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暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり (ブルーバックス) 新書 – 2014/5/21
購入オプションとあわせ買い
「通貨の未来」を徹底的に考える――。
「国家の後ろ盾がある法定通貨」は、じつは完全無欠ではない。
為替リスクを抑え、送金手数料も安い暗号通貨は、
「欠点だらけの現行通貨」を革新する可能性を秘めている。
シンプルな暗号が、なぜおカネになるのか?
電子マネーやクレジットカードとどうちがうのか?
偽造される心配はないのか?
私たちの生活に、どんな影響をおよぼすか?
投資家たちを震撼させても、なお進化を続けるビットコイン。
その背後に潜む数学や暗号技術と、経済へのインパクトをくわしく語る。
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2014/5/21
- 寸法11.4 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104062578662
- ISBN-13978-4062578660
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2014/5/21)
- 発売日 : 2014/5/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4062578662
- ISBN-13 : 978-4062578660
- 寸法 : 11.4 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 402,458位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,194位銀行・金融業 (本)
- - 1,202位金融・銀行
- - 1,374位ブルーバックス
- カスタマーレビュー:
著者について
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。
得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、アエラ、週刊朝日、週刊現代、週刊東洋経済、GetNavi、DIME、日経トレンディ、 AV Watch、ASCIIi.jp、マイコミジャーナルなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。
小寺信良氏と共同でメールマガジン「小寺・西田の『金曜ランチビュッフェ』」を毎週金曜発刊。同メルマガは、単品版としてKindleでも金曜夕方以降に配信中。
1963年、三重県紀北町(旧紀伊長島町)生まれ。エコノミスト。名古屋市立大学経済学部経済学科卒業、住友銀行勤務、名古屋市立大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学、広島市立大学国際学部専任講師、南山大学経済学部准教授、関西大学会計専門職大学院特任教授を経て、現在はフリーランスの著述家。専門分野は生活経済、マクロ経済、日本経済、金融経済、国際金融。NHK教育・総合テレビで21回(再放送をふくめると50回以上)放送された、経済学教育番組「出社が楽しい経済学」の出演・監修者。『金融工学の悪魔』(日本評論社)、『金融広告を読め』(光文社新書)、『スタバではグランデを買え!』(ダイヤモンド社)、『出社が楽しい経済学』(NHK出版)、『数字のカラクリを見抜け!』(PHPビジネス新書)、『確率・統計でわかる「金融リスク」のからくり』『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』(以上、講談社ブルーバックス)、『日本の景気は賃金が決める』(講談社現代新書)、『スマホは人気で買うな!』(日経プレミアムシリーズ)、『ニュースと円相場で学ぶ経済学』(日経ビジネス人文庫)など著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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暗号を扱った3章は、非常に簡潔な説明であるので、ご不満な方は、良くできた標準テキストであるA.M.Antonopoulos著"Mastering Bitcoin"またはその翻訳「ビットコインとブロックチェーン」を参照すれば事足りると思います。
この本の最も素晴らしいのは、2章と4章であり、何度も繰り返して読む価値があります。
本書を読んでも、個人的にはビットコインについて理解が不十分である。
・マウントゴックスは「ビットコイン取引所」の1つにしか過ぎない
・ビットコインに管理者はいない
・考案者である「中本哲史(さとし)」の正体は不明である
など、初めて知ることも多かった。知識が増えたことは確かである。
