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エネルギー産業の2050年Utility3.0へのゲームチェ 単行本 – 2017/9/1
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購入オプションとあわせ買い
経営共創基盤 代表取締役CEO 冨山和彦氏 推薦
「電力システム改革は、電力業界の構造改革に留まらない。業界の枠を超えた新たな産業創出と次世代エネルギービジネスに関心を持つあらゆる人にとって必読者となる一冊。電力システム改革の近未来像がここにある」
エネルギー問題に関心がある読者向けに専門情報をコンパクトにまとめました。
業界第一線の専門家がタッグを組み電力自由化の先を見すえ、エネルギー問題を取り巻く外的要因から最新技術の動向を踏まえて、2050年のエネルギーのあり方を予測。
人口減少や電力自由化、デジタル化、分散型発電などが進むことで、電力はどのように変わるのかを利用者側、事業者側の双方の観点から解説しており、今後の原子力発電のあり方についても言及しています。
エネルギー関連の研究者や実務家には役立つ最新情報が含まれるほか、エネルギーを軸に新たなビジネスや起業の機会をうかがう読者にも企画立案の参考にもなる一冊です。
「電力システム改革は、電力業界の構造改革に留まらない。業界の枠を超えた新たな産業創出と次世代エネルギービジネスに関心を持つあらゆる人にとって必読者となる一冊。電力システム改革の近未来像がここにある」
エネルギー問題に関心がある読者向けに専門情報をコンパクトにまとめました。
業界第一線の専門家がタッグを組み電力自由化の先を見すえ、エネルギー問題を取り巻く外的要因から最新技術の動向を踏まえて、2050年のエネルギーのあり方を予測。
人口減少や電力自由化、デジタル化、分散型発電などが進むことで、電力はどのように変わるのかを利用者側、事業者側の双方の観点から解説しており、今後の原子力発電のあり方についても言及しています。
エネルギー関連の研究者や実務家には役立つ最新情報が含まれるほか、エネルギーを軸に新たなビジネスや起業の機会をうかがう読者にも企画立案の参考にもなる一冊です。
- 本の長さ157ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2017/9/1
- 寸法15 x 1.3 x 21 cm
- ISBN-104532321700
- ISBN-13978-4532321703
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商品の説明
著者について
竹内 純子(編著)
NPO法人国際環境経済研究所 理事・主席研究員、筑波大学客員教授
1994年慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、東京電力入社。尾瀬の自然保護や地球温暖化など主に環境部門を経験。2012年より現職。政府委員も多く務め、エネルギー・環境政策に幅広く提言活動を行う。主な著書に『誤解だらけの電力問題』(ウェッジ)『原発は“安全"か――たった一人の福島事故報告書』(小学館)。
伊藤 剛(著)
アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 素材・エネルギーグループ 統括マネジング・ディレクター
2000年東京大学法学部卒業後、大手シンクタンクを経て、2012年よりアクセンチュア。主に制度設計、企業・事業戦略、組織設計、マーケティング・営業戦略、新規事業立案等の領域で経験を積む。
岡本 浩(著)
東京電力パワーグリッド 取締役副社長
1993年東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻博士課程修了後、東京電力(現東京電力ホールディングス)入社。2015年より同社常務執行役経営技術戦略研究所長。2017年より現職。
戸田 直樹(著)
東京電力ホールディングス 経営技術戦略研究所 経営戦略調査室 チーフエコノミスト
1985年東京大学工学部卒業後、東京電力(現東京電力ホールディングス)入社。2009年電力中央研究所社会経済研究所派遣(上席研究員)。2015年同社経営技術戦略研究所経営戦略調査室長。2016年より現職。
NPO法人国際環境経済研究所 理事・主席研究員、筑波大学客員教授
1994年慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、東京電力入社。尾瀬の自然保護や地球温暖化など主に環境部門を経験。2012年より現職。政府委員も多く務め、エネルギー・環境政策に幅広く提言活動を行う。主な著書に『誤解だらけの電力問題』(ウェッジ)『原発は“安全"か――たった一人の福島事故報告書』(小学館)。
伊藤 剛(著)
アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 素材・エネルギーグループ 統括マネジング・ディレクター
