放射線専門医である著者が医療現場における長年の治療実績と研究結果に基づいて書かれた書籍で、 放射線治療を含め医学的根拠に基づいた信頼できるがん治療を理解する道しるべを提示してくれる書籍であると思いました。
Amazonの内容紹介に記載されていますが、
「科学技術の進歩の恩恵を最も享受する放射線治療。
その第一線で活躍する著者が、最新かつ正確ながんの治療法を語
る。」、まさにそのとおりの内容でした。
特に放射線治療について最良の理解が得られましたが、さらに放射線治療だけに偏ることなく標準治療、化学療法、セカンドオピニオン、病院の現状、医師との接し方等患者として知りたいことなど、がん治療全般の実際を的確にわかりやすく解説してくれている良書だと思います。
これからがん治療にあたりどのような治療を選択するか判断がつかない方にも非常に参考になる書籍であると思います。
Amazonの内容紹介、目次で確認できますが、本書のわかりやすさは「がん治療の思い込み」という24の小テーマ立ての構成で問題提起、解説と記述されているところにあると思います。1〜24ある小テーマを関心のある項目から拾い読みをしていくだけでも理解が深まるよう構成されていますし、各テーマ項目が読後の再確認にも役立ち、理解できたという満足、安心感にもなると思います。
また医師がその専門分野を中心に解説した一般向けの書籍はこれまでも数多く出版されていると思いますが、専門分野を超えてがん治療全般についてまさに道しるべとなる内容を伝えてくれる書籍にはじめて出会いました。
専門的医学知識をわかりやすく簡明に理解できるよう一般読者目線で記述されている良書だと思いました。

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最新科学が進化させた世界一やさしいがん治療 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/19
武田 篤也
(著)
「苦しい」「痛い」から、「楽」「簡単」へ――常識が変わる!
1万人以上を診てきた放射線治療医が語る、がん治療最前線
放射線治療専門医として23年のキャリアを持ち、
1万人以上のがん患者を治療してきた。
著者が在籍する大船中央病院は
全国でも有数の高精度放射線治療施設であり、
とくにSBRT(体幹部定位放射線治療)では、
2000例以上という世界トップクラスの治療実績をあげている
(肝臓がんで世界1位、肺がんで国内2位)。
SBRTという治療法では、
治療中に痛みを感じず、副作用も少なく、外来通院もできる
――つまりがんになる前と変わらない日常生活を送りながら
治療をすることができるのである。
科学技術の進歩の恩恵を最も享受する放射線治療。
その第一線で活躍する著者が、
最新かつ正確ながんの治療法を語る。
「私は自分の専門分野である放射線治療を
押し付けようとしているわけではありません。
手術を否定したりするつもりも毛頭ありません。
ただ皆さんが思っているよりもずっと、
「切らなくてもいい」がん治療の選択肢は
広がっているのだとお伝えしたいのです。
頑張り屋さんの日本人は、
『治療は苦しくて当然』と考える人が多いでしょう。
ですが、がん治療においては『楽』をしていいのです。
『手軽』な方法を選んでいいのです」(はじめに より)
[もくじ]
第1章 「手術が一番」とは限らない
[早期がんが見つかったある男性の物語1]
がん治療の思い込み1 早期がんの治療は手術が一番である
がん治療の思い込み2 手術をしないと治せない
がん治療の思い込み3 標準治療を選べば間違いない
がん治療の思い込み4 がんは取り切れれば安心
第2章 進化するがん治療 最新の知識
[早期がんが見つかったある男性の物語2]
がん治療の思い込み5 セカンドオピニオンは新たな主治医探しである
がん治療の思い込み6 全身化学療法はつらい治療である
がん治療の思い込み7 免疫チェックポイント阻害薬は高嶺の花
がん治療の思い込み8 放射線治療は終末期医療
がん治療の思い込み9 医師は真実を隠すことがある
第3章 楽な治療を選んでいい
[早期がんが見つかったある男性の物語3]
がん治療の思い込み10 楽な治療法などあるわけがない
がん治療の思い込み11 知名度が低い治療は怪しい
がん治療の思い込み12 放射線治療の副作用は甚大
がん治療の思い込み13 切りたくない人はみんなSBRTにすればいい
第4章 最適な治療の選び方
[早期がんが見つかったある男性の物語4]
がん治療の思い込み14 大学病院なら安心
がん治療の思い込み15 名医が治療すれば治る
がん治療の思い込み16 機械の性能が優れているといい治療が受けられる
がん治療の思い込み17 治療法は必ず自分で決めなくてはならない
がん治療の思い込み18 医師の治療提案に従わなければいけない
第5章 「高額を払えば治る」は幻想
[早期がんが見つかったある男性の物語5]
がん治療の思い込み19 がんになったのは自分のせい
がん治療の思い込み20 口コミが参考になる
がん治療の思い込み21 マスコミは市民の味方
がん治療の思い込み22 医師は冷たい人間
がん治療の思い込み23 高額を払えば特別な治療法で救われる
がん治療の思い込み24 がんとはひとりで闘わなければならない
1万人以上を診てきた放射線治療医が語る、がん治療最前線
放射線治療専門医として23年のキャリアを持ち、
1万人以上のがん患者を治療してきた。
著者が在籍する大船中央病院は
全国でも有数の高精度放射線治療施設であり、
