状況描写が分かりやすく、やや身近ではない世界観でも読み進めやすかった。
コロナ禍を予言している。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,550¥1,550 税込
無料お届け日:
3月30日 土曜日
発送元: Amazon 販売者: タイマーズ書店
新品:
¥1,550¥1,550 税込
無料お届け日:
3月30日 土曜日
発送元: Amazon
販売者: タイマーズ書店
中古品: ¥707
中古品:
¥707

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
カタストロフ・マニア 単行本 – 2017/5/31
島田 雅彦
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,550","priceAmount":1550.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,550","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"u4JKwiGyWkKp5pED9txsfawOnno7muDRqlamnqYQRAC7t2W8VHKCT7BGX8GgYiFM0PqicVuyJf0b7dsQie%2Bjsb2B88orNFozO7Bb8U7Wz%2BSeTeng8DQ25l7E0cjvlZsTO8ZsWcEJOS58SfSfLARd8exapq35ai0YZBDg6TJy%2FrAMFAsS0A6Qq2Ht2Nj4w%2BCj","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥707","priceAmount":707.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"707","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"u4JKwiGyWkKp5pED9txsfawOnno7muDRy5d8jgX%2FJV%2FrkMrnsEYpSdaRTd%2Bdo1bw6X1RSaMOIREiekjC50%2BcWDdwGyW8pm0kEnGnggS%2F6BZz6bllOLtsgPJEW1PSt3a6KqZnN0MKyeSd6qmUXpktSWt0NZ%2BZ5Wzojm1U65CZb5GiYrRhg8Oqtg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
このまま黄昏れちゃっていいのか、人類。強靭な想像力が照らし出す、我々の未来。2036年、治験のため入っていた病院で目覚めたシマダミロクは驚愕する。何しろそこには、誰ひとりいなくなっていたのだから――。太陽プラズマの放出、感染症の蔓延、そしてAIの専制が世界を脅かすなか、彼は「大淘汰」の流れを止めることができるのか。来るべきディストピアを見据え警鐘を鳴らす、純文学×SFの到達点!
- 本の長さ275ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/5/31
- ISBN-104103622091
- ISBN-13978-4103622093
よく一緒に購入されている商品

対象商品: カタストロフ・マニア
¥1,550¥1,550
最短で3月30日 土曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/5/31)
- 発売日 : 2017/5/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 275ページ
- ISBN-10 : 4103622091
- ISBN-13 : 978-4103622093
- Amazon 売れ筋ランキング: - 99,246位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1961年、東京都生れ。東京外国語大学ロシア語学科卒。
1983年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。1984年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞を受賞。著書は『天国が降ってくる』『僕は模造人間』『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』『フランシスコ・X』『佳人の奇遇』『徒然王子』等多数。2010年6月には最新刊『悪貨』も発売になった。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SFってなんだろう。どんなジャンルだろう。そこではテーマやアイデアやヒネリや展開が何より大事なんだろうか。いやいや、「フィクション」(虚構)と名づけられているからには、何より虚構の力が大事なはずだ。そして虚構の力とは、われわれの現実を非現実に近づけ、非現実を現実と思わせる、すばらしきヴィジョンのことだ。
