憲法と憲法典のについて図式化(ベン図)による解説は一目瞭然
難しいことを易しく説明するためには図式化がやはり一番ですね
久々に複数回読もうと思う書籍です
日本の歴史伝統文化について
図式化していきたいと思います
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理数アタマで読み解く日本史 ─なぜ「南京30万人」「慰安婦20万人」に騙されてしまうのか? 単行本 – 2018/5/18
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「数字」が導きだす本当の歴史!
「算数」も知らない歴史学者から正しい歴史を取り戻せ!
歴史教科書・受験問題は、自虐史観・偏向のオンパレード!
「数学の論理」を使うと、正しい歴史認識が身につき、
「日本史」がもっと面白くなる!
受験必勝の戦略から、日本が直面する難題解決の必殺技も見えてきた!
一見、畑違いの「数学」と「歴史」がタッグを組んだ!
ベストセラー多数の「憲政史家」と東大に文理両方で合格した「受験戦略家」による夢のコラボ。
「Q1 日本人が古来より憲法や法律を作るときに大切にしてきた数字とは?」
「Q2 『在日米軍基地の70%が沖縄にある』は本当か?」
「はじめに」 より
ソ連が滅び、北朝鮮が日本人拉致を認め、多くの日本人は中国の現実に気付き始めている。
敗戦から70年以上「日本は悪い国だ」と教えられてきたが、いいかげんに嘘だとバレ始めている。
しかし、社会党の末裔のような勢力がいまだ幅を利かせている。
テレビを見ても新聞を見ても、彼らの主張の方が世の中の多数派のように思える。
その証拠に、南京大虐殺で日本人が殺した中国人被害者の数は30万人、
従軍慰安婦として日本軍に強制連行されて性奴隷にされた朝鮮人の数は20万人。
およそ、数が数えられる人間ならば信じない数字だ。
ならば我々も数学で対抗すればいい。何なら算数でもいい。
算数ができれば、日本を貶める勢力の主張など粉砕できる。
嘘だと思うなら、ページをめくればよい。
ご覧あれ。
倉山 満
「算数」も知らない歴史学者から正しい歴史を取り戻せ!
歴史教科書・受験問題は、自虐史観・偏向のオンパレード!
「数学の論理」を使うと、正しい歴史認識が身につき、
「日本史」がもっと面白くなる!
受験必勝の戦略から、日本が直面する難題解決の必殺技も見えてきた!
一見、畑違いの「数学」と「歴史」がタッグを組んだ!
ベストセラー多数の「憲政史家」と東大に文理両方で合格した「受験戦略家」による夢のコラボ。
「Q1 日本人が古来より憲法や法律を作るときに大切にしてきた数字とは?」
「Q2 『在日米軍基地の70%が沖縄にある』は本当か?」
「はじめに」 より
ソ連が滅び、北朝鮮が日本人拉致を認め、多くの日本人は中国の現実に気付き始めている。
敗戦から70年以上「日本は悪い国だ」と教えられてきたが、いいかげんに嘘だとバレ始めている。
しかし、社会党の末裔のような勢力がいまだ幅を利かせている。
テレビを見ても新聞を見ても、彼らの主張の方が世の中の多数派のように思える。
その証拠に、南京大虐殺で日本人が殺した中国人被害者の数は30万人、
従軍慰安婦として日本軍に強制連行されて性奴隷にされた朝鮮人の数は20万人。
およそ、数が数えられる人間ならば信じない数字だ。
ならば我々も数学で対抗すればいい。何なら算数でもいい。
算数ができれば、日本を貶める勢力の主張など粉砕できる。
嘘だと思うなら、ページをめくればよい。
ご覧あれ。
倉山 満
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社ハート出版
- 発売日2018/5/18
- ISBN-104802400578
- ISBN-13978-4802400572
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商品の説明
出版社からのコメント
「おわりに」 より
問題です。
前から見ると正方形で、横から見ると正三角形で、上から見ると円に見える立体図形があります。
さて、どんな図形でしょう。
「そんな図形が存在するのか?」とお思いになるかもしれませんが、存在します。
なぞなぞでもなければ、一休さんが得意なトンチの問題でもありません。
純粋に数学の問題です。実際にそのような図形が存在します。
物体は見る方向によって、こうも見え方が変わるのだという例です。
さて、通読された皆さまならばお気づきかと思いますが、
本書はこのような視点の切り替えをテーマに書かれた本です。
今までは三角形に見えていた日本史の諸問題でも、理数アタマという新たな視点から見てみると
四角形に見えてきたり、円に見えてきたりして、次第に「全体像」が見えてくるのです。
また、日本の政治に対する声に耳を傾けてみましょう。
きっと、左右から180度異なる意見が聞こえくると思います。
