オモコロなどで教鞭をとっている、インターネット文化人類学者「セブ山」氏による力作だ。
私はいままで多くの人文・理工書を読んできた。
しかし、これほど人間の多様性と複雑性を考えさせられた本はない。
ドーキンスの「利己的な遺伝子」以来の衝撃だ。
なぜひとはネットに悪口を書くのか。
なぜひとは著作をパクるのだろうか。
なぜひとはフェイスブックでいいね!を押しまくるのか。
そういった人間の奇妙な行動にたいして、明確な答えを出すのは難しい。
おそらく答えはひとつではないし、ひょっとすれば答えなどないのかもしれない。
だが、本書ではセブ山氏による独自の答えが用意されている。
多くのひとが答えられなかった心の深遠に、氏の鋭い洞察が切り込まれている。
その答えが正しいのか、私にはまだわからない。
今の段階では、あまりにも情報がすくなすぎるからだ。
だが、セブ山氏は今後も実地調査を通じて研究をつづけ、いずれはインターネット民族の生態系を解明していくだろう。
私はそれを遠くから見守りたいと思う。
最後に、本書を読んだ方にひとつだけ警告しておきたい。
セブ山氏にあこがれて、実地調査を面白半分で行うのはやめたほうがいい。
素人が行うには危険すぎる。
インターネットの闇をのぞくとき、その闇もまたこちらをのぞいているのだから。
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インターネット文化人類学 単行本(ソフトカバー) – 2017/2/8
セブ山
(著)
ダブルポイント 詳細
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購入オプションとあわせ買い
○母親はどれくらい息子のTwitterを監視しているのか?
○普通の女子大生が、なぜネットで裸を晒すのか?
○どんな投稿にも必ず"いいね! "してくるヤツはいったい何を考えているのか?
○炎上したらどうなるのか?
気鋭のインターネット文化人類学者・セブ山が、インターネットで見かける気になる人たちに、直接話を聞いてきました。 欲望とゲスな心に忠実なフィールドワークによって、ネット社会の実相をあぶりだします。 「これからはインターネットの時代だ! 」と息巻くおじさんたちの夢を粉砕する一冊です。
「もっとお金がほしい」
「いっぱいセックスしたい」
「世界中の人に認められたい」
欲望まみれのインターネットの世界へようこそ!
★あの人気記事も、加筆&編集後記つきで読み応えUP!
★書き下ろし記事も多数収録しています。
○普通の女子大生が、なぜネットで裸を晒すのか?
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- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社太田出版
- 発売日2017/2/8
- ISBN-104778315588
- ISBN-13978-4778315580
商品の説明
著者について
「オモコロ」「トゥギャッチ」などで多数の人気記事を執筆してきた、インターネット文化人類学者。欲望のおもむくままに取材活動を続け、WEBの裏と活用法を知り尽くしている。その記事はネットリテラシーを楽しく学べる読み物としても評価が高い。
登録情報
- 出版社 : 太田出版 (2017/2/8)
- 発売日 : 2017/2/8
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4778315588
- ISBN-13 : 978-4778315580
- Amazon 売れ筋ランキング: - 139,489位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 709位文化人類学・民俗学 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017/9/27に購入して楽しく読んだ。
ヒモックマのラインスタンプがプチ流行した時には驚きつつも嬉しかった。オモコロ永田氏とのラジオも楽しく聞いていた。
2019/7/29、セブ山氏のツイッターが停止している今、それらの思い出を振り返ると寂しい。はやく復活してほしい。
ヒモックマのラインスタンプがプチ流行した時には驚きつつも嬉しかった。オモコロ永田氏とのラジオも楽しく聞いていた。
2019/7/29、セブ山氏のツイッターが停止している今、それらの思い出を振り返ると寂しい。はやく復活してほしい。
2017年11月10日に日本でレビュー済み
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複数の似たタイプの人物にインタビューをして共通項をみつけたり分類したりするような分析的な面を期待して買うとがっかりします。
