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(116)死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること (ポプラ新書) 新書 – 2017/1/11
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かけがえのない時間にするために――。
大切な人との死別はつらい。
あまりのつらさに誰もが打ちひしがれるだろう。
そもそも私たちは死に逝く人の気持ちがわからない。
だからこそ遺される家族は途方に暮れてしまう。
「何を考えているかわからない」
「一緒にいるのがつらい」
私たちは、どうすれば末期の患者さんに寄り添い、
サポートすることができるのだろう?
本書は、1200人以上の人生を見届けた
ホスピス音楽療法士が、24の実話を紹介しながら、
穏やかな「見送り」のあり方を提案する希望の書だ。
■本書の構成
はじめに
第一章 死に直面した人の心の変化
第二章 大切な人のために家族ができること
第三章 グリーフについて――悲しいのは、当たり前のこと
おわりに
■24のケース
トム――誰にもわかってもらえない気持ち
池田さん――あきらめたわけじゃない
ローラ――信じられないし、信じたくない
エリカ――なんでこんなことになったの?
清水さん――「老人ホームに入れるなんて親不孝な娘だ! 」
大嶋さん――「頑張って」「元気になってね」の言葉がつらい
ジェーン――明日、目が覚めなければいい
川井さん――心配なのは、いつまで生きるかわからないこと
北田さん――もしかしたら治るかもしれない
白鳥さん――まだ死にたくないけど、もう近いと思う
アレン――娘の成長を見届けたい
坂口さん――あなたのために唄うワルツ
チャールズ――母のロザリオを探して
月舘さん――「治ったら、また会えるから」
小原さん――姉との電話
荒井さん――戦火を生き延びて
岡本さん――伝えたいのは「ありがとう」だけ
千葉さん――「ごめんなさい」
井出さん――母ちゃんのおかげで幸せだった
伊藤さん――私がここにいる理由
ユージーン――「そろそろ部屋を片づけるとき」
平野さん――明日、家に帰らないといけない
前田さん――死んだ母さんが見える
早川さん――音楽が最期の贈り物
■著者情報
ホスピス緩和ケア専門の米国認定音楽療法士。アメリカのホスピスで10年間音楽療法を実践。13年に帰国、15年から青森慈恵会病院緩和ケア病棟でセッションを提供。著書に『ラスト・ソング』(ポプラ社)がある。
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2017/1/11
- 寸法11 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104591153215
- ISBN-13978-4591153215
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- 発売日 : 2017/1/11
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- 新書 : 251ページ
- ISBN-10 : 4591153215
- ISBN-13 : 978-4591153215
- 寸法 : 11 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,289位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,354位新書
- カスタマーレビュー:
著者について
佐藤由美子(さとう・ゆみこ)
ホスピス緩和ケアの音楽療法を専門とする米国認定音楽療法士。バージニア州立ラッドフォード大学大学院音楽科を卒業後、オハイオ州のホスピスで10年間音楽療法を実践。2013 年に帰国し、国内の緩和ケア病棟や在宅医療の現場で音楽療法を実践。その様子は、テレビ朝日「テレメンタリー」や朝日新聞「ひと欄」で報道される。2017年にふたたび渡米し、現地で執筆活動などを行なう。著書に『ラスト・ソング――人生の最期に聴く音楽』、『死に逝く人は何を想うのか――遺される家族にできること』(ともにポプラ社)がある。
Twitter: @YumikoSatoMTBC
HP: https://yumikosato.com
バージニア州立ラッドフォード大学大学院音楽科を卒業後、米国認定音楽療法士としてアメリカのホスピスで10年間活動する。2013年に帰国し、国内の緩和ケア病棟や在宅医療の現場で音楽療法を実践。その様子は、テレビ朝日「テレメンタリー」や朝日新聞「ひと欄」で報道される。2017年に再び渡米し、現在フリーランス・ジャーナリストとして活動中。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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まったく個人的な話だが、この曲は亡父のカラオケでの数少ない持ち歌の一つであった(あとは「北帰行」「都ぞ弥生(北大寮歌)」くらい)。私にとっては「星影のワルツ」=亡き父親、という連想に囚われて、ある種の感情にひたってしまう。まったく反則と言いたくなる、あくまでも個人的な理由であるが。
