とても面白い漫画で、今年いよいよアニメ化されます。
2023年3月時点ではPV第1弾が公開されているだけですが、
もう、今からとても楽しみです。
あの場面が! あのシーンが! というセリフにワクワクが止まりません。
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AIの遺電子(1)(少年チャンピオン・コミックス) コミック – 2016/4/8
山田 胡瓜
(著)
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人類の夢…テクノロジーの結晶・ヒューマノイド。
人さながらに「病」を抱える彼らには、人とは違う「治療」の選択肢があったーーー。
悩めるAIたちに寄り添う新医者・須堂の物語、開幕!
近未来系ヒューマノイドSF医療物語!
人さながらに「病」を抱える彼らには、人とは違う「治療」の選択肢があったーーー。
悩めるAIたちに寄り添う新医者・須堂の物語、開幕!
近未来系ヒューマノイドSF医療物語!
- 本の長さ188ページ
- 言語日本語
- 出版社秋田書店
- 発売日2016/4/8
- 寸法18 x 12.8 x 2.2 cm
- ISBN-104253220967
- ISBN-13978-4253220965
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漫画家。2012年、「勉強ロック」でアフタヌーン四季大賞受賞。ニュースサイト「ITmedia」記者として活動した経験を基に、2013年から「ITmedia PC USER」にて「バイナリ畑でつかまえて」を連載。2015年11月から、「週刊少年チャンピオン」で近未来を舞台にヒューマノイドの病を治療する医師を主人公にした一話完結形式のSFコミック『AI(アイ)の遺電子』を連載。同作は文化庁メディア芸術祭優秀賞、AI ELSI賞に選出された。
その後、AIの遺電子の続編「AIの遺電子 RED QUEEN」を別冊少年チャンピオンで連載。現在は同雑誌でシリーズ前日譚「AIの遺電子 Blue Age」を連載中。
イメージ付きのレビュー

3 星
現実を侵食するSF的想像力。
第1話を読んで、グレッグ・イーガンだと思った。自我とは何かという彼の作品に繰り返し出てくる問題をサラッと描いていた。『バックアップ』という題名自体がストライクである。ギブソンの『ニューロマンサー』が初出の、生体とハードのコンピューターをジャックで接続するという衝撃的なイメージもまた、サラッと出ている。アーサー・クラークがこだわった月を越えた外宇宙への旅のイメージは、アポロ計画で止まっているが、スマホが日常化した時代には外部記憶と自我の関係と言っても違和感がないのだろう。ジャックで直接接続するか、画面を見て視覚的に反応するかというインターフェイスの違いにすぎない。国連が武装ロボットの制限について会議を開く時代である。アシモフのロボット三原則が現実の問題になってきた。AIに関しても、そのうちリアルな倫理的課題となるのだろう。追記:最初こそSFだったが、後は異質な存在であるはずの人間とヒューマノイドの間に…たとえば『ブレードランナー』のような…何の緊張も葛藤も感じられなかった。人間とヒューマノイドは、法的、社会的に平等なのかどうかさえ分からない。言ってみればホームドラマに堕している。というわけで星を4から3に減らしました。
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2019年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1部「AIの遺電子」は一話完結型のヒューマノイドを診るブラックジャックです。
AIが人間にとって理想の姿で発展した理想の社会に住んでいながら尚、人間(ヒト・ヒューマノイド)なら抱えるであろう悩みや不満がリアルに描かれています。
2部「AIの遺電子 RED QUEEN」では主人公の最大の目的を果たすために舞台を先進国日本からAI排斥国の発展途上国に移し、話は主人公を追い続けます。
1部では主に個人個人の悩みや葛藤を描いていましたが、その中で垣間見えたAI社会に至るまでの問題、穏やか社会の裏で暗躍する不正なAI犯罪、主人公の暗い過去、等々のチラつかせていた闇と2部で全面的に対峙します。
1部を読んでいた時に感じた、完成後の社会がテーマであり、完成前の動乱期は過ぎ去った過去として具体的な描写はされないんだろうな、という気持ちが2部で良い意味で裏切られました。
1部は2部の壮大な前振りとも取れますが、1部の平和な社会があってこそ映える2部だと思います。
