日本人が気づかない、中国の歴史書の技法「春秋」を使い上手に科学的に解明している事。さらに根拠として、同時代の歴史家「後漢書」を編纂した范曄が、陳寿の意図を読み解いていた事の下りは、見事と言うほかはない。また、最終的な結論は、近年発掘され、NHKで公開された史実と極めてよく一致する。そもそも歴史書は、その時代の権力者によって命じられ書かれるもので、「本当の真実を書くことが出来ない」と言う観点は極めて科学的。だから、真実は隠して記述され、読むべきものには読み取れる。と言う事が素晴らしい。
残念ながら、1点だけ、筆者は范曄が春秋の技法を読み解いて、女王国の位置を特定していると根拠を挙げながら、邪馬台国連合の対立集団の「投馬国」の位置を軽く考え九州南部としたが、こん論理に従えば、韓国帯方郡の東方20日であるから、現新潟地方であるはず。実際に新潟から最上川経由で韓国との交流は盛んである。これだと津軽風土記にある狗奴国の王卑弥弓呼の記述とも一致する。
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決定版 邪馬台国の全解決 単行本(ソフトカバー) – 2018/2/9
孫 栄健
(著)
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学術書の緻密さ+謎解きのエンタテインメント 日・韓 歴史教科書の書き換え必至! 中国史書特有の「春秋の筆法」という記述原理を史料解読に適用、推理小説顔負けの謎解きの楽しみに富む。★『魏志』「倭人伝」だけでは解けない「謎」「矛盾」を『後漢書』『晋書』との連立方程式によって解決! その解とは↓ 1「邪馬台国」は女王を盟主とする九州北部三十国の総称で「七万余戸」だった。 2「女王の都」とは「邪馬台国」ではなく「奴国」である。これは倭国の最南端に位置する。「大和説」に代表的な「南⇒東」という方位の読み替えは成り立たない。 3従来から論争の焦点になっていた「万二千余里」(里数記事)と「水行十日陸行一月」(日数記事)の解釈。⇒「帯方郡(朝鮮半島)」から女王国への距離であることを論証。魏の「使節団」が目指したのは「伊都国」だった。なぜか⇒ 4「一大率」は最大の政治権力者であり「伊都国王」だったから。それは卑弥呼の弟だった。 5卑弥呼は弟に殺されていた!
- 本の長さ346ページ
- 言語日本語
- 出版社言視舎
- 発売日2018/2/9
- ISBN-104865651144
- ISBN-13978-4865651140
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商品の説明
出版社からのコメント
学術書の緻密さ+謎解きのエンタテインメント 日・韓 歴史教科書の書き換え必至!
著者について
1946 年生まれ。詩人、作家、歴史研究者。日中韓の古代史や中国古代数学にも詳しい。大阪市在住。 著書に『日本渤海交渉史』(彩流社)『邪馬台国の全解決』(六興出版)『「魏志」東夷伝への一構想』(大和書房)『朝鮮戦争』(総和社)『胡媚児』(ベネッセ)『言語のくびき』(影書房)『古代中国数学「九章算術」を楽しむ本』(2016年刊 言視舎)ほか。
登録情報
- 出版社 : 言視舎 (2018/2/9)
- 発売日 : 2018/2/9
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 346ページ
- ISBN-10 : 4865651144
- ISBN-13 : 978-4865651140
- Amazon 売れ筋ランキング: - 194,893位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 114位古代日本史
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年2月27日に日本でレビュー済み
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2020年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
竹田恒泰氏の紹介で読んでみたが、中国正史のいわゆる春秋の筆法を理解して読まなければ正しく理解できないという著者の意見はもっともであり、この点について知りたいと考える人は必ず見ておくべき本と思う。
