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日本人のための憲法原論 単行本 – 2006/3/24
小室 直樹
(著)
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日本人の知らない民主主義と憲法のすべて。
編集者シマジくんとの対話形式という、ユニークな内容で話題を呼んだベストセラー『痛快!憲法学』が読みやすい愛蔵版に! 学校では教わらない憲法と民主主義の「奥義」がこの一冊で分かる。
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- ISBN-104797671459
- ISBN-13978-4797671452
- 出版社集英社インターナショナル
- 発売日2006/3/24
- 言語日本語
- 本の長さ496ページ
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登録情報
- 出版社 : 集英社インターナショナル (2006/3/24)
- 発売日 : 2006/3/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 496ページ
- ISBN-10 : 4797671459
- ISBN-13 : 978-4797671452
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5 星
危機感によって書かれた小室先生の名著
小室先生が晩年、これを書かれたのは危機感からです。長引くデフレ不況、オカルト宗教の跋扈、陰惨な少年犯罪、学級崩壊、拉致家族を取り返せない日本政府など政治・経済問題が山積していました。根本原因は、憲法の機能不全にあるとして、日本人に憲法とはなにかを、わかりやすく、しかし深く広く書いたのがこの本です。この本は小室先生の代表作の一つで名著です。私は、憲法とは、その国の国つくりマニュアルだと考えています。いくら立派に設計された製品でも、それを作るためのマニュアルに不具合、不完全があり、マニュアルを運用する人間の能力のレベルが低いと、目指す製品は不完全な結果になります。近代憲法は、欧米で完成しました。欧米の議会政治、民主主義、資本主義、憲法 などの成立と背景、進展と、明治の日本への導入・戦前・戦後について書かれています。おもにマックス・ウェーバーの宗教社会学に基づいています。議会のスタートは、領主たちがイングランド国王に伝統的権益を守らせるための対抗策とした1215年のマグナカルタです。これ以降、議会は国王と対立し、議会の力は国王をもしのぐほどになります。。議会は1689年の名誉革命で権利の宣言を出し、法の支配が国王の支配に優先、課税には議会の承認が必要、議会内における言論の自由が法律として明記されました。欧米の近代化のエンジンとなった資本主義はキリスト教の予定説に基づいています。予定説は仏教的な因果律の日本人には理解しがたい考えです。世界を創造した神は、どの人間を救済するかどうかを予め決めていて個々人の善行、信仰などは関係ない、という絶対的な教えです。このように人知の及ばない存在である神の前には、人間は原罪を背負った小さい尊師に過ぎず、「神の下の平等」という考えが定着します。すべての人間の人生は神が与えたものであり、職業もまた神が選んだものとなり(天職)、天職であるならば、怠けるわけにはいかない。だから、天職を一所懸命に行い、他の喜びすべてを禁欲することが神の御心に沿うことであるとされました。人間は、自分が救済される存在であろうとし、修道院で行われていた禁欲的行動を真似て必死に働き続けます。また隣人愛(アガペー)を実践するための労働により、宗教的救済が受けら可能性が高まるとして一生懸命に労働し、形式合理的経営を行うようになります。これが資本主義が生まれた背景です。旧約聖書は、神様との契約を破ったら、どんな酷い目にあうかという実例集で神様との契約を破ったらイスラエル人は皆殺し、というくらい厳しい。神との契約(タテの契約)は絶対に守るべきものという概念が聖書を通じて教えられるから欧米人は人間同士の契約(ヨコの契約)についても同じように守らねばと考える。アメリカ大統領就任式で聖書に手を置いて宣誓するのも神との契約です。日本人や中国人には契約を本気で守るという行動原理がないので、憲法という大事な契約が無視されても平気です。現代では民主主義は、当然のようにあるべき政治制度だと思われていますが、かってはそうではありません。1789年のフランス革命で、ロベスペールはルイ16世をギロチン刑にし、数万の貴族、ブルジョワジー、政敵を殺して恐怖政治を行いました。ロベスピエールの目指したのが民主主義政治でした。身分制を廃し、平等な社会を実現する、そのために反革命分子の土地を没収し財宝を奪い、持たざる人民に無償配布する社会改革が主張です。今から見れば、暴力的な共産主義革命です。神の前の平等はキリスト教から生まれ、近代民主主義の平等は、法の前に平等でしたが、経済的にまで平等にする考えではありませんでした。民主主義の本家のようなアメリカの憲法には民主主義という言葉はありません。ネガなイメージが強い禁句的な言葉だったからです。民主主義が市民権を得たのは20世紀になってからで、第一次世界大戦でウィルソン大統領が、「世界を民主主義のために安全にする」と言った時以降です。