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オランダのデザイン―跳躍するコンセプチュアルな思考と手法 [建築・プロダクト編] ペーパーバック – 2010/5/20
・ヴィニー・マース(MVRDV)
・ピート・ヘイン・イーク(EEK & RUIJGROK BV)
<紹介デザイナー>
【プロダクト】ドローグ・デザイン | ヘラ・ヨンゲリウス | ピート・ヘイン・イーク | マーティン・バース | ユルゲン・ベイ | ストゥディオ・ジョブ | モーイ&マルセル・ワンダース | ディック・ファン・ホフ | リチャード・ハッテン | テッド・ノートン クリスティン・メンデルツマ | ベルトヤン・ポット | クリス・カベル | ヨーリス・ラールマン | デマーカスファン | マライエ・フォーゲルサング | ウィエキ・ソマーズ | プラットフォーム21etc.
【建築】レム・コールハース | MVRDV | WEST8| メカノー | UN STUDIO | ヨー・クーネン | NLアーキテクツ | SeARCH | ONIX | ヨープ・ファン・リースハウト| ペトラ・ブレーゼ | ヴィンセント・デ・ライク | パワーハウス・カンパニー | ヴェンホーヴェンCS | ネクスト・アーキテクツ | ノイトリングス・リーダイク | VMX ARCHITECTS etc.
【エッセイ】
・原研哉×西沢立衛「オランダの建築デザイン、その思考と手法とは?」 ゲスト:藤村龍至、ワダケンジ
・「デ・スティル、抽象性の奥に広がるもの」 解説:伊藤暁
【コラム】
・吉村靖孝「ダイバーシティとデンシティのニュータウン」
・長坂常「見たら真似できるデザイン、見るまで想像できないデザイン」
・土田貴宏「キュレーター的視点を備えたブランドが果たす役割とは?」
・加藤孝司「デザインを軸に人と人が交差する空間」
【取材】オランダのデザイナーのアトリエ取材、オランダの光と生活 by 一之瀬ちひろ
【Q&A】紹介デザイナーに訊く、コンセプト・コンセプチュアルの意味
【ガイド】オランダデザインを知るイントロダクション
VORMGEVINGとは、古いオランダ語です。英語にするとFORM-GIVING。時代に漂う空気の断片を寄せ集め、物質的に「かたちを与える」こと。それが、かつてのオランダ語の「デザイン」の広義の意味でした。しかし、現代では「かたち」の意味は変化しています。常にうつろう自然や世界を前にして、人によってつくられるものもまた、輪郭の固定されない「かたち」が生まれています。それに連動するかのように、デザインの輪郭自体も揺らいでいるのが現状です。では、その輪郭の中心は、どこにあるのでしょうか。
ここ数十年、オランダを中心に広がった、コンセプチュアル・デザインとは、うつろう「かたち」の中心にコンセプトを置くひとつの方法でした。それは物質的に「かたち」の輪郭を固定するのではなく、その内部でうごめく、自己生成する植物の種子のようなものを「かたちの原動力」としてデザインすることです。世界に形を与えたのが神であるならば、過去現在にいたるまで、自然にそのあり方を倣いながら、私たちは世界を「かたち」づくってきました。常に固定化されない土地自体を干拓によってつくりあげ、維持してきたオランダ人が見せてくれるのは、自然のように不確かなものを不確かなままに、人の手で「かたち」を与えるという方法です。
固定化されたアイデアを引き渡すのではなく、種子をつくり、育て、世に放つこのようなあり方は、不完全さを、関係性の開かれた形に置き換えることであり、様々な環境や人との関係の結び方を見せてくれます。誰かひとりが「かたち」のつくり手になるのではなく、より開かれた形で人々と「課題」という名の種を共有し、リアルな場でともに考えていくこと。それは既存の受け手がつくり手になる可能性をも秘めているのです。
かのフェルメールは、光に形を与えたということもできます。はたして現代のオランダの建築家やデザイナーは、いったい何を受け止め、「かたち」を与えているのでしょうか。
- 本の長さ256ページ
- 言語英語
- 出版社パイインターナショナル
- 発売日2010/5/20
- ISBN-104756240208
- ISBN-13978-4756240200
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登録情報
- 出版社 : パイインターナショナル (2010/5/20)
- 発売日 : 2010/5/20
- 言語 : 英語
- ペーパーバック : 256ページ
- ISBN-10 : 4756240208
- ISBN-13 : 978-4756240200
- Amazon 売れ筋ランキング: - 892,333位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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驚きの数々の作品、とても面白かった。
この本では、ここ20年間でいくつかの時期にわかれるオランダのデザイナーの活動が、ジャンル的にも時間的にもとても丁寧にフォローされている。網羅的だが、しっかりとしたふるいがけが行われ、オランダのデザインのエッセンスが浮き彫りにされている印象を受けるので、読み進めるうちに、かつての熱狂が再び刺激される。
その意味ではひと通りの顔ぶれが揃った時期に、節目をつけるかのように出版された本だ。
2010年は、ロイドホテルによるLLOVEや東京都現代美術館でのオランダデザインの展示、関西ではHoiというイベントも行われ、オランダデザインの人気が再燃した年でもあった。あらためてその年に、今をときめく顔ぶれ豊かな若手執筆陣によるエッセイや対談によって、さまざまな視点から「オランダデザインとは何か?」ということが再考されており、どのテキストも読み応えがあるのがうれしい。

この本では、ここ20年間でいくつかの時期にわかれるオランダのデザイナーの活動が、ジャンル的にも時間的にもとても丁寧にフォローされている。網羅的だが、しっかりとしたふるいがけが行われ、オランダのデザインのエッセンスが浮き彫りにされている印象を受けるので、読み進めるうちに、かつての熱狂が再び刺激される。
その意味ではひと通りの顔ぶれが揃った時期に、節目をつけるかのように出版された本だ。
2010年は、ロイドホテルによるLLOVEや東京都現代美術館でのオランダデザインの展示、関西ではHoiというイベントも行われ、オランダデザインの人気が再燃した年でもあった。あらためてその年に、今をときめく顔ぶれ豊かな若手執筆陣によるエッセイや対談によって、さまざまな視点から「オランダデザインとは何か?」ということが再考されており、どのテキストも読み応えがあるのがうれしい。