左からは「憲法を守れ」、右からは「憲法を変えろ」。
左からは「慰安婦問題で韓国に謝罪しろ」、右からは「謝罪する必要はない」。
その他にも、対米関係、自衛隊、歴史認識など、どの問題でも左右の意見は「平行線」。
決して交わることがありません。
扱っているのは同じ問題なのに、立場が変わると意見が変わる。
まさに、先ほどの図形の問題と同じ状況です。
しかし、従軍慰安婦も南京大虐殺も、事実無根です。
見方を変える以前に、虚像をあたかも現実であるかのように見せられているだけです。
それなのに、本来は真実を報道すべきテレビや新聞でも、その虚像ばかりが取り上げられ、
世の中の多数派は何となく信じてしまっています。
嘆かわしい現実ではありますが、嘆くばかりでは進歩がありません。
真実を世の中の多数派にするためには、どうすればよいのか。
常に前を向く姿勢を忘れずにいたいと思います。
そこで、私は視点を変えてみました。
このように一方向からしか報道されない時には、チャンスだと捉えるようにしたのです。
私はよく生徒たちに「原発に対して反対だという報道ばかりだけど、
原発の良いところを取り上げた報道を見たことある?」と質問しますが、
この一言だけで、彼らはハッと新たな視点に気付きます。
一つ気付けば、たくさん気付くまで、もうすぐです。
なぜ自民党は常に批判されるのか、なぜ教科書を読んでも日本は悪い国だという
印象しか持たないのか、枚挙に暇いとまはありません。
さらに、どのような「過程」で、一方向の情報しか流れてこないのかと考えてみれば、
徐々に「全体像」も見えてくることでしょう。
平井基之
問題です。
前から見ると正方形で、横から見ると正三角形で、上から見ると円に見える立体図形があります。
さて、どんな図形でしょう。
「そんな図形が存在するのか?」とお思いになるかもしれませんが、存在します。
なぞなぞでもなければ、一休さんが得意なトンチの問題でもありません。
純粋に数学の問題です。実際にそのような図形が存在します。
物体は見る方向によって、こうも見え方が変わるのだという例です。
さて、通読された皆さまならばお気づきかと思いますが、
本書はこのような視点の切り替えをテーマに書かれた本です。
今までは三角形に見えていた日本史の諸問題でも、理数アタマという新たな視点から見てみると
四角形に見えてきたり、円に見えてきたりして、次第に「全体像」が見えてくるのです。
また、日本の政治に対する声に耳を傾けてみましょう。
きっと、左右から180度異なる意見が聞こえくると思います。
左からは「憲法を守れ」、右からは「憲法を変えろ」。
左からは「慰安婦問題で韓国に謝罪しろ」、右からは「謝罪する必要はない」。
その他にも、対米関係、自衛隊、歴史認識など、どの問題でも左右の意見は「平行線」。
決して交わることがありません。
扱っているのは同じ問題なのに、立場が変わると意見が変わる。
まさに、先ほどの図形の問題と同じ状況です。
しかし、従軍慰安婦も南京大虐殺も、事実無根です。
見方を変える以前に、虚像をあたかも現実であるかのように見せられているだけです。
それなのに、本来は真実を報道すべきテレビや新聞でも、その虚像ばかりが取り上げられ、
世の中の多数派は何となく信じてしまっています。
嘆かわしい現実ではありますが、嘆くばかりでは進歩がありません。
真実を世の中の多数派にするためには、どうすればよいのか。
常に前を向く姿勢を忘れずにいたいと思います。
そこで、私は視点を変えてみました。
このように一方向からしか報道されない時には、チャンスだと捉えるようにしたのです。
私はよく生徒たちに「原発に対して反対だという報道ばかりだけど、
原発の良いところを取り上げた報道を見たことある?」と質問しますが、
この一言だけで、彼らはハッと新たな視点に気付きます。
一つ気付けば、たくさん気付くまで、もうすぐです。
なぜ自民党は常に批判されるのか、なぜ教科書を読んでも日本は悪い国だという
印象しか持たないのか、枚挙に暇いとまはありません。
さらに、どのような「過程」で、一方向の情報しか流れてこないのかと考えてみれば、
徐々に「全体像」も見えてくることでしょう。
平井基之
著者について
倉山 満(くらやま みつる)
1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。
1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。
著書に『学校では教えられない歴史講義 満洲事変』『大間違いの織田信長』(いずれもKKベストセラーズ)
『検証 検察庁の近現代史』(光文社)『嘘だらけの日米近現代史』などをはじめとする「嘘だらけシリーズ」
(扶桑社)『国際法で読み解く戦後史の真実』(PHP研究所)『世界の歴史はウソばかり』(ビジネス社)
『逆にしたらよくわかる教育勅語』『倉山満の憲法九条』(いずれも小社)ほか著書多数。