音楽はこのように?過去とも一瞬につなげてくれる力をもつ。その数々のエピソードが本書でも描かれる。死に逝く人をお世話した経験がある者ならば、深くうなずくことばかりである。本書は実は、病む患者さんには読ませたくない、と切に思う。「遺される家族にできること」というサブタイトルにあるように家族、遺族あるいはケアギバー、医療スタッフに強くお勧めする。
医学知識などなくても第一章「死に直面した人の心の変化」の概論を学べる。キュブラー・ロスの「死の五段階」説がでてきて当惑するが、もちろんその限界を説明してすすむ。まるで筆者から個人授業を受けているような分かりやすさで。第二章が「大切な人のために家族ができること」として数々の実例(もちろん脚色して人名は変えてある)とともに具体的なアドバイス(もちろん音楽の使い方も)を教えてくれる【気づき1】。前作「ラスト・ソング」が著者の経験したエピソード集だとすれば本書は実例に富んだ、優秀なノウハウ本、あるいは立派な教科書だと言える。
ああ、そうだったのか、と納得できることが(私には)満載であった。著者が専門とする「音楽療法」だけでなく、エンドオブライフケア、あるいはスピリチュアルケア、グリーフケアについて多くのことを「学んだ」、というより「納得できた」という感じである。ちなみに感動して私が流した涙の量は「ラスト・ソング」の方がはるかに多い。
【気づき2】患者さんに「寄り添う」という表現が近年、この業界では当然のこととして使われる。数十年前に受けた医学部教育ではもちろん?そうした概念や知識、スキルの教育を私は受けなかった。「寄り添う」という表現への違和感は私にはついてまわっていた。「寄り添う」とはどういうことだろうか?何をすれば「寄り添えた」ことになるのだろうか?その答えを教えてくれる人は、いなかったように思う(本書 p.244)。本書でも「寄り添う」は登場する。「何もできないのに一緒にいることほどつらいことはない。家族は日々、自らの無力さに気づかされることになるだろう。しかし、無力でもいい。それこそが、寄り添う(Being)ということなのだから。何かをする(Doing)よりも、はるかにそれが大事だ。思いやりをもって患者さんの気持ちを受けとめる。いちばん大切なのは、あなたの存在そのものなのだ」(p.129)。
まだわからない。著者がうけた米国の音楽療法教育でも「寄り添う」という概念がでてきてbeingとされているのだろうか?との疑問がわく。それにこれは医療者というより家族に関する表現だし…。
次はいかがだろうか。「患者さんに寄り添うということは、あなた自身が「大きな器」のような存在になることだと言える。自分の価値観、判断、思想や信条を押しつけたりするのではなく、ただ愛情と尊敬を持って相手に接し、受けとめ、理解しようと努めるのだ。そうすれば患者さんは、あなたに「わかってもらえた」と感じられる。彼らの心にプラスの変化が起こるとしたらそのときだろう。大きな器の存在こそが、自分を「癒す」ために必要な「力」を引き出すのである。そして、もしあなたが今、介護や看病に必死になっているとしたら、あなた自身にも、気持ちを受けとめてくれる大きな器が必要だ。大切な人を失うという現実を見つめるのも、終末期のケアを提供するのも、簡単なことではない。二四時間ずっと患者さんに、心から寄り添うことなんて、まず不可能だ」(pp.153-154)。
私もこれならわかる。その困難さ、あるいは小澤竹俊先生が力説する「支える者こそ支えが必要」という気づきをふくめて「寄り添う」ことに関して、これ以上の説明があればぜひぜひ(こっそり?)教えてほしい。
第三章「グリーフについて-悲しいのは、当たり前」も素晴らしい。近年私も機会をえてグリーフケアの公開講座で数々のことを学んだが、その教えるところ、コンパクトによくまとまっている。紹介されている「ヒント」を列挙してみたい。【気づき3】
(ヒント1)最初の一年は大きな決断をしない
(ヒント2)自分に優しくする
(ヒント3)感情を殺さない―音楽を使ったセルフケアについて
(ヒント4)周囲にサポートを求める
(ヒント5)同じような経験をした人と知り合う
(ヒント6)複雑なグリーフは専門家に頼る
その章末には「遺される子どものグリーフ」まで触れられていて間然とするところがない。
さらに鋭い指摘もある。「緩和ケアは「苦しみを和らげる」という意味なので、実際はホスピスでも緩和ケアが行われる。それが、このふたつの言葉が誤解されやすい原因のひとつだろう(日本の「緩和ケア病棟」は、実質的にはアメリカの「ホスピス病棟」にあたる)。」(本書 pp.10-11)。確かに「緩和ケア」病棟が提供しているケアがエンドオブライフケアなので、「早期からでも緩和ケア」と力説しても一般市民には納得されないかもしれない。「緩和ケア病棟」は(「エンドオブライフケア病棟」が長すぎる、なじめないなら)「ホスピス病棟」と改称すべきと私も気づいた【気づき4】。
このようにとてもわかりやすく教科書にしたいくらい体系的に記述されているのは筆者の頭脳の明晰さもさることながら、筆者が音楽療法士の教育を米国の大学で受けたことも無縁ではないと思う。我が国と彼の国との教育システムの違いも考えさせられた一冊である。
