科楽特奏隊1st「ウルトラ グレイトフル ヒッツ」が出た時。
第1期ウルトラ・リアルタイマーのオヤジである私は
「ああ、いつものイマ風カバーね…」と、スルーしかけました。
しかし…その風変わりな選曲やジャケ写が気になってしまい、結局ポチりました。
聴いてみると、案の定『イマ風』のアレンジと演奏でした。
が、なんか…耳を離せないんです(変な表現)。
各曲のツボを心得ている。曲の本質を捉えた上で、一風変わった料理をしている。
演奏も歌も、すっげー楽しそう。
おまけに、たとえば「Ultra7」の間奏部分に入った演出(ネタバレ自粛)!
あのねぇ…オジサンは泣きそうになりましたよ。
そして確信しました。「この人たち、本当にウルトラが大好きなんだ!」
すっかりクセになって2ndもポチ。
ウルトラQ!リズムのヒネり方が面白い!米ディスコ版なんかも思い出す。
TACの歌!ワンダバコーラスのリズムをパーカッションに置き換えるとは!
ただ曲数が少なく、また選曲がやや好みを逸れたので若干食い足りず、
当「ロックス」告知・即予約。発売までの約半年を楽しみに待ち続けました。
期待の1曲目「ウルトラマンの歌」!…あれ?聴き覚えが…。
これ「…ヒッツ2」と同じ演奏だ。
聴き比べてみると、既出の8曲は旧録音ママ。新録は5曲でした。
「半年分の新録」を期待していたので、正直ちょっとがっかり。
が、しかし!だからと言って、このアルバムは無価値ではありません。
新録はどれも気合いの入った出来。で、特にすごいのは2曲。
・ウルトラマンエース。
ヴォーカルに潘めぐみさん参加。
(漫画「ULTRAMAN」のイメージソング等で「今、ウルトラならこの人」。)
エースの歌に女声プラス。それが、ここまで強力とは。
かなり「原作」より若い感じの北斗と南が、ウッキウキのノリノリで
拳を突き出しながら歌いまくる「エース」!聴いてみたいと思いません?
・ウルトラマンパワード。
「こう来たか…」
すごいです。どうすごいかは…ネタバレ自粛ってことで。
前作2枚と違ってウルトラシリーズのみを通しで聴けるという点も、
重複が多い点を補って余りあるメリット。おすすめです!
前作のレビューで「歌い方に違和感が」と低評価をつけている人がいましたが、
まぁそう言わずに、頭と耳を柔らかくして聴いてみませんか?
「あなたの耳は、あなたの固定観念を離れて、この楽しい遊びの世界に入っていくのです…」