「大スキ!」
「MajiでKoiする5秒前」
のヒット曲2曲を含んだアルバムだが、それだけと思うなかれ。
それ以外の曲も非常に魅力的、むしろそれ以外の曲の方が印象に残る説も。
そして、アルバム全体の何とも言えない吸引力。
定期的に聴き返したくなる不思議な魅力がある。
岡本真夜、竹内まりや、原由子、奥居香といった、ある種あざといほどの超有名女性ミュージシャンたちが楽曲提供していて、それが結果的にいい作用をもたらしている。
1曲ごとの魅力ももちろん高いのだけど、それが広末涼子のニュートラルで透明な歌声を通して、うまく全体として馴染んでまとまってる。
プロローグ・エピローグがあることもあって、トータルアルバム的な印象を受ける。
「大スキ!」
「なんてったって今日はクリスマス!」
「アリガト!」
個人的に特に好きなのはこの辺り。
広末涼子というと近年のお騒がせな印象も強いが、音楽は音楽で別に考えたい。
誰にでもお勧めできる、宝石箱のような魅力の詰まったアルバムである。