1部単体でも上質なヒューマンドラマとして☆5です。
AIが人間にとって理想の姿で発展した理想の社会に住んでいながら尚、人間(ヒト・ヒューマノイド)なら抱えるであろう悩みや不満がリアルに描かれています。
2部「AIの遺電子 RED QUEEN」では主人公の最大の目的を果たすために舞台を先進国日本からAI排斥国の発展途上国に移し、話は主人公を追い続けます。
1部では主に個人個人の悩みや葛藤を描いていましたが、その中で垣間見えたAI社会に至るまでの問題、穏やか社会の裏で暗躍する不正なAI犯罪、主人公の暗い過去、等々のチラつかせていた闇と2部で全面的に対峙します。
1部を読んでいた時に感じた、完成後の社会がテーマであり、完成前の動乱期は過ぎ去った過去として具体的な描写はされないんだろうな、という気持ちが2部で良い意味で裏切られました。
1部は2部の壮大な前振りとも取れますが、1部の平和な社会があってこそ映える2部だと思います。
1部単体でも上質なヒューマンドラマとして☆5です。
2023年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
AIを搭載したヒューマノイドと人間が共存する世界において、発生する様々な課題を解決する医師が主人公。特に面白かったエピソードは以下。
・AIのコピーが禁止なこと。例えば犯罪に有用な人材がヒューマノイドだった場合、拉致してAIだけ抜き取り大量にコピーし、様々な犯罪に加担させるなどの問題が発生。
→面白い課題。人の頭脳にインプラント埋め込まれても同じ課題ありそう。ブロックチェーン技術とかでオリジナルの担保は出来る?(犯罪には偽物で充分だが、、)
・人とヒューマノイドの恋愛では、家族感のすり合わせが難しい
・完全記憶が可能な改造ヒューマノイドは、辛い記憶も忘れられない
→これもインプラントを埋めた人でもありそう
・VR+AIによる精神疾患の治療
→普通にもう出来そう。ただ人だと戻ってこれない。ヒューマノイドなら記憶を消して戻ってこられる。
・ヒューマノイドが自己の存在に悩む。人によって人に真似て作られた上で意識を持つため、自分が何のために生まれたのか理解できず苦しむ。人に似せられていることから脱却するために、人魚型となって海で暮らす。
→実際にAIが意識を持ったら、同じように、人以上に自分が生まれた意味に悩みそう。
・AIのコピーが禁止なこと。例えば犯罪に有用な人材がヒューマノイドだった場合、拉致してAIだけ抜き取り大量にコピーし、様々な犯罪に加担させるなどの問題が発生。
→面白い課題。人の頭脳にインプラント埋め込まれても同じ課題ありそう。ブロックチェーン技術とかでオリジナルの担保は出来る?(犯罪には偽物で充分だが、、)
・人とヒューマノイドの恋愛では、家族感のすり合わせが難しい
・完全記憶が可能な改造ヒューマノイドは、辛い記憶も忘れられない
→これもインプラントを埋めた人でもありそう
・VR+AIによる精神疾患の治療
→普通にもう出来そう。ただ人だと戻ってこれない。ヒューマノイドなら記憶を消して戻ってこられる。
・ヒューマノイドが自己の存在に悩む。人によって人に真似て作られた上で意識を持つため、自分が何のために生まれたのか理解できず苦しむ。人に似せられていることから脱却するために、人魚型となって海で暮らす。
→実際にAIが意識を持ったら、同じように、人以上に自分が生まれた意味に悩みそう。
2016年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに震えました。
内容はヒューマロイドの倫理についてなのですが、
そのタッチとストーリーはとても感情豊かで小気味よい。
まるでグレーゾーンの線引きをしているよう。
人とヒューマロイドそしてロボット、、、
AIが今後急速に私たちの生活に介在していく現在進行形の中で
人はヒューマロイドとどう線引きをできるのか?
感情・心・魂とは何なのか?
ロボットが感情を持ったとき、
絶対強者である彼らは人間に対してどう接するのか?
技術の進歩によるテクニカル・エンハンスメントと
人はどう向き合っていくのか。
人と人との間ではなく、人とロボットの間を描く
とてもこれからを考えさせる作品です。
鉄腕アトムやブラックジャックの雰囲気が好きなら
ぜひ一読すべきです。
読んで損はさせません。
それくらい充実しています。
内容はヒューマロイドの倫理についてなのですが、
そのタッチとストーリーはとても感情豊かで小気味よい。
まるでグレーゾーンの線引きをしているよう。
人とヒューマロイドそしてロボット、、、
AIが今後急速に私たちの生活に介在していく現在進行形の中で
人はヒューマロイドとどう線引きをできるのか?
感情・心・魂とは何なのか?
