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勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇 単行本 – 2016/8/5
購入オプションとあわせ買い
高校野球界における暗黙の常識を、派手に打ち破った一人の監督がいた。
二〇〇四~六年、駒大苫小牧を連覇へ導き、三連覇に王手を掛けた男。香田誉士史。三十五歳の若さだった。
降雨ノーゲームから、再試合で屈辱の敗戦を喫した03年。
北海道勢初の全国制覇を果たした04年。
驚異の夏連覇、05年。
そして、田中将大と斎藤佑樹の投げ合いが異例の決勝再試合となった06年……。
香田がいる甲子園には、常にドラマがあった。
だが、甲子園における駒大苫小牧の活躍は、香田に苦難の日々の始まりを告げた。
優勝後の大フィーバーが、香田の心を少しずつ蝕む。そして夏連覇を果たした直後の暴力、
飲酒事件という悪夢……。
三連覇が幻となった翌年、香田はチームを追われた。高校野球史上最も有名な監督は、
満身創痍のまま表舞台から姿を消した。
球史に残る監督、栄光と挫折の舞台裏を長期に亘る丹念な取材で解き明かしたノンフィクション。
- 本の長さ432ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2016/8/5
- ISBN-104087890066
- ISBN-13978-4087890068
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
甲子園が終っても、人生は続く
二〇〇六年八月二十一日。わたしはテレビの前にいた。動くことができなかった。わたしだけではない。多くの人々が、あの日、テレビの画面に釘付けになっていたはずだ。
甲子園決勝再試合。早稲田実業と駒大苫小牧の戦いだ。前日、引き分けに終わった両校の戦いを全国でどれくらいの人が固唾をのんで見守っただろうか。そして、その結果にどれほどの涙と、拍手と称賛と感嘆を送っただろうか。感動という言葉が乱舞し、両校の選手を称える言葉が駆け巡った。わたしもそうだ。若者たちが見せてくれた最高のドラマに酔いしれた。これが甲子園、これが高校野球だと。
本書を手にして、あの夏のあの熱狂を思い出した。思い出したけれど心はもう騒がず、読み進むほど疼いてくる。物書きの端くれである自分への落胆と真実の非情さに打ちのめされた。疼きは、いつまでも生々しくわたしの中にあった。
そういうことなのか……。
あのドラマの裏側にこんなにも深遠な世界が潜んでいたのか。それを見抜けなかった自分に、ドラマの表層に酔っていた自分に羞恥すら覚えた。本書はドラマを抉る。わたしたちが高校野球に求め、被せる安っぽい感動のドラマを粉砕する。
香田誉士史(よしふみ)という一人の稀有な監督に食らいつき、執拗に、丁寧に、誠実に描き出すことで、ドラマではない高校野球の実相を、人間の業を、栄光と挫折に彩られた人生を、あますところなくわたしたちに突き付けてくる。
甲子園が終っても、人の生は続く。当たり前のことだ。勝ったからと言って、未来がバラ色に輝くわけもない。むしろ、勝利したが故の苦悶が軋轢が確執が生まれもするのだ。試合に熱狂する観客の内、どれだけの者がそこに思い至るだろう。この一冊は警告の書だ。ドラマとして高校野球を消費していく者たちへの。
それでも読後、香田監督の持つ深い魅力に触れた気がした。著者の野球への愛が本物だからだろう。
評者:あさの あつこ
(週刊文春 2016.10.04掲載)登録情報
- 出版社 : 集英社 (2016/8/5)
- 発売日 : 2016/8/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 432ページ
- ISBN-10 : 4087890066
- ISBN-13 : 978-4087890068
- Amazon 売れ筋ランキング: - 468,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12,990位スポーツ (本)
- - 67,981位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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勝ちすぎると妬まれる。
香田監督の人間味、そして苦悩が随所に感じられるとともにその熱量に引き込まれた。マスコミとの戦いや選手たちとの軋轢がとても細かく描かれている。
様々なエピソードを多角的な視点で描いており、深く理解を得られた。
勿論、香田氏、駒大苫小牧高校を称賛するだけの本ではありませんし、優勝させるために魂を削った香田氏のありとあらゆる苦悩を書き出しています。
この本を読むと駒大苫小牧高校が甲子園で優勝した訳がわかります。
偶然ではなく必然なのでした。
駒大苫小牧高校の関係者がずっと香田氏のサポートをし、ケアしていれば五連覇ぐらいはできたのではないか、そう思わせるぐらいの香田氏の野球に対する熱量を感じました。
それだけ北海道を、甲子園を熱狂させた香田氏が苫小牧を去る朝のシーンは切なすぎて、涙が出そうでした。
甲子園に出る、優勝する為に限界を超えて練習する。
連覇したらしたで、軋轢が生まれる。
他の高校スポーツなら連覇してもこれ程のやっかみなどは生まれないでしょう。
改めて高校野球に於ける甲子園の影響力を感じます。
本当にこの本の題名は言い得て妙です。
ちなみに余談ですが、駒大苫小牧高校吹奏楽部は甲子園大会での演奏時、相手チームがピンチの時に伝令を送るとマウンドで話がしやすい様にそっと音量を下げていたそうです。
もっと因みに、関東にある優勝経験もある名門校の吹奏楽部は、同じように相手がマウンドに集まると話がしにくい様にトランペットの先をマウンドに向け、爆音を鳴らすそうです。
そこの吹奏楽部の監督が言ってました。
それから私はその高校が大嫌いになりました。
「暴力」を有効な手段としている点が気になる。
・監督は確かに暴力を振るっていた、しかしOB会では殴りかえさせていた(著者は擁護しないと書いてますが・・・)
・監督が追放になる飲酒喫煙に関しても、「普通なら内々で済ます」「監督も昔ヤンチャしていたからわかったもの」
・今の時代では「暴力」は許されないが有効であった
など著者自身が「暴力」に肯定的なスタンスなのが気になる。
スポーツにおける「暴力」がまかり通った最後の時代の記録として有意義ではある。
著者による新しい時代の指導者のルポを早く読みたいです。(こう書くと著者は奮起すると期待しての感想です)
球史に残る偉業が 讃えられるどころか
周囲のやっかみを生み、孤立を深め、
辞任へと追いやられる。
こんな皮肉があるのか
「過ぎたるは及ばざるが如し」
非常考えさせられる一冊です
野球、あるいは高校野球というスポーツから見た、ここ数年最高の結果を残した生徒たちと監督!
試合やインタビュー、取材を通じたドキュメンタリーであるのだけど、輝かしい栄光ではるはずなのに、その裏にあった決してきれいごとでは終わらない現実、エピソードも本人了承のもと赤裸々に書き連ねている。
個人的には、何作が同じような書籍を手がけてきた筆者ならではというか、
マスコミと本人たちとの関係、距離感、当時者どうしの衝突、すれ違いなどを再度、自らも手探りしながら監督の人柄とチーム、そして関係者へ迫っていく感じがした。神経をすり減らしていく監督の様子。そこが生々しく感じた。
単に、お金をかけて設備を整え、有望選手を集めたからチームが強くなるというわけではない。
そういう主張。
とにかく、香田監督は、年齢のせいもあり、教師というよりはガキ大将という雰囲気があったのが伝わった。
去年の北海高校夏の甲子園準優勝、一昨年の選抜準優勝、東海大四(現東海大札幌)、それぞれ、大会前から注目されていたわけではなかったという事実。こうなってくると駒苫の甲子園2連覇とは無関係ではないようだ。
このタイミングで読むのにはぴったりの書だと思う。