現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」(https://kurayama.cd-pf.net/)や
「チャンネルくらら」(https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg)などで積極的に
言論活動を行っている。
平井 基之(ひらい もとゆき)
1984年、山梨県生まれ。受験戦略家。東大に文理両方で合格した男。
東大受験者専門塾「敬天塾」を経営。塾長一人で東大入試の全科目を指導し、立ち上げ初年度から合格者を輩出。
現役で東大理科一類に合格し、卒業後に大手学習塾に入社。東大受験者専門コースで数学と物理を担当し、東大合格者数の激増に貢献。
退職後、私立高校で難関大学受験者専門クラスの統括責任者に抜擢される。それまでに培ったノウハウを自ら実践するために、
30歳を超えてから一念発起。1年で東大文科三類の合格を目指して受験勉強を開始。センター試験で目標点と全く同じ得点を取り、
東大入試では目標点から1点しかずれない得点で合格。東大受験中から発信しているブログは話題を呼び、最大月間アクセス数は17万を達成。
「日本お笑い数学協会」のメインプレゼンターとして、お笑い芸人などと数学を面白く伝える活動をしている。
著書に『ビジネスで差がつく 論理アタマのつくり方』(ダイヤモンド社)『笑う数学』(KADOKAWA、共著)がある。
1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。
1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。
著書に『学校では教えられない歴史講義 満洲事変』『大間違いの織田信長』(いずれもKKベストセラーズ)
『検証 検察庁の近現代史』(光文社)『嘘だらけの日米近現代史』などをはじめとする「嘘だらけシリーズ」
(扶桑社)『国際法で読み解く戦後史の真実』(PHP研究所)『世界の歴史はウソばかり』(ビジネス社)
『逆にしたらよくわかる教育勅語』『倉山満の憲法九条』(いずれも小社)ほか著書多数。
現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」(https://kurayama.cd-pf.net/)や
「チャンネルくらら」(https://www.youtube.com/channel/UCDrXxofz1CIOo9vqwHqfIyg)などで積極的に
言論活動を行っている。
平井 基之(ひらい もとゆき)
1984年、山梨県生まれ。受験戦略家。東大に文理両方で合格した男。
東大受験者専門塾「敬天塾」を経営。塾長一人で東大入試の全科目を指導し、立ち上げ初年度から合格者を輩出。
現役で東大理科一類に合格し、卒業後に大手学習塾に入社。東大受験者専門コースで数学と物理を担当し、東大合格者数の激増に貢献。
退職後、私立高校で難関大学受験者専門クラスの統括責任者に抜擢される。それまでに培ったノウハウを自ら実践するために、
30歳を超えてから一念発起。1年で東大文科三類の合格を目指して受験勉強を開始。センター試験で目標点と全く同じ得点を取り、
東大入試では目標点から1点しかずれない得点で合格。東大受験中から発信しているブログは話題を呼び、最大月間アクセス数は17万を達成。
「日本お笑い数学協会」のメインプレゼンターとして、お笑い芸人などと数学を面白く伝える活動をしている。
著書に『ビジネスで差がつく 論理アタマのつくり方』(ダイヤモンド社)『笑う数学』(KADOKAWA、共著)がある。
登録情報
- 出版社 : ハート出版 (2018/5/18)
- 発売日 : 2018/5/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4802400578
- ISBN-13 : 978-4802400572
- Amazon 売れ筋ランキング: - 453,713位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 266位明治・大正時代
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず平井氏は、伝えたいコアメッセージとして、①過程に注目せよ ②可視化せよ ③全体像をつかめ の3つを挙げている。
数学の集合で使われるベン図は、憲法など他の分野でも使え、視覚に訴える数学的図式を、歴史や他の異分野に取り入れていこうと思っているという。
そして、数学と歴史は、どちらも「過程を大事にする」という点で、とても似ていると述べている。数学も歴史も根っこのところでは繋がっていて、分野ごとにバラバラに分けて学べないという。
