本書の他に「さよならカルト村」「お金さま」も読みました。
淡々とした可愛らしい絵柄で読みやすいマンガでした。
カルトではない・・・と感じたのは、特定の人物を神のように讃えたり、ただただ念仏を唱え、身体に苦痛を与えるような修行のようなものがない(農作業や掃除の辛さとは違う)のと、外と隔絶しているようで、実は交流があり、出て行くことも入って行くことも出来ること、子供は一般の学校へ通えること、これらから見て、変わった生活を実験的にもしくは確信を持って行っている団体であって、宗教色が強いカルトではないように感じました。
よく働く子供達を育て、贅沢をさせず、自分達で作った美味しい野菜やお肉を食べ、牧歌的な暮らしをしているところはむしろうらやましいくらいです。
問題なのはやはり体罰とモラハラですね。血のつながりもない大勢の子供達を教育者でもない若い大人がまとめて行くには、身体的精神的な苦痛を与えるのが手っ取り早いということなのか、子供に殺意を抱かせるまで追い詰めてます。
我が子と離れて生活するのはどうなんだろう、私は嫌ですが、世の中には育児に悩んでノイローゼになり、あるいは放置して虐待に至る人も大勢いるので、親子は何が何でも一緒にいないといけないことはないと思う。
かといって親子がほとんど会えない環境も子供の心の発達には良くなさそう。もう少しやり様がある気はする。
お小遣いもなく娯楽も制限された子供達が、嘘をついて規則を破って食べ物やお金を盗んだりしていくのは、やっぱり締め付け過ぎなんでしょうね。
でも一般の社会でそれらが非難されると村の中でも緩和されたり、聞く耳を持っているところはカルトとは違う気はします。
社会に出て「これっぽっちの労働でこんなにもらえるのか」と驚いているかやさんは、良い財産も得ていると思います。お金がない生活をしていた反動もなく、やってみたいことがラーメンをたくさん食べること。かやさんだから?
興味深く読めた一冊でした。
追記:他の方のレビューを読んで、そういえばこの村のお金は?と気付きました。
次の本だったか、「この村にはすごい額の貯金がある」というくだりがあります。それが本当なら、かやさんがもし村に残っていたら、この団体の中枢に関わる人やお金の流れを知ることになったのかも。
村として得た財産は村人に平等に還元するのが筋でしょうが、そこはどうしていたんでしょうか。
かやさんのご両親(脱会?に揉めた様子はない)はご存じかもしれないですね。
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カルト村で生まれました。 単行本 – 2016/2/12
高田 かや
(著)
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「平成の話とは思えない!」「こんな村があるなんて!」と、WEB連載時から大反響!!
衝撃的な初投稿作品が単行本に!
「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、19歳のときに自分の意志で村を出た著者が、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を回想して描いた「実録コミックエッセイ」。
〈カルト村ってどんなとこ?〉
●大人と子供の生活空間が別々 ●朝5時半起床で労働 ●布団は2人で1組
●食事は昼と夜のみ ●卵ミルクを飲ませられる ●お小遣いはもらえない
●すべてのモノが共有で、服もお下がり ●男子は丸刈り、女子はショートカット
●ビンタ、正座、食事抜きなど体罰は当たり前 ●手紙は検閲される
●テレビは「日本昔ばなし」のみ ●漫画は禁止、ペットも飼えない
●自然はいっぱい。探険など外遊びは楽しい♪
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「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、19歳のときに自分の意志で村を出た著者が、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を回想して描いた「実録コミックエッセイ」。
〈カルト村ってどんなとこ?〉
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/2/12)
- 発売日 : 2016/2/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 143ページ
- ISBN-10 : 4163904042
- Amazon 売れ筋ランキング: - 155,420位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 114,265位コミック
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月31日に日本でレビュー済み
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ヤマギシ会で生まれた宗教2世の著者が、子ども時代の思い出を漫画にした本作。「カルト」というと、外の世界から遮断され、一般社会の常識とは相容れない思想でマインドコントロールされた人達の集まりというイメージかもしれない。実際のところ、漫画の中でも子ども時代の理不尽な経験(体罰、親との隔離、毎日の労働、学校活動の制限、私有財産の禁止など)というのが描かれていて、児童虐待とも言えるような場面がしばしば見られる。その反面、ほのぼのとした作画の雰囲気、作者自身の素直で純朴な性格もあるのか、読む前にイメージしていたのとは少し異なり、決して陰惨な子ども時代を描いた漫画という印象を抱かない。むしろ、誰もが共感できるような楽しかった子ども時代の思い出が描かれていて、癒される漫画だった。大人の決めたルールの理不尽さにも負けずに、すくすくと真っ直ぐに育ってこれたんだなぁと思う。そういうところが、なんというか、ある意味とてもリアルに感じた。もちろんそうじゃない人(幼少期の体験で決定的に人格やその後の人生が変えられてしまった人)もおそらく少なからずいるだろうし、宗教2世(ヤマギシ会が厳密な意味で宗教なのかはさておき)の抱えるこどもの人権の問題がなくなるわけじゃないのだろうけど。それでも救いがあると感じたのは、高等部を卒業するタイミングで、ムラから出る選択の自由が認められていることであり、作者もそれを選んだようだ。
