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オペレーションZ 単行本 – 2017/10/20
真山 仁
(著)
破滅を回避する道はただ一つ、日本の国家予算を半減せよ! 明日にも起こりうる危機、国家破綻。日本国債が市場で吸収されなくなった時、ヘッジファンドが国債を売り浴びせた時、それは現実となる。総理の密命を帯びたチームOZは、歳出半減という不可能で不可欠なミッションに挑む。官僚の抵抗、世論の反発、メディアの攻撃、内部告発――。未曾有の超大型エンターテインメント。
- 本の長さ459ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/10/20
- 寸法14 x 3 x 19.7 cm
- ISBN-104103233230
- ISBN-13978-4103233237
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/10/20)
- 発売日 : 2017/10/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 459ページ
- ISBN-10 : 4103233230
- ISBN-13 : 978-4103233237
- 寸法 : 14 x 3 x 19.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 257,778位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台 裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。’07年、『ハゲタカ』『ハゲタカ2(「バイアウト」改題)』を原作としたNHK土曜ドラマが大きな話題を呼んだ。作 品の対象に徹底的に迫る取材力と緻密な文体を併せ持つ、新たな旗手として注目を集めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 プライド (ISBN-13: 978-4103233213 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
イメージ付きのレビュー

5 星
心地好いぬるま湯は、哀しい予感に溢れているのだ。Zの意味を知る時を思え。
未来の世代のために「いま」われわれがなすべきことは何か。何度も噂されては政府・財務省の敏腕によって事なきを得てきた国債危機。だが担い手が多様化したことで、従来の回避策は通用しなくなってきている。いまや1000兆円を超える国債のデフォルト、すなわち日本の破滅を防ぐため、総理大臣直轄のImpossible Mission Force、オペレーションZが創設された。本書は、デフォルトに陥った日本の惨状を描く大物小説家の作品「デフォルトピア」の片鱗を覗かせつつ、財務省の若きキャリアの歳出半減ミッションを中軸に、「あるべき国家観」を深く考えさせてくれる内容となっている。・第四章、チームOZと厚生労働省との第一回折衝は胸に重くのしかかる。「年金、医療、介護保険給付費をゼロ」(p136)にする。日本を破滅から救う財政健全化のために、国民皆医療制度を犠牲にする――。これを本気でやれと明言する総理大臣の決意は良いが、国民の命を預かる厚生省の反論は正当だ。「生活保護を除く社会保障関係費ゼロとなった場合、想定される事態」(p152)何をもって正しいと判断しうるのか。そも、崖っぷちに立たされると、正しさの定義すら怪しくなってくるのか。・ワーキングプア、増加する下流老人、疲弊する地方経済、これらをすべて「切り捨て」る決断。日本は民主国家ではない。大蔵貴族と揶揄される高級官僚の思いは正鵠を得ている。・アルゼンチンや韓国のような小国へのIMFの介入の例はあるものの、これでは世界第三位の経済大国、日本は救えないのか。・第六章は市町村「地方自治体の存在意義」を真正面から問う。著者の見解は明快だ。無駄な地方公務員の存在、行政のきれいごと、すべてを御破算にすべし。