のイラスト入りの境界ものより圧倒的に優れています。当事者が読むのに適しています。
境界の基礎知識から脳も関係するということまで。
周りの対応や精神分析的精神療法から弁証法的行動療法まで色々な治療法が紹介されています。
私は他のレビュアーさんと違い、元来のフロイトの自由連想法的な境界例にとっては、時間を取りすぎ依存を深める精神分析というより(日本でも流石に今はやってないでしょうし)、
ここには記載がないですが、カーンバーグのような転移焦点化精神療法(週1か隔週で45分前後を1回)という形の精神分析が良いと思っています。自己洞察が内在化出来ない限り境界の完治は難しいと思うからです。
弁証法的行動療法も不安やうつの部分に対してまでは万能ではないと真実もきちんと記してあるところが信頼性を高めています。
治るということもきちんと説明されており、巻末には出版社を越えた参考文献などの紹介もキチンとしています。
注目すべきは第5章の苦痛を和らげるために自分でできること。私は他にも既に治療法メインの本を沢山手元に所持してるので当たり前に感じてしまいましたがはじめて読む方には参考になると思います。
境界的には価値判断は良くないのですが、情報量や正確さを考えるとこの本の価値はとても高いと思います。

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よくわかる境界性パーソナリティ障害 (セレクトBOOKS) 単行本(ソフトカバー) – 2011/7/29
林 直樹
(著)
境界性パーソナリティ障害は、感情や思考のコントロールが苦手で、リストカットなどの自傷的な行為におよぶことも多い病気。その症状と治療法を、わかりやすく解説します。
近年患者数が増加している境界性パーソナリティ障害。感情や思考をうまくコントロールするのが苦手で、対人関係でトラブルを起こしやすく、自分自身や、周囲の人に対する評価が不安定で、極端な高評価と低評価の間で揺れ動くことが多いのが特徴です。過度の飲酒、過食、暴力、リストカットなどの自傷的な行為や自殺企図におよぶこともあり、周囲の人を巻き込んだトラブルを起こすことも多い病気です。ダイアナ妃、マリリン・モンロー、太宰治など、著名人の中にもこの病気と考えられる人も多く、100人あたり1人から2人がこの病気をもっていると言われています。治療は、カウンセリングなどの精神療法が中心ですが、必要に応じて薬物治療も行われます。監修者の林直樹先生は都立松沢病院の精神科部長で、この病気に関する研究と治療の第一人者。豊富なイラストとわかりやすい文章で、症状と治療法を具体的に紹介します。患者さん自身が生活の中で役立てられるよう、セルフケアの具体的な方法も、豊富に盛り込みました。
近年患者数が増加している境界性パーソナリティ障害。感情や思考をうまくコントロールするのが苦手で、対人関係でトラブルを起こしやすく、自分自身や、周囲の人に対する評価が不安定で、極端な高評価と低評価の間で揺れ動くことが多いのが特徴です。過度の飲酒、過食、暴力、リストカットなどの自傷的な行為や自殺企図におよぶこともあり、周囲の人を巻き込んだトラブルを起こすことも多い病気です。ダイアナ妃、マリリン・モンロー、太宰治など、著名人の中にもこの病気と考えられる人も多く、100人あたり1人から2人がこの病気をもっていると言われています。治療は、カウンセリングなどの精神療法が中心ですが、必要に応じて薬物治療も行われます。監修者の林直樹先生は都立松沢病院の精神科部長で、この病気に関する研究と治療の第一人者。豊富なイラストとわかりやすい文章で、症状と治療法を具体的に紹介します。患者さん自身が生活の中で役立てられるよう、セルフケアの具体的な方法も、豊富に盛り込みました。
- 本の長さ128ページ
- 言語日本語
- 出版社主婦の友社
- 発売日2011/7/29
- ISBN-104072789658
- ISBN-13978-4072789650
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商品の説明
著者について
林 直樹(はやし なおき): 1955年、東京生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学附属病院分院神経科、都立松沢病院精神科、東京都精神医学総合研究所勤務を経て、都立松沢病院精神科部長、東京医科歯科大学医学部臨床教授、東京大学教育学部客員教授、東京都精神医学総合研究所客員研究員。著書に『境界例の精神病理と精神療法』『人格障害の臨床評価と治療』(以上、金剛出版)『リストカット・自傷行為のことがよくわかる本』『リストカット-自傷行為をのりこえる』(以上、講談社)などがある。境界性パーソナリティ障害に関する豊富な知識と臨床経験に、患者さんや医療関係者からの信頼が厚い。
登録情報
- 出版社 : 主婦の友社 (2011/7/29)
- 発売日 : 2011/7/29
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 128ページ
- ISBN-10 : 4072789658
- ISBN-13 : 978-4072789650
- Amazon 売れ筋ランキング: - 451,164位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,169位ストレス・心の病気
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年3月17日に日本でレビュー済み
境界性パーソナリティ障害だ、と診断された人間は、
一番の被害者…なのですか…少し疑問に思いつつ、
不穏なきもちになりました。
病気は周りも本人も苦しみます。
理解しようとしてくれる周りのひとたちは、
きっと想像以上に悩んで、泣いているかもしれません。
病気であろうとなかろうと、相手の事を
「わかってあげよう」とおもうきもちは大事だと思います。
大事な人ならば、なおのこと、解りたい、と思うのでは。。
“メンタライゼーション療法”とやらが気になっています。
なんか間違ってること書いてる気がする。。
この本はしわしわになるほど読みました。
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病気は周りも本人も苦しみます。
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病気であろうとなかろうと、相手の事を
「わかってあげよう」とおもうきもちは大事だと思います。
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2014年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事の関係で詳しく知りたいと思い購入しました。
絵や具体例が載っており、とても読みやすく感じました。
本のサイズも小さ過ぎず大き過ぎず私にはちょうど良い本です。
絵や具体例が載っており、とても読みやすく感じました。
本のサイズも小さ過ぎず大き過ぎず私にはちょうど良い本です。
2014年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この病を知るにあたり、入り口としてとても理解しやすい本でした。
2013年4月14日に日本でレビュー済み
同居人や友人の援助で治療を受ける方法は、権限がないから完全スルー。一番の被害者なのに。
2013年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
保健所の保健師に薦められて読みましたが、とても分かり易くて勉強になりました。