それはともかく、これでは全解決には程遠い。全解決にしようとした痕跡は見えるが、無理やり全解決にしようとしたように見える。それは出版社の要求だったのかもしれないが、そこにこだわるより、むしろ確実性の高いところと不明なところを分けて、不確実は無理に解釈をせずに不明なままとしたほうが良かったのではないか?変な先入観を持つと新しい考えに至らなくなってむしろ有害と思う。
説明が冗長で論理構成が明快ではなく読みにくい。思考と説明は論理構成が出来ていないように感じられ気持ちが悪かった。
魏志倭人伝の解釈に、春秋の筆法に長けた中国正史編纂者の解釈を利用しようというのは素晴らしい着眼点だと思うが、それなら魏志倭人伝だけでなく、後漢書、普書も倭人伝をすべて資料としてつけて論じてほしかった。魏志韓人伝についても同様。
そういう趣旨でないのはわかるが、今のままだと読者が自ら検討、あるいは著者の主張を確認するための情報にかける。
つまり、結局著者の説の都合のいいところしか紹介されていないからこの解釈が他の正史と辻褄が合っているのかあっていないのか全くわからない。
春秋の筆法についてももっと具体的な解釈の事例がほしい。この本を読んだだけだと、著者がそういう物があるということは理解しているところまではわかるが、精通しているとまでは思えない。よって、その解釈で良いのか?疑問が残る。
結局、本書における下記の主張は魏志倭人伝を理解する上でおそらく決定的に必要だろうと思う。
1.魏志倭人伝は春秋の筆法で読め。
2.魏志倭人伝は魏志韓伝とセットで読め。
3.後漢書、晉書から春秋の筆法に長けた編者の解釈を参考にせよ。
ところが本書ではそれがほとんど網羅されていないので、その着眼点は確かに素晴らしいと思うが物足りなさが感じられた。では自ら著者の説を検証しようとしても資料的価値もなく、残念であった。
ただ、この著者の視点は今までにない素晴らしい点で、今までの魏志倭人伝の謎が一部解けた点があるのも事実。魏志倭人伝にはありえないことが書いてあるから信用できないというのは、春秋の筆法を知らない人だからということがわかっただけでも良しとするか。
それはともかく、これでは全解決には程遠い。全解決にしようとした痕跡は見えるが、無理やり全解決にしようとしたように見える。それは出版社の要求だったのかもしれないが、そこにこだわるより、むしろ確実性の高いところと不明なところを分けて、不確実は無理に解釈をせずに不明なままとしたほうが良かったのではないか?変な先入観を持つと新しい考えに至らなくなってむしろ有害と思う。
説明が冗長で論理構成が明快ではなく読みにくい。思考と説明は論理構成が出来ていないように感じられ気持ちが悪かった。
魏志倭人伝の解釈に、春秋の筆法に長けた中国正史編纂者の解釈を利用しようというのは素晴らしい着眼点だと思うが、それなら魏志倭人伝だけでなく、後漢書、普書も倭人伝をすべて資料としてつけて論じてほしかった。魏志韓人伝についても同様。
そういう趣旨でないのはわかるが、今のままだと読者が自ら検討、あるいは著者の主張を確認するための情報にかける。
つまり、結局著者の説の都合のいいところしか紹介されていないからこの解釈が他の正史と辻褄が合っているのかあっていないのか全くわからない。
春秋の筆法についてももっと具体的な解釈の事例がほしい。この本を読んだだけだと、著者がそういう物があるということは理解しているところまではわかるが、精通しているとまでは思えない。よって、その解釈で良いのか?疑問が残る。
結局、本書における下記の主張は魏志倭人伝を理解する上でおそらく決定的に必要だろうと思う。
1.魏志倭人伝は春秋の筆法で読め。
2.魏志倭人伝は魏志韓伝とセットで読め。
3.後漢書、晉書から春秋の筆法に長けた編者の解釈を参考にせよ。
ところが本書ではそれがほとんど網羅されていないので、その着眼点は確かに素晴らしいと思うが物足りなさが感じられた。では自ら著者の説を検証しようとしても資料的価値もなく、残念であった。
ただ、この著者の視点は今までにない素晴らしい点で、今までの魏志倭人伝の謎が一部解けた点があるのも事実。魏志倭人伝にはありえないことが書いてあるから信用できないというのは、春秋の筆法を知らない人だからということがわかっただけでも良しとするか。
2021年3月6日に日本でレビュー済み