倉山氏も、明治政府が文系と理系に分けたのが失敗だと述べている。ガリレイのような昔のヨーロッパの研究者には数学者であり哲学者であり天文学者であるなど、専門が何か言えない人がたくさんおり、「オレは数学者だから歴史知らなくていい」とか「オレは歴史にしか興味ないから数学知らない」ということ自体が学問の姿勢としておかしいと述べている。
第2章で有名中学の入試問題、第3章で大学入試問題を取り上げ、「全体像」を見ていない設問や「過程」を考えていない設問を挙げて、採点者の先生に気に入る回答をした人が正解になることを問題視している。
第3章での、平安時代、なぜ摂関政治が行われたかの説明や、江戸時代の天皇が徳川家に摂関政治をさせまいと、幼い娘を次期天皇にさせた話など、分かりやすくて良かった。
倉山氏はこの書でも安倍首相を侮辱している。「易しい大問4から解いていったのはいいけれど、小問⑴も解き終わらないのに、大問1の小問⑴に行って、結局時間切れで何もできなくて零点という人。まずできることは経済政策。一番難しいのは憲法改正。そんなことは分かっているのに、景気回復が終わらないうちに、憲法改正に手を付けて、結局何もできなくて終わってしまう人のことです」。まだデフレ脱却に至っていないとはいえ、アベノミクスは7割以上成功している。小問⑴も解き終わっていないとはひど過ぎる。
第4章で、倉山氏は、学界単位で狂っているのが経済学と歴史学だと述べている。三角形の内角の和は必ず180度なのに、「もしかして内角の和が180度でない三角形があるかもしれない」と疑って議論を始める人たちが経済学者で、更にその上を行き、すべての三角形の角度を測っていくのが歴史学者だという。
倉山氏は、国際法上の「虐殺」の定義は「理由もなく、むごたらしく殺された状態」であり、南京大虐殺については理由があるので、「虐殺の犠牲者はゼロ」だと結論づけているが、国際法よりも自分が虐殺だと決めたものが定義だという歴史学者が多いという。
第5章では、「在日米軍の70%以上が沖縄にある」という論の嘘と、「国の借金1000兆円の嘘」について取り上げている。
米軍基地には3種類あるのに、そのうち1つを無視して他の2つだけで計算するから74%になるわけで、3つ合わせて計算すると施設数で25%、面積なら22.5%で、恣意的に計算してセンセーショナルな数字を作り出しているという。数字に関しては、計算「過程」が重要で、計算の仕方によって数字は大きく違ってくるのである。
国の借金についても、バランスシート(貸借対照表)をみれば、借金と同じだけの資産があることが分かる。また「国」という言葉も嘘で、正しくは「政府」である。個人と違って、企業や政府は借金をするものであり、大きな経済活動は借金で成り立っているのである。
最後に平井氏は、「見る方向によって形が変わる立体図形」を挙げて、一方向からしか報道されない時には、別の視点を考えてみる。更にどのような「過程」で一方向の情報しか流れてこないのかと考えてみれば、徐々に「全体像」も見えてくる。テストの点数を取るための勉強をしていると何も感じずに通り過ぎてしまうが、自分の人生に生かそうと学ぶと、途端に深いメッセージが感じられるようになると述べている。
対談なので読みやすく、高校生でも楽しめると思う。
数学の集合で使われるベン図は、憲法など他の分野でも使え、視覚に訴える数学的図式を、歴史や他の異分野に取り入れていこうと思っているという。
そして、数学と歴史は、どちらも「過程を大事にする」という点で、とても似ていると述べている。数学も歴史も根っこのところでは繋がっていて、分野ごとにバラバラに分けて学べないという。
倉山氏も、明治政府が文系と理系に分けたのが失敗だと述べている。ガリレイのような昔のヨーロッパの研究者には数学者であり哲学者であり天文学者であるなど、専門が何か言えない人がたくさんおり、「オレは数学者だから歴史知らなくていい」とか「オレは歴史にしか興味ないから数学知らない」ということ自体が学問の姿勢としておかしいと述べている。
第2章で有名中学の入試問題、第3章で大学入試問題を取り上げ、「全体像」を見ていない設問や「過程」を考えていない設問を挙げて、採点者の先生に気に入る回答をした人が正解になることを問題視している。
第3章での、平安時代、なぜ摂関政治が行われたかの説明や、江戸時代の天皇が徳川家に摂関政治をさせまいと、幼い娘を次期天皇にさせた話など、分かりやすくて良かった。
倉山氏はこの書でも安倍首相を侮辱している。「易しい大問4から解いていったのはいいけれど、小問⑴も解き終わらないのに、大問1の小問⑴に行って、結局時間切れで何もできなくて零点という人。まずできることは経済政策。一番難しいのは憲法改正。そんなことは分かっているのに、景気回復が終わらないうちに、憲法改正に手を付けて、結局何もできなくて終わってしまう人のことです」。まだデフレ脱却に至っていないとはいえ、アベノミクスは7割以上成功している。小問⑴も解き終わっていないとはひど過ぎる。
