映画『秋刀魚の味』(DVD『秋刀魚の味』<小津安二郎監督、笠智衆・岩下志麻・佐田啓二・岡田茉莉子・中村伸郎・東野英治郎出演、松竹>)は、妻に先立たれた初老の男と婚期を迎えている娘との、どこにでもありそうな日常が、小津安二郎が得意とする固定カメラのロウ・アングルで丹念に描かれていきます。
この映画のテーマは「人生は独りぽっち」なのだろうが、昭和20年生まれの私にとっては、背景となっている昭和30年代の調度や風俗が懐かしくて、懐かしくて、あまりの懐かしさに胸が熱くなりました。婚期を迎えている娘の年齢が私より少し年上に設定されていて、私の青春時代に重なるからです。
当時が懐かしくなるたびに、これから先、何度もこの映画を見直してしまうことでしょう。
あの頃映画 秋刀魚の味 [DVD]
21パーセントの割引で¥2,445 -21% ¥2,445 税込
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フォーマット | ドルビー, 字幕付き, 色 |
コントリビュータ | 杉村春子, 岡田茉莉子, 岸田今日子, 小津安二郎, 岩下志麻, 笠智衆, 佐田啓二, 東野英治郎, 加東大介 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 53 分 |
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商品の説明
<あの頃>映画は、映画だった
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登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 120 g
- EAN : 4988105066656
- 監督 : 小津安二郎
- メディア形式 : ドルビー, 字幕付き, 色
- 時間 : 1 時間 53 分
- 発売日 : 2013/7/6
- 出演 : 笠智衆, 岩下志麻, 佐田啓二, 岡田茉莉子, 東野英治郎
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 松竹
- ASIN : B00C2DX64K
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 11,135位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 518位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月10日に日本でレビュー済み
2017年3月8日に日本でレビュー済み
人間関係は苦しみの楔。
結婚したとしても、子供がいたとしても、
最終的に人間誰しも最後は1人で死んでいく。
そんなこと誰でもわかるのに、
どうして結婚なんて愚かしいことにうつつを抜かすのか?
そう考えていると、自分は常に苦しみから逃れようとして、
生きていることに気づかされた。
キリストも釈迦も言う。人間には原罪があり、
「苦しみ」こそが人間のテーマであり逃れ得ない定め。
だったら、それを受け入れなければならない。
人間は苦しんで苦しんで苦しみぬかなければならない。
苦しんで苦しんで苦しんだ先に解脱があるなら、
やっぱり苦しまなければならない。
結婚という不合理なシステムも意味のあることなのかもしれない、
と考えさせられる。
今ではそういう考えは廃れてきているが、
女は早く嫁に行って子供を産め、そして、
そうすることが正しい、という時代背景であるが、
BGMに流れる「軍艦マーチ」、そして「日本の敗戦」という
ワードが、「娘を嫁に出す」=「男親の敗戦」と結び付けられていて、
とても印象的である。
結婚したとしても、子供がいたとしても、
最終的に人間誰しも最後は1人で死んでいく。
そんなこと誰でもわかるのに、
どうして結婚なんて愚かしいことにうつつを抜かすのか?
そう考えていると、自分は常に苦しみから逃れようとして、
生きていることに気づかされた。
キリストも釈迦も言う。人間には原罪があり、
「苦しみ」こそが人間のテーマであり逃れ得ない定め。
だったら、それを受け入れなければならない。
人間は苦しんで苦しんで苦しみぬかなければならない。
苦しんで苦しんで苦しんだ先に解脱があるなら、
やっぱり苦しまなければならない。
結婚という不合理なシステムも意味のあることなのかもしれない、
と考えさせられる。
今ではそういう考えは廃れてきているが、
女は早く嫁に行って子供を産め、そして、
そうすることが正しい、という時代背景であるが、
BGMに流れる「軍艦マーチ」、そして「日本の敗戦」という
ワードが、「娘を嫁に出す」=「男親の敗戦」と結び付けられていて、
とても印象的である。
2015年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
笠と岩下のやさしい親子の触れ合いに、感動しました。現代はなくなっています。
2017年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これいじょうの 作品は 私個人にとって ない。
「自死」しか なき 状況下で 救われつづけられたのは この作品。
これ以上の 作品は 私にとって ない。
監督・キャスト・そして 最高の 役者たち。
神に かんしゃしている。
とにかく ごらんあれ。
奇跡の作品は 私たちに対しての 神が与えし 大傑作である。
感謝している 毎日である。
以上。
「自死」しか なき 状況下で 救われつづけられたのは この作品。
これ以上の 作品は 私にとって ない。
監督・キャスト・そして 最高の 役者たち。
神に かんしゃしている。
とにかく ごらんあれ。
奇跡の作品は 私たちに対しての 神が与えし 大傑作である。
感謝している 毎日である。
以上。
2022年5月25日に日本でレビュー済み
手前にゴルフクラブの手入れをする佐田氏、左奥から岡田氏がそちらをみやるという坐ったお二人のシーンがあります。スチール写真で確認すると、セリフがなくても、すでにヒトとヒトとの位置関係をものがたる画像として、意味を発し始めています。
ストーリイには、岩下志麻氏の娘、笠智衆氏の父、のあいだの思いやりがあるのですけれども、無論、それは、原節子氏の嫁、笠智衆氏の義父、のあいだの『東京物語』での思いやりとは、また異種のもので、そして、こちらには、わたしズルいんです、の部分が無いのです。では、何があるのか? 平山夫妻と同様の日常への移行、でしょうか。いや、なかなか、容易には言葉の選択・指定ができそうにありません。
岡田氏が、早くに父上を亡くしておいでで、その父上が長生きをなさっていたら、という仮想は有効かも知れません。でもそうすると、『秋日和』の原節子氏の役柄が幽霊になってしまいます。さて?