ところで、無神経かつ失礼千万な准教授、宮城のキャラクターは気に入ったぞ。・第八章、もはや「おそロシア」としか言いようがない。インテリジェンス・スキルの圧倒的な格差。こうやって日本の国益は損なわれてゆくんだな……。・日本国民の選択。最終章は勇気に彩られつつも、哀しい予感に溢れている。そして心地好いぬるま湯は、エピローグが吹き飛ばしてくれる。「社会の中で、困った人を可視化するために必要なのは、金でもITでもない。近所や学校、企業内でのコミュニケーションじゃないのか」(p355) 周防の言葉はまったく正しい。仮に国家窮乏の事態に陥ったとしても、近隣との助け合い精神があれば、何とか生きて行ける……と僕も思っていた。この日本を何とかしなければ、との著者の思いが紙面から強く伝わってくる。カネがなくなると何が起こるのか。「Z」の意味を知る時、行動しないのは罪だと理解し、書を閉じた。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさに今の日本はこういう危機に直面してる。視点が面白くこの作家の作品にはまってしまっている。
2019年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人が金融危機を迎える前に、是非読むべき1冊です。もしハイパーインフレになったら生活がどうなるんだろう、まさかのデフォルトはあり得るのか、そんなことを小説を通して肌感覚で理解できます
2017年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
未来の世代のために「いま」われわれがなすべきことは何か。
何度も噂されては政府・財務省の敏腕によって事なきを得てきた国債危機。だが担い手が多様化したことで、従来の回避策は通用しなくなってきている。いまや1000兆円を超える国債のデフォルト、すなわち日本の破滅を防ぐため、総理大臣直轄のImpossible Mission Force、オペレーションZが創設された。
本書は、デフォルトに陥った日本の惨状を描く大物小説家の作品「デフォルトピア」の片鱗を覗かせつつ、財務省の若きキャリアの歳出半減ミッションを中軸に、「あるべき国家観」を深く考えさせてくれる内容となっている。
・第四章、チームOZと厚生労働省との第一回折衝は胸に重くのしかかる。「年金、医療、介護保険給付費をゼロ」(p136)にする。日本を破滅から救う財政健全化のために、国民皆医療制度を犠牲にする――。これを本気でやれと明言する総理大臣の決意は良いが、国民の命を預かる厚生省の反論は正当だ。「生活保護を除く社会保障関係費ゼロとなった場合、想定される事態」(p152)何をもって正しいと判断しうるのか。そも、崖っぷちに立たされると、正しさの定義すら怪しくなってくるのか。
・ワーキングプア、増加する下流老人、疲弊する地方経済、これらをすべて「切り捨て」る決断。日本は民主国家ではない。大蔵貴族と揶揄される高級官僚の思いは正鵠を得ている。
・アルゼンチンや韓国のような小国へのIMFの介入の例はあるものの、これでは世界第三位の経済大国、日本は救えないのか。
・第六章は市町村「地方自治体の存在意義」を真正面から問う。著者の見解は明快だ。無駄な地方公務員の存在、行政のきれいごと、すべてを御破算にすべし。ところで、無神経かつ失礼千万な准教授、宮城のキャラクターは気に入ったぞ。
・第八章、もはや「おそロシア」としか言いようがない。インテリジェンス・スキルの圧倒的な格差。こうやって日本の国益は損なわれてゆくんだな……。
・日本国民の選択。最終章は勇気に彩られつつも、哀しい予感に溢れている。そして心地好いぬるま湯は、エピローグが吹き飛ばしてくれる。
「社会の中で、困った人を可視化するために必要なのは、金でもITでもない。近所や学校、企業内でのコミュニケーションじゃないのか」(p355) 周防の言葉はまったく正しい。仮に国家窮乏の事態に陥ったとしても、近隣との助け合い精神があれば、何とか生きて行ける……と僕も思っていた。
この日本を何とかしなければ、との著者の思いが紙面から強く伝わってくる。
