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人物で語る物理入門 上 (岩波新書 新赤版 980) 新書 – 2005/11/18
米沢 富美子
(著)
物理学史上,重要な業績を残した人物の物語を読みながら,物理の基礎知識が身につく全く新しい入門書。 現代の私たちの便利な生活を可能にした偉大な発明・発見は,どのような人物によって,いかなる背景のもとに生まれたのか.物理学の歴史を,重要な業績を残した人物を中心に,後世への影響も含めわかりやすく語る.発見の物語を楽しみながら物理の基礎が身につく新しい入門書.上巻はアリストテレスからアインシュタインまで。 目次 第1章 人類と科学との出会い ―アリストテレス、アルキメデス、プトレマイオス― 第2章 近代科学の夜明け ―コペルニクス、ガリレイ、ケプラー― 第3章 月とりんごを統一する法則 ―アイザック・ニュートン― 第4章 光の本質を求めて ―クリスティアン・ホイヘンス― 第5章 電気と磁気の謎を追う ―ジェームズ・C・マクスウェル― 第6章 エネルギーとエントロピー ―ルートヴィヒ・ボルツマン―― 第7章 「時空」への旅――特殊相対性理論 ―アルバート・アインシュタイン1― 米沢富美子(よねざわ・ふみこ) 1938年大阪府生まれ.京都大学大学院理学研究科修了.理学博士.京都大学基礎物理学研究所助手,同研究所助教授,慶應義塾大学助教授,同大学教授を経て,現在は,慶應義塾大学名誉教授.専攻は理論物理学.アモルファス(非結晶物質)研究の第一人者.1996-97年日本物理学会会長.2005年,ロレアル-ユネスコ女性科学賞受賞.
- ISBN-104004309808
- ISBN-13978-4004309802
- 出版社岩波書店
- 発売日2005/11/18
- 言語日本語
- 本の長さ223ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2005/11/18)
- 発売日 : 2005/11/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 223ページ
- ISBN-10 : 4004309808
- ISBN-13 : 978-4004309802
- Amazon 売れ筋ランキング: - 407,325位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 413位高校物理教科書・参考書
- - 1,484位物理学 (本)
- - 1,913位岩波新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女性の視点から書かれているのをいろいろなところで感じた。偉大なアインシュタインも家庭人としては、ちょっと・・・。
2007年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古代ギリシャ時代のアリストテレスからはじまり、ニュートン、マクスウェルそしてアインシュタインなど、誰もが知っている偉大な科学者達の人間像を紹介した科学史の本です。タイトルに「物理入門」とあり、それら科学者達の偉業の内容もある程度しっかりと説明はされていますが、数式などはほとんどなく、どちらかと言えば、これらの偉人がどのような人物で、どのような時代に生き、そしてなぜ彼らの偉業が大切でどういう意味をもつのか、と言う事がとても読みやすい文章で書かれています。これから物理を学ぼうと思っている中学生や高校生には是非とも読んでほしい本です。それから今まで科学史を勉強した事のない理系の大学生にもお勧めします。この本を読めば、普段使っている公式がより意味深い物となるでしょう。星の数を4つにしたのは、この本の下巻がすばらしいので相対的に評価させてもらいました。もちろん、絶対評価なら星5つの名著です!
