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社会的ジレンマ 「環境破壊」から「いじめ」まで (PHP新書) 新書 – 2000/6/21
山岸 俊男
(著)
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人々が自分の利益だけを考えて行動すると社会的に望ましくない状態が生まれてしまう社会的ジレンマ。その解決策を探るユニークな論考。
「自分一人ぐらいは」という心理が集団全体にとっての不利益を引き起こす社会的ジレンマ問題。違法駐車、いじめ、環境破壊等々、現代社会で起こっている多くの問題はこの「社会的ジレンマ」と見ることができる。
著者は数々の調査・実験・シミュレーションから、人間は常に自分の利益を大きくすることだけを考えて「利己的」な行動をとるわけではなく、多くの場合、「みんながするなら自分も」という原理で行動することを明らかにした。そしてこの「みんなが」原理こそが人間が社会環境に適応するために進化させてきた「本当のかしこさ」ではないかと指摘する。
『信頼の構造』『安心社会から信頼社会へ』などの話題作を発表し、心と社会との関係について、認知科学・心理学・社会学・経済学など多方面からユニークな研究を展開する著者。本書も、これからの社会や教育のあり方を考える上で、お説教的な精神論の限界を乗り越える重要なヒントを与えてくれる。
「自分一人ぐらいは」という心理が集団全体にとっての不利益を引き起こす社会的ジレンマ問題。違法駐車、いじめ、環境破壊等々、現代社会で起こっている多くの問題はこの「社会的ジレンマ」と見ることができる。
著者は数々の調査・実験・シミュレーションから、人間は常に自分の利益を大きくすることだけを考えて「利己的」な行動をとるわけではなく、多くの場合、「みんながするなら自分も」という原理で行動することを明らかにした。そしてこの「みんなが」原理こそが人間が社会環境に適応するために進化させてきた「本当のかしこさ」ではないかと指摘する。
『信頼の構造』『安心社会から信頼社会へ』などの話題作を発表し、心と社会との関係について、認知科学・心理学・社会学・経済学など多方面からユニークな研究を展開する著者。本書も、これからの社会や教育のあり方を考える上で、お説教的な精神論の限界を乗り越える重要なヒントを与えてくれる。
- ISBN-104569611745
- ISBN-13978-4569611747
- 出版社PHP研究所
- 発売日2000/6/21
- 言語日本語
- 本の長さ227ページ
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商品の説明
出版社からのコメント
プロローグ~社会をコントロールするための科学をめざして~
第1章 イソップのねずみと環境破壊
環境破壊はなぜ起こるのか
どこにでもある社会的ジレンマ
第2章 社会的ジレンマの発生メカニズム
実験でわかったこと
インセンティブで読み解く
第3章 不信のジレンマと安心の保証
信頼する人しない人
二次的ジレンマの発生
第4章 ジレンマを生きる
「かしこさ」の落とし穴
脳が進化した理由
第5章 「かしこさ」の呪縛を超えて
まわりが気になるのはなぜ?
「みんなが」原理を生かす集団
第6章 社会的ジレンマの「解決」を求めて
社会的ジレンマ解決の出口は見つかるか
行動の連鎖反応
「本当のかしこさ」を身につけるために
エピローグ~インセンティブから眺める心と社会~
第1章 イソップのねずみと環境破壊
環境破壊はなぜ起こるのか
どこにでもある社会的ジレンマ
第2章 社会的ジレンマの発生メカニズム
実験でわかったこと
インセンティブで読み解く
第3章 不信のジレンマと安心の保証
信頼する人しない人
二次的ジレンマの発生
第4章 ジレンマを生きる
「かしこさ」の落とし穴
脳が進化した理由
第5章 「かしこさ」の呪縛を超えて
まわりが気になるのはなぜ?