カネがなくなると何が起こるのか。「Z」の意味を知る時、行動しないのは罪だと理解し、書を閉じた。
何度も噂されては政府・財務省の敏腕によって事なきを得てきた国債危機。だが担い手が多様化したことで、従来の回避策は通用しなくなってきている。いまや1000兆円を超える国債のデフォルト、すなわち日本の破滅を防ぐため、総理大臣直轄のImpossible Mission Force、オペレーションZが創設された。
本書は、デフォルトに陥った日本の惨状を描く大物小説家の作品「デフォルトピア」の片鱗を覗かせつつ、財務省の若きキャリアの歳出半減ミッションを中軸に、「あるべき国家観」を深く考えさせてくれる内容となっている。
・第四章、チームOZと厚生労働省との第一回折衝は胸に重くのしかかる。「年金、医療、介護保険給付費をゼロ」(p136)にする。日本を破滅から救う財政健全化のために、国民皆医療制度を犠牲にする――。これを本気でやれと明言する総理大臣の決意は良いが、国民の命を預かる厚生省の反論は正当だ。「生活保護を除く社会保障関係費ゼロとなった場合、想定される事態」(p152)何をもって正しいと判断しうるのか。そも、崖っぷちに立たされると、正しさの定義すら怪しくなってくるのか。
・ワーキングプア、増加する下流老人、疲弊する地方経済、これらをすべて「切り捨て」る決断。日本は民主国家ではない。大蔵貴族と揶揄される高級官僚の思いは正鵠を得ている。
・アルゼンチンや韓国のような小国へのIMFの介入の例はあるものの、これでは世界第三位の経済大国、日本は救えないのか。
・第六章は市町村「地方自治体の存在意義」を真正面から問う。著者の見解は明快だ。無駄な地方公務員の存在、行政のきれいごと、すべてを御破算にすべし。ところで、無神経かつ失礼千万な准教授、宮城のキャラクターは気に入ったぞ。
・第八章、もはや「おそロシア」としか言いようがない。インテリジェンス・スキルの圧倒的な格差。こうやって日本の国益は損なわれてゆくんだな……。
・日本国民の選択。最終章は勇気に彩られつつも、哀しい予感に溢れている。そして心地好いぬるま湯は、エピローグが吹き飛ばしてくれる。
「社会の中で、困った人を可視化するために必要なのは、金でもITでもない。近所や学校、企業内でのコミュニケーションじゃないのか」(p355) 周防の言葉はまったく正しい。仮に国家窮乏の事態に陥ったとしても、近隣との助け合い精神があれば、何とか生きて行ける……と僕も思っていた。
この日本を何とかしなければ、との著者の思いが紙面から強く伝わってくる。
カネがなくなると何が起こるのか。「Z」の意味を知る時、行動しないのは罪だと理解し、書を閉じた。

未来の世代のために「いま」われわれがなすべきことは何か。
何度も噂されては政府・財務省の敏腕によって事なきを得てきた国債危機。だが担い手が多様化したことで、従来の回避策は通用しなくなってきている。いまや1000兆円を超える国債のデフォルト、すなわち日本の破滅を防ぐため、総理大臣直轄のImpossible Mission Force、オペレーションZが創設された。
本書は、デフォルトに陥った日本の惨状を描く大物小説家の作品「デフォルトピア」の片鱗を覗かせつつ、財務省の若きキャリアの歳出半減ミッションを中軸に、「あるべき国家観」を深く考えさせてくれる内容となっている。
・第四章、チームOZと厚生労働省との第一回折衝は胸に重くのしかかる。「年金、医療、介護保険給付費をゼロ」(p136)にする。日本を破滅から救う財政健全化のために、国民皆医療制度を犠牲にする――。これを本気でやれと明言する総理大臣の決意は良いが、国民の命を預かる厚生省の反論は正当だ。「生活保護を除く社会保障関係費ゼロとなった場合、想定される事態」(p152)何をもって正しいと判断しうるのか。そも、崖っぷちに立たされると、正しさの定義すら怪しくなってくるのか。
・ワーキングプア、増加する下流老人、疲弊する地方経済、これらをすべて「切り捨て」る決断。日本は民主国家ではない。大蔵貴族と揶揄される高級官僚の思いは正鵠を得ている。
・アルゼンチンや韓国のような小国へのIMFの介入の例はあるものの、これでは世界第三位の経済大国、日本は救えないのか。