2019年2月2日に日本でレビュー済み
20年間講義を持っていただけあって、マクスウェルについて上手に紹介できている。
2016年4月19日に日本でレビュー済み
古代ギリシア哲学にはじまりアインシュタイン(余談ですが、アインシュタインて「a stone」で、直訳すると「石ころ」の意味なんですよね。これ意外でした。これまた、トレビアです。)の特殊相対性理論まで。物理の素人ですが、数学は極力抑えられており読みやすかったです。裏話の方が面白かったです。でもやはり数学から全く脱却するわけにはいかないので、その辺はすっとばして読みましたが個々人の逸話、特にボルツマンが今でいうイジメに屈して自死したのは残念でした。学者の世界にもあるのですね。また、後述するアインシュタインがノーベル賞をほしがったのは前妻の慰謝料への支払いに充てるためだったと聞かされ、いやー、がっかり。不謹慎ですが物理本体の話より、脱線というか個々人のエピソードの方が面白かったです。後編はむずかしそうですね。初心者向けには最良の良書と言えましょう。
2013年12月10日に日本でレビュー済み
本書は物理学の発展の歴史を、それに貢献した人物の伝記を中心に据えて説明している。科学史の導入目的の書籍は、著者の歴史観が過度に入り込み恣意的解釈と読者に受け取られるのを嫌ってか、著者の歴史観の表現を最小限に抑えることに努め、あっさりとした内容に終始していることが多いように感じる。一方、本書では、批判を怖れずに、先人達の努力と葛藤に尊敬の念を持って、大胆に著者の歴史観が展開されている。この点が、読者を強く引きつける本書の最大の魅力ではないであろうか。勿論、細かな部分の解釈に異論が出る可能性は十分にあるが。以下、各章の要約と感想を述べる。
第1章では、先史時代の科学からギリシア、ローマの時代までの科学・哲学の創成期を取り上げている。人類が夜空を見上げ、自然の神秘を感じたことが科学の目覚めとなったのではないかという点を指摘して物語は始まる。次に、後の19世紀に原子の存在について争われたボルツマンマッハ論争にまで影を落とす原子論がデモクリトスにより唱えられ、エピクロス、ルクレティウスの二人により受け継がれたが以後千年以上下火になったことを論じている。次に、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの三代により大成された目的論的なギリシア哲学の概略が述べられている。目的論的な形而上学と実証の精神に支えられた近代科学の対比することで、我々が依拠している近代科学の特徴が鮮明となっている。最後に、プトレマイオスの天動説について取り上げている。15世紀にコペルニクスが地動説を唱えるまで西洋の天文学はプトレマイオスの天動説が支配的であったことは注目に値する。プトレマイオスは惑星の動きを純粋な円軌道の組み合わによって説明しようとした点も、後のケプラーによる楕円軌道の導入と対比する上で重要であろう。
第2章では、コペルニクスによる地動説の提唱、ガリレオによる物体運動の数学的記述(慣性の法則の提唱を含む)や地動説の提唱、ティコ・ブラーエによる惑星の精密な観測、そしてケプラーによる惑星運動の三法則の発見が順に取り上げられている。次章で登場するニュートンの業績の基盤となる知識が彼らによって如何に準備されたがよく理解できる構成となっている。
第3章では、ニュートンの一連の目覚ましい業績が取り上げられている。第2章で登場したコペルニクスやガリレオ、ティコ・ブラーエ、ケプラーの仕事を基盤として現代に通ずる力学の原理(ニュートンの三法則)を整えたことは画期的であった。目の前でリンゴが堕ちたことが万有引力の着想につながったという逸話の真偽はさておき、月に働く力が物体にはたらくそれと同じものであるという着想はここまでの歴史の流れを考慮するといかに斬新だったかがわかる。天才科学者としての才能を人生の前半で発揮する一方で、プリンピキアを出版し名を挙げた後には、権力にしがみつき、科学的な論争において相手を徹底的に攻撃した事実は、これまで私が抱いていたニュートンの高貴なイメージを一変させるものであった。論争相手には、引力の逆二乗法則の先取権を争ったロバート・フッックや、微積分の先取権で争ったゴットフリート・ライプニッツらがいたという。
第4章では、ホイヘンスによって成された光学をはじめとした多岐にわたる領域の業績について述べられている。ホイヘンスの原理に基づいて、波の直進、反射、屈折、回折現象が説明され、それが後にフルネルによって波動論的立場から整理され、光の波動説が確立される。アインシュタイン以後の現代物理学(アインシュタインを最後の古典物理学者と指摘することもできるが)の形成過程で光の波動性と粒子性の問題が極めて重要な意味を持ってくる事実を後の章で学ぶと、本章の内容が現代への伏線として如何に重要か理解される。