その点、この『カタストロフ・マニア』は最高のSF小説である。どんな教条的なSF信者たちが冷笑して低い星をつけようと、これはわれわれを科学的かつ黙示録的なヴィジョンを備えた別世界へといざなう、「すばらしきフィクション」(SF)である。
とりたてて長所のない落ちこぼれのゲーマーの主人公が、友人への借金返済のためとある治験バイトを受けにいって、治験の一貫で冬眠しているうちに、世界が太陽のコロナ質量放出と新型ウイルスのパンデミック、そのダブルパンチでほぼ滅んじゃってた。政府は無策で民を切り捨てまくってる。さてどうする?──というストーリー。コロナ禍の現在、まずその予言性(とくに政府の無能さと自己保身性について)に驚き、ストーリーだけ取り出しても充分面白い。
だが、そのうえであえて言わせてもらうなら、この小説の魅力はそこだけでなく、むしろ人物たちの動きや考えや政治性が、情景や出来事の細部と絶妙にからみあい、人と人の交わりが、不可抗力や偶然の糸に導かれ、人びとを思いもよらぬところまで運んでいくところにこそある(というか、そもそもSFだろうがなんだろうが、「小説」の面白さってそこにあるんじゃないかという気もするが、まあいいや)。
たとえば、主人公が冬眠から醒めてなかなか人に出会えず、人恋しさを募らせながら悶々とする冒頭のほうの場面──「誰もいない町にしばらく身を置いていると、動くものに対する反応が過敏になる。(…)やがて、その過敏さに疲れ、誰かと遭遇する期待は恐怖に変わってゆく。誰もいない町のことをゴーストタウンというが、そこを彷徨う人の感覚が研ぎ澄まされるあまり、壁の染みさえも幽霊と錯視してしまうからなのだ。そう思いつつも、やはりミロクは誰かに行動を監視されている感じを拭い去れなかった。略奪に加担している罪悪感のせいもあるだろうが、都心にはまだミロクのような居残り組がいるに違いないという確信に近い感覚があった」。
人のぬくもりへの渇望、状況の不透明さへの不安、ひとりで勝手にしていることの罪悪感、自分と同じ人間がいるのではないかという一縷の希望、といった主人公の内面のゆらぎが、「ゴーストタウン」への反転したイメージ(そこは幽霊の住む町ではなく、人が幽霊をつくる町だ)に重ねて、卓抜に描かれている。しかも物語の後半の展開への予兆ともいうべき一節も紛れ込んでいる。
このような細部をひとつひとつ愛でながら、また「ミロク」という、いまいち冴えないけれどもなんだか憎めない、基本受け身だけど案外機転がきいて頼りになる、漱石的ユーモアのある主人公と道行を共にしながら、別の世界に入り込んでいく。あるいは共に新しい世界を切り拓いていく。それは至福の読書体験だ。
その点、この『カタストロフ・マニア』は最高のSF小説である。どんな教条的なSF信者たちが冷笑して低い星をつけようと、これはわれわれを科学的かつ黙示録的なヴィジョンを備えた別世界へといざなう、「すばらしきフィクション」(SF)である。
とりたてて長所のない落ちこぼれのゲーマーの主人公が、友人への借金返済のためとある治験バイトを受けにいって、治験の一貫で冬眠しているうちに、世界が太陽のコロナ質量放出と新型ウイルスのパンデミック、そのダブルパンチでほぼ滅んじゃってた。政府は無策で民を切り捨てまくってる。さてどうする?──というストーリー。コロナ禍の現在、まずその予言性(とくに政府の無能さと自己保身性について)に驚き、ストーリーだけ取り出しても充分面白い。
だが、そのうえであえて言わせてもらうなら、この小説の魅力はそこだけでなく、むしろ人物たちの動きや考えや政治性が、情景や出来事の細部と絶妙にからみあい、人と人の交わりが、不可抗力や偶然の糸に導かれ、人びとを思いもよらぬところまで運んでいくところにこそある(というか、そもそもSFだろうがなんだろうが、「小説」の面白さってそこにあるんじゃないかという気もするが、まあいいや)。
たとえば、主人公が冬眠から醒めてなかなか人に出会えず、人恋しさを募らせながら悶々とする冒頭のほうの場面──「誰もいない町にしばらく身を置いていると、動くものに対する反応が過敏になる。(…)やがて、その過敏さに疲れ、誰かと遭遇する期待は恐怖に変わってゆく。誰もいない町のことをゴーストタウンというが、そこを彷徨う人の感覚が研ぎ澄まされるあまり、壁の染みさえも幽霊と錯視してしまうからなのだ。そう思いつつも、やはりミロクは誰かに行動を監視されている感じを拭い去れなかった。略奪に加担している罪悪感のせいもあるだろうが、都心にはまだミロクのような居残り組がいるに違いないという確信に近い感覚があった」。
