アンソロジーといえば聞こえはいいですが行ってみたら公式が出してる二次創作みたいなものなので、明らかに二次創作がしにくそうなブラムを扱った内容としては全体として及第点はあるのではないでしょうか。
五作品の中で最も原作「BALAME!」の雰囲気を楽しめるのはというと満票で九岡氏の『はぐれ者のブルー』だと思います。これは霧亥以外が主人公であればなるほどこんな風にブラムの世界はあるんだと納得させられるような内容です。
個人的にいいなと感じたのは酉島氏の『堕天の塔』ですね。SFらしいSFというか、ミステリーちっくな雰囲気ですすむらしいSFで、ブラムの世界観もいかされていて楽しめました。
他の三つは評価が分かれそうだなって感じですね。どれもブラムの世界観に手を突っ込みひっかきまわしているという点で同じですが、どこに突っ込んでるのかで許容できる人とできない人がいると思います。
私としては野崎氏の『乱暴な安全装置』の雰囲気は原作の世界観と合わないと感じたし、飛氏の射線はあまりに二次創作二次創作していて受け付けなかったですね。小川氏の『破綻の円盤』は"普通"でした(科学考察を厳しめに見てしまうので…)。
(偶然か知らないですが最初にはぐれ者のブルーを持ってきて、一番最後に射線があるのはなかなかいやらしいなと思いました)
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BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫 JA ニ 5-1) 文庫 – 2017/5/9
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無限に増殖する巨大階層都市を舞台に、探索者・霧亥(キリイ)の孤独な旅路を描いたSFコミックの金字塔、弐瓶勉『BLAME!』を、日本SFを牽引する作家陣がノベライズ。九岡望による青い塗料を探す男の奇妙な冒険、小川一水が綴る珪素生命と検温者の邂逅、酉島伝法が描く“月"を求めた人々の物語、野崎まどが明かす都市の片隅で起きた怪事件、飛浩隆による本篇の二千年後から始まる歴史のスケッチなど、書き下ろし全5篇を収録
収録作品
九岡 望「はぐれ者のブルー」
小川一水「破綻円盤 ―Disc Crash―」
野崎まど「乱暴な安全装置 -涙の接続者支援箱-」
酉島伝法「堕天の塔」
飛 浩隆「射線」
収録作品
九岡 望「はぐれ者のブルー」
小川一水「破綻円盤 ―Disc Crash―」
野崎まど「乱暴な安全装置 -涙の接続者支援箱-」
酉島伝法「堕天の塔」
飛 浩隆「射線」
- 本の長さ373ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2017/5/9
- ISBN-104150312753
- ISBN-13978-4150312756
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2017/5/9)
- 発売日 : 2017/5/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 373ページ
- ISBN-10 : 4150312753
- ISBN-13 : 978-4150312756
- Amazon 売れ筋ランキング: - 377,685位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 613位ハヤカワ文庫 JA
- - 1,969位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ニシジマとよく間違えられますがトリシマです。絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版Sisyphean、設定資料集『隔世遺傳 』なども)、長編『宿借りの星』、短編集『オクトローグ』(改題文庫版『金星の蟲』)『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田たかしさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』など。SFマガジンではイラストストーリー「幻視百景」を連載中。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
九岡望「はぐれ者のブルー」:ちょっとグレゴリー・ベンフォードの「銀河の中心」シリーズを思い出した。
小川一水「破綻円盤-Disk Crash-」:非主流、納得。
野崎まど「乱暴な安全装置-涙の接続者支援箱-」:すごいラストだ。