・第六章は市町村「地方自治体の存在意義」を真正面から問う。著者の見解は明快だ。無駄な地方公務員の存在、行政のきれいごと、すべてを御破算にすべし。ところで、無神経かつ失礼千万な准教授、宮城のキャラクターは気に入ったぞ。
・第八章、もはや「おそロシア」としか言いようがない。インテリジェンス・スキルの圧倒的な格差。こうやって日本の国益は損なわれてゆくんだな……。
・日本国民の選択。最終章は勇気に彩られつつも、哀しい予感に溢れている。そして心地好いぬるま湯は、エピローグが吹き飛ばしてくれる。
「社会の中で、困った人を可視化するために必要なのは、金でもITでもない。近所や学校、企業内でのコミュニケーションじゃないのか」(p355) 周防の言葉はまったく正しい。仮に国家窮乏の事態に陥ったとしても、近隣との助け合い精神があれば、何とか生きて行ける……と僕も思っていた。
この日本を何とかしなければ、との著者の思いが紙面から強く伝わってくる。
カネがなくなると何が起こるのか。「Z」の意味を知る時、行動しないのは罪だと理解し、書を閉じた。
何度も噂されては政府・財務省の敏腕によって事なきを得てきた国債危機。だが担い手が多様化したことで、従来の回避策は通用しなくなってきている。いまや1000兆円を超える国債のデフォルト、すなわち日本の破滅を防ぐため、総理大臣直轄のImpossible Mission Force、オペレーションZが創設された。
本書は、デフォルトに陥った日本の惨状を描く大物小説家の作品「デフォルトピア」の片鱗を覗かせつつ、財務省の若きキャリアの歳出半減ミッションを中軸に、「あるべき国家観」を深く考えさせてくれる内容となっている。
・第四章、チームOZと厚生労働省との第一回折衝は胸に重くのしかかる。「年金、医療、介護保険給付費をゼロ」(p136)にする。日本を破滅から救う財政健全化のために、国民皆医療制度を犠牲にする――。これを本気でやれと明言する総理大臣の決意は良いが、国民の命を預かる厚生省の反論は正当だ。「生活保護を除く社会保障関係費ゼロとなった場合、想定される事態」(p152)何をもって正しいと判断しうるのか。そも、崖っぷちに立たされると、正しさの定義すら怪しくなってくるのか。
・ワーキングプア、増加する下流老人、疲弊する地方経済、これらをすべて「切り捨て」る決断。日本は民主国家ではない。大蔵貴族と揶揄される高級官僚の思いは正鵠を得ている。
・アルゼンチンや韓国のような小国へのIMFの介入の例はあるものの、これでは世界第三位の経済大国、日本は救えないのか。
・第六章は市町村「地方自治体の存在意義」を真正面から問う。著者の見解は明快だ。無駄な地方公務員の存在、行政のきれいごと、すべてを御破算にすべし。ところで、無神経かつ失礼千万な准教授、宮城のキャラクターは気に入ったぞ。
・第八章、もはや「おそロシア」としか言いようがない。インテリジェンス・スキルの圧倒的な格差。こうやって日本の国益は損なわれてゆくんだな……。
・日本国民の選択。最終章は勇気に彩られつつも、哀しい予感に溢れている。そして心地好いぬるま湯は、エピローグが吹き飛ばしてくれる。
「社会の中で、困った人を可視化するために必要なのは、金でもITでもない。近所や学校、企業内でのコミュニケーションじゃないのか」(p355) 周防の言葉はまったく正しい。仮に国家窮乏の事態に陥ったとしても、近隣との助け合い精神があれば、何とか生きて行ける……と僕も思っていた。
この日本を何とかしなければ、との著者の思いが紙面から強く伝わってくる。
カネがなくなると何が起こるのか。「Z」の意味を知る時、行動しないのは罪だと理解し、書を閉じた。
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2018年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今。日本で実際に起きているいろいろな事件等とリンクしているようで面白かった
2020年9月8日に日本でレビュー済み
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Wowow見逃したので小説で!