民主主義は、手続きに時間がかかる効率の悪い政治形態であり、また、時にはローマ帝国のカサエル、ナポレオン、ワイマール憲法下でのヒトラーのように大衆の支持を背景に民主選挙によって独裁者を生み出すことがあります。大東亜戦争当時の近衛内閣による戦争遂行の大政翼賛会も民主主義に基づく議会政治が生み出したものです。民主主義の基盤である大衆の政治参加には、リスクも有るということは、知っておくべきだと考えます。第二次世界大戦が、あれだけ大規模に成り、災殃を招いたの原因の一つに平和主義勢力の台頭がありました、。ヒトラーが再軍備を進め、周辺地域を侵略を始めてもチェンバレンのような平和主義政治家が戦争を避けるために妥協を重ねて、独裁者を増長さえました。チャーチルは「戦争やむなしという覚悟があれば戦争は避けられた」と言いました、ヒトラーを中国、チェンバレンと支持者の平和主義者を日本の反戦平和主義者に例えても、そうは的は外れてないと感じます。「平和主義は戦争を招く。戦争する決意のみが、戦争を防ぐ。」これが現代でも通用するルールだと考えます。伊藤博文は、ヨーロッパに憲法研究に行ったとき、宗教なきところに憲法はありえない、という事実を悟り、憲法を作る前に憲法の機軸となる「宗教」を作らねばならないことを見抜きました。明治政府はキリスト教似代わり天皇を神格化した天皇教をつくります。天皇教の教義は、天皇は現人神と日本は神国、の2つです。明治政府は天皇教のために神社管理をし、天皇や国家に関係の深い神社を優遇します。大日本帝国憲法下の天皇もイギリス型の立憲君主で、天皇は「君臨すれども統治せず」でした。明治天皇は日清戦争に反対で、「これは朕の戦争ではない」とまで言い切りました。しかし天皇には拒否権はないので明治政府は日清戦争に踏み切りました。例外的に昭和天皇は、2.26事件と終戦のとき政治決断しています。ともに政府機能が完全にストップしている緊急避難措置、非常事態措置の例外的事項です。戦後の憲法では、天皇の前の平等という考えは取り除かれ平等だけ与えられた。しかし、これが「結果の平等」という誤解を生みました。幼稚園の駆けっこtででみんな一緒に手をつないでゴールする、というやつです。デモクラシーにおける平等とは「身分からの平等」で自由とは「権力の制限」で、何をやってもいいという意味ではない。、日本では自由と放埒が同義語になっている感じです。人間は自由意志で動いているように思っていますが、人間は社会的存在です。なんらかのガイドライン、規範、モラルが必要です。それには権威が必要な存在で人間は権威なしには生きられません。日本の将来を盤石にする権威、それは何でしょうか。この本が書かれて12年経っています。小室先生が喝破したリスクとその根底にある憲法の曲解、軽視に基づく国会、官僚、司法の劣化は続いているように感じます。暗然たる思いです。
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2022年11月30日に日本でレビュー済み
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憲法とは国の行動を制限するもの。これが大原則。この本は、国の暴走及び独裁者の出現を憲法が国の行動を制限することで(思想、良心、表現の自由、直接選挙で首相を選ばせない)阻止している。それを理解できる本。
2018年9月10日に日本でレビュー済み
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小室先生が晩年、これを書かれたのは危機感からです。
長引くデフレ不況、オカルト宗教の跋扈、陰惨な少年犯罪、学級崩壊、拉致家族を取り返せない日本政府など政治・経済問題が山積していました。
根本原因は、憲法の機能不全にあるとして、日本人に憲法とはなにかを、わかりやすく、しかし深く広く書いたのがこの本です。
この本は小室先生の代表作の一つで名著です。
私は、憲法とは、その国の国つくりマニュアルだと考えています。
いくら立派に設計された製品でも、それを作るためのマニュアルに不具合、不完全があり、マニュアルを運用する人間の能力のレベルが低いと、目指す製品は不完全な結果になります。
近代憲法は、欧米で完成しました。
欧米の議会政治、民主主義、資本主義、憲法 などの成立と背景、進展と、明治の日本への導入・戦前・戦後について書かれています。
おもにマックス・ウェーバーの宗教社会学に基づいています。
議会のスタートは、領主たちがイングランド国王に伝統的権益を守らせるための対抗策とした1215年のマグナカルタです。
これ以降、議会は国王と対立し、議会の力は国王をもしのぐほどになります。。
議会は1689年の名誉革命で権利の宣言を出し、法の支配が国王の支配に優先、課税には議会の承認が必要、議会内における言論の自由が法律として明記されました。
欧米の近代化のエンジンとなった資本主義はキリスト教の予定説に基づいています。
予定説は仏教的な因果律の日本人には理解しがたい考えです。
世界を創造した神は、どの人間を救済するかどうかを予め決めていて個々人の善行、信仰などは関係ない、という絶対的な教えです。
このように人知の及ばない存在である神の前には、人間は原罪を背負った小さい尊師に過ぎず、「神の下の平等」という考えが定着します。
すべての人間の人生は神が与えたものであり、職業もまた神が選んだものとなり(天職)、天職であるならば、怠けるわけにはいかない。
だから、天職を一所懸命に行い、他の喜びすべてを禁欲することが神の御心に沿うことであるとされました。