第4章で、倉山氏は、学界単位で狂っているのが経済学と歴史学だと述べている。三角形の内角の和は必ず180度なのに、「もしかして内角の和が180度でない三角形があるかもしれない」と疑って議論を始める人たちが経済学者で、更にその上を行き、すべての三角形の角度を測っていくのが歴史学者だという。
倉山氏は、国際法上の「虐殺」の定義は「理由もなく、むごたらしく殺された状態」であり、南京大虐殺については理由があるので、「虐殺の犠牲者はゼロ」だと結論づけているが、国際法よりも自分が虐殺だと決めたものが定義だという歴史学者が多いという。
第5章では、「在日米軍の70%以上が沖縄にある」という論の嘘と、「国の借金1000兆円の嘘」について取り上げている。
米軍基地には3種類あるのに、そのうち1つを無視して他の2つだけで計算するから74%になるわけで、3つ合わせて計算すると施設数で25%、面積なら22.5%で、恣意的に計算してセンセーショナルな数字を作り出しているという。数字に関しては、計算「過程」が重要で、計算の仕方によって数字は大きく違ってくるのである。
国の借金についても、バランスシート(貸借対照表)をみれば、借金と同じだけの資産があることが分かる。また「国」という言葉も嘘で、正しくは「政府」である。個人と違って、企業や政府は借金をするものであり、大きな経済活動は借金で成り立っているのである。
最後に平井氏は、「見る方向によって形が変わる立体図形」を挙げて、一方向からしか報道されない時には、別の視点を考えてみる。更にどのような「過程」で一方向の情報しか流れてこないのかと考えてみれば、徐々に「全体像」も見えてくる。テストの点数を取るための勉強をしていると何も感じずに通り過ぎてしまうが、自分の人生に生かそうと学ぶと、途端に深いメッセージが感じられるようになると述べている。
対談なので読みやすく、高校生でも楽しめると思う。
2022年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「理数アタマ」というタイトルからいろいろな数字や論理を用いたテーマを扱っていると期待したが、主な内容は「歴史学者・歴史教育に対する批判」であった。一応数字を用いた説明もあったが、それも付け足しやこじつけに近いようなもので、筆者が言いたい理数アタマというのはもっと別のもののようである。本文に明確に書かれているのだからタイトルや小見出しにも少しは含めてほしかった。
それに、「南京大虐殺」や「慰安婦問題」に関する議論はほとんどなされていない。というか、ずれている。これらについての見解がききたくて本に手を伸ばした人は大いに失望したであろう。慰安婦問題について参考資料などを基にまとめられた著書はほかに存在し、そちらの方が論理的でよほど「理数アタマ」である。
筆者の伝えたいことには興味深い部分や勉強になる部分も多かったものの、タイトルとミスマッチであるのが大いに残念。
それに、「南京大虐殺」や「慰安婦問題」に関する議論はほとんどなされていない。というか、ずれている。これらについての見解がききたくて本に手を伸ばした人は大いに失望したであろう。慰安婦問題について参考資料などを基にまとめられた著書はほかに存在し、そちらの方が論理的でよほど「理数アタマ」である。
筆者の伝えたいことには興味深い部分や勉強になる部分も多かったものの、タイトルとミスマッチであるのが大いに残念。
2018年5月24日に日本でレビュー済み
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おもしろくって、一気に読みました!理系の人の考え方は、歴史問題を考える上で大事ですね。
特にわかりやすかったのが「ベン図」!法学部の授業で実質的憲法と形式的憲法という言葉を習っていたけれど、よくわかっていませんでした。この「ベン図」が憲法の教科書に載ってたらわかりやすかったのにと思います。ビジネスでもよく「見える化」が大事だと言いますが、それを文字ではなくビジュアルにする「可視化」は文系も身につけたい能力ですね〜。
また、TPPや皇室の女系についても、目からウロコでした。
あと、2人の掛け合いの空気に、何度も笑っちゃいました(笑)。
特にわかりやすかったのが「ベン図」!法学部の授業で実質的憲法と形式的憲法という言葉を習っていたけれど、よくわかっていませんでした。この「ベン図」が憲法の教科書に載ってたらわかりやすかったのにと思います。ビジネスでもよく「見える化」が大事だと言いますが、それを文字ではなくビジュアルにする「可視化」は文系も身につけたい能力ですね〜。
また、TPPや皇室の女系についても、目からウロコでした。
あと、2人の掛け合いの空気に、何度も笑っちゃいました(笑)。
2018年6月9日に日本でレビュー済み
憲政史家の倉山満先生と受験戦略家の平井基之先生という、二大ベストセラー作家の共演!