とくにSBRT(体幹部定位放射線治療)では、
2000例以上という世界トップクラスの治療実績をあげている
(肝臓がんで世界1位、肺がんで国内2位)。
SBRTという治療法では、
治療中に痛みを感じず、副作用も少なく、外来通院もできる
――つまりがんになる前と変わらない日常生活を送りながら
治療をすることができるのである。
科学技術の進歩の恩恵を最も享受する放射線治療。
その第一線で活躍する著者が、
最新かつ正確ながんの治療法を語る。
「私は自分の専門分野である放射線治療を
押し付けようとしているわけではありません。
手術を否定したりするつもりも毛頭ありません。
ただ皆さんが思っているよりもずっと、
「切らなくてもいい」がん治療の選択肢は
広がっているのだとお伝えしたいのです。
頑張り屋さんの日本人は、
『治療は苦しくて当然』と考える人が多いでしょう。
ですが、がん治療においては『楽』をしていいのです。
『手軽』な方法を選んでいいのです」(はじめに より)
[もくじ]
第1章 「手術が一番」とは限らない
[早期がんが見つかったある男性の物語1]
がん治療の思い込み1 早期がんの治療は手術が一番である
がん治療の思い込み2 手術をしないと治せない
がん治療の思い込み3 標準治療を選べば間違いない
がん治療の思い込み4 がんは取り切れれば安心
第2章 進化するがん治療 最新の知識
[早期がんが見つかったある男性の物語2]
がん治療の思い込み5 セカンドオピニオンは新たな主治医探しである
がん治療の思い込み6 全身化学療法はつらい治療である
がん治療の思い込み7 免疫チェックポイント阻害薬は高嶺の花
がん治療の思い込み8 放射線治療は終末期医療
がん治療の思い込み9 医師は真実を隠すことがある
第3章 楽な治療を選んでいい
[早期がんが見つかったある男性の物語3]
がん治療の思い込み10 楽な治療法などあるわけがない
がん治療の思い込み11 知名度が低い治療は怪しい
がん治療の思い込み12 放射線治療の副作用は甚大
がん治療の思い込み13 切りたくない人はみんなSBRTにすればいい
第4章 最適な治療の選び方
[早期がんが見つかったある男性の物語4]
がん治療の思い込み14 大学病院なら安心
がん治療の思い込み15 名医が治療すれば治る
がん治療の思い込み16 機械の性能が優れているといい治療が受けられる
がん治療の思い込み17 治療法は必ず自分で決めなくてはならない
がん治療の思い込み18 医師の治療提案に従わなければいけない
第5章 「高額を払えば治る」は幻想
[早期がんが見つかったある男性の物語5]
がん治療の思い込み19 がんになったのは自分のせい
がん治療の思い込み20 口コミが参考になる
がん治療の思い込み21 マスコミは市民の味方
がん治療の思い込み22 医師は冷たい人間
がん治療の思い込み23 高額を払えば特別な治療法で救われる
がん治療の思い込み24 がんとはひとりで闘わなければならない
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2018/1/19
- 寸法12.9 x 1.9 x 18.8 cm
- ISBN-104584138427
- ISBN-13978-4584138427
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商品の説明
著者について
武田篤也
放射線治療専門医。1994年、慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、防衛医科大学校病院、都立広尾病院にて放射線治療診療を行う。2005年に大船中央病院に赴任し、放射線治療センターを開設。以降13年あまりの間に、全国有数の高精度放射線治療施設とする。SBRT(体幹部定位放射線治療)を2000例以上行う(肝臓がんは世界1位、肺がんは国内2位)。70編以上の医学英文論文に加えて専門書『The SBRT book』(篠原出版新社刊)を執筆。中東の某石油産出国の国王に呼ばれ、診療を行った経験もある。
放射線治療専門医。1994年、慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学病院、防衛医科大学校病院、都立広尾病院にて放射線治療診療を行う。2005年に大船中央病院に赴任し、放射線治療センターを開設。以降13年あまりの間に、全国有数の高精度放射線治療施設とする。SBRT(体幹部定位放射線治療)を2000例以上行う(肝臓がんは世界1位、肺がんは国内2位)。70編以上の医学英文論文に加えて専門書『The SBRT book』(篠原出版新社刊)を執筆。中東の某石油産出国の国王に呼ばれ、診療を行った経験もある。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2018/1/19)
- 発売日 : 2018/1/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
- ISBN-10 : 4584138427
- ISBN-13 : 978-4584138427
- 寸法 : 12.9 x 1.9 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 407,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 170位病院・医者
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