人間は、自分が救済される存在であろうとし、修道院で行われていた禁欲的行動を真似て必死に働き続けます。
また隣人愛(アガペー)を実践するための労働により、宗教的救済が受けら可能性が高まるとして一生懸命に労働し、形式合理的経営を行うようになります。
これが資本主義が生まれた背景です。
旧約聖書は、神様との契約を破ったら、どんな酷い目にあうかという実例集で神様との契約を破ったらイスラエル人は皆殺し、というくらい厳しい。
神との契約(タテの契約)は絶対に守るべきものという概念が聖書を通じて教えられるから欧米人は人間同士の契約(ヨコの契約)についても同じように守らねばと考える。
アメリカ大統領就任式で聖書に手を置いて宣誓するのも神との契約です。
日本人や中国人には契約を本気で守るという行動原理がないので、憲法という大事な契約が無視されても平気です。
現代では民主主義は、当然のようにあるべき政治制度だと思われていますが、かってはそうではありません。
1789年のフランス革命で、ロベスペールはルイ16世をギロチン刑にし、数万の貴族、ブルジョワジー、政敵を殺して恐怖政治を行いました。
ロベスピエールの目指したのが民主主義政治でした。
身分制を廃し、平等な社会を実現する、そのために反革命分子の土地を没収し財宝を奪い、持たざる人民に無償配布する社会改革が主張です。
今から見れば、暴力的な共産主義革命です。
神の前の平等はキリスト教から生まれ、近代民主主義の平等は、法の前に平等でしたが、経済的にまで平等にする考えではありませんでした。
民主主義の本家のようなアメリカの憲法には民主主義という言葉はありません。
ネガなイメージが強い禁句的な言葉だったからです。
民主主義が市民権を得たのは20世紀になってからで、第一次世界大戦でウィルソン大統領が、「世界を民主主義のために安全にする」と言った時以降です。
民主主義は、手続きに時間がかかる効率の悪い政治形態であり、また、時にはローマ帝国のカサエル、ナポレオン、ワイマール憲法下でのヒトラーのように大衆の支持を背景に民主選挙によって独裁者を生み出すことがあります。
大東亜戦争当時の近衛内閣による戦争遂行の大政翼賛会も民主主義に基づく議会政治が生み出したものです。
民主主義の基盤である大衆の政治参加には、リスクも有るということは、知っておくべきだと考えます。
第二次世界大戦が、あれだけ大規模に成り、災殃を招いたの原因の一つに平和主義勢力の台頭がありました、。
ヒトラーが再軍備を進め、周辺地域を侵略を始めてもチェンバレンのような平和主義政治家が戦争を避けるために妥協を重ねて、独裁者を増長さえました。
チャーチルは「戦争やむなしという覚悟があれば戦争は避けられた」と言いました、
ヒトラーを中国、チェンバレンと支持者の平和主義者を日本の反戦平和主義者に例えても、そうは的は外れてないと感じます。
「平和主義は戦争を招く。戦争する決意のみが、戦争を防ぐ。」これが現代でも通用するルールだと考えます。
伊藤博文は、ヨーロッパに憲法研究に行ったとき、宗教なきところに憲法はありえない、という事実を悟り、憲法を作る前に憲法の機軸となる「宗教」を作らねばならないことを見抜きました。
明治政府はキリスト教似代わり天皇を神格化した天皇教をつくります。
天皇教の教義は、天皇は現人神と日本は神国、の2つです。
明治政府は天皇教のために神社管理をし、天皇や国家に関係の深い神社を優遇します。
大日本帝国憲法下の天皇もイギリス型の立憲君主で、天皇は「君臨すれども統治せず」でした。
明治天皇は日清戦争に反対で、「これは朕の戦争ではない」とまで言い切りました。
しかし天皇には拒否権はないので明治政府は日清戦争に踏み切りました。
例外的に昭和天皇は、2.26事件と終戦のとき政治決断しています。
ともに政府機能が完全にストップしている緊急避難措置、非常事態措置の例外的事項です。
戦後の憲法では、天皇の前の平等という考えは取り除かれ平等だけ与えられた。
しかし、これが「結果の平等」という誤解を生みました。
幼稚園の駆けっこtででみんな一緒に手をつないでゴールする、というやつです。
デモクラシーにおける平等とは「身分からの平等」で自由とは「権力の制限」で、何をやってもいいという意味ではない。、
日本では自由と放埒が同義語になっている感じです。
人間は自由意志で動いているように思っていますが、人間は社会的存在です。
なんらかのガイドライン、規範、モラルが必要です。
それには権威が必要な存在で人間は権威なしには生きられません。
日本の将来を盤石にする権威、それは何でしょうか。
この本が書かれて12年経っています。
小室先生が喝破したリスクとその根底にある憲法の曲解、軽視に基づく国会、官僚、司法の劣化は続いているように感じます。
暗然たる思いです。
長引くデフレ不況、オカルト宗教の跋扈、陰惨な少年犯罪、学級崩壊、拉致家族を取り返せない日本政府など政治・経済問題が山積していました。
根本原因は、憲法の機能不全にあるとして、日本人に憲法とはなにかを、わかりやすく、しかし深く広く書いたのがこの本です。
この本は小室先生の代表作の一つで名著です。
私は、憲法とは、その国の国つくりマニュアルだと考えています。
いくら立派に設計された製品でも、それを作るためのマニュアルに不具合、不完全があり、マニュアルを運用する人間の能力のレベルが低いと、目指す製品は不完全な結果になります。
近代憲法は、欧米で完成しました。
欧米の議会政治、民主主義、資本主義、憲法 などの成立と背景、進展と、明治の日本への導入・戦前・戦後について書かれています。