「みんなが」原理を生かす集団
第6章 社会的ジレンマの「解決」を求めて
社会的ジレンマ解決の出口は見つかるか
行動の連鎖反応
「本当のかしこさ」を身につけるために
エピローグ~インセンティブから眺める心と社会~
内容(「MARC」データベースより)
社会的ジレンマの研究とは、私たちの社会を自分たちでコントロールするための科学を作り出すための研究。心理学や社会学の分野で行われてきた研究の成果を中心に紹介。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んだ後は、世の中の出来事の見え方が変わってきます。
2010年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人レベルでは「いいこと」であっても、社会的レベルでは「わるいこと」になってしまう。
社会的ジレンマとは、ひとことでいえばそういうことである。
たとえば、駅前に自転車を駐輪するのは個人にとっては「便利でいいこと」であるが、
社会レベルでは「駅前の交通を阻害するわるいこと」である。
こうした矛盾を解決するのが、本書の著者が研究している社会学である。
本書を読んでいて衝撃を受けたのは、
「お人よしの善人、惜しみなく与える聖人のような人」が社会レベルではかえって害悪になりうる(かも知れない)、ということである。
それはなぜか。
筆者によると、世の中の大多数の人は「相手がやってくれるなら、自分もやってあげる」といういわゆる「ギブアンドテイク」の人、もしくは「みんながそうなら自分もそうする」という人である。
そして、割合としては少数ながら「相手にかかわらずとにかく自分はやってあげちゃう」お人よしと、「自分はしてもらうだけで一切何もしてあげない」という困った人がいる。
この時、もし社会に「ギブアンドテイク」の人と「お人よし」の人がいるだけならば何の問題もない。世の中はうまくいくだろう。
そして、「ギブアンドテイク」の人と「困った人」の場合も、実はあまり問題がないのだ。
多数派の「ギブアンドテイク」の人は「お返し」がなければ何もしてあげなくなるので、最終的には「困った人」を囲い込み、孤立させ、最終的に排除することができるからだ。
ところが、「ギブアンドテイク」と「お人よし」と「困った人」が揃うとどうなるのか、
端的にいって「お人よし」の人が「困った人」から搾取され続けるので、「困った人」たちが社会に「居場所」を獲得してしまうのである。
「困った人」たちの基本原則は、いつでも「自分さえよければいい」だ。
そして社会的ジレンマというのは、原理的に彼らが引き起こす問題である。
その彼らを寄生させてしまう「お人よし」の存在は、社会的ジレンマの解決に足を引っ張ってしまうのである。
これは実に興味深いことだ。
極端な話、「聖人が社会に及ぼす(間接的)害悪」というものが有り得るかもしれないのである。
この世にズルイ奴がいる限り、与えるだけの「お人よし」はそうしたズルさを幇助してしまうのだ。
社会的ジレンマとは、ひとことでいえばそういうことである。
たとえば、駅前に自転車を駐輪するのは個人にとっては「便利でいいこと」であるが、
社会レベルでは「駅前の交通を阻害するわるいこと」である。
こうした矛盾を解決するのが、本書の著者が研究している社会学である。
本書を読んでいて衝撃を受けたのは、
「お人よしの善人、惜しみなく与える聖人のような人」が社会レベルではかえって害悪になりうる(かも知れない)、ということである。
それはなぜか。
筆者によると、世の中の大多数の人は「相手がやってくれるなら、自分もやってあげる」といういわゆる「ギブアンドテイク」の人、もしくは「みんながそうなら自分もそうする」という人である。
そして、割合としては少数ながら「相手にかかわらずとにかく自分はやってあげちゃう」お人よしと、「自分はしてもらうだけで一切何もしてあげない」という困った人がいる。
この時、もし社会に「ギブアンドテイク」の人と「お人よし」の人がいるだけならば何の問題もない。世の中はうまくいくだろう。
そして、「ギブアンドテイク」の人と「困った人」の場合も、実はあまり問題がないのだ。
多数派の「ギブアンドテイク」の人は「お返し」がなければ何もしてあげなくなるので、最終的には「困った人」を囲い込み、孤立させ、最終的に排除することができるからだ。
ところが、「ギブアンドテイク」と「お人よし」と「困った人」が揃うとどうなるのか、
