人間の魅力は、いい顔をしているかどうかによる。
いい顔とは、人生を表した、個性あふれる顔つきをしている人のことで、単純に顔立ちが良いというわけではない。
人間は表情から感情を他者に伝えていて、それは世界共通のコミュニケーションツールとなっている。
特に、目からの印象は強く、目が輝いている人は、魅力的に映りやすい。
また、笑顔でいる人は、周囲を明るくさせるだけでなく、幸福そのものを引き寄せる力を持っている。
いい顔になるためには、自分の好奇心を追求し、目的をもって日々を送ることが大切である。
その上で、笑顔でいることや眉間にシワを寄せないなど、柔和な顔つきになることで、一般に言われているいい顔になることができる。
ざっくりこのような内容であったと思います。
人生が顔つきに出る、はまさにそのとおりであると感じます。
人見知りであれば、どこか弱々しく、うつろな表情が多くなりますし、やり手の営業マンであれば、目に力がやどり、顔全体から圧を感じる表情をしていることが多いように思うためです。
顔によって、人間は表情を作り、他人に感情を伝えています。
そうであるなら、いい顔になれば、よい関係性が作れると考えるのは自然なことで、本書は、いい顔の定義を2つ示してくれています。
1つは、人生を表した味のある顔つきであること、2つ目は、一般的に好印象の顔つきであることです。
本書の後半に書かれている、いい顔になるための指南部分は、2つ目に則ったものであると考えられます。
これは、人生を表した味のある顔つきを、指南して作れるはずがなく、それは個々人が深めていく性質だからだと思われます。
指南にそって、習慣つけることで、一般受けできるいい顔は作れますが、個性という面ではいささか不満が残るかもしれません。
ただ、社会に出たときには、個性を発揮する前に精神的にやられてしまうこともたくさんあるでしょう。
なので、社会に受け入れられる自分を確立しつつ、個性の発揮を目指すほうがより無難のように思います。
本書でも取り上げられていた、岡本太郎などのように、爆発する個性を持っていなければなおさらです。
本書は、顔立ちの認識を新たにし、イケメンや美女じゃないなら、人生を磨こうと前向きにさせてくれます。

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結局、人は顔がすべて (朝日新書) 新書 – 2016/12/13
竹内一郎
(著)
ツキを呼ぶ顔、仕事がうまくいく顔とは?
心がけ次第で良くも悪くもなる顔の本質を知り尽くすことで、
誰もが思い通りの顔を手に入れることができます。
自分の顔の〝主治医〟は、ずばり自分自身。
「見た目の専門家」である著者が説く造顔アプローチは、
老若男女にかかわらずいつからでも即実践可能な世界。
ミリオンセラー『人は見た目が9割』の最終到達点としての
〈いい顔になるための十則〉も収録。
美容整形にも優る〝セルフ造顔術〟のすべてがここに!
【目次】
はじめに
・生き方は見た目に現れる
・美人ならいいのか
・論理ではない側面
●第1章 顔への心構え
・私の「見た目」戦記
・顔はなぜ人の心をとらえるのか
・顔と表情の違い
・若いときは美人・イケメンが得
・美容整形は自信の薬
・「神をも怖れぬもの」
・生き方は顔に出る
●第2章 顔を造る主役・脇役
・目を生かす方法
・鼻筋が通れば美人か
・審美眼とは
・男の目には糸、女の目には鈴
・目は口ほどにものを言うか
・「目が生きている」とは
・好きなものを見ている目
・少女漫画の目を大きくしたのは誰?
・青年漫画の目を大きくしたら
・岡本太郎の目
・耳という脇役
・唇はセックスの入り口
・歯は見せてもいいか
・眉は饒舌である
・ひげとの付き合い方
・日本人と黒子
・禿の処し方
●第3章 表情こそが顔
・感情表現という謎
・小津安二郎の感情伝達
・日本人の感情表現
・表情の起源
・表情の贈りもの
●第4章 いい顔になるための十則
美容整形よりも有益で得
いい顔1――光を、目にもっと光を!
いい顔2――口は目ほどにものを言う
いい顔3――ツキを呼ぶ顔になろう
いい顔4――勝ち慣れて、強くなれ!
いい顔5――笑顔は他人のためならず
いい顔6――ストレスに強い顔になろう
いい顔7――人の価値は負けたときの顔で決まる
いい顔8――1日をいい顔で始める
いい顔9――寝ている時間にいい顔をつくろう
いい顔10――自分の顔の主治医は自分だ
おわりに
参考文献・引用文献
心がけ次第で良くも悪くもなる顔の本質を知り尽くすことで、
誰もが思い通りの顔を手に入れることができます。
自分の顔の〝主治医〟は、ずばり自分自身。
「見た目の専門家」である著者が説く造顔アプローチは、
老若男女にかかわらずいつからでも即実践可能な世界。
ミリオンセラー『人は見た目が9割』の最終到達点としての
〈いい顔になるための十則〉も収録。
美容整形にも優る〝セルフ造顔術〟のすべてがここに!