理数アタマで日本史を読み解くことで、歴史の見方、物事の見方も、見る方向によって全く異なるのだということを解き明かしてくれます。
そんな”錯視立体的視点”を教えてくれる本書ですが、中でも目を引いたのが、普段、”皇室の伝統”という言葉で語られがちな「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」についても、これらの原則たちがいかにして皇室を守っているのかということを解き明かしてくれています。
そこで「男系継承の原則」と「五世の孫までの原則」の働きぶりをキャ〇テン翼のキャラクター紹介風に解説してみたいと思います。
■皇室を守るS・G・G・K! 女系禁止=実は外戚男子排除の「男系継承の原則」
「皇室を守るS.G.G.K(スーパーグレートゴールキーパー)」、「皇室の守護神」の異名をとる。「ペナルティエリア外(外戚)からのシュート(謀略)は必ず止める」「自分さえ破られなければチーム(皇室)が失点する(滅びる)事はない」が信条。
事実、「男系継承の原則」があったからこそ、藤原氏も摂関政治(=外戚戦略)というまどろっこしいマネをしなければ権力を維持することができなかった。
江戸時代においても、第2代将軍・徳川秀忠が娘・和子を後水尾天皇に嫁がせることで外戚になろうと画策するも、高僧に紫衣を授与するという大権を皇室から奪っていた秀忠を快く思っていなかった後水尾天皇が「秀忠のいいなりになるものか」とばかりに和子との間に生まれた娘(明正天皇)に譲位したことで、「男系継承の原則」が発動。
明正天皇は結婚前であったため生涯独身を貫いたが、仮に子供がいたとしても女系の子供ということになり、天皇になれない。つまり秀忠は外戚になれず、皇室に影響力を行使することもできないことになり、秀忠の野望は潰えた。(いわゆる紫衣事件)
日本の皇室が公称2600年以上、少なく見積もっても1400年以上と、今の地球上に存在する国の中でも最古の歴史を誇り、世界最長不倒を記録し続けているのも、この「男系継承の原則」が皇室を守り続けているからであると言える。
■史上最も皇室に迫った怪物の野望をも阻止した”炎のPKストッパー”
皇室を支えるもう一人の守護神。「男系継承の原則」は非皇族からの謀略に対して無類の強さを発揮する一方、実はペナルティエリア内(皇族出身者)からのシュート(謀略)には脆いという一面も。
事実、天皇の血を引く男系男子という条件だけでは、平将門が天皇になれるし、源頼朝は幕府を開く必要がない、近衛文麿元首相も天皇になれてしまう。
そこに待ったをかけるのが「五世の孫までの原則」。この原則があったからこそ、史上最も皇室に迫った怪物、足利義満も自らが天皇になり代わる権威”治天の君”となるための謀略を35年もかけて仕組まざるを得なかった。
まさに"炎のPKストッパー”の面目躍如といえる。
ちなみにエセ保守の中には「皇太子殿下よりも天皇の血の濃い男系男子がいる」などと吹聴する者がいるそう。こんな暗証の禅師(一部の物事だけを知って満足している愚か者のこと)が幅を利かせていること自体、いかに保守が劣化しているかということを物語っており、一刻も早い排除が求められる。
■「男系継承の原則」と「五世の孫までの原則」が体現する皇室の真髄
以上、キャ〇テン翼風に紹介してみましたが、これらの原則が体現しているものとは、いったい何なのでしょうか?
本書と共に『倉山満が読み解く足利の時代』、『大間違いの織田信長』、『日本一やさしい天皇の講座』を読み合わせてみると、「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」が体現するものが見えてくるような気がします。
「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」が体現するもの。それは「待ち」という皇室の真髄に他ならないのではないでしょうか。
皇室の何がすごいのか。
天皇一人の一生ではなく、百年、二百年単位で政治を考えることができる。すなわち一人の天皇の時代だけで事態を好転できなくても「待て」ることにあるのだそうです。
これは、逆に言うと「時間を奪う力」であるとも言えるのではないでしょうか。現に義満も時を経るに従い、権勢が強大になる一方、(いくら周りが自分に逆らえないとは言え)やり方が横暴かつ稚拙になっていくような印象を受けます。
それは、むしろ人生の残り時間が短くなる中で、「最善手を指し続けなければ、生きているうちにゴール(王権簒奪)にたどり着けない」というプレッシャーに晒し続けられたことに起因するのかもしれません。また、「時間切れ」が迫りつつある状況においては、傍からみれば悪手とも思えないような"些細な一手"が勝敗を分ける決め手になるのだということもこれらのことを通じて教えてくれます。
「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」の本質がわかりやすくビジュアル化して解説されており、さらには『倉山満が読み解く足利の時代』、『大間違いの織田信長』、『日本一やさしい天皇の講座』への理解を深めてくれるという点において、特筆すべき一冊だと言えます。
おススメです!