第5章では、マクスウェルを中心に電磁気学の発展の経過を述べている。マクスウェルに至る前に、ギルバートによる磁石の引力と静電気の発見、クーロンによる電荷や磁極間に働く力の逆二乗則の発見、ボルタによる動電気学、電流の周りに磁場が生じることを示すアンペールの法則、そしてファラデーによる電磁誘導の発見という一連の流れが簡潔にまとめられている。ファラデーが古典電磁気学の完成のための最後のワンピースとも言える電磁誘導を発見した1831年にマクスウェルが誕生しているのは大変興味深い。ちなみに、ガリレオの没年(1642)の翌年(1643)にニュートンが、マクスウェルの没年(1879)にアインシュタインが誕生した偶然も同様に興味深い。
第6章では、主として統計力学の創始者であるボルツマンの苦難に満ちた人生について述べられている。ボルツマンの生きた19世紀のドイツ語圏は、オストワルトやマッハといった原子論に反対するエネルギー論者が優勢であった。エネルギー論者は、すべての自然現象はエネルギーの移動とその形態の変換によって記述されるべきであるという立場で、原子論を否定する。原子論者であるボルツマンは孤立無援の中で統計力学を大成し、そして原子の存在をめぐる一連の論争に疲れて自ら命を絶つに至った。原子論の是非の議論を超えて、科学の方法論や哲学に至る一連の論争は、20世紀に原子のオーダーでの現象を議論の対象とする現代物理学が発展するための準備として不可欠だったように思う。統計力学を大成したのみに留まらず、そういった分子論の哲学的問題を提起したボルツマンの貢献は絶大であったのではなかろうか。
第7章では、アインシュタインの一連の業績のうち、特殊相対性理論を取り上げている。光速度不変の原理を元にしてエネルギーと質量の等価性や絶対時間の否定といった斬新な一連の法則を発見する過程が描写されている。下巻では第7章に引き続き、アインシュタインの業績が取り上げられている。
本書は、一連の物理理論の形成過程が人物を中心に据えて総括しており、初学の方にも物理学を大学で修めた方にもそれぞれの発見が成されることが期待される。本書に対してあえて注文を挙げるとしたら、オイラー、ラプラス、ラグランジュら大陸の数学者達によって力学の数学的側面からの整備が進められ、一般化座標の使用と最小作用の原理を特徴とした解析力学が大成された過程についても触れられているとさらに良かったという点である。なぜなら、解析力学の形式は,その後の量子力学に引き継がれその進展に重要な役割を果たし、現代的な意味でその重要性は見逃せないからである。しかし、このことは全体の構成の中では些細なことであり、やはり本書は物理学の概略を見渡すことができる良書であると言える。
第1章では、先史時代の科学からギリシア、ローマの時代までの科学・哲学の創成期を取り上げている。人類が夜空を見上げ、自然の神秘を感じたことが科学の目覚めとなったのではないかという点を指摘して物語は始まる。次に、後の19世紀に原子の存在について争われたボルツマンマッハ論争にまで影を落とす原子論がデモクリトスにより唱えられ、エピクロス、ルクレティウスの二人により受け継がれたが以後千年以上下火になったことを論じている。次に、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの三代により大成された目的論的なギリシア哲学の概略が述べられている。目的論的な形而上学と実証の精神に支えられた近代科学の対比することで、我々が依拠している近代科学の特徴が鮮明となっている。最後に、プトレマイオスの天動説について取り上げている。15世紀にコペルニクスが地動説を唱えるまで西洋の天文学はプトレマイオスの天動説が支配的であったことは注目に値する。プトレマイオスは惑星の動きを純粋な円軌道の組み合わによって説明しようとした点も、後のケプラーによる楕円軌道の導入と対比する上で重要であろう。
第2章では、コペルニクスによる地動説の提唱、ガリレオによる物体運動の数学的記述(慣性の法則の提唱を含む)や地動説の提唱、ティコ・ブラーエによる惑星の精密な観測、そしてケプラーによる惑星運動の三法則の発見が順に取り上げられている。次章で登場するニュートンの業績の基盤となる知識が彼らによって如何に準備されたがよく理解できる構成となっている。