個人的な話だけど、学生の頃に、ヤマギシ会の子ども(高校生)の家庭教師を半年くらいしていたことがある。集団生活をしている施設だったけど、1人部屋があったし、母親も入れて3人で話をしていたし、施設の中の人達になんら悪い印象を抱かなかった。大学に進学したその子も、ムラから出るという選択をしたのかなぁ。
個人的な話だけど、学生の頃に、ヤマギシ会の子ども(高校生)の家庭教師を半年くらいしていたことがある。集団生活をしている施設だったけど、1人部屋があったし、母親も入れて3人で話をしていたし、施設の中の人達になんら悪い印象を抱かなかった。大学に進学したその子も、ムラから出るという選択をしたのかなぁ。
2022年10月22日に日本でレビュー済み
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他の書籍とはまた、違ったように書かれていましたが、村の内側からの視点で書かれていて、文字だけの本とは
違ったイメージでとらえることができました。
違ったイメージでとらえることができました。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
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カルト村を普通の社会とそこまでかけ離れたものでない、むしろ普通の社会の人が煩悩の塊に見えるという気持ちがそこかしこから感じられて、背筋が冷えました。
村の決して良くないエピソードを描いておいて旦那さんにつっこませつつ、作者自身は「でも○○な理由があったから」とか「でも○○なこともあるから悪いだけじゃない」と結局カルト村をフォローしてしまっている。
一番大切な子供の時期を親の愛情も知らずに育ってしまったのだから、仕方ないのかもしれない。村を否定すると、自分の過去を全て否定することになってしまうのが辛くて村を庇ってしまっているんでしょう。
続編も出ているようですが、村を擁護する描写が強すぎて恐怖と怒りが湧いてしまったのでもう読めません。
少しでも村に取り込まれてしまった子供達がひもじい思いやつらい思いをせず、普通の生活に戻れますように…そして同じ思いをする子供を生み出すことがないようにと願うばかりです。
村の決して良くないエピソードを描いておいて旦那さんにつっこませつつ、作者自身は「でも○○な理由があったから」とか「でも○○なこともあるから悪いだけじゃない」と結局カルト村をフォローしてしまっている。
一番大切な子供の時期を親の愛情も知らずに育ってしまったのだから、仕方ないのかもしれない。村を否定すると、自分の過去を全て否定することになってしまうのが辛くて村を庇ってしまっているんでしょう。
続編も出ているようですが、村を擁護する描写が強すぎて恐怖と怒りが湧いてしまったのでもう読めません。
少しでも村に取り込まれてしまった子供達がひもじい思いやつらい思いをせず、普通の生活に戻れますように…そして同じ思いをする子供を生み出すことがないようにと願うばかりです。
2022年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カルト村の日常系漫画
感情的な部分があまり無いのでよりその世界を知ることができる良書だと思います。
作品内の至る所に静かな闇を感じますが
それ以上にこの作品のレビューが怖いと感じた
こんな異常な場所で過ごして楽しみも感じている作者はおかしい! まだ洗脳されている! というレビューがある事が一番恐ろしい
もっと面白おかしく不幸たっぷりの話を期待したのだろうか まさに他人の不幸は蜜の味か
資本主義に生きる私達だってその社会で生きるための洗脳が生まれた時からされていると思う
社会が変わって資本主義はイカれてる野蛮だと言われる時代もいずれ来るかもしれない その時私は異常者と言われるんだろう
どんな社会にも良し悪し 楽しい事嫌な事はある
生まれる国、社会、親、選ぶ事は出来ない
与えられた世界で懸命に生きる事しか出来ない
可能ならその中で楽しく幸せに暮らしたい それはいけない事なのだろうか
感情的な部分があまり無いのでよりその世界を知ることができる良書だと思います。
作品内の至る所に静かな闇を感じますが
それ以上にこの作品のレビューが怖いと感じた
こんな異常な場所で過ごして楽しみも感じている作者はおかしい! まだ洗脳されている! というレビューがある事が一番恐ろしい
もっと面白おかしく不幸たっぷりの話を期待したのだろうか まさに他人の不幸は蜜の味か
資本主義に生きる私達だってその社会で生きるための洗脳が生まれた時からされていると思う
社会が変わって資本主義はイカれてる野蛮だと言われる時代もいずれ来るかもしれない その時私は異常者と言われるんだろう
どんな社会にも良し悪し 楽しい事嫌な事はある
生まれる国、社会、親、選ぶ事は出来ない
与えられた世界で懸命に生きる事しか出来ない
可能ならその中で楽しく幸せに暮らしたい それはいけない事なのだろうか
2022年3月20日に日本でレビュー済み
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私の暮らすこの国に此処のような場所が
現在も進行中で残っているとは驚きました。
子供の頃に受けたトラウマはいつまでも残るでしょうが漫画にして皆んなに読んでもらって少しでも浄化されたら良いなと思います。
妹さんは出てきたのかそれだけが気がかりです。
現在も進行中で残っているとは驚きました。
子供の頃に受けたトラウマはいつまでも残るでしょうが漫画にして皆んなに読んでもらって少しでも浄化されたら良いなと思います。
妹さんは出てきたのかそれだけが気がかりです。
2022年3月30日に日本でレビュー済み
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大変な環境で育った作者のコミックエッセイです。
読みごたえがあります。
読みごたえがあります。