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整形した女は幸せになっているのか (星海社新書) 新書 – 2015/5/26
北条 かや
(著)
顔さえ変えれば、うまくいく?
あっけらかんとした「公言」に留まらず、手術前後をブログで「実況」するモデルまで出現し、ますますカジュアルになっていく「美容整形」。ある調査によれば、18歳~39歳の日本人女性の実に11%が、整形経験者であるという。スマホで手軽に写真撮影・アップロードができ、これまで以上に「見た目」で判断される機会の増えた現代社会。時に美しさは、幸せになるための必要条件であるかのように語られる。美しく生まれた女が幸福に近いのであれば、美しさを「手に入れた」女もまたそうであると言えるのか。現代社会だからこそ出現したこのいびつな問いに、社会学の俊英が挑む。あなたのモラルは、どこまで許す?
あっけらかんとした「公言」に留まらず、手術前後をブログで「実況」するモデルまで出現し、ますますカジュアルになっていく「美容整形」。ある調査によれば、18歳~39歳の日本人女性の実に11%が、整形経験者であるという。スマホで手軽に写真撮影・アップロードができ、これまで以上に「見た目」で判断される機会の増えた現代社会。時に美しさは、幸せになるための必要条件であるかのように語られる。美しく生まれた女が幸福に近いのであれば、美しさを「手に入れた」女もまたそうであると言えるのか。現代社会だからこそ出現したこのいびつな問いに、社会学の俊英が挑む。あなたのモラルは、どこまで許す?
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社星海社
- 発売日2015/5/26
- 寸法10.7 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104061385690
- ISBN-13978-4061385696
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商品の説明
著者について
北条 かや
著述家。1986年、石川県金沢市生まれ、東京在住。同志社大学社会学部を出たのち、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。キャバ嬢のことを「女を売りにする人たちであり、自分とは違う」と考えていたが、「差別してるだけなんじゃない?」という先輩の一言に心打たれ、一念発起。自らキャバクラで働き、調査を行った経験をもとに2014年『キャバ嬢の社会学』を上梓した。「BLOGOS」、「J-CASTニュース」、「Yahoo!ニュース」はじめ複数のメディアに、社会系・経済系の記事を寄稿・提供する傍ら、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」、TOKYO MX「モーニングCROSS」などに出演する。趣味は、節約。
著述家。1986年、石川県金沢市生まれ、東京在住。同志社大学社会学部を出たのち、京都大学大学院文学研究科修士課程修了。キャバ嬢のことを「女を売りにする人たちであり、自分とは違う」と考えていたが、「差別してるだけなんじゃない?」という先輩の一言に心打たれ、一念発起。自らキャバクラで働き、調査を行った経験をもとに2014年『キャバ嬢の社会学』を上梓した。「BLOGOS」、「J-CASTニュース」、「Yahoo!ニュース」はじめ複数のメディアに、社会系・経済系の記事を寄稿・提供する傍ら、NHK「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」、TOKYO MX「モーニングCROSS」などに出演する。趣味は、節約。
登録情報
- 出版社 : 星海社 (2015/5/26)
- 発売日 : 2015/5/26
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4061385690
- ISBN-13 : 978-4061385696
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 417,332位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31,794位新書
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いまどきの美容整形事情がわかりました。整形を考えてる女性には良いかと