おもにマックス・ウェーバーの宗教社会学に基づいています。
議会のスタートは、領主たちがイングランド国王に伝統的権益を守らせるための対抗策とした1215年のマグナカルタです。
これ以降、議会は国王と対立し、議会の力は国王をもしのぐほどになります。。
議会は1689年の名誉革命で権利の宣言を出し、法の支配が国王の支配に優先、課税には議会の承認が必要、議会内における言論の自由が法律として明記されました。
欧米の近代化のエンジンとなった資本主義はキリスト教の予定説に基づいています。
予定説は仏教的な因果律の日本人には理解しがたい考えです。
世界を創造した神は、どの人間を救済するかどうかを予め決めていて個々人の善行、信仰などは関係ない、という絶対的な教えです。
このように人知の及ばない存在である神の前には、人間は原罪を背負った小さい尊師に過ぎず、「神の下の平等」という考えが定着します。
すべての人間の人生は神が与えたものであり、職業もまた神が選んだものとなり(天職)、天職であるならば、怠けるわけにはいかない。
だから、天職を一所懸命に行い、他の喜びすべてを禁欲することが神の御心に沿うことであるとされました。
人間は、自分が救済される存在であろうとし、修道院で行われていた禁欲的行動を真似て必死に働き続けます。
また隣人愛(アガペー)を実践するための労働により、宗教的救済が受けら可能性が高まるとして一生懸命に労働し、形式合理的経営を行うようになります。
これが資本主義が生まれた背景です。
旧約聖書は、神様との契約を破ったら、どんな酷い目にあうかという実例集で神様との契約を破ったらイスラエル人は皆殺し、というくらい厳しい。
神との契約(タテの契約)は絶対に守るべきものという概念が聖書を通じて教えられるから欧米人は人間同士の契約(ヨコの契約)についても同じように守らねばと考える。
アメリカ大統領就任式で聖書に手を置いて宣誓するのも神との契約です。
日本人や中国人には契約を本気で守るという行動原理がないので、憲法という大事な契約が無視されても平気です。
現代では民主主義は、当然のようにあるべき政治制度だと思われていますが、かってはそうではありません。
1789年のフランス革命で、ロベスペールはルイ16世をギロチン刑にし、数万の貴族、ブルジョワジー、政敵を殺して恐怖政治を行いました。
ロベスピエールの目指したのが民主主義政治でした。
身分制を廃し、平等な社会を実現する、そのために反革命分子の土地を没収し財宝を奪い、持たざる人民に無償配布する社会改革が主張です。
今から見れば、暴力的な共産主義革命です。
神の前の平等はキリスト教から生まれ、近代民主主義の平等は、法の前に平等でしたが、経済的にまで平等にする考えではありませんでした。
民主主義の本家のようなアメリカの憲法には民主主義という言葉はありません。
ネガなイメージが強い禁句的な言葉だったからです。
民主主義が市民権を得たのは20世紀になってからで、第一次世界大戦でウィルソン大統領が、「世界を民主主義のために安全にする」と言った時以降です。
民主主義は、手続きに時間がかかる効率の悪い政治形態であり、また、時にはローマ帝国のカサエル、ナポレオン、ワイマール憲法下でのヒトラーのように大衆の支持を背景に民主選挙によって独裁者を生み出すことがあります。
大東亜戦争当時の近衛内閣による戦争遂行の大政翼賛会も民主主義に基づく議会政治が生み出したものです。
民主主義の基盤である大衆の政治参加には、リスクも有るということは、知っておくべきだと考えます。
第二次世界大戦が、あれだけ大規模に成り、災殃を招いたの原因の一つに平和主義勢力の台頭がありました、。
ヒトラーが再軍備を進め、周辺地域を侵略を始めてもチェンバレンのような平和主義政治家が戦争を避けるために妥協を重ねて、独裁者を増長さえました。
チャーチルは「戦争やむなしという覚悟があれば戦争は避けられた」と言いました、
ヒトラーを中国、チェンバレンと支持者の平和主義者を日本の反戦平和主義者に例えても、そうは的は外れてないと感じます。
「平和主義は戦争を招く。戦争する決意のみが、戦争を防ぐ。」これが現代でも通用するルールだと考えます。
伊藤博文は、ヨーロッパに憲法研究に行ったとき、宗教なきところに憲法はありえない、という事実を悟り、憲法を作る前に憲法の機軸となる「宗教」を作らねばならないことを見抜きました。
明治政府はキリスト教似代わり天皇を神格化した天皇教をつくります。
天皇教の教義は、天皇は現人神と日本は神国、の2つです。
明治政府は天皇教のために神社管理をし、天皇や国家に関係の深い神社を優遇します。
大日本帝国憲法下の天皇もイギリス型の立憲君主で、天皇は「君臨すれども統治せず」でした。
明治天皇は日清戦争に反対で、「これは朕の戦争ではない」とまで言い切りました。
しかし天皇には拒否権はないので明治政府は日清戦争に踏み切りました。
例外的に昭和天皇は、2.26事件と終戦のとき政治決断しています。
ともに政府機能が完全にストップしている緊急避難措置、非常事態措置の例外的事項です。
戦後の憲法では、天皇の前の平等という考えは取り除かれ平等だけ与えられた。
しかし、これが「結果の平等」という誤解を生みました。
幼稚園の駆けっこtででみんな一緒に手をつないでゴールする、というやつです。
デモクラシーにおける平等とは「身分からの平等」で自由とは「権力の制限」で、何をやってもいいという意味ではない。、
日本では自由と放埒が同義語になっている感じです。
人間は自由意志で動いているように思っていますが、人間は社会的存在です。
