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社会の芸術/芸術という社会—社会とアートの関係、その再創造に向けて 単行本(ソフトカバー) – 2016/12/22
法、ジェンダー、思想、教育etcの観点から、
研究者、アーティスト、キュレーターがアート⇄社会のバージョンアップを図る。
表現の自由・不自由/多文化主義/包摂と排除/搾取/公共性
その言説と実践をめぐって繰り広げられる、人文学と社会科学の〈異種格闘〉
アートワールドを人文学的・社会科学的な側面から検討し、アートワールドという社会、あるいはアートワールド「と」社会の関係を問い直す。アーティストとキュレーター、批評家、研究者の相互的なプラットフォームのなかで「アートと社会の相互反映性」を領域横断的に考察し、アートの実践、批評の言語の新しい形を模索する。
現在、さまざまな場所でアートと社会との関係性をめぐる議論が提示されている。
地域系アートは地域社会のあり方を、アートを通して、アートにおいて問い返していく試みであり、また「社会」との接触においてアート自身が変容を迫られる、そうした再帰的な実践であると言える。というか、そうであるはず、そうでなければならないはずだ。
(中略)
本書では、アートワールドを人文学的・社会科学的な側面から検討し、アートワールドという社会、あるいはアートワールド「と」社会の関係を、問い返していきたい。アーティストとキュレーター、批評家、研究者の相互的な討論のプラットフォームを形成し、アートの実践、批評の言語の新しい形を模索する。そうすることによって、上記の「アートと社会の相互反映性」を領域横断的に考察していくことが、「社会の芸術フォーラム」および本書の目的である。
(中略)
「社会」といっても、一口に表現できるものではない。さまざまな水準における「社会」のあり方を丁寧にたどり返し、社会の複雑性を十分に踏まえながら、次なるアートの実践へとフィードバックしていく、そうした回路を整えていく必要を感じる。社会はアートの外にあるものではなく、アートそれ自体も社会的実践であり、自律性の意味論もそうした実践の反復を可能にする社会的なコードである、と考え、ロマン主義的な自律性神話とも、悪しき社会学的なイデオロギー論とも異なる、アートと社会の関係を考察する言説と場が切実に求められている、と考える。
そうした問題意識にもとづき、私たちは、アーティスト、キュレーター、批評家、芸術研究者、芸術教育研究者、社会学者、文化研究者、経済学者、政治学者、文化行政の関係者、ワークショップの実践者、編集者、ジャーナリスト等が集まり議論を重ねる場を設計し、「社会〈と〉アートの関係性」をめぐる言説と実践のバージョンアップを図るべく、「社会の芸術フォーラム」の活動を行っている。個々の論点については、見解の対立はあるだろうし、それはむしろ歓迎されるべきことと考える。そのうえで、上記のようなアートと社会の複雑な相互反映性を精査する、という問題意識を共有していただける方と、「異種格闘技」をしていきたい。
(本書「まえがき」より)
研究者、アーティスト、キュレーターがアート⇄社会のバージョンアップを図る。
表現の自由・不自由/多文化主義/包摂と排除/搾取/公共性
その言説と実践をめぐって繰り広げられる、人文学と社会科学の〈異種格闘〉
アートワールドを人文学的・社会科学的な側面から検討し、アートワールドという社会、あるいはアートワールド「と」社会の関係を問い直す。アーティストとキュレーター、批評家、研究者の相互的なプラットフォームのなかで「アートと社会の相互反映性」を領域横断的に考察し、アートの実践、批評の言語の新しい形を模索する。
現在、さまざまな場所でアートと社会との関係性をめぐる議論が提示されている。
地域系アートは地域社会のあり方を、アートを通して、アートにおいて問い返していく試みであり、また「社会」との接触においてアート自身が変容を迫られる、そうした再帰的な実践であると言える。というか、そうであるはず、そうでなければならないはずだ。
(中略)
本書では、アートワールドを人文学的・社会科学的な側面から検討し、アートワールドという社会、あるいはアートワールド「と」社会の関係を、問い返していきたい。アーティストとキュレーター、批評家、研究者の相互的な討論のプラットフォームを形成し、アートの実践、批評の言語の新しい形を模索する。そうすることによって、上記の「アートと社会の相互反映性」を領域横断的に考察していくことが、「社会の芸術フォーラム」および本書の目的である。
(中略)
「社会」といっても、一口に表現できるものではない。さまざまな水準における「社会」のあり方を丁寧にたどり返し、社会の複雑性を十分に踏まえながら、次なるアートの実践へとフィードバックしていく、そうした回路を整えていく必要を感じる。社会はアートの外にあるものではなく、アートそれ自体も社会的実践であり、自律性の意味論もそうした実践の反復を可能にする社会的なコードである、と考え、ロマン主義的な自律性神話とも、悪しき社会学的なイデオロギー論とも異なる、アートと社会の関係を考察する言説と場が切実に求められている、と考える。