取引情報のブロックを承認し、長いブロックチェーンを作っていくことで信頼性を増すことや、ブロックの末尾についている鍵を計算する作業を行う(マインニングという)こと、マインニングによって報酬を得ることなど、ビットコインの仕組みのアウトラインは理解できた。そして、①国家通貨(中央銀行)への不信、②取引コスト(手数料と手間)の低さによる決済手段としての便利さ、③投機対象としての注目、として、今後もビットコインは普及する可能性を秘めていることも知った。マウントゴックスの破綻によるビットコインの限界というのは、全くの誤解であった言えよう。
一方で、(ア)中央銀行の金融政策はどうなるのか、(イ)暗号通貨の世代交代はどう行われるのか、(ウ)暗号通貨で混乱が生じた時はどうするのか、といった課題も残されている。こういった課題も踏まえ、今後のビットコインの動向に注視していきたい。
なお、本書のサブタイトルにある「『良貨』になりうる3つの理由」が何なのか、個人的には理解できなかった。本書の理解度も不十分であったと言えよう。
筆者が二人いるが、一人は仮想通貨全般の話をしているだけで、ビットコイン固有の話ではない。なのでこの本の半分は無駄だ。無理矢理筆者を二人も立てて内容を水増ししているのは、書けることが少なすぎて、本として持たないと考えたからだろう。
もう一人の筆者が「からくり」を説明していることになっているが、抽象的な話ばかりで、図もほとんどなく、文字ばかりで理解しづらく、ビットコインのしくみの全貌が分かるようなものでもない。ビットコインの中本論文を解説しているつもりなのだろうが、一般的な公開鍵暗号システムの話などをしている部分がメインで、ビットコイン固有の仕組みについて解説している部分は、多めに見積もってもせいぜい20ページくらいしかない。当然内容不足だ。
本書のタイトルが「暗号が通貨になる~~」となっているのは、ビットコインが暗号技術を使って実現されていることに筆者が感動したからかもしれないが、読者が知りたいのはそんなことではない、ということに気が付かなかったのだろうか。
本書の内容があまりにも薄っぺらいのは、たぶん、この筆者は二人とも、「ビットコインを使ったことがない」からだろうと、強く推測される(少なくともこの本の執筆時点までは)。本書には、ビットコインを操作するアプリケーションの画面は一切出てこないし、実際にお店でどう使うのか、どうやって他の所有者とお金や物のやりとりをするのか、取引所とは何か、取引所で何をするのか、ビットコインの残高とは? コールドストレージとは? 取引に10分かかるとはどういうことなのか? その間に具体的に何をしているのか、などの情報がまったくない。ビットコインの相場のチャートすら出てこない。そもそもビットコインの相場とは何か、なぜ相場が動くのか、取引所でやっていることは? ビットコインが欲しいユーザーはどうすべきか? お店側で対応するには何が必要か? などの情報もない。ビットコインのセキュリティ上の懸念事項とかもいろいろあるはずだが、そういう負の面は一般論に終始していて具体性がない。
本書の発行時期があのマウントゴックス事件のすぐ後(2ヶ月後)だったので、詳細な情報は無理かもしれないが、何が起こって、取引所の破綻とは何か、あそこに預けていた人やビットコインはどうなったとか、もう少し情報を入れれたはずである。にもかかわらず、対談コラムとして「取引所が破綻したらしいよ。危ないねー、そうだねー、気をつけなきゃね」といった感じの、薄っぺらい対談が載っているだけだ。
ビットコインのエコシステムは中本論文が元になって作られているが、あれはあくまでも理論的な話だけで、実際にビットコインを扱うシステム(=実装、アプリ)がどうなってるかは別であるし、どう運用するかも規定されているわけではない。ビットコインについて解説するなら、理論と実装、運用の3つの面からそれぞれ現状を解説すべきだろうが、本書には理論の一部の解説があるのみで、実装や運用については何も書かれていない。
というわけでビットコインについて知りたければ、他の本を買うことをおすすめする。でもamazonレビューじゃ分かんないんだよねー、やっぱり本屋の店頭で、いろいろ読み比べて、いい本を見つけてください。
曰く・・・
日本政府は、実物資産(モノ)としてビットコイン取引を認めた。取引は認めるが通貨や金融資産としては認めないという立場。金融庁よりも経産省の方がビットコインに積極的と言われる。
市場での流動性は政府が保証するものではないので、なんらかの資産が通貨となるかどうかを決めるのは政府ではない。政府がなにかを統計上の通貨として認めるかは政府が主導して決めているのではなく、実態に合わせて追認している。多くの人が貨幣として使うとそれだけで通貨といえる。
大道芸なら気軽に(匿名で)「おひねり」を渡せるが、ネットではそれができない(振り込めない詐欺、と揶揄される)。
ネット決済はクレジットカードを前提とするが、クレジットカードを持てない若年層にもデジタルコンテンツに対する需要がある。そうした需要に対応するにはプリペイドカードが適している。クレジットカードの代わりになるプリペイドカードは「バニラカード」とよばれる。決済時にはクレジットカードと同じように使える。
