本書は著者である鳥屋氏が自ら開発した軽量3次元データ『XVL』の必要性を導入事例をあげてわかりやすく説明されています。
3次元CADを核にしたデジタル開発の有効性は認知されつつも、高コストをかけてまで作成した3次元CADデータはCAD分野で利用されいるにすぎない現状があります。
3次元データの活用範囲を企業内における設計部門と他部門の連携にとどまらず企業間へ拡大していこうという企業が増えている中さまざまな問題点も浮き彫りになっています。
その問題点の解決法として『XVL』を導入した企業(ソニー、ニコン、カシオ計算機、トヨタなど)の導入例をもとに解説されてるので大変説得力がありました。
『XVL』以外の製品(この分野での競合製品にはダッソー・システムズ社『3DVIA Composer』のアドビシステム社の『Acrobat3D』があるようです)を導入検討の方もいるかと思いますが、いわゆる『XVL』の普及啓蒙本になる本書でも本質的な問題点を知るには十分役立つかと思います。