なんらかのガイドライン、規範、モラルが必要です。
それには権威が必要な存在で人間は権威なしには生きられません。
日本の将来を盤石にする権威、それは何でしょうか。
この本が書かれて12年経っています。
小室先生が喝破したリスクとその根底にある憲法の曲解、軽視に基づく国会、官僚、司法の劣化は続いているように感じます。
暗然たる思いです。

小室先生が晩年、これを書かれたのは危機感からです。
長引くデフレ不況、オカルト宗教の跋扈、陰惨な少年犯罪、学級崩壊、拉致家族を取り返せない日本政府など政治・経済問題が山積していました。
根本原因は、憲法の機能不全にあるとして、日本人に憲法とはなにかを、わかりやすく、しかし深く広く書いたのがこの本です。
この本は小室先生の代表作の一つで名著です。
私は、憲法とは、その国の国つくりマニュアルだと考えています。
いくら立派に設計された製品でも、それを作るためのマニュアルに不具合、不完全があり、マニュアルを運用する人間の能力のレベルが低いと、目指す製品は不完全な結果になります。
近代憲法は、欧米で完成しました。
欧米の議会政治、民主主義、資本主義、憲法 などの成立と背景、進展と、明治の日本への導入・戦前・戦後について書かれています。
おもにマックス・ウェーバーの宗教社会学に基づいています。
議会のスタートは、領主たちがイングランド国王に伝統的権益を守らせるための対抗策とした1215年のマグナカルタです。
これ以降、議会は国王と対立し、議会の力は国王をもしのぐほどになります。。
議会は1689年の名誉革命で権利の宣言を出し、法の支配が国王の支配に優先、課税には議会の承認が必要、議会内における言論の自由が法律として明記されました。
欧米の近代化のエンジンとなった資本主義はキリスト教の予定説に基づいています。
予定説は仏教的な因果律の日本人には理解しがたい考えです。
世界を創造した神は、どの人間を救済するかどうかを予め決めていて個々人の善行、信仰などは関係ない、という絶対的な教えです。
このように人知の及ばない存在である神の前には、人間は原罪を背負った小さい尊師に過ぎず、「神の下の平等」という考えが定着します。
すべての人間の人生は神が与えたものであり、職業もまた神が選んだものとなり(天職)、天職であるならば、怠けるわけにはいかない。
だから、天職を一所懸命に行い、他の喜びすべてを禁欲することが神の御心に沿うことであるとされました。
人間は、自分が救済される存在であろうとし、修道院で行われていた禁欲的行動を真似て必死に働き続けます。
また隣人愛(アガペー)を実践するための労働により、宗教的救済が受けら可能性が高まるとして一生懸命に労働し、形式合理的経営を行うようになります。
これが資本主義が生まれた背景です。
旧約聖書は、神様との契約を破ったら、どんな酷い目にあうかという実例集で神様との契約を破ったらイスラエル人は皆殺し、というくらい厳しい。
神との契約(タテの契約)は絶対に守るべきものという概念が聖書を通じて教えられるから欧米人は人間同士の契約(ヨコの契約)についても同じように守らねばと考える。
アメリカ大統領就任式で聖書に手を置いて宣誓するのも神との契約です。
日本人や中国人には契約を本気で守るという行動原理がないので、憲法という大事な契約が無視されても平気です。
現代では民主主義は、当然のようにあるべき政治制度だと思われていますが、かってはそうではありません。
1789年のフランス革命で、ロベスペールはルイ16世をギロチン刑にし、数万の貴族、ブルジョワジー、政敵を殺して恐怖政治を行いました。
ロベスピエールの目指したのが民主主義政治でした。
身分制を廃し、平等な社会を実現する、そのために反革命分子の土地を没収し財宝を奪い、持たざる人民に無償配布する社会改革が主張です。
今から見れば、暴力的な共産主義革命です。
神の前の平等はキリスト教から生まれ、近代民主主義の平等は、法の前に平等でしたが、経済的にまで平等にする考えではありませんでした。
民主主義の本家のようなアメリカの憲法には民主主義という言葉はありません。
ネガなイメージが強い禁句的な言葉だったからです。
民主主義が市民権を得たのは20世紀になってからで、第一次世界大戦でウィルソン大統領が、「世界を民主主義のために安全にする」と言った時以降です。
民主主義は、手続きに時間がかかる効率の悪い政治形態であり、また、時にはローマ帝国のカサエル、ナポレオン、ワイマール憲法下でのヒトラーのように大衆の支持を背景に民主選挙によって独裁者を生み出すことがあります。
大東亜戦争当時の近衛内閣による戦争遂行の大政翼賛会も民主主義に基づく議会政治が生み出したものです。
民主主義の基盤である大衆の政治参加には、リスクも有るということは、知っておくべきだと考えます。
第二次世界大戦が、あれだけ大規模に成り、災殃を招いたの原因の一つに平和主義勢力の台頭がありました、。
ヒトラーが再軍備を進め、周辺地域を侵略を始めてもチェンバレンのような平和主義政治家が戦争を避けるために妥協を重ねて、独裁者を増長さえました。
チャーチルは「戦争やむなしという覚悟があれば戦争は避けられた」と言いました、
ヒトラーを中国、チェンバレンと支持者の平和主義者を日本の反戦平和主義者に例えても、そうは的は外れてないと感じます。
「平和主義は戦争を招く。戦争する決意のみが、戦争を防ぐ。」これが現代でも通用するルールだと考えます。
伊藤博文は、ヨーロッパに憲法研究に行ったとき、宗教なきところに憲法はありえない、という事実を悟り、憲法を作る前に憲法の機軸となる「宗教」を作らねばならないことを見抜きました。