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この本を読んでから日本史を始める人は幸せだと思う。邪馬台国の所在地の仮説を述べたら、言いっ放しではなく論証しなければならない。しかし、ほとんど学者は仮説を述べておしまい。自分の仮説につごうの悪い事実は無視する。それは学問ではない。
邪馬台国の全解決によって、魏志倭人伝と古事記、日本書紀がつながる。博多の高祖山が神話の高千穂かもしれないと言う。アマテラスの亡くなった頃、北九州で皆既日食があったという。古代史はもっと面白くなる。古代史というけれど、日本列島に住んでいた人々の文化水準が低かっただけでしょう。魏の都に行ったナズメの焦りもわかる気がする。
邪馬台国の全解決によって、魏志倭人伝と古事記、日本書紀がつながる。博多の高祖山が神話の高千穂かもしれないと言う。アマテラスの亡くなった頃、北九州で皆既日食があったという。古代史はもっと面白くなる。古代史というけれど、日本列島に住んでいた人々の文化水準が低かっただけでしょう。魏の都に行ったナズメの焦りもわかる気がする。
2020年3月27日に日本でレビュー済み
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他の中国史書を参考にして考察している点は良いが、女王国=邪馬台国にとらわれて、邪馬台国の場所を最初から北九州に設定し、それに向けて理論を展開しているので、説明に無理がある箇所が見受けられる。
たとえば、万二千余里の距離が10倍に誇張された値とするなら、水行十日陸行一月も10倍に誇張された値としなければ筋が通りません。
女王国=卑弥呼、邪馬台国=台与として、女王国 ≠ 邪馬台国で一度見直せば違った展開になるのではと思う。
たとえば、万二千余里の距離が10倍に誇張された値とするなら、水行十日陸行一月も10倍に誇張された値としなければ筋が通りません。
女王国=卑弥呼、邪馬台国=台与として、女王国 ≠ 邪馬台国で一度見直せば違った展開になるのではと思う。
2020年9月27日に日本でレビュー済み
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唐書倭国伝には、日本に縄文系の北九州シャーマン政権と弥生系の大和天皇家の二つの王朝があり、互いに自分達こそ正当な日本の代表である、と主張して唐官僚の失笑を買うシーンが出て来る。この本の分析により、邪馬台国=北九州説は圧倒的な説得力で結論付けられた。しかも壬申の乱で大和王朝の弘文天皇は、北九州系の天武天皇に殺されてしまい、両王朝は天武の時代に漸く統一を見ることになるのだ。それから、日本は弥生と縄文が融合した和の国として発展して今日を迎える。
2021年1月10日に日本でレビュー済み
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「筆法」や「沈黙の論証」はもちろん、陳寿や范曄を擁護し、謎の人物だった「ナシメ」(ナズメ)や「ヤヤコ」に言及している点は今までになくとても良い本だと思います。
立場的な問題なのか、すでにある考古学的知見に反しない論をほぼ断定的に用いている点など、筆者自身が「現代的な筆法」を使っている部分があるように感じられました。
この本で解決していない点もありました。
一つは、奴国が「重複」しているのはどういう意図なのか?ですかね。この本の論旨によれば、奴国である意味が当然存在するはずですが、あえてなのか、明確な解説をされていないようです。察することはできますが。。。
二つめは、末盧国から伊都国までの道のりを、「東南陸行」ではなく「東水行」している点です。ふわっと「史の成文」とし、なんとはなしに「アンタッチャブルなところ」としていますが、この部分はもう少し突っ込んだ考証をしてほしかったです。特に「魏略」では単に「東南五百里」とあるところを「魏志」では「東南陸行五百里」としているので、「筆法」としての解説がほしかったです。
三つめは、漢による奴国の金印が志賀島から出たことについてです。時が下って奴国が女王卑弥呼の住んでいた場所だというのは良いのですが、実際の政治は歴代の伊都国王が行っていたとするなら、どうなるのでしょうか。
四つ目は、「魏略」では伊都国の戸数を「万余戸」としていますが「魏志」では「千余戸」となっています。ここにはどういう意図が隠されているとお考えなのでしょうか。本論には伊都国の重要性がかなりの紙面を割いて描かれているので、戸数は奴国に匹敵するように思われますが、晋の同時代に書かれたとすると、どう解釈すべきでしょう?
