なんとなくで購入し、軽く読むつもりでした。
仕事の休憩時間に少しずつ読み進めたが、読んでいる間だけ、シルクロードの地を、馬で旅している世界に入っていた。
私には馬の旅は無理だと思うけれど、行った気になれました。
著者のすばらしい行動力も、見倣いたいものです。
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馬上の旅人: モンゴルとシルクロードを駆け抜けた十五年 Kindle版
世界に二つとない馬での旅。筆者はシルクロードの壮大なロマンと馬の魅力に憑りつかれ、十五年間かけてモンゴルの最東端からシルクロードへ馬で旅した。
ありふれた一人旅ではない。日本で有志を集め、騎馬遊牧民と共に大キャラバンを結成して旅に出た。モンゴルの集落を訪ねて馬を集め、灼けつく砂漠に彷徨い、雪の山脈を越えて、キャラバンは西へ西へ進んだ。
隊員たちは自分と向き合いながら、騎馬民族の実像と出会い、そして「人馬一体」の境地に向かっていった。
本書は、キャラバンを立ち上げて隊長を務めた、NPO法人『奔流中国』代表の張宇が自ら綴ったこの長い旅の軌跡である。
―まえがきより―
人類がかつて歩いた中でもっとも長く、もっとも古い道、シルクロード。
シルクロードという名を冠した道路があったことはない。
東は中国の古都西安、西は地中海に至るまで、ユーラシア大陸の人々が富と発見を求めて移動したすべての道程とその歴史こそ、シルクロードだ。何もない草原も、オアシスの街も、渇いた砂漠も。
商人、文人、芸人、技術者、学者、さまざまな人々が、貿易や交流を求めシルクロードを渡ろうとした。
盗賊団、悪天候、遭難…、砂漠も草原も単独で渡るにはあまりにも危険だった。
だから彼らは、「キャラバン」を結成した。
キャラバンでは、違う夢、違う目標、違う文化を持った人々が、寝食を共にしてときに命の危険すら分かち合っていた。隊長の指示のもと、過酷な自然に立ち向かい、支え合って同じ目的地を目指した。
キャラバンの旅人たちがもたらした東西の融合、そして衝突が、その土地その時代の経済、思想、文化文明を生みだしてきた。
このキャラバンに、私は強く心を惹かれた。
「古の旅人のように、キャラバン隊を組んで馬で広大なシルクロードを旅したい」
馬で草原を駆けるキャラバンへの憧憬が、心に浮かんで消えなかった。
馬は、「遠い、未知の世界に行きたい」という人間の冒険心を引き出してきた動物だ。四千年前に最初の「騎乗」という行為が生まれてから、馬は人間の移動と交易の範囲を劇的に広げた。
一九九九年、私はこの漠然とした憧れを実現させた。当時、東京工業大学の学生だった私は、大学生を集めて内モンゴルの草原を馬で駆けるキャラバン隊を結成した。
自ら手綱を握って馬を操り、全速力で草原を駆ける。懐かしい地平線、新しい虹、大陸の風!馬を下りれば、騎馬民族と同じ食事をとり、同じゲルで眠る。日本の写真集や映像で夢物語のように描かれる遊牧民たちが生身の人間として現れ、旅の同志となった。
このキャラバン隊が進むシルクロードの道は、私たちを過去と現在のカオスに導いた。シルクロードは過去のものではなかった。バザールの賑わい、民の魂の底からあふれだす歌と踊り、大地に響く蹄の音、颯爽と草原を駆ける遊牧民。東西のるつぼシルクロードでは、過去と現在のカオスは消えることはなく、今なお躍動していた。
未知の世界への憧れ。冒険への執着と渇望。異なる価値観に対する寛大さ。古のキャラバンと同じスピリットを胸に、私たちは馬で旅した。
あれから今日まで、三十五回にわたってキャラバン隊を隊長として率い、モンゴルの東の果てから出発して、シルクロードの「心臓」と呼ばれるバインブルク草原に向かって西へ西へと旅を重ねた。総移動距離は七千キロ、キャラバン隊員として参加した日本の若者は八千人、キャラバンの安全を守る遊牧民スタッフも数百人に及ぶ。
同じキャラバン隊は二度と結成できない。行くたびに違う歴史の断片が現れ、新しい騎馬民族との出会いが私たちを待っていた。そこにはいつも真新しいドラマがあった。