【目次】
はじめに
・生き方は見た目に現れる
・美人ならいいのか
・論理ではない側面
●第1章 顔への心構え
・私の「見た目」戦記
・顔はなぜ人の心をとらえるのか
・顔と表情の違い
・若いときは美人・イケメンが得
・美容整形は自信の薬
・「神をも怖れぬもの」
・生き方は顔に出る
●第2章 顔を造る主役・脇役
・目を生かす方法
・鼻筋が通れば美人か
・審美眼とは
・男の目には糸、女の目には鈴
・目は口ほどにものを言うか
・「目が生きている」とは
・好きなものを見ている目
・少女漫画の目を大きくしたのは誰?
・青年漫画の目を大きくしたら
・岡本太郎の目
・耳という脇役
・唇はセックスの入り口
・歯は見せてもいいか
・眉は饒舌である
・ひげとの付き合い方
・日本人と黒子
・禿の処し方
●第3章 表情こそが顔
・感情表現という謎
・小津安二郎の感情伝達
・日本人の感情表現
・表情の起源
・表情の贈りもの
●第4章 いい顔になるための十則
美容整形よりも有益で得
いい顔1――光を、目にもっと光を!
いい顔2――口は目ほどにものを言う
いい顔3――ツキを呼ぶ顔になろう
いい顔4――勝ち慣れて、強くなれ!
いい顔5――笑顔は他人のためならず
いい顔6――ストレスに強い顔になろう
いい顔7――人の価値は負けたときの顔で決まる
いい顔8――1日をいい顔で始める
いい顔9――寝ている時間にいい顔をつくろう
いい顔10――自分の顔の主治医は自分だ
おわりに
参考文献・引用文献
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2016/12/13
- 寸法17.2 x 10.7 x 0.95 cm
- ISBN-10402273695X
- ISBN-13978-4022736956
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月15日に日本でレビュー済み
読むと分かるのですが、“その人のすべては顔に表れる”ってことですね。“整った美しい顔が良い”という意味ではないです、念のため。
私は昔から愛想がないとか感情がわかりづらいとか言われ、ニコニコしてる人と比べ損をしてると感じることも多々あります。この本を参考に、好感を持ってもらえる顔になりたいものです。
私は昔から愛想がないとか感情がわかりづらいとか言われ、ニコニコしてる人と比べ損をしてると感じることも多々あります。この本を参考に、好感を持ってもらえる顔になりたいものです。
2020年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「非常に良い」に分類された中古品を購入したのですが、ボールペンによる雑な書き込みが随所に見られます。またお茶をこぼしたかのようなシミもありました。円滑な通読に差し障るほど汚れていましたので非常に残念です。
2017年1月9日に日本でレビュー済み
ベストセラーになった前著は読んでません。ですが、手にとってみて、自身の十数年前の写真と、現在の写真を並べて、率直に顔を評価しているところに、なんとなく可笑しみを感じて、買って読み始めました。
表情のコミュニケーション論なのですが、もっというと楽しく行きてくための方法を、フランクに伝えてくれています。
快適に暮らしていくためには、やはり周囲の人とうまく付き合ったほうがいいし、うまく付き合うには、相手とのコミュニケーションが大切になる。そこで、大事なのが、表情を読むことと、表情で表現すること、だというのです。
まあ、当たり前のことではあるのですが、これを、説得力のある文章まで落とし込むのが著者のウデの見せどころ。
著者は、自身の演出家としての、大学の教員としての、そして日々の経験を通しての具体的な話から、表情の大切さを説きます。
その語り口の軽やかさが、著者の人当たりの良い、明るい表情のように感じられて、読後はさわやかな感じがしました。
実際の著者もこんな感じの人なのでしょう(たぶん)。
表情のコミュニケーション論なのですが、もっというと楽しく行きてくための方法を、フランクに伝えてくれています。
快適に暮らしていくためには、やはり周囲の人とうまく付き合ったほうがいいし、うまく付き合うには、相手とのコミュニケーションが大切になる。そこで、大事なのが、表情を読むことと、表情で表現すること、だというのです。
まあ、当たり前のことではあるのですが、これを、説得力のある文章まで落とし込むのが著者のウデの見せどころ。
著者は、自身の演出家としての、大学の教員としての、そして日々の経験を通しての具体的な話から、表情の大切さを説きます。
その語り口の軽やかさが、著者の人当たりの良い、明るい表情のように感じられて、読後はさわやかな感じがしました。
実際の著者もこんな感じの人なのでしょう(たぶん)。
2020年1月14日に日本でレビュー済み
人によって感覚は違うだろうけれど、「美しい顔」はどんな顔だろうか。とても興味深くて面白く、何度も読んだ。
2016年12月25日に日本でレビュー済み
買って納得しました。
タイトルと帯を見てしまった人は、まずそのことを忘れましょう。
「おわり」に書かれていたこの言葉が、すべてを表していると思います。
『…私は顔のことを話しながら、「他者」とどうつながるかを話してきたのだと思う。』
タイトルと帯を見てしまった人は、まずそのことを忘れましょう。
「おわり」に書かれていたこの言葉が、すべてを表していると思います。
『…私は顔のことを話しながら、「他者」とどうつながるかを話してきたのだと思う。』
2017年7月18日に日本でレビュー済み
歳をとってもいい顔でいたいものです。とても読みやすく、しっかりした本でした。