優しい気分に包まれるアルバムでした。歌がなく、インストゥルメンタルだけで曲集を作るのは飽きられないようにしないといけません。穏やかな演奏と一つ一つのアーティストの確かさが担保になります。演奏の素晴らしさと自然な雰囲気が漂う編曲のお蔭で、全く飽きずに何回も繰り返し聴くCDになりました。
演奏の安定感もリスナーを満足させることでしょう。
イージー・リスニングのように感じるかもしれませんが、選曲のセンスの良さと奏者の腕の確かさ、奏でられる音の魅力が全てを凌駕しているように思いました。奏でられている音が優しいですね。奏者の気持ちがストレートに伝わります。それが良いのですが。
演奏に際し一番大切な豊かな歌心として伝わってきます。音楽能力の高さを証明しているかのようでした。
メロディはどれも有名ですから、多くのリスナーによく知られているわけで、原曲のメッセージを声の無い楽器だけで伝えないといけないというハードルを越えなくてはいけません。名曲揃いですから、どんなアレンジでも聴かせられますが、それだけに難しい作業だったことは想像できます。
優しい響きに身を委ねると日常の疲れがとれる思いです。