そうした問題意識にもとづき、私たちは、アーティスト、キュレーター、批評家、芸術研究者、芸術教育研究者、社会学者、文化研究者、経済学者、政治学者、文化行政の関係者、ワークショップの実践者、編集者、ジャーナリスト等が集まり議論を重ねる場を設計し、「社会〈と〉アートの関係性」をめぐる言説と実践のバージョンアップを図るべく、「社会の芸術フォーラム」の活動を行っている。個々の論点については、見解の対立はあるだろうし、それはむしろ歓迎されるべきことと考える。そのうえで、上記のようなアートと社会の複雑な相互反映性を精査する、という問題意識を共有していただける方と、「異種格闘技」をしていきたい。
(本書「まえがき」より)
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社フィルムアート社
- 発売日2016/12/22
- ISBN-104845916096
- ISBN-13978-4845916092
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商品の説明
著者について
北田暁大|Akihiro Kitada
東京大学情報学環教授。著書に『責任と正義―リベラリズムの居場所』(勁草書房、2003年)、『嗤う日本の「ナショナリズム」』(日本放送出版協会、2005年)などがある。社会の芸術フォーラム運営委員(2015年度共同代表)。
神野真吾|Shingo Jinno
千葉大学教育学部准教授。東京藝術大学大学院修了。1995年より山梨県立美術館学芸員として現代美術の展覧会企画を担当。2006年より現職。千葉アートネットワーク・プロジェクト実行委員長。国立美術館の教育普及事業等に関する委員会委員。社会の芸術フォーラム運営委員(2015年度共同代表)。
竹田恵子|Keiko Takeda
東京大学情報学環特任助教。パフォーマンス研究理論と社会学の接合を通じて、芸術と社会の関係を探求する。社会の芸術フォーラム運営委員(2016年度共同代表)。
社会の芸術フォーラム
社会と芸術の相互反映性を問うために2015年に設立されたプロジェクト。現在進行形の問題を俎上に載せ、さまざまな分野の専門家、実践者が集まり議論を重ねるべく、フォーラム、レクチャー、文献読書会、ケース・スタディ、ディスカッションなどの活動を行う。
http://skngj.blogspot.jp/
東京大学情報学環教授。著書に『責任と正義―リベラリズムの居場所』(勁草書房、2003年)、『嗤う日本の「ナショナリズム」』(日本放送出版協会、2005年)などがある。社会の芸術フォーラム運営委員(2015年度共同代表)。
神野真吾|Shingo Jinno
千葉大学教育学部准教授。東京藝術大学大学院修了。1995年より山梨県立美術館学芸員として現代美術の展覧会企画を担当。2006年より現職。千葉アートネットワーク・プロジェクト実行委員長。国立美術館の教育普及事業等に関する委員会委員。社会の芸術フォーラム運営委員(2015年度共同代表)。
竹田恵子|Keiko Takeda
東京大学情報学環特任助教。パフォーマンス研究理論と社会学の接合を通じて、芸術と社会の関係を探求する。社会の芸術フォーラム運営委員(2016年度共同代表)。
社会の芸術フォーラム
社会と芸術の相互反映性を問うために2015年に設立されたプロジェクト。現在進行形の問題を俎上に載せ、さまざまな分野の専門家、実践者が集まり議論を重ねるべく、フォーラム、レクチャー、文献読書会、ケース・スタディ、ディスカッションなどの活動を行う。
http://skngj.blogspot.jp/
登録情報
- 出版社 : フィルムアート社 (2016/12/22)
- 発売日 : 2016/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 352ページ
- ISBN-10 : 4845916096
- ISBN-13 : 978-4845916092
- Amazon 売れ筋ランキング: - 842,536位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,213位芸術理論・美学
- カスタマーレビュー:
著者について
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【自己紹介】1971年神奈川県生まれ。東京大学情報学環教授(社会学、メディア史)。博士(社会情報学)。東京大学文学部社会学科、同大学大学院人文社会系研究科修士課程修了、博士課程退学。東京大学社会情報研究所助手、筑波大学社会学系講師、東京大学社会情報研究所助教授、同大学情報学環准教授を経て現職。現在は、アメリカ社会調査史を中心に、調査という社会的行為の歴史をたどり返している。ドイツの戦時期にも手を付けないとといけないとびびっています。最新刊は『社会制作の方法』勁草書房。なんとか春までには有斐閣から社会学の教科書(というか講義録)を出したいと思っています。
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