ストーリイには、岩下志麻氏の娘、笠智衆氏の父、のあいだの思いやりがあるのですけれども、無論、それは、原節子氏の嫁、笠智衆氏の義父、のあいだの『東京物語』での思いやりとは、また異種のもので、そして、こちらには、わたしズルいんです、の部分が無いのです。では、何があるのか? 平山夫妻と同様の日常への移行、でしょうか。いや、なかなか、容易には言葉の選択・指定ができそうにありません。
岡田氏が、早くに父上を亡くしておいでで、その父上が長生きをなさっていたら、という仮想は有効かも知れません。でもそうすると、『秋日和』の原節子氏の役柄が幽霊になってしまいます。さて?
2014年11月18日に日本でレビュー済み
明るく 軽快なタッチで進行する、小津監督のこの遺作は、ほぼ十年おきに3回ほど拝見した。
見る者の年齢に伴い、作品についての 「 印象に残るカット 」 が変わっていくのが 名作の妙味である。
.
敗戦を経て民主国家として逞しく復興を遂げつつあった我が国において 戦争の傷跡をそれぞれに乗り越えた
人々が、変わらぬ家族愛・友情を育んでゆく姿を、温かい眼差しで丁寧に描き出す。
愛娘を嫁がせる父親のペーソスにも深い情感が溢れており、何度拝見しても 人生の秋における
「 年輪を経てゆくことの哀しさと美しさ 」 と共に、
「 人生の幸福は、日々の 家族・友人の思いやりや愛情で支えられているもの 」
という この作品の底流をなすテーマが、穏やかに 心に沁みる。
.
・ ・ ・ 印象に残るカット について、以下。
1. 戦争について、 「 けれど、負けて 良かったじゃないか 」と、笠智衆が演じる「海軍兵学校卒・駆逐艦あさかぜ元艦長」
が、再会したかつての一等兵曹(加東大介)に笑いながらサラリとつぶやくカット。
・・・自ら兵役を経験した上で、人間にとって本当に大切なものは何かを真摯に問いかける 小津監督の 「 胸中の思い 」
が聞こえてくるようで、心地良い爽やかな共感を誘う。
軍艦マーチが流れるトリスバーのカウンターで見せる 笠智衆の 「海軍式敬礼」 は、元艦長の気品が漂う絶品である。
.
2. 旧制中学の同級会のカット。
・・・小津監督が 心に想い描く 「 理想のクラス会 」 ではなかろうか。古ぼけた担任教師を皆で 温かく囲みながら、
知性とウイットに富む会話で進行するカットは、そのまま、卒業後の人生を真直ぐに歩いてきたクラスメート達の、
清らかな魂が響き合う 美しい饗宴となっている。
.
3. 娘の婚礼を終えて帰宅した父が、台所で一人で涙を堪えながら遠くを見る様に立つ最後のカット。
・・・初回に観たときは「娘がいなくなってしまった寂しさに耐える父親の姿」と解釈していたのだが、久しぶりに拝見すると、
そうではなく、「今は亡き妻に対する思慕」 だったのではないか、と強く感じる。
婚礼の晩、友人宅で、若い後妻を「 いいもんだ 」と公言する親友の一人に「 お前が不潔に見える 」と言い放った後、帰宅する
途中に寄った亡き妻の面影を宿すバーのマダム(岸田今日子)から、「 今日はお葬式ですか? 」と礼服姿に声をかけられた時、
ふっと目の前のマダムに亡き妻を見る幻影から覚め、「 ひとりぼっちの世界 」 が身に迫ったのではあるまいか・ ・ ・
.