あと欲を言えば、范曄先生が挿入された徐福の逸話についての解説もあると良いのですが。。。補足版の刊行を期待します!
立場的な問題なのか、すでにある考古学的知見に反しない論をほぼ断定的に用いている点など、筆者自身が「現代的な筆法」を使っている部分があるように感じられました。
この本で解決していない点もありました。
一つは、奴国が「重複」しているのはどういう意図なのか?ですかね。この本の論旨によれば、奴国である意味が当然存在するはずですが、あえてなのか、明確な解説をされていないようです。察することはできますが。。。
二つめは、末盧国から伊都国までの道のりを、「東南陸行」ではなく「東水行」している点です。ふわっと「史の成文」とし、なんとはなしに「アンタッチャブルなところ」としていますが、この部分はもう少し突っ込んだ考証をしてほしかったです。特に「魏略」では単に「東南五百里」とあるところを「魏志」では「東南陸行五百里」としているので、「筆法」としての解説がほしかったです。
三つめは、漢による奴国の金印が志賀島から出たことについてです。時が下って奴国が女王卑弥呼の住んでいた場所だというのは良いのですが、実際の政治は歴代の伊都国王が行っていたとするなら、どうなるのでしょうか。
四つ目は、「魏略」では伊都国の戸数を「万余戸」としていますが「魏志」では「千余戸」となっています。ここにはどういう意図が隠されているとお考えなのでしょうか。本論には伊都国の重要性がかなりの紙面を割いて描かれているので、戸数は奴国に匹敵するように思われますが、晋の同時代に書かれたとすると、どう解釈すべきでしょう?
あと欲を言えば、范曄先生が挿入された徐福の逸話についての解説もあると良いのですが。。。補足版の刊行を期待します!
2019年12月16日に日本でレビュー済み
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痛快な一冊でした。
元々、「邪馬臺国」も「邪馬壱国」も、出典は中国の歴史書ですからね。四千年の歴史の見かたも知らずして・・・。
個人的には、国内の記紀などの研究において、「卑弥呼」や「邪馬台国」と大和朝廷とのつながりを明快に説明してくれていないのだから、日本の歴史家に「邪馬台国」など論ずる資格は、はなからないのではないか?と思うようになりました。
元々、「邪馬臺国」も「邪馬壱国」も、出典は中国の歴史書ですからね。四千年の歴史の見かたも知らずして・・・。
個人的には、国内の記紀などの研究において、「卑弥呼」や「邪馬台国」と大和朝廷とのつながりを明快に説明してくれていないのだから、日本の歴史家に「邪馬台国」など論ずる資格は、はなからないのではないか?と思うようになりました。
2022年8月17日に日本でレビュー済み
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この本は論外だと感じた、中身が問題というより、それ以前の問題だ。
一番の謎は著者。中国人の研究者の見解が読めるのかと思って購入したが、全く違った。熱心に古代中国の資料を解読しているが、漢字ネイティブじゃないんかい。
詳しいプロフィールを掲載していないのもマイナス。著書のプロフィールがはっきりしない歴史研究本など読む意味があるのか。
一番の謎は著者。中国人の研究者の見解が読めるのかと思って購入したが、全く違った。熱心に古代中国の資料を解読しているが、漢字ネイティブじゃないんかい。
詳しいプロフィールを掲載していないのもマイナス。著書のプロフィールがはっきりしない歴史研究本など読む意味があるのか。