第3章では、ニュートンの一連の目覚ましい業績が取り上げられている。第2章で登場したコペルニクスやガリレオ、ティコ・ブラーエ、ケプラーの仕事を基盤として現代に通ずる力学の原理(ニュートンの三法則)を整えたことは画期的であった。目の前でリンゴが堕ちたことが万有引力の着想につながったという逸話の真偽はさておき、月に働く力が物体にはたらくそれと同じものであるという着想はここまでの歴史の流れを考慮するといかに斬新だったかがわかる。天才科学者としての才能を人生の前半で発揮する一方で、プリンピキアを出版し名を挙げた後には、権力にしがみつき、科学的な論争において相手を徹底的に攻撃した事実は、これまで私が抱いていたニュートンの高貴なイメージを一変させるものであった。論争相手には、引力の逆二乗法則の先取権を争ったロバート・フッックや、微積分の先取権で争ったゴットフリート・ライプニッツらがいたという。
第4章では、ホイヘンスによって成された光学をはじめとした多岐にわたる領域の業績について述べられている。ホイヘンスの原理に基づいて、波の直進、反射、屈折、回折現象が説明され、それが後にフルネルによって波動論的立場から整理され、光の波動説が確立される。アインシュタイン以後の現代物理学(アインシュタインを最後の古典物理学者と指摘することもできるが)の形成過程で光の波動性と粒子性の問題が極めて重要な意味を持ってくる事実を後の章で学ぶと、本章の内容が現代への伏線として如何に重要か理解される。
第5章では、マクスウェルを中心に電磁気学の発展の経過を述べている。マクスウェルに至る前に、ギルバートによる磁石の引力と静電気の発見、クーロンによる電荷や磁極間に働く力の逆二乗則の発見、ボルタによる動電気学、電流の周りに磁場が生じることを示すアンペールの法則、そしてファラデーによる電磁誘導の発見という一連の流れが簡潔にまとめられている。ファラデーが古典電磁気学の完成のための最後のワンピースとも言える電磁誘導を発見した1831年にマクスウェルが誕生しているのは大変興味深い。ちなみに、ガリレオの没年(1642)の翌年(1643)にニュートンが、マクスウェルの没年(1879)にアインシュタインが誕生した偶然も同様に興味深い。
第6章では、主として統計力学の創始者であるボルツマンの苦難に満ちた人生について述べられている。ボルツマンの生きた19世紀のドイツ語圏は、オストワルトやマッハといった原子論に反対するエネルギー論者が優勢であった。エネルギー論者は、すべての自然現象はエネルギーの移動とその形態の変換によって記述されるべきであるという立場で、原子論を否定する。原子論者であるボルツマンは孤立無援の中で統計力学を大成し、そして原子の存在をめぐる一連の論争に疲れて自ら命を絶つに至った。原子論の是非の議論を超えて、科学の方法論や哲学に至る一連の論争は、20世紀に原子のオーダーでの現象を議論の対象とする現代物理学が発展するための準備として不可欠だったように思う。統計力学を大成したのみに留まらず、そういった分子論の哲学的問題を提起したボルツマンの貢献は絶大であったのではなかろうか。
第7章では、アインシュタインの一連の業績のうち、特殊相対性理論を取り上げている。光速度不変の原理を元にしてエネルギーと質量の等価性や絶対時間の否定といった斬新な一連の法則を発見する過程が描写されている。下巻では第7章に引き続き、アインシュタインの業績が取り上げられている。
本書は、一連の物理理論の形成過程が人物を中心に据えて総括しており、初学の方にも物理学を大学で修めた方にもそれぞれの発見が成されることが期待される。本書に対してあえて注文を挙げるとしたら、オイラー、ラプラス、ラグランジュら大陸の数学者達によって力学の数学的側面からの整備が進められ、一般化座標の使用と最小作用の原理を特徴とした解析力学が大成された過程についても触れられているとさらに良かったという点である。なぜなら、解析力学の形式は,その後の量子力学に引き継がれその進展に重要な役割を果たし、現代的な意味でその重要性は見逃せないからである。しかし、このことは全体の構成の中では些細なことであり、やはり本書は物理学の概略を見渡すことができる良書であると言える。
2012年11月4日に日本でレビュー済み
分量としては科学者の人物像、エピソードが八割科学の解説が二割程度。でも科学の解説がすばらしい。簡潔な図表とわかりやすい文章で溢れている。アインシュタインの相対性理論がどうしてそれが重要な理論かが直感的に納得できる。人物像の部分も科学者の人間くささがよく描かれ、愛に溢れている。オッペンハイマーのイメージが間違いだったことに気づいたのも収穫だった。
2010年2月22日に日本でレビュー済み
誰もが名前なら聞いたことのある物理学者のヒストリー。そもそも、この人は何をしたから有名になったのかを詳細に解説してくれている。将来、サイエンティストとして活躍したい人にはガイダンス的に指針を与えてくれるであろう。
2014年9月5日に日本でレビュー済み
古代ギリシアのアルキメデスから現代のアインシュタインまで、科学者たちの物語
と物理の基礎知識をわかりやすく解説してくれます。
と物理の基礎知識をわかりやすく解説してくれます。