端的にいって「お人よし」の人が「困った人」から搾取され続けるので、「困った人」たちが社会に「居場所」を獲得してしまうのである。
「困った人」たちの基本原則は、いつでも「自分さえよければいい」だ。
そして社会的ジレンマというのは、原理的に彼らが引き起こす問題である。
その彼らを寄生させてしまう「お人よし」の存在は、社会的ジレンマの解決に足を引っ張ってしまうのである。
これは実に興味深いことだ。
極端な話、「聖人が社会に及ぼす(間接的)害悪」というものが有り得るかもしれないのである。
この世にズルイ奴がいる限り、与えるだけの「お人よし」はそうしたズルさを幇助してしまうのだ。
2012年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会的ジレンマとは、人々が自分の利益や都合だけを考えて行動すると、社会的に望ましくない状態が生まれてしまう状況のこと。
つまり、自分たちの長期的な利益に反した行動をする短期的なインセンティブがあるというジレンマ。
たとえば、イソップ童話に出てくるネズミたちは、ネコの首に鈴をつければいいのは分かってる。
そして、ほかの誰かがそれをしてくれることを願ってる。
で、結局みんなネコに食べられちゃうというオチ。
著者の山岸さんは、共有地の悲劇や囚人のジレンマといった古典的な例から最新の研究結果までを駆使しながら、
このジレンマの中身と解決へのヒントを詳しく論じてくれています。
で、この、論じる、という部分がポイント。
サブタイトルに、「環境破壊」から「いじめ」まで、と書かれていますが、この部分が壮大なミスリードになってます。
この本はとてもいい本で、最近読んだ中では出色の読後感を誇っていますが、環境問題やいじめ問題を具体的に取り上げ、
解決策を提示してくれているわけではありません。
易しく書かれていますが、どちらかというとアカデミックな本なので、「社会的ジレンマを主題とした心理学の本を読む」
というスタンスで臨むのが吉です。
そうでないと肩すかしを食らうことになりますし、この本に対する正当な評価もできなくなってしまうと思うので、
ぜひぜひご注意ください。
『予想通りに不合理』とか『影響力の武器』とか、認知心理学系、行動経済学系の本が好きな人なら、
きっとすごく楽しく読めると思います。
合理的な思考ではなく、ヒューリスティック(直感的な意思決定方法)や感情こそが社会的ジレンマを解決するキーだとする主張は、
すごく意外だけども考えてみると確かにそうだなと個人的にはすごく納得できました。
つまり、自分たちの長期的な利益に反した行動をする短期的なインセンティブがあるというジレンマ。
たとえば、イソップ童話に出てくるネズミたちは、ネコの首に鈴をつければいいのは分かってる。
そして、ほかの誰かがそれをしてくれることを願ってる。
で、結局みんなネコに食べられちゃうというオチ。
著者の山岸さんは、共有地の悲劇や囚人のジレンマといった古典的な例から最新の研究結果までを駆使しながら、
このジレンマの中身と解決へのヒントを詳しく論じてくれています。
で、この、論じる、という部分がポイント。
サブタイトルに、「環境破壊」から「いじめ」まで、と書かれていますが、この部分が壮大なミスリードになってます。
この本はとてもいい本で、最近読んだ中では出色の読後感を誇っていますが、環境問題やいじめ問題を具体的に取り上げ、
解決策を提示してくれているわけではありません。
易しく書かれていますが、どちらかというとアカデミックな本なので、「社会的ジレンマを主題とした心理学の本を読む」
というスタンスで臨むのが吉です。
そうでないと肩すかしを食らうことになりますし、この本に対する正当な評価もできなくなってしまうと思うので、
ぜひぜひご注意ください。
『予想通りに不合理』とか『影響力の武器』とか、認知心理学系、行動経済学系の本が好きな人なら、
きっとすごく楽しく読めると思います。
合理的な思考ではなく、ヒューリスティック(直感的な意思決定方法)や感情こそが社会的ジレンマを解決するキーだとする主張は、
すごく意外だけども考えてみると確かにそうだなと個人的にはすごく納得できました。
2020年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今の世界は選挙でもなんでも多数派が選んだ人が当選するなど、多数派の意見が正しいとなっているが、もし
少数派の意見のほうが正しい場合はどうなるのか?