ネットで匿名性を維持したまま自分の作品や主張から利益を得るには「自分に賛同してくれた人は広告を見て欲しい」と呼びかけるアプローチしかない。英語圏は膨大なネット利用者がいるが(日本語圏の10倍)、日本語圏はパイが小さい。
取引相手の信用と通貨の信用は別に考えるべき。取引相手を信用できないという問題は通貨の側では解決できない。ビットコインのような暗号通貨の安全性をいくら高めても、取引で騙されるリスクは消せない。
ビットコインは電子化されている点では預金に似ており、匿名性があるという点では現金に近い。
通貨には寿命がある。ビットコインをめぐる議論の中心にあるのは「ビットコインという通貨の寿命が長いか短いかの問題」である。
日本の民間が生み出す付加価値はその4分の3が第三次産業による。第三次産業とはサービス業であり、その価値は取引時に消えてしまいやすい。輸送してもらったとき商業手形を渡すが、そのときには輸送は完了しており、商業手形の価値の裏付けは残っていない。現金(国家通貨)は、形式的には価値の裏付けがあるように言われているが、現金が発行された時点でその価値のほとんどは消えている。
国際決済ネットワークの事実上の中心にはアメリカの大手民間銀行がある。だからこそ、米ドルが基軸通貨として機能している。外国為替市場の取引の9割は米ドルを相手とする取引。日本からロシアに送金するときも円からルーブルにいきなり交換すると国際的な預金ネットワークを使いにくい。円を米ドルに交換してアメリカの大手民間銀行を経由してロシアの銀行に送金し、そのあとにルーブルに交換する方が効率がよかったりする。アメリカの大手民間銀行にとって既得権益化している。
AからBへの送金に際し、クレジットカード会社はBの銀行に入金(金貸し)し、そのあとAの銀行から引き落とせば、つまり、クレジットカード会社が一時的に金を貸すことにより(金融)、決済が成立する。ビットコインの登場を脅威に感じているのはクレジットカード会社であり、少額の国際決済をビットコインが担うことはクレジットカード会社のビジネスを侵害する。一方、少額の国際決済は大手民間銀行にとってはそれほど大きな既得権ではない。
国際決済のときだけビットコインに交換し、送金してすぐに米ドルやユーロなどに交換してもらえば為替リスクはきわめて低くなる。クレジットカード以上に安全面は強固だし、自己責任の通貨だから手数料も安い。
ビットコインは、コンピュータ上に記録されたデータを暗号化し、その一意性を保証することで、通貨になりうる属性をもたせたデータ、である。
ビットコインがいつまで使えるかは、企業側がいつまでビットコインでの支払いを受け付けるか、で決まる。データとしてのビットコインが存在することと、ビットコインで支払いができることは違う。
ビットコインには管理元がない。まちがった相手に支払ったり、パソコンが壊れてしまうとビットコインを失う可能性がある。現金の入った財布の管理と同じ。ビットコインの暗号を解く秘密鍵があれば、自分がいまいくらビットコインを持っているかを把握できる。秘密鍵を他人に知られるとビットコインを盗まれてしまう。ビットコインの取引情報は暗号化され、複製・変更はできない。ビットコインの利用者がパソコンにインストールするウォレットとよばれるソフトがビットコインを管理するP2Pネットワークを構成する。ウォレットごとに特定文字列(ビットコインアドレス)が形成される。これは口座番号みたいなもの。このビットコインアドレスと秘密鍵を紙に印刷したものは「ペーパーウォレット」とよばれる。
ビットコインアドレスAからビットコインアドレスBへ何BTを送る、という情報が回覧板のように伝わっていく仕組み。ゆえに、自分が使うビットコインの通信の中には他人の決済情報も含まれる。P2P型は管理コストを利用者全員に薄く広く負担させているともいえる。
ネット内で価値が高まると現金への換金性も高まる。たくさんの人がプレイするゲームであれば、ゲーム内通貨を求める人も増えるので、価値が高まる。
OSについては、開発に対する根本的な考え方が変わった。昔はハードウェアの性能が低かったので「効率よく動くこと」が最優先だった。いまは動作速度以上に「ソフトウェアの欠陥があっても問題を拡大しない構造」「継続的にソフトウェアの改善を行いやすいしくみ」が優先される。結果として、ソフトウェアの寿命は長くなりつつある。
江戸時代、地方政府だった藩は米を裏付けにした米切手を発行し、借金のために藩札も発行した。米切手は実物資産の裏付けのある通貨、藩札は地方政府の借金を裏付けにした地域通貨として流通していた。
通貨は、信用が一度完全に失われてしまうと突然死する。国がそれを防げないのなら多様化でリスクを減らす。また、通貨の機能を補うものは「金融」である。
などなど。
この本にあるように、ビットコインが出現した背景は技術的な進歩、画期的な概念の発明とともに存在している通貨が不完全だということがある。ビットコインは「貨幣とは何か」を今人類に突きつけている。
いずれにしてもビットコインを考察することは貨幣とは何かを知るきっかけになることは確かだと思う。
暗号通貨を疑っている人におすすめしたいです。