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中吊り小説 (新潮文庫 よ 18-50) 文庫 – 1994/12/1
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1994/12/1
- ISBN-104101359113
- ISBN-13978-4101359113
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1994/12/1)
- 発売日 : 1994/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 271ページ
- ISBN-10 : 4101359113
- ISBN-13 : 978-4101359113
- Amazon 売れ筋ランキング: - 778,538位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1951年、広島県生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、02年、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞を受賞。著書に『いつかソウル・トレインに乗る日まで』『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説―百年の孤独』他多数ある。10年5月には、『「悪」と戦う』も刊行された。
1964年、東京生まれ。
詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学芸術学部文藝学科卒業。
87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞、同年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、89年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。
著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞の三賞を受賞している。他の著作に『アルゼンチンババア』『王国』シリーズ『デッドエンドの思い出』『イルカ』『ひとかげ』『まぼろしハワイ』『サウスポイント』『彼女について』『アナザー・ワールド 王国その4』など多数がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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商品を告知するべき中吊りスペースに、小説を掲載してしまうという発想が、まさにバブルな感じがする。
しかし私が学生時代に通学で使って居たJR中央線の中で、ふと見上げた中吊りに小説が掲載されて居るのに気づき、
それからは毎日その文章を目で追ったものだ。そして内容が面白く、毎日の通学で楽しみが出来て喜んだ事だった。
作家さんも名立たる先生が大勢参加し、物語の内容も多ジャンルでバラエティーに富み、
一つの物語が終わると、次の作品はどんな内容なのかな?とワクワクしていたのを思い出す。
そんな中吊り小説が、実際に短編小説集として書籍化され、書店で並んだ時には、直ぐに購入したものだ。
通勤、通学の数駅で読み切れるように、一日掲載分は新聞連載の半分くらいだったろうか?
それが一二週間で一話が終わるような分量で、決して重厚では無いが、文字が少ない分スラスラと読むことが出来て非常に読みやすい。
御手軽に読める小説集としてお勧めです。
私と同じように、数十年前、通勤通学で読んで居たという方は、当時の思い出としてもう一度読み、手元に置いておくのも良いかも知れません。
個人的に、彼女の『新婚さん』は
そこまで好きじゃないのだが 汗
この短編集から、他の作家を知るのに
便利だと思ったし、実際に興味を持った作家もいる
(それに、1つ1つ読みやすいしね)
ただ若干、作家のチョイスが古臭いように感じた
全19作、恋愛、メルヘン、エッセイなど、バラエティーに富んだ掌編集である。
主に東京を舞台としたものが多く、時代背景は様々だ。
また中吊りポスターであることを意識してか、電車内の話や、電車にまつわる物語も多い。
それぞれ文章のタッチも挿絵の持つ雰囲気も異なる。
特に今の私の心に響いたのは以下の3作。
・高橋三千綱「心の風景」
・浅井愼平「東京感傷列車」
・常盤新平「街の風景」
これらはいずれも澄んだ静けさがあり、じんわりと心に染み入るものがある。
しかし、例えば本書を常に鞄に入れ、ふとしたときに開いてみて欲しい。
おそらくその時、一番心に響く作品は都度異なるのではないだろうか。
その時々の自分の心を映す鏡の様にこちら側に語りかけてくるだろう。
出来れば東京に住んでいる人より、かつて東京に住んでいた人に勧めたい作品。
遠く懐かしい東京が愛おしくなる。
なんといっても人の心の表現がきめこまかく
絶妙。短編なのに、すぐに感情移入しながら読めちゃいます。
オチもあって、阿刀田 高さんの発想力に脱帽です。
阿刀田 高さんの本を読んだことがない人に、オススメです。
5分で読めるので、軽い気持ちで読んでください。
きっと好きになるでしょう。
とにかく読みやすい。音楽でオムニバスCDというのがあるが、小説版といった趣。JR東日本の中吊りに連載されていたとの事で電車を舞台に描いた作品が多い。
何度か読み返しながら読んだ。どの作品も読みやすいのだが、どうも強い印象が残らない。
その中でも阿刀田高著『別れの朝』、森村桂『幸せのお菓子』は機知に富み読み応えがあった。