集団全体に本当に正しいことでいろいろ集団全体に協力行動をとらせるように仕向けるのは良いとしても、
もし多数派の意見が間違っていた場合は正しい少数派の意見に多数派を協力させることはできるのか?
例えば、多数派が勝つのではなく、少数派が勝つというのを表したものに、ドラマ「ライヤーゲーム」の
2回戦のゲームに「少数決ゲーム」というのがあった。
例えば、今現在の傾向として、みんなに禁煙させるというものがある。しかし、私は喫煙している。
自分の体がどうしても喫煙したい衝動にかられるのである。もちろん、できるだけ吸う本数を減らそうとは
試みているが、どうしても体が煙草の煙を欲する時があるのである。タバコをどうしても吸いたくなった時、
タバコを吸うと疲れがとれる時がある。今現在の科学や医学ではタバコを吸うことは害悪以外何もないと
されているが、私自身はタバコにも良い点があると信じて疑わない。
それから、今日本の政府はお金を現金で払うのではなく、キャッシュレスで現金をできるだけ使わず、お金を
払うこと進めようとしているが、それもどういう理由でそれを進めているのかがよく判らない。
まあいろいろと協力行動をとらせようとしていることが本当に正しいことなのかよく考えたほうが良いと思う。
少数派の意見のほうが正しい場合はどうなるのか?
集団全体に本当に正しいことでいろいろ集団全体に協力行動をとらせるように仕向けるのは良いとしても、
もし多数派の意見が間違っていた場合は正しい少数派の意見に多数派を協力させることはできるのか?
例えば、多数派が勝つのではなく、少数派が勝つというのを表したものに、ドラマ「ライヤーゲーム」の
2回戦のゲームに「少数決ゲーム」というのがあった。
例えば、今現在の傾向として、みんなに禁煙させるというものがある。しかし、私は喫煙している。
自分の体がどうしても喫煙したい衝動にかられるのである。もちろん、できるだけ吸う本数を減らそうとは
試みているが、どうしても体が煙草の煙を欲する時があるのである。タバコをどうしても吸いたくなった時、
タバコを吸うと疲れがとれる時がある。今現在の科学や医学ではタバコを吸うことは害悪以外何もないと
されているが、私自身はタバコにも良い点があると信じて疑わない。
それから、今日本の政府はお金を現金で払うのではなく、キャッシュレスで現金をできるだけ使わず、お金を
払うこと進めようとしているが、それもどういう理由でそれを進めているのかがよく判らない。
まあいろいろと協力行動をとらせようとしていることが本当に正しいことなのかよく考えたほうが良いと思う。
2013年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジレンマは絶えず起こる。納得いかないこと、矛盾していることが山ほどあり、読んでみたくなりました。
2005年10月16日に日本でレビュー済み
著者は社会心理学で名を馳せる山岸氏である。
本書は、安価な新書シリーズではあるが、非常に分かりやすい言葉と
例えを用いており、この分野に精通していない方でも理解できる。
「わかっちゃいるけどやめられない」という誰しもが知っているフレーズから
スタートして、社会全般に広がる個人と公共の矛盾点を鋭く導く。
そして「本当のかしこさ」とは何か、見事な命題を読者に与えてくれる。
途中説明に用いたゲーム理論は、説明で使う核心部分を優しく説明しており、
コミットメント問題の例えに使ったダイエットの話、
継続ゲームの例えに使った観光客向けレストランと常連客向けレストランの
違いなど、適切な目線で分かりやすい例を多用している。
難しい言葉の多い、社会学、社会心理学の読み物としては、