あまりにもたくさんの土地を渡ってきたので、そのすべてを記録することなどとてもできない。けれど、これまで結成してきたキャラバンの体験のほんの一部でも書き残したいと思い、筆を執った。キャラバンは十五年をかけて、モンゴル高原の東から、シルクロードの中心バインブルク草原に向かった。本書でもその道筋通り、東から西へ物語を進め、それぞれの土地で記憶に深く刻みつけられた出来事を綴っていく。
本書を読むあなたに、馬の躍動と大陸の風を感じていただければ幸いである。
ありふれた一人旅ではない。日本で有志を集め、騎馬遊牧民と共に大キャラバンを結成して旅に出た。モンゴルの集落を訪ねて馬を集め、灼けつく砂漠に彷徨い、雪の山脈を越えて、キャラバンは西へ西へ進んだ。
隊員たちは自分と向き合いながら、騎馬民族の実像と出会い、そして「人馬一体」の境地に向かっていった。
本書は、キャラバンを立ち上げて隊長を務めた、NPO法人『奔流中国』代表の張宇が自ら綴ったこの長い旅の軌跡である。
―まえがきより―
人類がかつて歩いた中でもっとも長く、もっとも古い道、シルクロード。
シルクロードという名を冠した道路があったことはない。
東は中国の古都西安、西は地中海に至るまで、ユーラシア大陸の人々が富と発見を求めて移動したすべての道程とその歴史こそ、シルクロードだ。何もない草原も、オアシスの街も、渇いた砂漠も。
商人、文人、芸人、技術者、学者、さまざまな人々が、貿易や交流を求めシルクロードを渡ろうとした。
盗賊団、悪天候、遭難…、砂漠も草原も単独で渡るにはあまりにも危険だった。
だから彼らは、「キャラバン」を結成した。
キャラバンでは、違う夢、違う目標、違う文化を持った人々が、寝食を共にしてときに命の危険すら分かち合っていた。隊長の指示のもと、過酷な自然に立ち向かい、支え合って同じ目的地を目指した。
キャラバンの旅人たちがもたらした東西の融合、そして衝突が、その土地その時代の経済、思想、文化文明を生みだしてきた。
このキャラバンに、私は強く心を惹かれた。
「古の旅人のように、キャラバン隊を組んで馬で広大なシルクロードを旅したい」
馬で草原を駆けるキャラバンへの憧憬が、心に浮かんで消えなかった。
馬は、「遠い、未知の世界に行きたい」という人間の冒険心を引き出してきた動物だ。四千年前に最初の「騎乗」という行為が生まれてから、馬は人間の移動と交易の範囲を劇的に広げた。
一九九九年、私はこの漠然とした憧れを実現させた。当時、東京工業大学の学生だった私は、大学生を集めて内モンゴルの草原を馬で駆けるキャラバン隊を結成した。
自ら手綱を握って馬を操り、全速力で草原を駆ける。懐かしい地平線、新しい虹、大陸の風!馬を下りれば、騎馬民族と同じ食事をとり、同じゲルで眠る。日本の写真集や映像で夢物語のように描かれる遊牧民たちが生身の人間として現れ、旅の同志となった。
このキャラバン隊が進むシルクロードの道は、私たちを過去と現在のカオスに導いた。シルクロードは過去のものではなかった。バザールの賑わい、民の魂の底からあふれだす歌と踊り、大地に響く蹄の音、颯爽と草原を駆ける遊牧民。東西のるつぼシルクロードでは、過去と現在のカオスは消えることはなく、今なお躍動していた。
未知の世界への憧れ。冒険への執着と渇望。異なる価値観に対する寛大さ。古のキャラバンと同じスピリットを胸に、私たちは馬で旅した。
あれから今日まで、三十五回にわたってキャラバン隊を隊長として率い、モンゴルの東の果てから出発して、シルクロードの「心臓」と呼ばれるバインブルク草原に向かって西へ西へと旅を重ねた。総移動距離は七千キロ、キャラバン隊員として参加した日本の若者は八千人、キャラバンの安全を守る遊牧民スタッフも数百人に及ぶ。
同じキャラバン隊は二度と結成できない。行くたびに違う歴史の断片が現れ、新しい騎馬民族との出会いが私たちを待っていた。そこにはいつも真新しいドラマがあった。
あまりにもたくさんの土地を渡ってきたので、そのすべてを記録することなどとてもできない。けれど、これまで結成してきたキャラバンの体験のほんの一部でも書き残したいと思い、筆を執った。キャラバンは十五年をかけて、モンゴル高原の東から、シルクロードの中心バインブルク草原に向かった。本書でもその道筋通り、東から西へ物語を進め、それぞれの土地で記憶に深く刻みつけられた出来事を綴っていく。