基本的にはテーマごとに一人にインタビューをしてその後著者の所感が2ページという流れです。
オモコロは好きなのでそれなりには面白かったです。
基本的にはテーマごとに一人にインタビューをしてその後著者の所感が2ページという流れです。
オモコロは好きなのでそれなりには面白かったです。
2022年3月11日に日本でレビュー済み
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思ったよりもずっとずっと軽い内容でしたので、がっかりしました。
テーマ選択、観察とインタビュー対象の選択、インタビューの進め方、考察の仕方など、いずれの点においても恣意的としかいいようがなく、体系的に行なおうとする気配はない。
多少は人類学関連の分野の話を知っている者としては、
テーマはどうであれ、人類学と名乗る以上は、多少はちゃんとした方法で観察・記述・分析してほしいと思いました。
例え著者が実際に人類学の専門家でないとしても、きちんとした学問分野の名をタイトルに入れるのなら、その学問のなかで積み重ねられてきたものへの敬意くらいは示しても良いのではないかと思いました。
一般的に暇つぶしに読む本としては、内容が好きな人も多いかもしれません。その方々は間違っていると思いません。ただ、自分にとっては内容が頭に入ってこないほどの抵抗感がありました。
期待が高かった分、残念でなりません。
テーマ選択、観察とインタビュー対象の選択、インタビューの進め方、考察の仕方など、いずれの点においても恣意的としかいいようがなく、体系的に行なおうとする気配はない。
多少は人類学関連の分野の話を知っている者としては、
テーマはどうであれ、人類学と名乗る以上は、多少はちゃんとした方法で観察・記述・分析してほしいと思いました。
例え著者が実際に人類学の専門家でないとしても、きちんとした学問分野の名をタイトルに入れるのなら、その学問のなかで積み重ねられてきたものへの敬意くらいは示しても良いのではないかと思いました。
一般的に暇つぶしに読む本としては、内容が好きな人も多いかもしれません。その方々は間違っていると思いません。ただ、自分にとっては内容が頭に入ってこないほどの抵抗感がありました。
期待が高かった分、残念でなりません。
2017年11月27日に日本でレビュー済み
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「インターネット文化人類学」には賛否両論あるかもしれませんが、私はこのテのネタが好きな人間なので楽しんで読めました。
筆者のセブ山さんがインタビュー形式で「インターネット(あるいはその界隈)にありがちな人」に迫り、分析していく本です。
当方、社会学を専攻している大学生ですが、「インターネット文化人類学」は卒論のテーマになってもおかしくはないと思いますし、実際これに近いことを成し遂げようとしている友人もいます。
そういった意味で、この本は社会学界隈でも十分な「参考書」となり得ると考えています。
筆者のセブ山さんがインタビュー形式で「インターネット(あるいはその界隈)にありがちな人」に迫り、分析していく本です。
当方、社会学を専攻している大学生ですが、「インターネット文化人類学」は卒論のテーマになってもおかしくはないと思いますし、実際これに近いことを成し遂げようとしている友人もいます。
そういった意味で、この本は社会学界隈でも十分な「参考書」となり得ると考えています。
2017年4月27日に日本でレビュー済み
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「ネットにネガティブコメント書くのは全体のごく一部」みたいな全般的な話はよく耳にする。
でもそんなことよりともネット界で強烈な個性を放つ、ひとりひとりの具体的な
肉声に迫る本書のほうがよっぽどためになるし、面白い!
でもそんなことよりともネット界で強烈な個性を放つ、ひとりひとりの具体的な
肉声に迫る本書のほうがよっぽどためになるし、面白い!
2018年2月4日に日本でレビュー済み
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ウェブに明るい自負があったがこれを読んで、隣にはカオスが広がっているんだなぁと思い知らされた。ネットはバカと暇人のものですよね
2017年2月14日に日本でレビュー済み
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ネット(SNS)との付き合いかたに疑問を持ち始めてて、何か良い本はないかな?と思ってたところにこの本に出会いました。
ネット情報との向き合いかたに対する気持ちに、整理がつくヒントもあり本当に面白かったです、笑!
ネット情報との向き合いかたに対する気持ちに、整理がつくヒントもあり本当に面白かったです、笑!