本書は大きく3つの枠組みからなります。
ひとつめは現在、利用者や家族が抱えている問題点を現場の実態から報告したルポ。
ふたつめは2015年の法改正を含めた、介護保険の「How to」について。
みっつめは介護人材不足から財政論を含めた介護政策・施策の方向性について。
きめ細やかな現地調査と豊富な介護経験に基づく考察は説得力があります。
現在の介護の抱える問題点と背景をわかりやすく説いています。
あとがきで著者が述べているように、「介護施策を充実させるには、官僚や政治家の
意識改革が必要なのは言うまでもないが、やはり、国民全体が介護施策への認識を
深め、日本社会にとって重要な問題であるという自覚を持つことが必要であろう」と
私も思います。
本書は、介護関係者はもとより介護にかかわったことのない人も充分に理解できる
内容になっており、より広範な多くの人に読まれることを望みます。
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在宅介護――「自分で選ぶ」視点から (岩波新書) 新書 – 2015/8/21
結城 康博
(著)
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介護保険制度スタート時に唱われた「施設介護から在宅介護へ」「行政主導から利用者本位へ」はどこまで実現したのか? 「施設志向」が増している現実は何を語るのか。制度の利用方法から現状の課題、人材不足の背景、財源問題まで。きめ細やかな現地調査に基づき現場を踏まえた政策提言をも行う。このテーマのすべてが分かる基本の一冊。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2015/8/21
- 寸法10.7 x 1.1 x 17.3 cm
- ISBN-104004315573
- ISBN-13978-4004315575
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4004315573
- ISBN-13 : 978-4004315575
- 寸法 : 10.7 x 1.1 x 17.3 cm
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上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月11日に日本でレビュー済み
在宅介護もしくは介護全般の問題について、現場の人達へのインタビューもふまえながら、論じた本です。
介護の問題は、大小硬軟多岐にわたり、この新書ですべてに言及するのは、やや消化不良気味ではありますが、例えば、介護士不足の問題があります(第7章)。
介護人材は、現在でも慢性的に不足しているようですが、高齢化の進行に伴い、厚生労働省では、2012年から2025年までの間に約100万人増やす必要がある、との予測がなされています。
しかし、介護職員の給与は月20万円程度。その一方で、厚生労働省は、介護報酬の切下げを進めており、解消の見込は、到底ありません。
著者は最後に、介護のインフラを、公共事業のインフラと同様に(または、公共事業に替えて)整備すべき、との旨を主張しています。これが、官僚や政治家の権限拡大に使われるのでなければ、検討の余地はありそうです。
介護の問題は、大小硬軟多岐にわたり、この新書ですべてに言及するのは、やや消化不良気味ではありますが、例えば、介護士不足の問題があります(第7章)。
介護人材は、現在でも慢性的に不足しているようですが、高齢化の進行に伴い、厚生労働省では、2012年から2025年までの間に約100万人増やす必要がある、との予測がなされています。
しかし、介護職員の給与は月20万円程度。その一方で、厚生労働省は、介護報酬の切下げを進めており、解消の見込は、到底ありません。
著者は最後に、介護のインフラを、公共事業のインフラと同様に(または、公共事業に替えて)整備すべき、との旨を主張しています。これが、官僚や政治家の権限拡大に使われるのでなければ、検討の余地はありそうです。
2015年11月18日に日本でレビュー済み
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著者の名前は知っていたが、その著書を読むのは初めてである。
介護の現場を知っている著者ならではの本と言える。介護制度や介護施設の説明もわかりやすい。また 今の現場の描写も臨場感があり、介護制度の
課題がよくわかる。
有益な本であった。
介護の現場を知っている著者ならではの本と言える。介護制度や介護施設の説明もわかりやすい。また 今の現場の描写も臨場感があり、介護制度の
課題がよくわかる。
有益な本であった。
2019年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
介護保険制度のスタート時(2000年)に「施設介護から在宅介護へ」と謳われた理念は、果たして実現したのか?介護関連の現場に10年間携わった経験を基に現在は大学で研究・学生指導に当たっている著者が、一般市民にもわかりやすくー専門用語には解説付きー介護保険制度の仕組みを説いています!