明治政府はキリスト教似代わり天皇を神格化した天皇教をつくります。
天皇教の教義は、天皇は現人神と日本は神国、の2つです。
明治政府は天皇教のために神社管理をし、天皇や国家に関係の深い神社を優遇します。
大日本帝国憲法下の天皇もイギリス型の立憲君主で、天皇は「君臨すれども統治せず」でした。
明治天皇は日清戦争に反対で、「これは朕の戦争ではない」とまで言い切りました。
しかし天皇には拒否権はないので明治政府は日清戦争に踏み切りました。
例外的に昭和天皇は、2.26事件と終戦のとき政治決断しています。
ともに政府機能が完全にストップしている緊急避難措置、非常事態措置の例外的事項です。
戦後の憲法では、天皇の前の平等という考えは取り除かれ平等だけ与えられた。
しかし、これが「結果の平等」という誤解を生みました。
幼稚園の駆けっこtででみんな一緒に手をつないでゴールする、というやつです。
デモクラシーにおける平等とは「身分からの平等」で自由とは「権力の制限」で、何をやってもいいという意味ではない。、
日本では自由と放埒が同義語になっている感じです。
人間は自由意志で動いているように思っていますが、人間は社会的存在です。
なんらかのガイドライン、規範、モラルが必要です。
それには権威が必要な存在で人間は権威なしには生きられません。
日本の将来を盤石にする権威、それは何でしょうか。
この本が書かれて12年経っています。
小室先生が喝破したリスクとその根底にある憲法の曲解、軽視に基づく国会、官僚、司法の劣化は続いているように感じます。
暗然たる思いです。
長引くデフレ不況、オカルト宗教の跋扈、陰惨な少年犯罪、学級崩壊、拉致家族を取り返せない日本政府など政治・経済問題が山積していました。
根本原因は、憲法の機能不全にあるとして、日本人に憲法とはなにかを、わかりやすく、しかし深く広く書いたのがこの本です。
この本は小室先生の代表作の一つで名著です。
私は、憲法とは、その国の国つくりマニュアルだと考えています。
いくら立派に設計された製品でも、それを作るためのマニュアルに不具合、不完全があり、マニュアルを運用する人間の能力のレベルが低いと、目指す製品は不完全な結果になります。
近代憲法は、欧米で完成しました。
欧米の議会政治、民主主義、資本主義、憲法 などの成立と背景、進展と、明治の日本への導入・戦前・戦後について書かれています。
おもにマックス・ウェーバーの宗教社会学に基づいています。
議会のスタートは、領主たちがイングランド国王に伝統的権益を守らせるための対抗策とした1215年のマグナカルタです。
これ以降、議会は国王と対立し、議会の力は国王をもしのぐほどになります。。
議会は1689年の名誉革命で権利の宣言を出し、法の支配が国王の支配に優先、課税には議会の承認が必要、議会内における言論の自由が法律として明記されました。
欧米の近代化のエンジンとなった資本主義はキリスト教の予定説に基づいています。
予定説は仏教的な因果律の日本人には理解しがたい考えです。
世界を創造した神は、どの人間を救済するかどうかを予め決めていて個々人の善行、信仰などは関係ない、という絶対的な教えです。
このように人知の及ばない存在である神の前には、人間は原罪を背負った小さい尊師に過ぎず、「神の下の平等」という考えが定着します。
すべての人間の人生は神が与えたものであり、職業もまた神が選んだものとなり(天職)、天職であるならば、怠けるわけにはいかない。
だから、天職を一所懸命に行い、他の喜びすべてを禁欲することが神の御心に沿うことであるとされました。
人間は、自分が救済される存在であろうとし、修道院で行われていた禁欲的行動を真似て必死に働き続けます。
また隣人愛(アガペー)を実践するための労働により、宗教的救済が受けら可能性が高まるとして一生懸命に労働し、形式合理的経営を行うようになります。
これが資本主義が生まれた背景です。
旧約聖書は、神様との契約を破ったら、どんな酷い目にあうかという実例集で神様との契約を破ったらイスラエル人は皆殺し、というくらい厳しい。
神との契約(タテの契約)は絶対に守るべきものという概念が聖書を通じて教えられるから欧米人は人間同士の契約(ヨコの契約)についても同じように守らねばと考える。
アメリカ大統領就任式で聖書に手を置いて宣誓するのも神との契約です。
日本人や中国人には契約を本気で守るという行動原理がないので、憲法という大事な契約が無視されても平気です。
現代では民主主義は、当然のようにあるべき政治制度だと思われていますが、かってはそうではありません。
1789年のフランス革命で、ロベスペールはルイ16世をギロチン刑にし、数万の貴族、ブルジョワジー、政敵を殺して恐怖政治を行いました。
ロベスピエールの目指したのが民主主義政治でした。
身分制を廃し、平等な社会を実現する、そのために反革命分子の土地を没収し財宝を奪い、持たざる人民に無償配布する社会改革が主張です。
今から見れば、暴力的な共産主義革命です。
神の前の平等はキリスト教から生まれ、近代民主主義の平等は、法の前に平等でしたが、経済的にまで平等にする考えではありませんでした。
民主主義の本家のようなアメリカの憲法には民主主義という言葉はありません。
ネガなイメージが強い禁句的な言葉だったからです。
民主主義が市民権を得たのは20世紀になってからで、第一次世界大戦でウィルソン大統領が、「世界を民主主義のために安全にする」と言った時以降です。