人のぬくもりへの渇望、状況の不透明さへの不安、ひとりで勝手にしていることの罪悪感、自分と同じ人間がいるのではないかという一縷の希望、といった主人公の内面のゆらぎが、「ゴーストタウン」への反転したイメージ(そこは幽霊の住む町ではなく、人が幽霊をつくる町だ)に重ねて、卓抜に描かれている。しかも物語の後半の展開への予兆ともいうべき一節も紛れ込んでいる。
このような細部をひとつひとつ愛でながら、また「ミロク」という、いまいち冴えないけれどもなんだか憎めない、基本受け身だけど案外機転がきいて頼りになる、漱石的ユーモアのある主人公と道行を共にしながら、別の世界に入り込んでいく。あるいは共に新しい世界を切り拓いていく。それは至福の読書体験だ。
2020年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
太陽のしゃっくり(コロナ質量放出)とパンデミックにより人類滅亡に陥った世界の物語。既に多くのSF
作家により語り尽くされたテーマであり、新鮮さは全くない。SF的アイディアは本編が始まる前に既に終わ
っているので、ストーリーそのものはディストピアにおける主人公のサバイバルが主。
1ページ当たりの文字密度が濃く、おまけにページ数の多さの割には物語がなかなか進展しないので、先
が気になる読者にはイライラ感がつのるかも知れない。
反面、全般的に分かり易い表現と筋立てなのでSF愛好者でなくても、というか愛好者でない方が楽しめる
かも知れません。
ー12月11日追記(蛇足)ー
余計なお世話ですが、SFを専門としない作家の方がSF小説を描くケースを多々見かけます。その場合たい
ていは、出つくしたアイディアであったり、ダイナミックな展開へ移行しなかったり、強烈なヒネリがなか
ったりで、SFファンの肥えた目に耐えられる内容にはほど遠いものがあります。どうか内外のSF作品を渉猟
され、素晴らしいものをご提供くださるようお願いいたします。
作家により語り尽くされたテーマであり、新鮮さは全くない。SF的アイディアは本編が始まる前に既に終わ
っているので、ストーリーそのものはディストピアにおける主人公のサバイバルが主。
1ページ当たりの文字密度が濃く、おまけにページ数の多さの割には物語がなかなか進展しないので、先
が気になる読者にはイライラ感がつのるかも知れない。
反面、全般的に分かり易い表現と筋立てなのでSF愛好者でなくても、というか愛好者でない方が楽しめる
かも知れません。
ー12月11日追記(蛇足)ー
余計なお世話ですが、SFを専門としない作家の方がSF小説を描くケースを多々見かけます。その場合たい
ていは、出つくしたアイディアであったり、ダイナミックな展開へ移行しなかったり、強烈なヒネリがなか
ったりで、SFファンの肥えた目に耐えられる内容にはほど遠いものがあります。どうか内外のSF作品を渉猟
され、素晴らしいものをご提供くださるようお願いいたします。
2022年1月10日に日本でレビュー済み
島田雅彦「カタストロフマニア」読了。大規模な太陽のコロナ質量放出、原発危機、新型ウィルスが同時に発生した事で急遽人類が絶滅の危機に追いやられ、一方で人工知能が新しい世界の構築を進めるダイナミックな展開に魅了された。また危機下の東京で元ゲーマーのミロクの勇気ある活躍が圧巻であった。
2020年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冥い予言の書。シオランか。ディテイルがリアル。これこそ文学。コロナ騒動後に読むと全く趣が違う。久々に小説で戦慄が走った。今こそ多くの方に『ペスト』より先に手に取って欲しい一冊。事実は小説より奇なり。これはノストラダムスも驚嘆する結果に…。隠れた問題作ということになろうか…。
2018年5月16日に日本でレビュー済み
これは面白いSFです。
世界が崩壊した後に何が起こるか?
AIの不気味なやさしさと人間の逞しさが感じられる一冊です。
世界が崩壊した後に何が起こるか?
AIの不気味なやさしさと人間の逞しさが感じられる一冊です。
2019年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これだけの設定で、この量で話を進めていくのは無理が無いとは思いません。が、暇なときに再度、読みたいと読後感でした。
2017年6月3日に日本でレビュー済み
最近流行りのポストアポカリプスものに便乗しただけの読み物(作品ではありません)
「どっかで見たなぁ」と思えるシチュエーションばかりで、、はぁ。
全く興味が持てなかったのであっさり読み終えることが出来ました。
「どっかで見たなぁ」と思えるシチュエーションばかりで、、はぁ。
全く興味が持てなかったのであっさり読み終えることが出来ました。