投げやりになり周囲に当たり散らし、愚痴や不満、嘆いてばかりいる人には、どう対処したら良いか分からずにいます。こういう人には、どうしたら良いか、著者に尋ねたい位です。日本の病院の多くは、本人にも家族にも精神的ケアが無い気がします。残念ながら参考になる部分は少なかったです。
はじめに では、
●患者さんを「癒す」ことができるのは、本人だけ
●末期の病気とともに生きる人びとがもともと持っている力を引き出し、彼らが尊厳ある穏やかな最期を迎えることができる「環境」をつくること。それがホスピスケアの目的であり、音楽を通して患者さんや家族に寄り添い、それを実現するのが音楽療法士の役割と私は思っている。
●「看取り」から「見送り」へ
●ホスピスは「場所」ではなく「ケア」そのもの
等の言葉が印象に残りました。
●アメリカと日本の制度の違い、そして日本の終末期ケアはまだシステムが整っていないこと、「ホスピス」や「緩和ケア」という言葉が医療者の間でも解釈が異なっている、など日本の現況も的確に分析されています。
第一章 死に直面した人の心の変化 では、
キューブラー・ロスの「死の受容のプロセス」に解説を加えながら、末期の患者さんによく見られる感情で、特にわかりにくく、対応の難しものとして、「孤独感」、「ショックと否定」、「怒りと悲しみ」、「不安と恐怖」、「希望」をあげ、10人患者さんのケース紹介を通してこれらを分かりやすく解説しています。
緩和ケア病棟で日々「ホスピスケア、緩和ケア」に携わっている看護師や医師などにとって、日々直面している疑問、迷い、困難など思い当たることばかりで、それらが文章として表現され、整理して解説されています。
緩和ケア病棟でさえ在棟日数が短縮され、患者さんと対話する時間が減り、考える時間が不足してきている日本の現状において、これまでのケアで、迷いながらも間違いではなかったと思える点、考え直す必要がある点など、明日からのケアを見直す大きな手助けになることでしょう。
第二章 大切な人のために家族ができること、第三章 グリーフについて――悲しいのは、当たり前のこと は、ご家族と対話するとき、上記と同様に手助けとなります。
本体820円、緩和ケア病棟の看護師さん達ひとり一人にプレゼントしました。ご家族にお貸ししたら、家族で共有するため買いましたと言ってお返し下さいました。スピリチュアルケアの実践に極めて有用な一冊です。
とても参考になりました。
私自身、「音楽療法」って何?興味を持ち出したのが15年ほど前。夢中で勉強会に参加させていただいたり、ポイント取得講座を受講したけれど、自分自身納得ができないものがあり、その納得できないものは果たして何なんだろう・・っと考えた末、現場を知ること、入ることが先決と、精神・児童・高齢者の領域で生活の時間、共にさせていただいてきました。
佐藤由美子さんのこの本は、色んな方のケースを載せてくださってあり、同じ方でも時間とともに変化することが記されていて、そこもとても参考になりました。
音楽療法士を目指すなら病気の勉強をすることは大切だと思いますし、その方の年代から推測して曲を奏でることも大切かもしれません。プログラムを自分の発想で組んで臨む音楽療法士もいますが(勿論そうでない方もいらつしゃいます)、その前に知っておきたいその方の環境・性格・人・気持ちの流れを置き去りにし自分自身の勢いで奏でるのはどうなのかと。今まで参加してみた幾つかの音楽療法の勉強会では、「音楽」が苦痛になるのではと違和感さえ覚えましたが、佐藤さんのこの本ではスッキリしました。相手がいて意味があって色んな道具として使っている音楽には音楽の力を感じます。
佐藤さんの文面に何度か出てくるリラクセーションでの音楽の使い方。音楽はコミュニケーションの道具になったり、「普通の生活」の空気感だったり。本書203ページからは、特に参考になりました。
これからも何度も読んでみます。そしてその方自身に寄り添えるよう学んでいきたいと思います。
大切な一冊です。
素敵な本を書いて下さりありがとうございました。
その数多の経験から、死に向かう人がどのように感じ、なにを欲しているかなど、具体的な事例と共に述べている。
印象に残ったのは、体は弱っていても、精神はそうではなく、つねに家族や遺される人のことを気に掛けるという。
そんな時に重要な言葉が、「もう逝って大丈夫」という言葉だそう。
もちろん、そんな言葉をそう簡単にかけられるわけではないし、何か薄情な気もしてしまうが、自分が逆の立場なら、そうかもしれない。
音楽療法士ならではの新鮮なアプローチもあり、見所がたくさんあった。
大切な人を見送る時を迎えた家族に何ができるのか、について考える本です。
家族や大切な人がいま元気であっても、是非、今から読んでおくべき本だと思いました。
また、自分が死に直面した時に「悔いのない幸せな人生だった」と言えるような生き方って何だろう・・・と自分のこれからの生き方についても考えさせてくれる一冊です。
著者の前作の「ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽」では、死に直面した人が音楽で心を開いていったり、人生を回想していく、とても素晴らしい本でした。併せて読まれることをお勧めいたします。