ロボットが感情を持ったとき、
絶対強者である彼らは人間に対してどう接するのか?
技術の進歩によるテクニカル・エンハンスメントと
人はどう向き合っていくのか。
人と人との間ではなく、人とロボットの間を描く
とてもこれからを考えさせる作品です。
鉄腕アトムやブラックジャックの雰囲気が好きなら
ぜひ一読すべきです。
読んで損はさせません。
それくらい充実しています。
2018年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長期連載マンガの場合1巻目のレビューをするのがおそらくもっともニューカマーにとって影響力があるだろうと思われるので、
8巻目まで読んでようやく魅力がわかった本作品のレビューをここに書きます。
表題の通り、以下、私の理解した本作の骨格について語りますが、そういう系統のネタバレすら嫌な人は、ここで読むのをやめてください。
本作はしばしば SF の括りで語られますが、
本作品に登場する短編の主人公たちは「ヒューマノイド」で、本作の表題の AI ではありません。
本作のヒューマノイドの特徴づけは、私の知識の範囲では、相当作者独自のアイデアで、
2017-18 年現在あたりに隆盛の AI (AI は時代とともに特徴づけがどんどん変化してきている)とはだいぶ異なります。
一言で言えば通常の生命体のヒトのカリカチュア的役割を担うものです。
ちなみに、近年、このように人や社会のカリカチュアを様々に模索する実験的作品が増えている気がします。
例えば、ドラマ「恋とはどんなものかしら」、コミック・ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は、恋・愛や結婚制度のそもそも論を、これに関する肌感覚が欠如しているプレーヤーを主要キャラとして利用することによって模索していく。
本作におけるヒューマノイドは、まさにこのような形で生命体としてのヒトと同様の人間性を模索していくことになる。
さらに興味深いのは、タイトル詐欺ではなくて、
作品中にヒューマノイドと対極的な人工知能として AI が登場します。
そして、この AI については、はっきり上述の執筆現在の AI の延長線上、シンギュラリティの向こう側のなにものかです。作品そのものもそうですし、 Twitter などからもわかりますが、執筆現在の AI について、作者は相当勉強しています。
この勉強の質と量が本作に SF 的厚みを与えます。
まとめると、本作には、キャラ(?)のタイプとして、AI 、ヒューマノイドとヒトの3タイプが登場します。
おそらく、シンギュラリティ以降の人間性を模索するのが本作の唯一の目的であり、
前作の「バイナリ畑でつかまえて」から直接引き継がれているテーマです。
そして、一区切りついた8巻段階でも、未だ「模索」です。
それは、2000年を超える歴史を持つ哲学にも人生の究極の答えなど見つからないことと酷似した状況であると言えましょう。
とりわけ AI について勉強したり、考えたりしたことがあまりない方は、本作を通じて人間性について、より深く考えることができるようになるのではないでしょうか。
8巻目まで読んでようやく魅力がわかった本作品のレビューをここに書きます。
表題の通り、以下、私の理解した本作の骨格について語りますが、そういう系統のネタバレすら嫌な人は、ここで読むのをやめてください。
本作はしばしば SF の括りで語られますが、
本作品に登場する短編の主人公たちは「ヒューマノイド」で、本作の表題の AI ではありません。
本作のヒューマノイドの特徴づけは、私の知識の範囲では、相当作者独自のアイデアで、
2017-18 年現在あたりに隆盛の AI (AI は時代とともに特徴づけがどんどん変化してきている)とはだいぶ異なります。
一言で言えば通常の生命体のヒトのカリカチュア的役割を担うものです。
ちなみに、近年、このように人や社会のカリカチュアを様々に模索する実験的作品が増えている気がします。
例えば、ドラマ「恋とはどんなものかしら」、コミック・ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は、恋・愛や結婚制度のそもそも論を、これに関する肌感覚が欠如しているプレーヤーを主要キャラとして利用することによって模索していく。
本作におけるヒューマノイドは、まさにこのような形で生命体としてのヒトと同様の人間性を模索していくことになる。
さらに興味深いのは、タイトル詐欺ではなくて、
作品中にヒューマノイドと対極的な人工知能として AI が登場します。
そして、この AI については、はっきり上述の執筆現在の AI の延長線上、シンギュラリティの向こう側のなにものかです。作品そのものもそうですし、 Twitter などからもわかりますが、執筆現在の AI について、作者は相当勉強しています。