2000年東京大学法学部卒業後、大手シンクタンクを経て、2012年よりアクセンチュア。主に制度設計、企業・事業戦略、組織設計、マーケティング・営業戦略、新規事業立案等の領域で経験を積む。
岡本 浩(著)
東京電力パワーグリッド 取締役副社長
1993年東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻博士課程修了後、東京電力(現東京電力ホールディングス)入社。2015年より同社常務執行役経営技術戦略研究所長。2017年より現職。
戸田 直樹(著)
東京電力ホールディングス 経営技術戦略研究所 経営戦略調査室 チーフエコノミスト
1985年東京大学工学部卒業後、東京電力(現東京電力ホールディングス)入社。2009年電力中央研究所社会経済研究所派遣(上席研究員)。2015年同社経営技術戦略研究所経営戦略調査室長。2016年より現職。
登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2017/9/1)
- 発売日 : 2017/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 157ページ
- ISBN-10 : 4532321700
- ISBN-13 : 978-4532321703
- 寸法 : 15 x 1.3 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 59,514位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,079位産業研究 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2022年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エネルギー業界専門だけで無くこれからの将来テクノロジーでどんな便利に世の中になってるのかを連想させてくれる本。大変勉強になりました
2020年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
意識が変わったと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
2018年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エネルギー産業の205年 UTILITY 3.0
大変面白い本だった。
2050年にむけた人口減少、脱炭素化、分散化、自由化、デジタル化が進んでいく
BERつまりバルクのエネルギーリソースはの依存は下がり、分散電源の比率があがっていく
そのなかでいかに電気の安定供給を確保するかということが大事なポイントになる
再生可能エネルギーの普及により、分散電源は限界費用ゼロの世界に入っていく
米国におけるPVの均等化発電原価はメガソーラーの規模で、2010年に27セント/KWHであったものが、2016年で、7セントまでおちている。
デジタル化により電力市場は大きく変わるだろう。例えば、VPPなどといわれるように分散電源をあたかもひとつの発電所のように制御することが可能になるし、デジタルデータを分析することにより、電気の需要を予測したり、最適化することができる。
これは大きな可能性をもっている。
大変面白い本だった。
2050年にむけた人口減少、脱炭素化、分散化、自由化、デジタル化が進んでいく
BERつまりバルクのエネルギーリソースはの依存は下がり、分散電源の比率があがっていく
そのなかでいかに電気の安定供給を確保するかということが大事なポイントになる
再生可能エネルギーの普及により、分散電源は限界費用ゼロの世界に入っていく
米国におけるPVの均等化発電原価はメガソーラーの規模で、2010年に27セント/KWHであったものが、2016年で、7セントまでおちている。
デジタル化により電力市場は大きく変わるだろう。例えば、VPPなどといわれるように分散電源をあたかもひとつの発電所のように制御することが可能になるし、デジタルデータを分析することにより、電気の需要を予測したり、最適化することができる。
これは大きな可能性をもっている。
2017年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NPO法人国際環境経済研究所理事・主席研究員である竹内純子(すみこ)さんが編著の「エネルギー産業の2050年 Utility3.0」を拝読した。資源・エネルギーの図書というと硬いイメージがあるが、この図書の書き出しは竹内さんの優しい雰囲気がそのまま表れていて、分かりやすい書き出しで始まる。竹内さんの語り口を聞いているようで、一気に最後まで読んでしまった(笑)。感じたことを列挙したい。
1. 2050年の社会予測
