ウンともスンとも言わない機械相手になだめすかしたり脅したり。場合によってはキスしてみたり蹴飛ばしてみたり――これって日常どこにでもある光景だ。しかーし;
『コンピュータは人の感情に影響を与えるが、自らは決して感情に左右されない』(p.283)
と本書は語る。機械を支配しようとして支配されているのは実は人間の方なんである。本書はこうした機械が持つ説得力、つまりプロパガンダ的要素を心理学とテクノロジーの両面から淡々と検証&解析していく。
物語性こそないが、この問題を語る上で欠かせない論点・専門用語・資料は粗方網羅しており資料価値は高い。

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実験心理学が教える人を動かすテクノロジ 単行本 – 2005/11/17
どうすればコンピュータは説得力を獲得できるのか。人間の考え方や行動に影響を与える説得のためのテクノロジは、急速な進歩を遂げている研究分野である。本書は実験心理学の視点から、Web上で成功する広告やセールスの手法から、教育やエイズ予防、飲酒運転防止まで広範な分野を取り上げる。コンピュータとの信頼関係を築き、人に行動をうながすインタラクティブ技術のすべてを解説。
- 本の長さ330ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2005/11/17
- ISBN-104822282465
- ISBN-13978-4822282462
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登録情報
- 出版社 : 日経BP (2005/11/17)
- 発売日 : 2005/11/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 330ページ
- ISBN-10 : 4822282465
- ISBN-13 : 978-4822282462
- Amazon 売れ筋ランキング: - 614,778位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 421位情報学・情報科学全般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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2006年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
説得のためのテクノロジを『カプトロジ(computer as persuasive technologiesの略語)』としてまとめた野心的な試みです。人の態度や姿勢、行動を変えることを目的として設計された対話型のコンピュータ製品のデザイン、研究、分析を扱います(p.25、p.37)。特に人とコンピュータとの間のやり取り(Human Computer Interaction:HCI)を対象とし、その場面で人がどのようにして動機付けされたり説得されたりすることがあるかについて論じております (p.38)。
コンピュータはツール、メディア、ソーシャル・アクターの3つの側面を持ち(p.49)、最近では、因果関係をシミュレーション体験等により(p.97)、より高度な実感の持てる説得を行います。
また、Webの信頼性(p.205、p.227)うあ、ケータイに代表されるモバイル・テクノロジの発展が説得の方法を変えうることに触れ (p.240、p.249、p.253)、それらを利用した社交的学習の効果(p.256、p.260、p.266)について、さらに倫理面 (p.287、p.302)での評価方法について考察しております。
人とコンピュータの関わり方について考えるときの叩き台として面白いと思いました。
コンピュータはツール、メディア、ソーシャル・アクターの3つの側面を持ち(p.49)、最近では、因果関係をシミュレーション体験等により(p.97)、より高度な実感の持てる説得を行います。
また、Webの信頼性(p.205、p.227)うあ、ケータイに代表されるモバイル・テクノロジの発展が説得の方法を変えうることに触れ (p.240、p.249、p.253)、それらを利用した社交的学習の効果(p.256、p.260、p.266)について、さらに倫理面 (p.287、p.302)での評価方法について考察しております。
人とコンピュータの関わり方について考えるときの叩き台として面白いと思いました。
2005年11月27日に日本でレビュー済み
心理学者の視点から、世の中にあるテクノロジ製品が人にどんな風に影響を与えているのか、そのメカニズムが事例と共に明確に解説されています。この本は、テクノロジ製品をデザインするためのHow to本ではなく、テクノロジが心理学的な影響を与えるしくみ、製品デザインのヒントを与えているということから、ビジネス書として多くの方に役立てられる本だと思います。
2007年8月29日に日本でレビュー済み
画面をどう配置するか?部品はどれにするのか?デザインは?と物理的なユーザビリティ学
を学ぶ前に、ユーザの心理的な部分を学ぶ必要がある。
それがこの書籍である。
人間とコンピュータの距離をどう縮めるか?強制でコンピュータを使わせるのではなく、
説得してコンピュータを使わせるという「カプトロジ学」の真髄が解る。
是非、ユーザビリティを学ぶ人はこの書籍をお勧めします。
を学ぶ前に、ユーザの心理的な部分を学ぶ必要がある。
それがこの書籍である。
人間とコンピュータの距離をどう縮めるか?強制でコンピュータを使わせるのではなく、
説得してコンピュータを使わせるという「カプトロジ学」の真髄が解る。
是非、ユーザビリティを学ぶ人はこの書籍をお勧めします。
2005年11月28日に日本でレビュー済み
Dr. Foggの博士論文がベースになっているとのことで、彼の論述をサポートする実験の例が豊富に紹介されています。端的に言っておもしろいです。応用例には、古い事例も見られますが、現在もそうしたデザインの要素が世の中に溢れているので、十分効果的だということなのでしょう。また、この本は、これから博士課程を目指している人がアカデミアの研究の雰囲気を理解するのにもお勧めしたいと思います。