(参考文献)
『倉山満が読み解く足利の時代』(倉山満、青林堂、2017年)
『大間違いの織田信長』(倉山満、ベストセラーズ、2017年)
『日本一やさしい天皇の講座』(倉山満、扶桑社新書、2017年)
『ビジネスで差がつく論理アタマのつくり方』(平井基之、ダイヤモンド社、2017年)
理数アタマで日本史を読み解くことで、歴史の見方、物事の見方も、見る方向によって全く異なるのだということを解き明かしてくれます。
そんな”錯視立体的視点”を教えてくれる本書ですが、中でも目を引いたのが、普段、”皇室の伝統”という言葉で語られがちな「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」についても、これらの原則たちがいかにして皇室を守っているのかということを解き明かしてくれています。
そこで「男系継承の原則」と「五世の孫までの原則」の働きぶりをキャ〇テン翼のキャラクター紹介風に解説してみたいと思います。
■皇室を守るS・G・G・K! 女系禁止=実は外戚男子排除の「男系継承の原則」
「皇室を守るS.G.G.K(スーパーグレートゴールキーパー)」、「皇室の守護神」の異名をとる。「ペナルティエリア外(外戚)からのシュート(謀略)は必ず止める」「自分さえ破られなければチーム(皇室)が失点する(滅びる)事はない」が信条。
事実、「男系継承の原則」があったからこそ、藤原氏も摂関政治(=外戚戦略)というまどろっこしいマネをしなければ権力を維持することができなかった。
江戸時代においても、第2代将軍・徳川秀忠が娘・和子を後水尾天皇に嫁がせることで外戚になろうと画策するも、高僧に紫衣を授与するという大権を皇室から奪っていた秀忠を快く思っていなかった後水尾天皇が「秀忠のいいなりになるものか」とばかりに和子との間に生まれた娘(明正天皇)に譲位したことで、「男系継承の原則」が発動。
明正天皇は結婚前であったため生涯独身を貫いたが、仮に子供がいたとしても女系の子供ということになり、天皇になれない。つまり秀忠は外戚になれず、皇室に影響力を行使することもできないことになり、秀忠の野望は潰えた。(いわゆる紫衣事件)
日本の皇室が公称2600年以上、少なく見積もっても1400年以上と、今の地球上に存在する国の中でも最古の歴史を誇り、世界最長不倒を記録し続けているのも、この「男系継承の原則」が皇室を守り続けているからであると言える。
■史上最も皇室に迫った怪物の野望をも阻止した”炎のPKストッパー”
皇室を支えるもう一人の守護神。「男系継承の原則」は非皇族からの謀略に対して無類の強さを発揮する一方、実はペナルティエリア内(皇族出身者)からのシュート(謀略)には脆いという一面も。
事実、天皇の血を引く男系男子という条件だけでは、平将門が天皇になれるし、源頼朝は幕府を開く必要がない、近衛文麿元首相も天皇になれてしまう。
そこに待ったをかけるのが「五世の孫までの原則」。この原則があったからこそ、史上最も皇室に迫った怪物、足利義満も自らが天皇になり代わる権威”治天の君”となるための謀略を35年もかけて仕組まざるを得なかった。
まさに"炎のPKストッパー”の面目躍如といえる。
ちなみにエセ保守の中には「皇太子殿下よりも天皇の血の濃い男系男子がいる」などと吹聴する者がいるそう。こんな暗証の禅師(一部の物事だけを知って満足している愚か者のこと)が幅を利かせていること自体、いかに保守が劣化しているかということを物語っており、一刻も早い排除が求められる。
■「男系継承の原則」と「五世の孫までの原則」が体現する皇室の真髄
以上、キャ〇テン翼風に紹介してみましたが、これらの原則が体現しているものとは、いったい何なのでしょうか?
本書と共に『倉山満が読み解く足利の時代』、『大間違いの織田信長』、『日本一やさしい天皇の講座』を読み合わせてみると、「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」が体現するものが見えてくるような気がします。
「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」が体現するもの。それは「待ち」という皇室の真髄に他ならないのではないでしょうか。
皇室の何がすごいのか。
天皇一人の一生ではなく、百年、二百年単位で政治を考えることができる。すなわち一人の天皇の時代だけで事態を好転できなくても「待て」ることにあるのだそうです。
これは、逆に言うと「時間を奪う力」であるとも言えるのではないでしょうか。現に義満も時を経るに従い、権勢が強大になる一方、(いくら周りが自分に逆らえないとは言え)やり方が横暴かつ稚拙になっていくような印象を受けます。
それは、むしろ人生の残り時間が短くなる中で、「最善手を指し続けなければ、生きているうちにゴール(王権簒奪)にたどり着けない」というプレッシャーに晒し続けられたことに起因するのかもしれません。また、「時間切れ」が迫りつつある状況においては、傍からみれば悪手とも思えないような"些細な一手"が勝敗を分ける決め手になるのだということもこれらのことを通じて教えてくれます。
「男系継承の原則」、「五世の孫までの原則」の本質がわかりやすくビジュアル化して解説されており、さらには『倉山満が読み解く足利の時代』、『大間違いの織田信長』、『日本一やさしい天皇の講座』への理解を深めてくれるという点において、特筆すべき一冊だと言えます。
おススメです!