エネルギー政策が理想的に進んだ場合の2050年のユートピア的な社会イメージがまず示されている。女性らしいタッチで微笑ましい。ついで、中途半端なエネルギー政策が展開された場合に想定される悲惨な社会が対比として示される。当然、前者を目指したいと思う。
2. 5つのD
人口減少、分散化、脱炭素化、規制緩和、デジタル化の5つのキーワードがこの図書の骨子となっている。いずれも英語にするとDで始めるのがオシャレだ。この5つのキーワードについては第二章で詳しく述べている。2050年がどんな社会になるのか、なるべきなのかをイメージするときには、人口予測から入るのは王道だろう。その上で、自然エネルギーの活用やパリ条約で参加国が合意したCO2の排出抑制などについて記載されている。京都議定書はルールをがんじがらめにしたが結局米中が参加しなかった。この教訓を生かしてパリ条約では参加各国が自主目標を示し、かつ罰則がない中で参加国の合意・連携強化を重視した。
3. Utility3.0へのゲームチェンジ
製造会社からサービス提供会社への変革の必要性を説いていたように感じた。ボーイングが飛行機の販売ではなく、飛行というサービスに対して対価をもらうようなビジネスモデルに変革しようとしているのは聞いたことがあるが、同様の事象が様々な産業の中でトライされている。電力会社も例外ではなく、電力を売るのではなく、利用者が求めるサービスを提供するようなサービス提供会社に変革すべきという提案なのだと理解した。
4. 共感した点
エネルギー問題は幅広くて奥が深い。竹内さんのようなエネルギーの専門家が図書の中でどのような課題設定をするのかが特に気になったが、上述のように5つのDとUtility 3.0というキーワードでうまくまとめていると思った。電力事業者は、高品質の電気エネルギーを安定して提供する使命を持つが、2050年をイメージすると確かに現在の延長には答えはないと思う。既存の基幹エネルギーをBER、再生可能な分散型新エネルギーをDER、貯蔵系をSとし、2050年にはBERの減少分をDER+Sで補完し、さらに拡大して対応する。問題はピークの対応だが、これはIoTの技術活用とEVの蓄電機能を活用して対応する。そのような方向性には異論はない。
5. 違和感を感じた点
エネルギーの専門家でもないが、図書を読んで少し違和感を感じたものが何点かあるので、最後にそれを示した。自分の勘違いもあるかもしれないが、その点はご容赦願いたい。
1) CCSか原子力か
CO2貯蔵技術(CCS)について図書の中で記述があったが、CCSに適した場所が日本にはないということで切り捨てている感があり、それよりは原子力ではないかという論調だったのが気になった。CCSはまだ開発途上の技術であるが、CO2の排出力を削減するには、文字どおりCO2の排出量を削減するのに加えて、CCSでCO2を地中深くに還元する技術に期待する。地中に埋蔵したCO2が長い時を経てまた炭素系エネルギーに変換されるのであれば、それはCO2エネルギーの再利用にもつながるのかもしれない。
2) リニア中央新幹線
運輸部門では、自動車の電化については議論されているが、すでに電化されている電車や新幹線の効率化や、2027年の開業を目指すリニア中央新幹線についての言及がなかったのが残念だ。人口減少に伴って、旧態依然とした電車や列車を運行していては収支が合わないし、ニーズにも合わないだろう。また、現行の新幹線に比べてエネルギー利用効率が格段に低いリニア中央新幹線を開業して、果たして収支があうのか。CO2を削減できるのか。環境破壊を抑制できるのか。水問題を抑制できるのか。エネルギー問題の中で議論するには重すぎる課題だが、既存の電車や列車も省エネの方向に技術開発の舵を大きく切る必要があるのではないかと思うし、それぐらいは言及して欲しかった。
3) スーパーグリッド構想
まあ、これも政策的かつ国際的な問題なので、議論するのが難しい課題だ。しかし、エネルギー問題や電力問題を国内問題として検討して解があるのだろうか。アジア圏や隣接エリア国とも連携しながら、エネルギー問題や電力問題を解決するかという視点が必要ではないかと思う。
4) EVの普及と蓄電機能
2050年までにどこまでEVが普及するかが問題だが、個人的にはEVに蓄電機能を期待するのではなく、EV用の電池としては規定の性能を発揮できなくなった電池の再利用のスキームをしっかりと作りこむべきだと思う。いわゆる3Rから4Rへのシフトチェンジだ。EVは通常昼間走行して夜間に充電するので、深夜のオフピークの電力を昼間使うという意味ではピーク対策にはなるかもしれない。しかし、ピーク時にEVが溜め込んだ電力を昼間に放電したら昼間に走行したい時に電池切れになるかもしれない。EV利用者はそんなことをしないだろう。しかし、EV用として使えない電池を再利用すれば、電力の調整用としては十分使えるだろう。それを後押しするようなリサイクルの仕組みの整備がより重要だと思う。
以上
1. 2050年の社会予測
エネルギー政策が理想的に進んだ場合の2050年のユートピア的な社会イメージがまず示されている。女性らしいタッチで微笑ましい。ついで、中途半端なエネルギー政策が展開された場合に想定される悲惨な社会が対比として示される。当然、前者を目指したいと思う。