面白かった。買って良かった。
更に言えば、充分楽しめましたし、役者の設定もカバー写真見ながら脳内補充して好きなように動かせたので、これはこれで良かったかな。
多分、ドラマでは「ここら辺のエピソード拾って収束させたのかな」とか想像しつつ「いや、やっぱり全編あってこそでしょう」等と思ってしまいました。
なので、原作かなーりお薦めできます。
面白かった。買って良かった。
更に言えば、充分楽しめましたし、役者の設定もカバー写真見ながら脳内補充して好きなように動かせたので、これはこれで良かったかな。
多分、ドラマでは「ここら辺のエピソード拾って収束させたのかな」とか想像しつつ「いや、やっぱり全編あってこそでしょう」等と思ってしまいました。
なので、原作かなーりお薦めできます。
2018年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国の借金が膨らむ一方で、税収入が上がらない、このままだと日本はデフォルトするところから始まる物語。
それを解決するために総理大臣と特別に作られたプロジェクトチームが奮闘するのですが、
政治の裏の姿や日本の現状などを見ることができ、一気に読むことができます。
最後の終わり方が少し気になりましたが、総評としてはお奨めです。
それを解決するために総理大臣と特別に作られたプロジェクトチームが奮闘するのですが、
政治の裏の姿や日本の現状などを見ることができ、一気に読むことができます。
最後の終わり方が少し気になりましたが、総評としてはお奨めです。
2020年11月13日に日本でレビュー済み
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日本の現状をいろんな見方はあるだろうけど、未来の一つとして読むとためになるし、興味深い話が多い。
登場人物の江島総理も周防も大変魅力的に描かれているだけに、なんとかならないかと気をもむが、
読者一人ひとりが自分のこととして考えないといけないと提起しているのかもしれない。
登場人物の江島総理も周防も大変魅力的に描かれているだけに、なんとかならないかと気をもむが、
読者一人ひとりが自分のこととして考えないといけないと提起しているのかもしれない。
2023年8月13日に日本でレビュー済み
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さすがぐいぐい読ませます。
しかし、この国家債務の解消策はあまりに具体性と現実性がないと思います。
それを承知の上で、思考実験として、ある意味挑発的に非現実的な話を書いておられるのだとは思います。
ただ、この話を真に受けてしまう人が出るようだと、それはもはや危険だと思います。
病人は自己責任なんだから死ね、と本気で叫ぶ国会議員候補者がいた、今はそんな時代なんですから、この話を真に受けて信じこんでしまう人というのはそれなりにいるのではないかと思います。
今回っている経済を突然止めることで、帳簿がキレイになったとしても、どれだけの被害がでるのか、どれだけ社会が不安定化するのか。
裾野の広い関連産業も含めて、大量の失業者と企業倒産が発生することになりますが、それに対する対策の検討はまったくないようです。大勢の死者が出ることになるのは不可避でしょう。社会の大混乱から無政府状態、革命、戦争になりかねない話です。
もちろん、小説ですから、お話ですから、つくり話ですから、目くじら立ててもしかたない、そうなんですけども、
この小説は、第2次大戦前にたくさん書かれた、いざ日米決戦! みたいな小説群に近いように思います。
面白いし、読ませるし、考えさせるんですけど、煽られてしまうという危険性が高いように思います。
煽られて、このような一発解決してくれそうな素晴らしく甘美で魅力的な、つまり超危険な選択をしてしまう人が増えないといいのですが。
しかし、この国家債務の解消策はあまりに具体性と現実性がないと思います。
それを承知の上で、思考実験として、ある意味挑発的に非現実的な話を書いておられるのだとは思います。
ただ、この話を真に受けてしまう人が出るようだと、それはもはや危険だと思います。
病人は自己責任なんだから死ね、と本気で叫ぶ国会議員候補者がいた、今はそんな時代なんですから、この話を真に受けて信じこんでしまう人というのはそれなりにいるのではないかと思います。
今回っている経済を突然止めることで、帳簿がキレイになったとしても、どれだけの被害がでるのか、どれだけ社会が不安定化するのか。
裾野の広い関連産業も含めて、大量の失業者と企業倒産が発生することになりますが、それに対する対策の検討はまったくないようです。大勢の死者が出ることになるのは不可避でしょう。社会の大混乱から無政府状態、革命、戦争になりかねない話です。
もちろん、小説ですから、お話ですから、つくり話ですから、目くじら立ててもしかたない、そうなんですけども、
この小説は、第2次大戦前にたくさん書かれた、いざ日米決戦! みたいな小説群に近いように思います。
面白いし、読ませるし、考えさせるんですけど、煽られてしまうという危険性が高いように思います。
煽られて、このような一発解決してくれそうな素晴らしく甘美で魅力的な、つまり超危険な選択をしてしまう人が増えないといいのですが。