2018年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品なのできれいでした。もう少し安かったら、もっと良かった。
2017年9月6日に日本でレビュー済み
北条さんのご本をこれで三冊、よみました。『キャバ嬢の社会学』『インターネットで死ぬということ』『整形した女は幸せになってるのか』
著作順だと『キャバ嬢』『整形』『インターネット』になりますが、北条さんの語り口にはさほど段差はないから、お許しいただけるでしょう。
文章を読んで最初に感じたのは「100mくらい読み進むと弧を描いて出発地点に戻る」ということ。最初の書き出しは「美容整形は是か非か」です。で、筆がすすんでいくと整形願望のある女性、ない女性が百分比で示され、さらに「どこを」「どのように」手術するかが図示されます。終盤に近づくと「親からもらった身体を傷ものにする」といった倫理社会的な問題も出てきますが、あまり大部ではありません。そこまで行くと話はひとりのOLが出勤のために化粧をし、帰宅して化粧をおとすまでの「薔薇色の日々」に戻ります。
わたしが小学生のころ、たまたま家に来ていた叔父が床に引っ繰り返って笑いながら「いくらなんでもこれは反則だろう」と言って国語辞典の「おとこ」を指しているので見たら「人間のうち、女でないほう」と印刷されていました。
わたしは50歳くらいまで「美人」というのは「男が美しいと判断する人」だと思っていました。違うみたいですね。この本にいちばん鉄槌をくらわしているのは、女だ。
最後に北条さんが引用しておられる太宰治の「竹一」のくだりの、ずっとあとに出てくる文章を引用します。
『人間失格』抜粋
してその翌日も同じ事を繰返して、
昨日に異らぬ慣例に従えばよい。
即ち荒っぽい大きな歓楽を避けてさえいれば、
自然また大きな悲哀もやって来ないのだ。
ゆくてを塞ぐ邪魔な石を
蟾蜍は廻って通る。
上田敏訳のギイ・シャルル・クロオとかいうひとの、こんな詩句を見つけた時、自分はひとりで顔を燃えるくらいに赤くしました。
著作順だと『キャバ嬢』『整形』『インターネット』になりますが、北条さんの語り口にはさほど段差はないから、お許しいただけるでしょう。
文章を読んで最初に感じたのは「100mくらい読み進むと弧を描いて出発地点に戻る」ということ。最初の書き出しは「美容整形は是か非か」です。で、筆がすすんでいくと整形願望のある女性、ない女性が百分比で示され、さらに「どこを」「どのように」手術するかが図示されます。終盤に近づくと「親からもらった身体を傷ものにする」といった倫理社会的な問題も出てきますが、あまり大部ではありません。そこまで行くと話はひとりのOLが出勤のために化粧をし、帰宅して化粧をおとすまでの「薔薇色の日々」に戻ります。
わたしが小学生のころ、たまたま家に来ていた叔父が床に引っ繰り返って笑いながら「いくらなんでもこれは反則だろう」と言って国語辞典の「おとこ」を指しているので見たら「人間のうち、女でないほう」と印刷されていました。
わたしは50歳くらいまで「美人」というのは「男が美しいと判断する人」だと思っていました。違うみたいですね。この本にいちばん鉄槌をくらわしているのは、女だ。
最後に北条さんが引用しておられる太宰治の「竹一」のくだりの、ずっとあとに出てくる文章を引用します。
『人間失格』抜粋
してその翌日も同じ事を繰返して、
昨日に異らぬ慣例に従えばよい。
即ち荒っぽい大きな歓楽を避けてさえいれば、
自然また大きな悲哀もやって来ないのだ。
ゆくてを塞ぐ邪魔な石を
蟾蜍は廻って通る。
上田敏訳のギイ・シャルル・クロオとかいうひとの、こんな詩句を見つけた時、自分はひとりで顔を燃えるくらいに赤くしました。
2018年3月1日に日本でレビュー済み
美容整形のことがわかりました。整形を考えてる女性の参考になります
2015年5月27日に日本でレビュー済み
本書はタイトルで買うと後悔をすることになる。タイトルほど(ミーハー的には)面白くないからである。
内容はおそらくメルロ=ポンティあたりを読んでいないと深く理解することが難しい。
買って読むなら一定の覚悟が必要だ。(特にタイトル買いをしそうな女性たち)
エッセイのようなタイトルになっているが中身は実に社会学的な考察となっており、引用文献も多数列挙してある。
引用文献をしっかり明記してある新書など珍しい。
他の方のレビューで「中身が薄い」との批判があるが、新書に中身の濃いものを求めることに無理があるだろう。
エッセイとして読みたいのであれば中村うさぎへのインタビューをしている第四章だけで十分だ。
さて、本書では一度だけメルロ=ポンティの名が出てくるが(p.113)、