(参考文献)
『倉山満が読み解く足利の時代』(倉山満、青林堂、2017年)
『大間違いの織田信長』(倉山満、ベストセラーズ、2017年)
『日本一やさしい天皇の講座』(倉山満、扶桑社新書、2017年)
『ビジネスで差がつく論理アタマのつくり方』(平井基之、ダイヤモンド社、2017年)
2018年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
憲政史家倉山満先生とチャンネルくららでおなじみの平井先生の対談本です。
タイトルが『理数アタマで読み解く〜』となっているので、数学嫌いの文系人間である自分はちょっと身構えてしまったのですが、数学的な難しい話はなく、教育をテーマに、倉山先生と平井先生が終始楽しそうに対談しているので、スラスラ読めました。
今の歴史教育の問題点や論理的思考力、本質を見抜く力が歴史を読み解く上でも大事である、ということを分かりやすく解説してくれています。
憲法と憲法典の関係をベン図で解説してみたり、日本の法律や憲法は17の倍数なのに、日本国憲法はそうじゃないから数学的にも仲間はずれ、などなど文系の人間からはおよそ思いつかない発想がたくさんあり、面白かったです。憲法改正についても、「誤植の7条や重複の97条も改正できないのに、9条をいきなり改正しようというのは合理的ではない」というのは確かに大事な視点だなと思いましたし、文系人間の弱いところだなと痛感しました。
また、日本のエリート進学校や東大の偏向かつ反体制的な入試問題の数々には頭が痛くなる思いでした。それを除いても単なる暗記科目で思考力をまるで問わない入試問題、歴史教育のあり方には危機感を感じました。
内容はとても面白かったのですが、個人的にはもう少し数学的な話も聞きたかったかなとも思いました。平井先生のもっとマニアックな数学の知識とかも聞きたかったです。
とはいえ、難しい話はほとんど出てこないので、歴史や数学が苦手な人でも気軽に読めると思います。文系の人にこそ、ぜひ読んでいただきたいです。
タイトルが『理数アタマで読み解く〜』となっているので、数学嫌いの文系人間である自分はちょっと身構えてしまったのですが、数学的な難しい話はなく、教育をテーマに、倉山先生と平井先生が終始楽しそうに対談しているので、スラスラ読めました。
今の歴史教育の問題点や論理的思考力、本質を見抜く力が歴史を読み解く上でも大事である、ということを分かりやすく解説してくれています。
憲法と憲法典の関係をベン図で解説してみたり、日本の法律や憲法は17の倍数なのに、日本国憲法はそうじゃないから数学的にも仲間はずれ、などなど文系の人間からはおよそ思いつかない発想がたくさんあり、面白かったです。憲法改正についても、「誤植の7条や重複の97条も改正できないのに、9条をいきなり改正しようというのは合理的ではない」というのは確かに大事な視点だなと思いましたし、文系人間の弱いところだなと痛感しました。
また、日本のエリート進学校や東大の偏向かつ反体制的な入試問題の数々には頭が痛くなる思いでした。それを除いても単なる暗記科目で思考力をまるで問わない入試問題、歴史教育のあり方には危機感を感じました。
内容はとても面白かったのですが、個人的にはもう少し数学的な話も聞きたかったかなとも思いました。平井先生のもっとマニアックな数学の知識とかも聞きたかったです。
とはいえ、難しい話はほとんど出てこないので、歴史や数学が苦手な人でも気軽に読めると思います。文系の人にこそ、ぜひ読んでいただきたいです。
2020年2月27日に日本でレビュー済み
理数的に歴史を掴むとはどういうことなのかを教えてくれる一冊です。
・全体像を掴め
・可視化せよ
・過程に注目せよ
これは、本書で何度も強調されていることですが、日常生活にも応用できると感じました。
・全体像を掴め
・可視化せよ
・過程に注目せよ
これは、本書で何度も強調されていることですが、日常生活にも応用できると感じました。