民主主義は、手続きに時間がかかる効率の悪い政治形態であり、また、時にはローマ帝国のカサエル、ナポレオン、ワイマール憲法下でのヒトラーのように大衆の支持を背景に民主選挙によって独裁者を生み出すことがあります。
大東亜戦争当時の近衛内閣による戦争遂行の大政翼賛会も民主主義に基づく議会政治が生み出したものです。
民主主義の基盤である大衆の政治参加には、リスクも有るということは、知っておくべきだと考えます。
第二次世界大戦が、あれだけ大規模に成り、災殃を招いたの原因の一つに平和主義勢力の台頭がありました、。
ヒトラーが再軍備を進め、周辺地域を侵略を始めてもチェンバレンのような平和主義政治家が戦争を避けるために妥協を重ねて、独裁者を増長さえました。
チャーチルは「戦争やむなしという覚悟があれば戦争は避けられた」と言いました、
ヒトラーを中国、チェンバレンと支持者の平和主義者を日本の反戦平和主義者に例えても、そうは的は外れてないと感じます。
「平和主義は戦争を招く。戦争する決意のみが、戦争を防ぐ。」これが現代でも通用するルールだと考えます。
伊藤博文は、ヨーロッパに憲法研究に行ったとき、宗教なきところに憲法はありえない、という事実を悟り、憲法を作る前に憲法の機軸となる「宗教」を作らねばならないことを見抜きました。
明治政府はキリスト教似代わり天皇を神格化した天皇教をつくります。
天皇教の教義は、天皇は現人神と日本は神国、の2つです。
明治政府は天皇教のために神社管理をし、天皇や国家に関係の深い神社を優遇します。
大日本帝国憲法下の天皇もイギリス型の立憲君主で、天皇は「君臨すれども統治せず」でした。
明治天皇は日清戦争に反対で、「これは朕の戦争ではない」とまで言い切りました。
しかし天皇には拒否権はないので明治政府は日清戦争に踏み切りました。
例外的に昭和天皇は、2.26事件と終戦のとき政治決断しています。
ともに政府機能が完全にストップしている緊急避難措置、非常事態措置の例外的事項です。
戦後の憲法では、天皇の前の平等という考えは取り除かれ平等だけ与えられた。
しかし、これが「結果の平等」という誤解を生みました。
幼稚園の駆けっこtででみんな一緒に手をつないでゴールする、というやつです。
デモクラシーにおける平等とは「身分からの平等」で自由とは「権力の制限」で、何をやってもいいという意味ではない。、
日本では自由と放埒が同義語になっている感じです。
人間は自由意志で動いているように思っていますが、人間は社会的存在です。
なんらかのガイドライン、規範、モラルが必要です。
それには権威が必要な存在で人間は権威なしには生きられません。
日本の将来を盤石にする権威、それは何でしょうか。
この本が書かれて12年経っています。
小室先生が喝破したリスクとその根底にある憲法の曲解、軽視に基づく国会、官僚、司法の劣化は続いているように感じます。
暗然たる思いです。
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2021年9月6日に日本でレビュー済み
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論理が明快で読み進めるのが本当に楽しかった。そもそも民主主義とはなにか、憲法とはなにかをヨーロッパの歴史を概説しながら説いてくれる。
私は国史を専攻していた為、日本の歴史については多少ツッコミたくなったところはなくはないが、全体をとうして面白さが続いてる。
私は国史を専攻していた為、日本の歴史については多少ツッコミたくなったところはなくはないが、全体をとうして面白さが続いてる。
2023年6月29日に日本でレビュー済み
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迅速な発送ありがとうございました。商品の状態は、説明通りの良い状態でした。
2019年1月22日に日本でレビュー済み
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私のようなあんぽんたんでもとても役に立ちました。
というか、目からうろこではなく目にコンタクトレンズでした。ww
知らないことだらけだったのです。
そもそも憲法が国民から国への命令書だということも知らなかったし。
民主主義の基本が、西洋ではキリスト教。日本ではあの方とは・・・。
本のタイトルは「 憲法原論 」ですが、
話はほんとうにいろいろ多岐に渡り
憲法など興味がなくとも驚きの連続です。
・・・・・・
普通、こんな本を読んで、
自分に役に立つことって、1つあれば、もう、良い方ですが、
この本は10個以上の身につくことがあり、驚きました。
すごい本です。
また最初から、何回でも読み直したいと思います。
最高の本。過去10年間で、最高に驚いた本でした。
というか、目からうろこではなく目にコンタクトレンズでした。ww
知らないことだらけだったのです。
そもそも憲法が国民から国への命令書だということも知らなかったし。
民主主義の基本が、西洋ではキリスト教。日本ではあの方とは・・・。
本のタイトルは「 憲法原論 」ですが、
話はほんとうにいろいろ多岐に渡り
憲法など興味がなくとも驚きの連続です。
・・・・・・
普通、こんな本を読んで、
自分に役に立つことって、1つあれば、もう、良い方ですが、
この本は10個以上の身につくことがあり、驚きました。
すごい本です。
また最初から、何回でも読み直したいと思います。
最高の本。過去10年間で、最高に驚いた本でした。
2020年6月1日に日本でレビュー済み