この勉強の質と量が本作に SF 的厚みを与えます。
まとめると、本作には、キャラ(?)のタイプとして、AI 、ヒューマノイドとヒトの3タイプが登場します。
おそらく、シンギュラリティ以降の人間性を模索するのが本作の唯一の目的であり、
前作の「バイナリ畑でつかまえて」から直接引き継がれているテーマです。
そして、一区切りついた8巻段階でも、未だ「模索」です。
それは、2000年を超える歴史を持つ哲学にも人生の究極の答えなど見つからないことと酷似した状況であると言えましょう。
とりわけ AI について勉強したり、考えたりしたことがあまりない方は、本作を通じて人間性について、より深く考えることができるようになるのではないでしょうか。
2021年8月16日に日本でレビュー済み
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人間限りなく近い感情を持ったアンドロイドがいる世界。題材は好き、だけどストーリーの流れで話が進んでいくと尚良し。
内容は面白いです。
内容は面白いです。
2016年6月21日に日本でレビュー済み
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鉄腕アトムにおける“ロボット人権宣言”の設定をブラックジャックの世界観にリアルに落とし込みチャンピオンで連載するという、なんとも手塚手塚しい作品ですw
実はまだ1巻途中なのですが、矢も盾もたまらずレビューを書いてしまいます。それくらいイイ。
特に第1話と第3話。これはSFとして最高級のテーマをシンプルにズバリと、且つ非常にビターな演出で描いていて、感動のあまり卒倒しそうになりました。
乱暴な物言いかもしれませんが、優れた創作物というのは、例外なく「生と死」そして「心とは何か」という深淵なテーマを内包しているものです。
この作品は、それらのテーマを最も効果的な形で見せてくれます。
ちょっとネタバレ気味ですが、、、
フォーマット直前に「待って!」と叫んだヒューマノイド。
蘇った母を前に涙を流した子供。
玩具の見せる感情のようなものに期せずして心を動かされた母親。。。
衝撃的に上手いですね。
人機共生(?)の世界をユートピアともディストピアともつかぬ絶妙な形で提示して、奥深い読後感を与えるのに成功しています。
素晴らしかった。
地下沢中也の「預言者ピッピ」の3巻が待ちきれない貴方にもオススメw
実はまだ1巻途中なのですが、矢も盾もたまらずレビューを書いてしまいます。それくらいイイ。
特に第1話と第3話。これはSFとして最高級のテーマをシンプルにズバリと、且つ非常にビターな演出で描いていて、感動のあまり卒倒しそうになりました。
乱暴な物言いかもしれませんが、優れた創作物というのは、例外なく「生と死」そして「心とは何か」という深淵なテーマを内包しているものです。
この作品は、それらのテーマを最も効果的な形で見せてくれます。
ちょっとネタバレ気味ですが、、、
フォーマット直前に「待って!」と叫んだヒューマノイド。
蘇った母を前に涙を流した子供。
玩具の見せる感情のようなものに期せずして心を動かされた母親。。。
衝撃的に上手いですね。
人機共生(?)の世界をユートピアともディストピアともつかぬ絶妙な形で提示して、奥深い読後感を与えるのに成功しています。
素晴らしかった。
地下沢中也の「預言者ピッピ」の3巻が待ちきれない貴方にもオススメw
2020年1月8日に日本でレビュー済み
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※複数巻読んでの感想です
物語は一話完結型です。
近未来(?)を舞台にした、人間とアンドロイドが共存する舞台での医者が主人公の物語です。
(イメージは近未来型ブラックジャックって感じでしょうか?)
一話完結なので前後を気にせず気軽に読める、といえば読めますが、それぞれの物語でいろんなこと(AIとの共存、人間としてのあり方など)を考えさせる結構深い内容になってます。
個人的にはあり、ですが淡々と進む感じなので世界観がはまらない人にははまらないかも?です。
マトリックス的な世界観が好きな人は試しに読む価値ありです!
物語は一話完結型です。
近未来(?)を舞台にした、人間とアンドロイドが共存する舞台での医者が主人公の物語です。
(イメージは近未来型ブラックジャックって感じでしょうか?)
一話完結なので前後を気にせず気軽に読める、といえば読めますが、それぞれの物語でいろんなこと(AIとの共存、人間としてのあり方など)を考えさせる結構深い内容になってます。
個人的にはあり、ですが淡々と進む感じなので世界観がはまらない人にははまらないかも?です。
マトリックス的な世界観が好きな人は試しに読む価値ありです!