酉島伝法「堕天の塔」:異形の物が登場するかと思ったが・・
飛浩隆「射線」:タイムスケールが途方もない・・・
面白かったので、紙版も保存用に購入してしまった。
小川一水「破綻円盤-Disk Crash-」:非主流、納得。
野崎まど「乱暴な安全装置-涙の接続者支援箱-」:すごいラストだ。
酉島伝法「堕天の塔」:異形の物が登場するかと思ったが・・
飛浩隆「射線」:タイムスケールが途方もない・・・
面白かったので、紙版も保存用に購入してしまった。
2017年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野崎まどさんの作品がひどすぎたので途中で読む気が失せてしまい、
その後の酉島伝法さんの傑作が消化不良になってしまいました。
小川一水さんの作品はわりと面白かったですが、
43歳の人がこんな作品描いてると思うとキモいな〜と思ってしまいます。
これはどんな本にも言えることですね。
表紙がかっこいいので買って後悔はしていません。
その後の酉島伝法さんの傑作が消化不良になってしまいました。
小川一水さんの作品はわりと面白かったですが、
43歳の人がこんな作品描いてると思うとキモいな〜と思ってしまいます。
これはどんな本にも言えることですね。
表紙がかっこいいので買って後悔はしていません。
2021年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直、純粋に読み物として楽しめたのは九岡望だけでした。美しい話だったと思います。
他の作品もBLAME!の超構造体や巨大な時間のスケールを表現してくれましたし、文章や設定がぶっ飛んでいてSFの自由さを感じましたが、ついて行けなかったです。
ちゃぶ台返しがあったり、中には悪ノリが過ぎるのでは…というものもあったように思います。
何というか…、気合い入れて読んでいたら、ごっつのキャシー塚本が現れたーみたいな。
他の作品もBLAME!の超構造体や巨大な時間のスケールを表現してくれましたし、文章や設定がぶっ飛んでいてSFの自由さを感じましたが、ついて行けなかったです。
ちゃぶ台返しがあったり、中には悪ノリが過ぎるのでは…というものもあったように思います。
何というか…、気合い入れて読んでいたら、ごっつのキャシー塚本が現れたーみたいな。
2017年6月8日に日本でレビュー済み
本書は、5人の作家の書き下ろしの中篇小説を収録したアンソロジー。
これら5作品は全て、弐瓶 勉原作の漫画「BLAME!」の世界を題材としています。
この漫画「BLAME!」は、1997年から2003年までの6年間、コミック雑誌に連載。
そして、1997年の連載開始から二十年を経て、今年2017年に待望の劇場アニメ化
を果たす、という、驚くべき息の長い漫画です。
「BLAME!」は「セリフを極力排除して描かれた傑作コミック」(「まえがき」)
このSFコミックを原作として、5人の小説家が独自の小説世界へノベライズしたもの。
原作の世界観を題材とはしているものの、
それぞれの「小説で描かれている内容のすべてが公式設定というわけではありません」
と編集部がわざわざ注記(8頁)しています。
それほど、各小説の世界は、原作をはるかに越えて、自由にぶっ飛んでいます。
なかでも、本書5番目の中篇小説「射線」が一番気に入りました。
時間間隔の感覚がぶっ飛んでいるからです。原作の超構造体の巨大さのように。
例えば、こんな調子です。
「目が覚めてまくら元の時計を見ると、あらびっくり、三千年が経過していた。
寝坊だ」(355頁)
「あらあらあら、ちょっと寝過ごしているうちに。
三千年は短いようでじゅうぶん長い」(356頁)
「短いようで」じゅうぶん長いのは、われわれ人間の80年の人生です。
この「射線」は、2017年に始まり、57044年に終わる小説です。
「射線」の著者(飛 浩隆)は自作を「ふつうの意味では『小説』といいがたい
この乱暴なシノプシス」(373頁)と書いています。
自作を、映画のプロットをつなげた「あらすじ」のようだと言うのです。
この小説世界は、原作の漫画「BLAME!」の世界が土台です。
小説を読んだイメージが、漫画となって目に浮かんでくるようです。
漫画が小説を産みだした。並行世界が楽しめました。
これら5作品は全て、弐瓶 勉原作の漫画「BLAME!」の世界を題材としています。
この漫画「BLAME!」は、1997年から2003年までの6年間、コミック雑誌に連載。
そして、1997年の連載開始から二十年を経て、今年2017年に待望の劇場アニメ化
を果たす、という、驚くべき息の長い漫画です。
「BLAME!」は「セリフを極力排除して描かれた傑作コミック」(「まえがき」)