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人類がいかに民主主義と資本主義を発明(と言っていいのか分からないが)してきたか、その歴史をとてもわかりやすく、面白く知ることができた。全編通して面白かったが、印象に残った箇所が二つある。
ひとつは、カルヴァンが提唱した「キリスト教 予定説」という思想。キリスト教予定説とは、「人間のあらゆる行動は、すべて神が決めている。そして、最後の審判で救われる人ももう決めっていて、現世の行いは関係ない」というもの。
この思想から、歴史上もっとも勤勉で倹約な働き者が誕生するなんて、自分の頭では絶対に思い浮かばないストーリーだ。そして人間にとっていかに思想や信条が大事か知ることができた。
ふたつめは、第一次世界大戦の後で広まった平和主義が、結果的に第二次世界大戦を生み出したこと。その過程は本書を読んで欲しいのだが、戦争を防ぐためには(平和であるためには)いつでも戦争できる準備があるということを国内外に常日頃知らしめておかねばならないこと。
逆説的な結論に至るところが感動的におもしろい。頭がお花畑の人にぜひ読んで欲しい。
「国家はリヴァイアサンである」。権力は必ず暴走するので、国民はしっかり監視していかなければならない。マスコミはあてにならない。高校生以上の全ての人がこの本を読んで知ってほしい。
ひとつは、カルヴァンが提唱した「キリスト教 予定説」という思想。キリスト教予定説とは、「人間のあらゆる行動は、すべて神が決めている。そして、最後の審判で救われる人ももう決めっていて、現世の行いは関係ない」というもの。
この思想から、歴史上もっとも勤勉で倹約な働き者が誕生するなんて、自分の頭では絶対に思い浮かばないストーリーだ。そして人間にとっていかに思想や信条が大事か知ることができた。
ふたつめは、第一次世界大戦の後で広まった平和主義が、結果的に第二次世界大戦を生み出したこと。その過程は本書を読んで欲しいのだが、戦争を防ぐためには(平和であるためには)いつでも戦争できる準備があるということを国内外に常日頃知らしめておかねばならないこと。
逆説的な結論に至るところが感動的におもしろい。頭がお花畑の人にぜひ読んで欲しい。
「国家はリヴァイアサンである」。権力は必ず暴走するので、国民はしっかり監視していかなければならない。マスコミはあてにならない。高校生以上の全ての人がこの本を読んで知ってほしい。
2020年5月9日に日本でレビュー済み
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小室先生が後世の日本人のために残してくれた遺言のように思う。大きな宝物を得た思いです。
『最後に君に丸山眞男教授の言葉をはなむけに贈りましょう。
「民主主義を目指しての日々の努力になかに、初めて民主主義は見いだされる」
民主主義にも憲法にもゴールはない。それを求める努力こそが、本当の民主主義です。
そのことを肝に銘じて、「行動的禁欲」でひた走るしかないのです。』
と、どこまで行っても、ゴールはないそれ求め続けることが大事だといってくださっています。
『最後に君に丸山眞男教授の言葉をはなむけに贈りましょう。
「民主主義を目指しての日々の努力になかに、初めて民主主義は見いだされる」
民主主義にも憲法にもゴールはない。それを求める努力こそが、本当の民主主義です。
そのことを肝に銘じて、「行動的禁欲」でひた走るしかないのです。』
と、どこまで行っても、ゴールはないそれ求め続けることが大事だといってくださっています。
2020年6月12日に日本でレビュー済み
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憲法改正などが議論される今こそ読むべき一冊だと思います。
小室直樹氏の多岐に渡る分野にあって、数ある著書の中でも本書がハブにあたり、読むたびに新たな発見のある著書となっております。憲法に限らず、殊に日本人にとって理解の難しいキリスト教などの宗教や歴史史観からのアプローチにより、これまでの既存の憲法観が一掃されること間違いなし。本書は編集者との問答形式になっており、同氏の著書の中では非常に読みやすく、読み終わったら別の著作を読みたくなること間違いなしです。とくに是からの若い方に読んでいただき、著しく偏向したメディアや政治家から、これからの「日本」を守って頂きたい。
おかしな政策や報道に違和感というものを持つことが出来て、自分に自信がつくと思います。
かつては絶版にて読みたくとも手に入りにくかった、知の巨匠たちが遺してくれた著書が、今や再販により読めるのです。手に入るうちに読みましょう。
小室直樹氏の多岐に渡る分野にあって、数ある著書の中でも本書がハブにあたり、読むたびに新たな発見のある著書となっております。憲法に限らず、殊に日本人にとって理解の難しいキリスト教などの宗教や歴史史観からのアプローチにより、これまでの既存の憲法観が一掃されること間違いなし。本書は編集者との問答形式になっており、同氏の著書の中では非常に読みやすく、読み終わったら別の著作を読みたくなること間違いなしです。とくに是からの若い方に読んでいただき、著しく偏向したメディアや政治家から、これからの「日本」を守って頂きたい。
おかしな政策や報道に違和感というものを持つことが出来て、自分に自信がつくと思います。
かつては絶版にて読みたくとも手に入りにくかった、知の巨匠たちが遺してくれた著書が、今や再販により読めるのです。手に入るうちに読みましょう。