2. 5つのD
人口減少、分散化、脱炭素化、規制緩和、デジタル化の5つのキーワードがこの図書の骨子となっている。いずれも英語にするとDで始めるのがオシャレだ。この5つのキーワードについては第二章で詳しく述べている。2050年がどんな社会になるのか、なるべきなのかをイメージするときには、人口予測から入るのは王道だろう。その上で、自然エネルギーの活用やパリ条約で参加国が合意したCO2の排出抑制などについて記載されている。京都議定書はルールをがんじがらめにしたが結局米中が参加しなかった。この教訓を生かしてパリ条約では参加各国が自主目標を示し、かつ罰則がない中で参加国の合意・連携強化を重視した。
3. Utility3.0へのゲームチェンジ
製造会社からサービス提供会社への変革の必要性を説いていたように感じた。ボーイングが飛行機の販売ではなく、飛行というサービスに対して対価をもらうようなビジネスモデルに変革しようとしているのは聞いたことがあるが、同様の事象が様々な産業の中でトライされている。電力会社も例外ではなく、電力を売るのではなく、利用者が求めるサービスを提供するようなサービス提供会社に変革すべきという提案なのだと理解した。
4. 共感した点
エネルギー問題は幅広くて奥が深い。竹内さんのようなエネルギーの専門家が図書の中でどのような課題設定をするのかが特に気になったが、上述のように5つのDとUtility 3.0というキーワードでうまくまとめていると思った。電力事業者は、高品質の電気エネルギーを安定して提供する使命を持つが、2050年をイメージすると確かに現在の延長には答えはないと思う。既存の基幹エネルギーをBER、再生可能な分散型新エネルギーをDER、貯蔵系をSとし、2050年にはBERの減少分をDER+Sで補完し、さらに拡大して対応する。問題はピークの対応だが、これはIoTの技術活用とEVの蓄電機能を活用して対応する。そのような方向性には異論はない。
5. 違和感を感じた点
エネルギーの専門家でもないが、図書を読んで少し違和感を感じたものが何点かあるので、最後にそれを示した。自分の勘違いもあるかもしれないが、その点はご容赦願いたい。
1) CCSか原子力か
CO2貯蔵技術(CCS)について図書の中で記述があったが、CCSに適した場所が日本にはないということで切り捨てている感があり、それよりは原子力ではないかという論調だったのが気になった。CCSはまだ開発途上の技術であるが、CO2の排出力を削減するには、文字どおりCO2の排出量を削減するのに加えて、CCSでCO2を地中深くに還元する技術に期待する。地中に埋蔵したCO2が長い時を経てまた炭素系エネルギーに変換されるのであれば、それはCO2エネルギーの再利用にもつながるのかもしれない。
2) リニア中央新幹線
運輸部門では、自動車の電化については議論されているが、すでに電化されている電車や新幹線の効率化や、2027年の開業を目指すリニア中央新幹線についての言及がなかったのが残念だ。人口減少に伴って、旧態依然とした電車や列車を運行していては収支が合わないし、ニーズにも合わないだろう。また、現行の新幹線に比べてエネルギー利用効率が格段に低いリニア中央新幹線を開業して、果たして収支があうのか。CO2を削減できるのか。環境破壊を抑制できるのか。水問題を抑制できるのか。エネルギー問題の中で議論するには重すぎる課題だが、既存の電車や列車も省エネの方向に技術開発の舵を大きく切る必要があるのではないかと思うし、それぐらいは言及して欲しかった。
3) スーパーグリッド構想
まあ、これも政策的かつ国際的な問題なので、議論するのが難しい課題だ。しかし、エネルギー問題や電力問題を国内問題として検討して解があるのだろうか。アジア圏や隣接エリア国とも連携しながら、エネルギー問題や電力問題を解決するかという視点が必要ではないかと思う。
4) EVの普及と蓄電機能
2050年までにどこまでEVが普及するかが問題だが、個人的にはEVに蓄電機能を期待するのではなく、EV用の電池としては規定の性能を発揮できなくなった電池の再利用のスキームをしっかりと作りこむべきだと思う。いわゆる3Rから4Rへのシフトチェンジだ。EVは通常昼間走行して夜間に充電するので、深夜のオフピークの電力を昼間使うという意味ではピーク対策にはなるかもしれない。しかし、ピーク時にEVが溜め込んだ電力を昼間に放電したら昼間に走行したい時に電池切れになるかもしれない。EV利用者はそんなことをしないだろう。しかし、EV用として使えない電池を再利用すれば、電力の調整用としては十分使えるだろう。それを後押しするようなリサイクルの仕組みの整備がより重要だと思う。
以上
2019年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言わずと知れた 環境 経済 エネルギー問題の第一人者 東電の現場経験もお持ちで常にビジョンと現実をとらえつつ 柔軟な思考で日本の将来設計に貢献されている方です
必読です!
必読です!