彼は身体と世界の関係について深く考えた哲学者だ。
この北条かやさんの論稿も実はかなりそれに近い。
他人はまずもって我々に憑りつく内部なのである。
つまり、結局は「美」の基準、自分の顔の評価も、他人(外部)にある。
その外部を自己の身体に反映し、その外部基準による自己満足を得るか、
外部からの評価を得ることが「整形」の目的となる。
これを女性の外見の自己商品化とも表現できるかもしれない。
本書は、化粧品市場、理容美容市場、整形市場、などで女性が搾取されているという読み方もできる。
それを多くの具体例で示している。
(上手くまとまっていないのは編集者の責任も大きい。)
この本をもう少し学術論文化するのであれば、国際比較をすべきであろうと思う。
フランスやアメリカ、中国や韓国など、日本人女性と比べて(または男性も含めたら面白いだろう)
どうなのか。
ただ、新書では頁数の都合でそれは難しいだろう。
この延長での大作を期待し、星を一つだけ減らしておく。
内容はおそらくメルロ=ポンティあたりを読んでいないと深く理解することが難しい。
買って読むなら一定の覚悟が必要だ。(特にタイトル買いをしそうな女性たち)
エッセイのようなタイトルになっているが中身は実に社会学的な考察となっており、引用文献も多数列挙してある。
引用文献をしっかり明記してある新書など珍しい。
他の方のレビューで「中身が薄い」との批判があるが、新書に中身の濃いものを求めることに無理があるだろう。
エッセイとして読みたいのであれば中村うさぎへのインタビューをしている第四章だけで十分だ。
さて、本書では一度だけメルロ=ポンティの名が出てくるが(p.113)、
彼は身体と世界の関係について深く考えた哲学者だ。
この北条かやさんの論稿も実はかなりそれに近い。
他人はまずもって我々に憑りつく内部なのである。
つまり、結局は「美」の基準、自分の顔の評価も、他人(外部)にある。
その外部を自己の身体に反映し、その外部基準による自己満足を得るか、
外部からの評価を得ることが「整形」の目的となる。
これを女性の外見の自己商品化とも表現できるかもしれない。
本書は、化粧品市場、理容美容市場、整形市場、などで女性が搾取されているという読み方もできる。
それを多くの具体例で示している。
(上手くまとまっていないのは編集者の責任も大きい。)
この本をもう少し学術論文化するのであれば、国際比較をすべきであろうと思う。
フランスやアメリカ、中国や韓国など、日本人女性と比べて(または男性も含めたら面白いだろう)
どうなのか。
ただ、新書では頁数の都合でそれは難しいだろう。
この延長での大作を期待し、星を一つだけ減らしておく。
2016年5月21日に日本でレビュー済み
『整形した女は幸せになっているのか』、最後は判断を放棄しています。著者自身で結論が出せないのならこのようなタイトルはつけるべきではないと思います。
2015年8月29日に日本でレビュー済み
惜しい。非常に惜しい。決してダメな本ではない。
それどころか、よく調査や努力をしており、良書になる素材はそろっている。
中村うさぎとのインタビューなども面白い。
ただアウトプットがダメすぎる。評論なのに、起承転結をしていない。一体結論は
何を言いたいのか理解不可能。
一体整形した女が幸せになっているのか?整形している女性たちが外見を
中傷された事もきっかけだろうが、そもそもそれで整形しても幸せになってい
るのか?最後になってその判断を放棄しているのはいただけない。
メスを入れたければ入れればいいなら、この本を書く意味は無いだろうと言い
たくなる。著者自身の考えが若さゆえに出来上がっていない事を感じる。
それどころか、よく調査や努力をしており、良書になる素材はそろっている。
中村うさぎとのインタビューなども面白い。
ただアウトプットがダメすぎる。評論なのに、起承転結をしていない。一体結論は
何を言いたいのか理解不可能。
一体整形した女が幸せになっているのか?整形している女性たちが外見を
中傷された事もきっかけだろうが、そもそもそれで整形しても幸せになってい
るのか?最後になってその判断を放棄しているのはいただけない。
メスを入れたければ入れればいいなら、この本を書く意味は無いだろうと言い
たくなる。著者自身の考えが若さゆえに出来上がっていない事を感じる。
2015年5月29日に日本でレビュー済み
存在感のある著述家・北条かやさん。「二作目、待ってました!」という思いで購入しました。整形した一般人を取材して得た情報のリアル感や厚みはもちろん、中村うさぎさんとの対談も非常に濃いものでした。社会学的な視点からの考察も素晴らしかったです。男女問わず勧めたい一冊。