また、制度の問題点として①保険料の上昇を緩和するためには、現行は自費負担1割・残りを保険料と公費(税金)で折半という仕組みを改めて公費負担割合の引き上げを提起しています。そのためには、(所得の再分配として)高額な預貯金を保有している高齢者からも相応の負担を求めています。また、消費税の増税分は社会保障費の「充実」のみに回して、赤字国債の償還には別の財源を考えるべきとしています。
さらに、②「介護福祉士」と「准看護師」の資格統合を図ることにより看護師不測の解消と介護福祉士の賃金も上げられると提起しています。
最後に世論喚起のために介護は「負担」ではなく「社会投資」だとする発想の転換こそが介護保険財政に多くの公費を投入し、介護サービスを充実させることにつながると結んでいます。あとがきで妻に感謝の言葉を記しており、著者の人柄が偲ばれます。
また、制度の問題点として①保険料の上昇を緩和するためには、現行は自費負担1割・残りを保険料と公費(税金)で折半という仕組みを改めて公費負担割合の引き上げを提起しています。そのためには、(所得の再分配として)高額な預貯金を保有している高齢者からも相応の負担を求めています。また、消費税の増税分は社会保障費の「充実」のみに回して、赤字国債の償還には別の財源を考えるべきとしています。
さらに、②「介護福祉士」と「准看護師」の資格統合を図ることにより看護師不測の解消と介護福祉士の賃金も上げられると提起しています。
最後に世論喚起のために介護は「負担」ではなく「社会投資」だとする発想の転換こそが介護保険財政に多くの公費を投入し、介護サービスを充実させることにつながると結んでいます。あとがきで妻に感謝の言葉を記しており、著者の人柄が偲ばれます。
2015年10月10日に日本でレビュー済み
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大変参考になります。
同居の実父が要介護者です。照らし合わせてみました。
同居の実父が要介護者です。照らし合わせてみました。
2015年9月22日に日本でレビュー済み
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この1冊で介護保険制度が全て理解できます。
制度推進にあたっての課題も提言されており、これから日本が超高齢社会にどう対応すべきか
真剣に考える機会が与えられたと思いました。
制度推進にあたっての課題も提言されており、これから日本が超高齢社会にどう対応すべきか
真剣に考える機会が与えられたと思いました。
2015年10月25日に日本でレビュー済み
少子化、高齢化で、介護問題は、ますます深刻化しているようだ。
この本は、介護の現場に長年いた著者が、経験を踏まえて
介護保険の意味や役割、あるいは限界や問題点を
しっかりまとめたもの。
今現在介護とは無縁の人にも、
ぜひ読んでいてほしい一冊である。
とくに「在宅介護」は、介護する側にも大きな負担を強いる。
今や「老老介護」は、当たり前になった。
ではどうすべきか……。
実際には高度な政治レベル、行政レベルの問題かもしれないが、
こういう「現場の声」を把握しておくことは、
大いに意味があると思う。
この本は、介護の現場に長年いた著者が、経験を踏まえて
介護保険の意味や役割、あるいは限界や問題点を
しっかりまとめたもの。
今現在介護とは無縁の人にも、
ぜひ読んでいてほしい一冊である。
とくに「在宅介護」は、介護する側にも大きな負担を強いる。
今や「老老介護」は、当たり前になった。
ではどうすべきか……。
実際には高度な政治レベル、行政レベルの問題かもしれないが、
こういう「現場の声」を把握しておくことは、
大いに意味があると思う。
2015年9月8日に日本でレビュー済み
著者は介護の現場に10年間いた後で研究者になった方です。
在宅介護の現場と関連する施設などを実際に訪れ、あるいは関係者に実際に会った上で話を聞いたことを基に展開されるので、具体的では非常にわかりやすいです。この書を読む方も、介護のことは身近で見たり聞いたりすることが多いので想像しやすいという側面もあるはずです。
地域包括ケアシステム、サービス付高齢者住宅、複合型サービスなど専門用語がいくつも出てくることも、いい勉強になります。
読み進めていくうちに、自分の近い将来の介護問題がどのような形で自分の前に出現するかが容易に想像できました。経済的に裕福で身体も健康でありつづければ自分は困難に遭遇せずにすみますが、現実はそうはいかずに、この書で出てきたような状況は自分の周囲で起きる可能性は非常に高いと思いました。
当然のことながら、国や自治体が、社会の介護需要に応えようとすると予算(財源)のことが論議になります。著者はそのことを念頭において福祉は「費用」ではなくて「社会的投資」とみるべきであると指摘してしめくくっています。この主張に全く同感です。「成長戦略」より「介護戦略」がもっと政治の場で語られる日が来て欲しいと切に思いました。
在宅介護の現場と関連する施設などを実際に訪れ、あるいは関係者に実際に会った上で話を聞いたことを基に展開されるので、具体的では非常にわかりやすいです。この書を読む方も、介護のことは身近で見たり聞いたりすることが多いので想像しやすいという側面もあるはずです。
地域包括ケアシステム、サービス付高齢者住宅、複合型サービスなど専門用語がいくつも出てくることも、いい勉強になります。
読み進めていくうちに、自分の近い将来の介護問題がどのような形で自分の前に出現するかが容易に想像できました。経済的に裕福で身体も健康でありつづければ自分は困難に遭遇せずにすみますが、現実はそうはいかずに、この書で出てきたような状況は自分の周囲で起きる可能性は非常に高いと思いました。
当然のことながら、国や自治体が、社会の介護需要に応えようとすると予算(財源)のことが論議になります。著者はそのことを念頭において福祉は「費用」ではなくて「社会的投資」とみるべきであると指摘してしめくくっています。この主張に全く同感です。「成長戦略」より「介護戦略」がもっと政治の場で語られる日が来て欲しいと切に思いました。