2017年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「5D」をドライバーとした今後の電力の課題がよく説明されている良書だと思います。
幾つか気になった点や意見を書きますと、
1. 再エネ大量普及が所与の前提のように書かれているが、実際は障害は多く、蓄電池による出力抑制回避だけでなく他の施策についても議論があるとよい。例えば地域間連系線の活用や接続プロセスの改善(接続申請を提出するまで接続可否・負担金・接続可能時期がわからず、事業者の時間と努力が無駄になることもある)など。
2. 再エネは限界費用ゼロなので優先給電ルールがなくても先に使われるという記述が何箇所にもあるが、それは発電事業者が再エネ電力を市場に入札する仕組みがあってのこと。現在そのような仕組みはないが、どのような市場制度の移行を前提としているのかが分かりにくい。
3. 「DER+S」という表現を使っているが、DERは蓄電池やコジェネも含む定義の方が一般的であると思うのでこれに合わせた方がよいのでは。小型太陽光だけであれば「小型PV」でよいのでは。
4. 託送料金の均一化が提案されているが、バンク逆潮流なしの近距離の配電網内の託送(すなわち電力シェアリング)にインセンティブがあってもよいのではないか。現在の料金体系だと低圧→低圧の託送でも特高施設・高圧施設を使ったと見なされ、割高になってしまうのが問題なのではないか。
5. 米国PJM、英国National Gridなどでは系統スケール蓄電池による周波数調整が行われているし、Moixaのように家庭用蓄電池が調整力に使われる事例もあるが、蓄電池が調整力を供給するのが未来のこととして書かれており、過小評価されている感がある。日本でも北海道に太陽光併設の蓄電池があったり、電力会社が実証実験で大型蓄電池を導入している。
6. 脱炭素化のためには需要側で電化できるものをすべて電化するとの提案があるが、総合効率の優れたガスコジェネや燃料電池等を比較・議論しないで切り捨てている感があり、違和感がある
幾つか気になった点や意見を書きますと、
1. 再エネ大量普及が所与の前提のように書かれているが、実際は障害は多く、蓄電池による出力抑制回避だけでなく他の施策についても議論があるとよい。例えば地域間連系線の活用や接続プロセスの改善(接続申請を提出するまで接続可否・負担金・接続可能時期がわからず、事業者の時間と努力が無駄になることもある)など。
2. 再エネは限界費用ゼロなので優先給電ルールがなくても先に使われるという記述が何箇所にもあるが、それは発電事業者が再エネ電力を市場に入札する仕組みがあってのこと。現在そのような仕組みはないが、どのような市場制度の移行を前提としているのかが分かりにくい。
3. 「DER+S」という表現を使っているが、DERは蓄電池やコジェネも含む定義の方が一般的であると思うのでこれに合わせた方がよいのでは。小型太陽光だけであれば「小型PV」でよいのでは。
4. 託送料金の均一化が提案されているが、バンク逆潮流なしの近距離の配電網内の託送(すなわち電力シェアリング)にインセンティブがあってもよいのではないか。現在の料金体系だと低圧→低圧の託送でも特高施設・高圧施設を使ったと見なされ、割高になってしまうのが問題なのではないか。
5. 米国PJM、英国National Gridなどでは系統スケール蓄電池による周波数調整が行われているし、Moixaのように家庭用蓄電池が調整力に使われる事例もあるが、蓄電池が調整力を供給するのが未来のこととして書かれており、過小評価されている感がある。日本でも北海道に太陽光併設の蓄電池があったり、電力会社が実証実験で大型蓄電池を導入している。
6. 脱炭素化のためには需要側で電化できるものをすべて電化するとの提案があるが、総合効率の優れたガスコジェネや燃料電池等を比較・議論しないで切り捨てている感があり、違和感がある
2023年5月31日に日本でレビュー済み
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「新品」を購入しましたが、シール痕のようなものが表紙に沢山付いており、表紙の一部はめくれていました。
書店に並んでいた商品なのかなと思いますが
状態が良くないので残念でした。
本の内容自体は面白いです。
書店に並んでいた商品なのかなと思いますが
状態が良くないので残念でした。
本の内容自体は面白いです。
2019年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
150ページに満たない書籍だけど、充実した内容です。
データや図表も豊富で、言葉遣いは平易であり、とても読みやすいし説得力があると感じました。
エネルギー利用の将来像についてはシンプルに過ぎる観はありましたが、許せる範囲です。
他の章と比べて、原子力についてはなかなか歯切れよく語り切れない点が、理屈だけで御せない原子力産業の難しさを伝えているようで、とても印象的でした。
データや図表も豊富で、言葉遣いは平易であり、とても読みやすいし説得力があると感じました。
エネルギー利用の将来像についてはシンプルに過ぎる観はありましたが、許せる範囲です。
他の章と比べて、原子力についてはなかなか歯切れよく語り切れない点が、理屈だけで御せない原子力産業の難しさを伝えているようで、とても印象的でした。