本書を読むあなたに、馬の躍動と大陸の風を感じていただければ幸いである。
- 言語日本語
- 発売日2014/6/6
- ファイルサイズ8635 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B00KU7MSVW
- 出版社 : NPO法人奔流中国 (2014/6/6)
- 発売日 : 2014/6/6
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 8635 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 147ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 214,020位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 4,345位旅行ガイド・マップ
- - 4,529位海外旅行ガイド (本)
- - 9,792位歴史・地理 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただのモンゴルとシルクロードのお話ではなく、キャラバンからの視点で見たお話。
私も旅行好きで、内モンゴルやシルクロードに行ったことがあるんですが、この本を読んで、一部しか見ていなかったことに気づきました。
面白いのは、馬の魅力です。歴史や文化、民族を作ってきた馬は、単なる移動手段ではないことがわかります。著者の馬に対する情熱を感じます。
普通の旅行記とは少し違うお話なので、ありきたりな旅行記に飽きた人におすすめです。
私も旅行好きで、内モンゴルやシルクロードに行ったことがあるんですが、この本を読んで、一部しか見ていなかったことに気づきました。
面白いのは、馬の魅力です。歴史や文化、民族を作ってきた馬は、単なる移動手段ではないことがわかります。著者の馬に対する情熱を感じます。
普通の旅行記とは少し違うお話なので、ありきたりな旅行記に飽きた人におすすめです。
2014年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白かった。
著者の奔流中国の旅に賭ける想いや情熱が真っ直ぐ伝わってくる。
キャラバンに参加したいと思っている人はもちろん、そうでない人にも強くお勧めしたい。
この本を読み終わる頃、きっと貴方の目の前には無限に広がる大地と青空、そして貴方を待っている馬たちが見えることだろう。
著者の奔流中国の旅に賭ける想いや情熱が真っ直ぐ伝わってくる。
キャラバンに参加したいと思っている人はもちろん、そうでない人にも強くお勧めしたい。
この本を読み終わる頃、きっと貴方の目の前には無限に広がる大地と青空、そして貴方を待っている馬たちが見えることだろう。
2014年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまり期待せず読み始めたがぐんぐん引き込まれた。遊牧民の村に行って馬を調達するところなど感心する。こういう現地で直接見聞きした一次ソースはありがたい。
確かに日本の戦国時代の鞍には前後に出っ張りがあるが、西洋の鞍は平らだ。日本の武士の鞍は東アジアの遊牧民の影響を受けたのかもしれないと思った。
難を言うとすると、それほんと?みたいな面白すぎるエピソードが多い気がする。
確かに日本の戦国時代の鞍には前後に出っ張りがあるが、西洋の鞍は平らだ。日本の武士の鞍は東アジアの遊牧民の影響を受けたのかもしれないと思った。
難を言うとすると、それほんと?みたいな面白すぎるエピソードが多い気がする。
2015年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
情景が浮かんで来て、風をかんじられるようでした。自然の中の人間を考えさせられる様におもいました。感動です。