学生時代に誤り訂正符号の研究をしていたので、「シャノンの通信路容量」という言葉は良く聞いたし、使っていました。が、それの意味するところが何なのかは、正直よく分かっていませんでした。シャノンの原著論文を和訳したもの(同じちくま学芸文庫から出てるやつ)にも挑戦してみましたが、ロジックが飛びすぎていて分からず……
そんな自分でも、こちらの本はしっかりと数式を追って理解ができました。なるほど情報量というものを数学的に定義づけ、そこから「上手く誤り訂正を行えば、雑音の多い通信路でも誤りのない通信が可能である」と示した事は、偉大な業績に感じます。(そこに至る道筋を数式を追って理解できた時の感動もひとしおです)
シャノンって、学生時代の論文で、論理符号のANDやORが電気的回路の直列、並列に該当すると指摘して、電子回路の礎を築いたのもあるし、ほんとすごい人です。
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