これ以上ないぐらいわかりやすい。
扱っている命題は人間であり、社会である。
オフィス、学校など人が2人以上いるところに有効な考え方であり、
適応範囲は広い。
途中で著者が語っているように、本書の発端となったのは、
新しい仮説により著者の考えが変ったことに依拠する。
新しい仮説をきちんと消化し、柔軟に思考する点は、研究者として尊敬できる。
本書は鋭い示唆に富み、我々一般市民に考えさせる命題を与えてくれる。
万人が電車の中でも読んでくれれば、世の中ましになるかもしれない。
高校生以上でないと理解できないかもしれないが、ぜひ読んで欲しい一書だ。
本書は、安価な新書シリーズではあるが、非常に分かりやすい言葉と
例えを用いており、この分野に精通していない方でも理解できる。
「わかっちゃいるけどやめられない」という誰しもが知っているフレーズから
スタートして、社会全般に広がる個人と公共の矛盾点を鋭く導く。
そして「本当のかしこさ」とは何か、見事な命題を読者に与えてくれる。
途中説明に用いたゲーム理論は、説明で使う核心部分を優しく説明しており、
コミットメント問題の例えに使ったダイエットの話、
継続ゲームの例えに使った観光客向けレストランと常連客向けレストランの
違いなど、適切な目線で分かりやすい例を多用している。
難しい言葉の多い、社会学、社会心理学の読み物としては、
これ以上ないぐらいわかりやすい。
扱っている命題は人間であり、社会である。
オフィス、学校など人が2人以上いるところに有効な考え方であり、
適応範囲は広い。
途中で著者が語っているように、本書の発端となったのは、
新しい仮説により著者の考えが変ったことに依拠する。
新しい仮説をきちんと消化し、柔軟に思考する点は、研究者として尊敬できる。
本書は鋭い示唆に富み、我々一般市民に考えさせる命題を与えてくれる。
万人が電車の中でも読んでくれれば、世の中ましになるかもしれない。
高校生以上でないと理解できないかもしれないが、ぜひ読んで欲しい一書だ。
2020年2月13日に日本でレビュー済み
豊富な例を挙げながら、利己的な行動が引き起こす集団への不利益(社会的ジレンマ)の構造を明らかにしています。人間の行動を「協力行動」と「利己的行動」に二元論的に二分し、囚人のジレンマなどのゲーム理論に落とし込んで、その構造を明らかにしていきます。人を用いた心理学実験がとても興味深いです。豊富なたとえ話が紹介され、とても分かりやすい一般書です。ただし、社会的利害集団の階層的分裂や文化的構造などを無視しているので、ここから導かれる諸結論の有効性は疑問です。
2007年3月4日に日本でレビュー済み
みんながやれば解決できて、みんなはより多くの利益を得られるのに、一人だけが協力してもバカを見るだけ。環境問題やいじめといった、こうした社会的ジレンマに対する考察。
囚人のジレンマから始まり、実際の実験を条件を変えながら繰り返し行うことで、ゲーム理論に基づく利己主義をも上回るあるものが、社会的ジレンマを解決していることに筆者は気づきます。
それが「みんなが」原理です。
さらに、筆者はその「みんなが」原理が生かせるような環境作りも考えて生きます。
この「みんなが」原理がどういうものか知りたい人は、ぜひこの本を読んでみてください。
囚人のジレンマから始まり、実際の実験を条件を変えながら繰り返し行うことで、ゲーム理論に基づく利己主義をも上回るあるものが、社会的ジレンマを解決していることに筆者は気づきます。
それが「みんなが」原理です。
さらに、筆者はその「みんなが」原理が生かせるような環境作りも考えて生きます。
この「みんなが」原理がどういうものか知りたい人は、ぜひこの本を読んでみてください。