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井上ひさしジュニア文学館 (8) 単行本 – 1999/2/25
井上 ひさし
(著)
百年戦争 下
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社汐文社
- 発売日1999/2/25
- ISBN-104811372417
- ISBN-13978-4811372419
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
清くんや秋子くんをネコに変え、良三くんをネズミにし、世界中の動物戦争に小学生を送り込んだ黒幕は、全神連合UGOWだった。人類に代わる生物を決めようという神さま仏さまに、清くんたちは論争を挑む…。
著者について
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昭和9年(1934)、山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、戯曲「日本人のへそ」、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」などを手がける。47年「手鎖心中」で直木賞受賞、54年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。56年「吉里吉里人」で日本SF大賞、翌年読売文学賞小説賞を受賞。平成11年、菊池寛賞受賞。平成16年、文化功労者。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 ボローニャ紀行 (文春文庫) (ISBN-13:978-4167111281 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファンタジー小説なんだがいらない描写が多くて飛ばし読みした でもおもしろかった
2017年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・サノーさん一言コメント
「銀座の小学生が巻き込まれたのは、全神連合によるハルマゲドン。奇想天外なストーリーが紡ぐ、神学論への挑戦状」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「銀座のネズミとネコの戦争は、人間の存在を問う神様の仕業でした。小さな哲学者が挑む、深遠なる問いを楽しみましょう」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):今回、絶版本を取り寄せてまで確かめたかった「目的」は、遂げることができた。
ウノーさん(以下ウ):電子書籍でありましたが、やっぱり手元に置きたい本は「紙」がいいですね。
20年以上前に読んだ本でしたが、意外と覚えていたので、嬉しくなりました。
サ:今回の再読の目的、肝心の表現、「体・相・用」のたとえ話について、どうしても思い出せなかったので、読めて、笑って、すっきりした。
ウ:改めて楽しみましたが「傑作」です。
サ:新聞の連載小説だったから、ちょっと尻切れトンボなんだよな。
ウ:なんといっても、井上ひさしさんは、天下の「遅筆堂」ですから。当時は、新聞社の人も、相当ご苦労されたのではないでしょうか。
サ:上巻では、突然猫になってしまった「清くん」と美少女同級生「秋子くん」と、対抗勢力の築地ネズミ軍団ドンである「大黒利兵衛太郎左衛門齧藁残飯溝板」とのドタバタが軸だったが、下巻では一転、神様、仏様によるトーナメントの全容が暴かれ、人間の「次の」地球の覇者を決める戦争であることが明かされる。
ウ:筋書きはそうですが、これを面白おかしく、しかも含蓄をちりばめながら読ませるのが、「井上ひさし」の真骨頂です。
サ:資生堂の社名の由来が「易経」にあるとは、知らなかった。
ウ:「五目並べ」も奥が深いんですね。
サ:ペルシャの大魔王と阿弥陀様が、夢中になるくらいだからな。
ウ:日本人の「信心」についても、核心を突きつつ、笑いに変えてしまうのは、この作家さんにしかできない「ワザ」です。
サ:著者本人は、クリスチャンなのにな。
ウ:矛盾を矛盾として追求しない、人間は「そもそも矛盾している」という哲学は、「井上ひさし」の小説、戯曲、演劇を通じて一貫しています。
サ:「良いことをしながら、悪いこともする」という感覚は、池波正太郎も貫いた「人生観」だし、「これでいいのだ!」という感覚は、赤塚不二夫がバカボンのパパによる「マントラ」として、皆が知っている。
ウ:これがウチの「好み」とドンピシャなんですよね。
良いも悪いも、聖も俗も、善も悪も、人間である以上、矛盾しているんです。
それを理解したかのように振りかざす、自分の「正しさ」や「価値観」を押し付けようとするのは「無粋だねぇ」と感じます。
サ:それもまた、一個人の価値観にすぎないからな。
間違いなく、ウチも無粋ということさ。
【了】
「銀座の小学生が巻き込まれたのは、全神連合によるハルマゲドン。奇想天外なストーリーが紡ぐ、神学論への挑戦状」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「銀座のネズミとネコの戦争は、人間の存在を問う神様の仕業でした。小さな哲学者が挑む、深遠なる問いを楽しみましょう」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):今回、絶版本を取り寄せてまで確かめたかった「目的」は、遂げることができた。
ウノーさん(以下ウ):電子書籍でありましたが、やっぱり手元に置きたい本は「紙」がいいですね。
20年以上前に読んだ本でしたが、意外と覚えていたので、嬉しくなりました。
サ:今回の再読の目的、肝心の表現、「体・相・用」のたとえ話について、どうしても思い出せなかったので、読めて、笑って、すっきりした。
ウ:改めて楽しみましたが「傑作」です。
サ:新聞の連載小説だったから、ちょっと尻切れトンボなんだよな。
ウ:なんといっても、井上ひさしさんは、天下の「遅筆堂」ですから。当時は、新聞社の人も、相当ご苦労されたのではないでしょうか。
サ:上巻では、突然猫になってしまった「清くん」と美少女同級生「秋子くん」と、対抗勢力の築地ネズミ軍団ドンである「大黒利兵衛太郎左衛門齧藁残飯溝板」とのドタバタが軸だったが、下巻では一転、神様、仏様によるトーナメントの全容が暴かれ、人間の「次の」地球の覇者を決める戦争であることが明かされる。
ウ:筋書きはそうですが、これを面白おかしく、しかも含蓄をちりばめながら読ませるのが、「井上ひさし」の真骨頂です。
サ:資生堂の社名の由来が「易経」にあるとは、知らなかった。
ウ:「五目並べ」も奥が深いんですね。
サ:ペルシャの大魔王と阿弥陀様が、夢中になるくらいだからな。
ウ:日本人の「信心」についても、核心を突きつつ、笑いに変えてしまうのは、この作家さんにしかできない「ワザ」です。
サ:著者本人は、クリスチャンなのにな。
ウ:矛盾を矛盾として追求しない、人間は「そもそも矛盾している」という哲学は、「井上ひさし」の小説、戯曲、演劇を通じて一貫しています。
サ:「良いことをしながら、悪いこともする」という感覚は、池波正太郎も貫いた「人生観」だし、「これでいいのだ!」という感覚は、赤塚不二夫がバカボンのパパによる「マントラ」として、皆が知っている。
ウ:これがウチの「好み」とドンピシャなんですよね。
良いも悪いも、聖も俗も、善も悪も、人間である以上、矛盾しているんです。
それを理解したかのように振りかざす、自分の「正しさ」や「価値観」を押し付けようとするのは「無粋だねぇ」と感じます。
サ:それもまた、一個人の価値観にすぎないからな。
間違いなく、ウチも無粋ということさ。
【了】