放射線治療の治療効果の宣伝ではなく、ガン治療や主治医との向き合い方を丁寧に教えてくれる本です。
2018年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
親戚が著者の先生の治療を受けたので、その先生が出された本と聞いて読んでみました。
一部難しい内容もありますが、決してご自分の専門分野を押し付けない真摯な姿勢で、素人の色々な誤解を分かりやすく否定してくれていると感じました。
がんと診断された人だけでなく、その家族にも読んでほしい良書です。
がんにならなければ手に取らないかもしれませんが、願わくばがんになる前に手に取ってほしいです。読んでおくと冷静に行動できると思います。
本屋さんに立ち並ぶ、怪しげながん治療本と見分けがつかないのが残念ですが、この本が一人でも多くの人に役に立つことを願います。
一部難しい内容もありますが、決してご自分の専門分野を押し付けない真摯な姿勢で、素人の色々な誤解を分かりやすく否定してくれていると感じました。
がんと診断された人だけでなく、その家族にも読んでほしい良書です。
がんにならなければ手に取らないかもしれませんが、願わくばがんになる前に手に取ってほしいです。読んでおくと冷静に行動できると思います。
本屋さんに立ち並ぶ、怪しげながん治療本と見分けがつかないのが残念ですが、この本が一人でも多くの人に役に立つことを願います。
2018年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
がんというと、手術が当たり前に皆が思っているけれど、そうではない、という選択肢もあるのですね。放射線治療が副作用の少ない治療ということもよくわかりました。客観的、科学的に書いてあると思います。
2018年5月8日に日本でレビュー済み
医学生です。たまたまお世話になった先生の著書という事で手にとりました。
間違った情報も多いがん治療について、患者さんが陥りやすいであろう思い込みについて説明していくという形式で、
専門知識の無い方にもわかりやすい内容だと感じました。
放射線治療の最前線でご活躍になられている先生ということで、やはり放射線治療の話が多めにはなっておりますが、
手術・化学療法等についてもしっかりとした説明があり、がん治療の全体像がつかめるのではないでしょうか。
様々な治療法があり、複雑になっていくがん治療ですが、それぞれの状態にあったベストな治療法を考える大きな手助けとなるはずです。
間違った情報も多いがん治療について、患者さんが陥りやすいであろう思い込みについて説明していくという形式で、
専門知識の無い方にもわかりやすい内容だと感じました。
放射線治療の最前線でご活躍になられている先生ということで、やはり放射線治療の話が多めにはなっておりますが、
手術・化学療法等についてもしっかりとした説明があり、がん治療の全体像がつかめるのではないでしょうか。
様々な治療法があり、複雑になっていくがん治療ですが、それぞれの状態にあったベストな治療法を考える大きな手助けとなるはずです。
2018年8月4日に日本でレビュー済み
医師2年目の研修医です。がん治療について,手術、抗がん剤、放射線療法、その他の治療法の違いをわかりやすく書いてあります。客観的な資料をもとに、どんな場合に放射線治療が適しているかよくわかりました。
ストーリーは、患者さんやご家族がよく持っているような「思い込み」に対して、一つ一つ誤解を解いていくというスタイルで進んでいきます。著者の先生が日常の診療で患者さんの気持ちに寄り添っている様子が浮かぶようです。
自分の家族や親戚のがんが発見されたときには、この本を一度読んでもらおうと思いました。
ストーリーは、患者さんやご家族がよく持っているような「思い込み」に対して、一つ一つ誤解を解いていくというスタイルで進んでいきます。著者の先生が日常の診療で患者さんの気持ちに寄り添っている様子が浮かぶようです。
自分の家族や親戚のがんが発見されたときには、この本を一度読んでもらおうと思いました。
2018年4月4日に日本でレビュー済み
放射線治療に携わっている診療放射線技師です(著者とは無関係)
職場で勧められてよみました
アメリカでは早期の高齢肺患者さんの3〜4割がこの治療をうけているそうです
日本ではまだしられていない、というかこのピンポイント照射ができる施設も限られています
日本の放射線治療のアピール努力がたりない!
ちなみに私の勤務する施設でも著者のあげているピンポイント照射はできません
職場で勧められてよみました
アメリカでは早期の高齢肺患者さんの3〜4割がこの治療をうけているそうです
日本ではまだしられていない、というかこのピンポイント照射ができる施設も限られています
日本の放射線治療のアピール努力がたりない!
ちなみに私の勤務する施設でも著者のあげているピンポイント照射はできません
2018年2月19日に日本でレビュー済み
放射線治療について一般の方にもわかりやすく説明されているとともに、手術が望ましい方にはきちんと手術を勧めるなど真摯な診療をなさっていることを感じました。
信憑性の低い医療本が普及していることに問題意識を感じていたため、このような信頼性のある医療書籍は珍しく感じました。
一方的な主張の押し付けでない、建設的な内容の本です。
信憑性の低い医療本が普及していることに問題意識を感じていたため、このような信頼性のある医療書籍は珍しく感じました。
一方的な主張の押し付けでない、建設的な内容の本です。