・ ・ ・作品の鑑賞者によって いろいろな解釈をめぐらせ楽しめるのも、名監督の作品ならではの味わいと言えよう。
見る者の年齢に伴い、作品についての 「 印象に残るカット 」 が変わっていくのが 名作の妙味である。
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敗戦を経て民主国家として逞しく復興を遂げつつあった我が国において 戦争の傷跡をそれぞれに乗り越えた
人々が、変わらぬ家族愛・友情を育んでゆく姿を、温かい眼差しで丁寧に描き出す。
愛娘を嫁がせる父親のペーソスにも深い情感が溢れており、何度拝見しても 人生の秋における
「 年輪を経てゆくことの哀しさと美しさ 」 と共に、
「 人生の幸福は、日々の 家族・友人の思いやりや愛情で支えられているもの 」
という この作品の底流をなすテーマが、穏やかに 心に沁みる。
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・ ・ ・ 印象に残るカット について、以下。
1. 戦争について、 「 けれど、負けて 良かったじゃないか 」と、笠智衆が演じる「海軍兵学校卒・駆逐艦あさかぜ元艦長」
が、再会したかつての一等兵曹(加東大介)に笑いながらサラリとつぶやくカット。
・・・自ら兵役を経験した上で、人間にとって本当に大切なものは何かを真摯に問いかける 小津監督の 「 胸中の思い 」
が聞こえてくるようで、心地良い爽やかな共感を誘う。
軍艦マーチが流れるトリスバーのカウンターで見せる 笠智衆の 「海軍式敬礼」 は、元艦長の気品が漂う絶品である。
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2. 旧制中学の同級会のカット。
・・・小津監督が 心に想い描く 「 理想のクラス会 」 ではなかろうか。古ぼけた担任教師を皆で 温かく囲みながら、
知性とウイットに富む会話で進行するカットは、そのまま、卒業後の人生を真直ぐに歩いてきたクラスメート達の、
清らかな魂が響き合う 美しい饗宴となっている。
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3. 娘の婚礼を終えて帰宅した父が、台所で一人で涙を堪えながら遠くを見る様に立つ最後のカット。
・・・初回に観たときは「娘がいなくなってしまった寂しさに耐える父親の姿」と解釈していたのだが、久しぶりに拝見すると、
そうではなく、「今は亡き妻に対する思慕」 だったのではないか、と強く感じる。
婚礼の晩、友人宅で、若い後妻を「 いいもんだ 」と公言する親友の一人に「 お前が不潔に見える 」と言い放った後、帰宅する
途中に寄った亡き妻の面影を宿すバーのマダム(岸田今日子)から、「 今日はお葬式ですか? 」と礼服姿に声をかけられた時、
ふっと目の前のマダムに亡き妻を見る幻影から覚め、「 ひとりぼっちの世界 」 が身に迫ったのではあるまいか・ ・ ・
.
・ ・ ・作品の鑑賞者によって いろいろな解釈をめぐらせ楽しめるのも、名監督の作品ならではの味わいと言えよう。
2020年2月9日に日本でレビュー済み
1960年代の日本の様子が分かって興味深い。この時代は東京の街中でも家の入口にほとんどカギをかけなかったんですね。最後の方に出てくるタクシーのナンバープレートが黄色だったのが不思議。そして、あの戦争で戦った人が沢山現役で働いていた時代。敗戦の無念さも滲み出ている。
小津安二郎監督作品として有名な映画だと思っていましたが、今回初めて見ました。小津安二郎の遺作だったんですね。『秋刀魚の味』になっているのでサンマに絡めたファミリー映画かと思ったが、サンマは少しも出てこない。『東京物語』のように、親子や兄弟間に激しい葛藤がある訳でも無い。淡々とストーリーが進んでいく感じです。
小津安二郎監督作品として有名な映画だと思っていましたが、今回初めて見ました。小津安二郎の遺作だったんですね。『秋刀魚の味』になっているのでサンマに絡めたファミリー映画かと思ったが、サンマは少しも出てこない。『東京物語』のように、親子や兄弟間に激しい葛藤がある訳でも無い。淡々とストーリーが進んでいく感じです。