このSFコミックを原作として、5人の小説家が独自の小説世界へノベライズしたもの。
原作の世界観を題材とはしているものの、
それぞれの「小説で描かれている内容のすべてが公式設定というわけではありません」
と編集部がわざわざ注記(8頁)しています。
それほど、各小説の世界は、原作をはるかに越えて、自由にぶっ飛んでいます。
なかでも、本書5番目の中篇小説「射線」が一番気に入りました。
時間間隔の感覚がぶっ飛んでいるからです。原作の超構造体の巨大さのように。
例えば、こんな調子です。
「目が覚めてまくら元の時計を見ると、あらびっくり、三千年が経過していた。
寝坊だ」(355頁)
「あらあらあら、ちょっと寝過ごしているうちに。
三千年は短いようでじゅうぶん長い」(356頁)
「短いようで」じゅうぶん長いのは、われわれ人間の80年の人生です。
この「射線」は、2017年に始まり、57044年に終わる小説です。
「射線」の著者(飛 浩隆)は自作を「ふつうの意味では『小説』といいがたい
この乱暴なシノプシス」(373頁)と書いています。
自作を、映画のプロットをつなげた「あらすじ」のようだと言うのです。
この小説世界は、原作の漫画「BLAME!」の世界が土台です。
小説を読んだイメージが、漫画となって目に浮かんでくるようです。
漫画が小説を産みだした。並行世界が楽しめました。
2017年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どれも面白かったが、飛浩隆さんの斜線は素晴らかった。雨かんむりとは良く言ったものだ(笑)。読むことが出来て良かった。
2020年5月10日に日本でレビュー済み
良いレビューがたくさん載っているのでそちらを読んで下さい。
弐瓶さんの『BLAME!』が好きな人なら読んで損はないと思います。
私はこの作品集を読んで逆に原作の懐の深さを再確認しました。
唯一絶対無二の世界観ですよね・・
読んでいて無性に原作を読み返したくなりました。
弐瓶さんの『BLAME!』が好きな人なら読んで損はないと思います。
私はこの作品集を読んで逆に原作の懐の深さを再確認しました。
唯一絶対無二の世界観ですよね・・
読んでいて無性に原作を読み返したくなりました。
2017年10月18日に日本でレビュー済み
小説版なんかあったのかーって驚いて期待して購入。
BLAME!の延長というよりはブラムの世界観で適当に作家がストーリー作ったみたいな感じ。
全体的に小粒で、原作ファンからすると違和感がある設定も多いです。(一応冒頭で全部が正式設定って訳じゃないよっていうフォローはある)
これだけ読むと珪素生物なんかもう割と仲良くやっていけんじゃないか?って思っちゃう。
二瓶先生がトビラ絵描き下ろしてくれてますがまあ原作通り味気ないw
おススメは「堕天の塔」。解決役不在の閉塞状況であの絶望を再現!詰んだ。
次いで冒頭の「はぐれ者のブルー」。無機質なブラム世界にも…1s4
逆にキツイのはラストの「射線」。あの人のぶっといのに貫かれて目覚めたという芽有スウさんが原作勢力や人気キャラを…
あと霧亥の出自に妙な設定つけたりやりたい放題。未来の話ですが、アンドソーオン世界なんてなかった。
流石に偶然だろうけどこの本の中のあの話の核心もチープにしてしまっているような。
他もオチが適当だったり種族性格的な所で違和感があったりで微妙なところ。
BLAMEのファングッズとしてはいまひとつです。原作用語はバンバン出るので未見の人にはお勧めできません。
世界観をある程度把握していて、超都市構造を旅する夢にひたすら浸っていたい人ならどうぞ。
BLAME!の延長というよりはブラムの世界観で適当に作家がストーリー作ったみたいな感じ。
全体的に小粒で、原作ファンからすると違和感がある設定も多いです。(一応冒頭で全部が正式設定って訳じゃないよっていうフォローはある)
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二瓶先生がトビラ絵描き下ろしてくれてますがまあ原作通り味気ないw
おススメは「堕天の塔」。解決役不在の閉塞状況であの絶望を再現!詰んだ。
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あと霧亥の出自に妙な設定つけたりやりたい放題。未来の話ですが、アンドソーオン世界なんてなかった。
流石に偶然だろうけどこの本の中のあの話の核心もチープにしてしまっているような。
他もオチが適当だったり種族性格的な所で違和感があったりで微妙なところ。
BLAMEのファングッズとしてはいまひとつです。原作用語はバンバン出るので未見の人にはお勧めできません。
世界観をある程度把握していて、超都市構造を旅する夢にひたすら浸っていたい人ならどうぞ。