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嘆きの天使【淀川長治解説映像付き】 [DVD]

5つ星のうち4.6 34個の評価

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価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥1,320 ¥537
DVD 通常版
¥582
DVD 通常版 ¥691
DVD 通常版
¥1,210
フォーマット ドルビー, ブラック&ホワイト
コントリビュータ ローザ・ヴァレッティ, ジョゼフ・フォン・スタンバーグ, マレーネ・ディートリッヒ, エミール・ヤニングス, ハンス・アルバース
言語 ドイツ語
稼働時間 1 時間 43 分
ディスク枚数 1

商品の説明

ディートリッヒの官能に惚れ込んだスタンバーグ監督が世界の目と耳を釘付けにした伝説的名作

中年のクソ真面目な高校教師がキャバレーのダンサーの歌と色香に迷って通いつめてヒモになり、ドサ回りの道化役者になって雄鶏のトキの声を得意とする。かつての高校がある都会では超満員の観衆にコケにされ、女に古雑巾のように捨てられて教室で死を迎える。濃厚なデカダン的雰囲気にほろ苦い人間像をつきつめたスタンバーグと、百万ドルの脚線美(保険つき)ディートリッヒがハリウッドに招かれるきっかけになった。ヤニングス不滅の名演。

監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
製作:エリッヒ・ポマー
原作:ハインリッヒ・マン
脚本:ロバート・リープマン
音楽:フリードリッヒ・ホレンダー
出演:マレーネ・ディートリッヒ/エミール・ヤニングス/ローザ・ヴァレッティ

1930年 ドイツ作品

特典映像 淀川長治「嘆きの天使」を語る

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ ドイツ語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 80 g
  • EAN ‏ : ‎ 4933672236643
  • 監督 ‏ : ‎ ジョゼフ・フォン・スタンバーグ
  • メディア形式 ‏ : ‎ ドルビー, ブラック&ホワイト
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 43 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/2/20
  • 出演 ‏ : ‎ マレーネ・ディートリッヒ, エミール・ヤニングス, ローザ・ヴァレッティ, ハンス・アルバース
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ ドイツ語 (Mono)
  • 販売元 ‏ : ‎ IVC,Ltd.(VC)(D)
  • ASIN ‏ : ‎ B001O8OR8S
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.6 34個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2023年6月20日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    監督は『上海特急』 (1932)のジョセフ・フォン・スタンバーグ、1930年のドイツの映画です。原作はハインリヒ・マンが1905年に発表した『ウンラート教授 : あるいは、一暴君の末路』(松籟社 2007年)。
    ヒロインのローラを演じたマレーネ・ディートリヒは、この作品で一躍国際的な名声を得ることになります。
     ギムナジウムの教授であるラート(エミール・ヤニングス)は、独身で初老の堅物な男。生徒たち(見るからに中産階級)が町の居酒屋に巡業で来ている小劇団の歌姫であるローラの楽屋に頻繁に出入りしていることを知り、彼女の部屋に乗り込んでいきます。ところが逆に、ラートはローラに魅入られ、ついには結婚を申し込み、そしてそれが悲劇的な最期をもたらしてしまいます。
     ラートの中産階級的知性は危うい脆さを併せ持ち、当時のドイツ人の様々な精神的未熟さを象徴しています。そしてローラの世慣れた小悪魔的な魅力には太刀打ちできず、彼女の周りの男たちに残酷に利用されて屈辱的な敗北を喫します。
     物語の全体的な悲劇性は映像的に、表現主義の手法により照明によって強調された影や顔のアップ、歪んだセットなどによって効果的に丹念に描写されています。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2010年6月1日に日本でレビュー済み
    「嘆きの天使」は、スタンバーグ監督がデートリッヒと初めて組んだ名作です。
    当時デートリッヒのおみ足には100万ドルの保険がかかっていたとか。
    相手は、ムルナウの「最後の人 (F.W.ムルナウ コレクション/クリティカル・エディション) [DVD]」で有名なドイツの名優エミール・ヤニングスです。

    すばらしい名演、名画ですが、これまたプリントがひどい。
    それも、この映画はこのDVDしか出ていないから始末が悪い。
    どこかから良いソフト出ませんかね。

    個人的な感想ですが、この映画を見るたびにシュトロハイム監督の「愚かなる妻 クリティカル・エディション [DVD]」、原作・脚本ヴィッキー・バウムの「グランド・ホテル(トールケース) [DVD]」、前述の「最後の人」を思い出します。

    シュトロハイムとバウムはスタンバーグと同郷のオーストリア人であることは偶然ではないように思います。
    通底する権力や権威に対する痛烈な目は容赦がありません。
    また、「最後の人」で物議をかもす結末を用意したムルナウ監督は、本当はこの映画のように作りたかったのではないかと思えてしかたないんです。

    映像が悪くてストレスが大きいですが、是非皆さんに見てほしい作品です。
    10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2017年5月1日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    「嘆きの天使」を最初に観たのは・・・ たぶん、40年前の中学生の時。 NHKの放送を見て 衝撃でした。
    『世界には、こんなに美しく、可愛い人(女性)がいるんだ・・・・』 です。
    こんな女の子が目の前に実際にいたなら、
    「アタック!」しない男はいないでしょ!? 
     
    ガルボ、デートリッヒ、バーグマン、ビビアン・リー・・・ 等々 
    (おフランス系の女優さんは、可愛い度が高いので私にとってはちょっと) 
     
    私が、美人で可愛い女性しか好きになれなくなったのは、
    この「デートリッヒ」のせいです・・・・
     

     
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年4月3日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ほぼ50年ぶりに見たわけですが、記憶に残っているのは「とにかく男を手玉にとる酷いおんな」「最後に教壇の上で教卓に突っ伏して亡くなる教授がとにかく哀れ」位だった。
    その後カルメンなどを見てみても、カルメンなんてディートリッヒが演じる悪女役に比べたらへのツッパリにもならない位、記憶の中では許せない悪女だった。
    ところが今回見てみて、「なんだ、ほぼほぼ普通の女性じゃないか」が第一感想。確かに最後に行きずりのような男になびいて、教授に対しこれ見よがしな態度を取るシーンにも、落ちぶれてヒモのようになった教授では愛想を尽かされても仕方がないわなと思ってしまった。
    一回目は思春期に、二回目は還暦を遥かに過ぎた翁になってから見てるわけですが、年齢によってこんなに見方が違ってしまうのかと我ながら愕然としました。
    しかし、時は過ぎても作品は変わっていない訳で、悪女役を引き受けてくれたディートリッヒにただただ敬服いたします。
    11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年5月12日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    As it was explained the merchandise is brand new and carefully packed. Altogether good seller!
  • 2015年5月30日に日本でレビュー済み
    この映画がTVで上映されたのは1981年のこと。それ以前、以降にも三番館やTVでやったのでしょうが、わたしは中学生あたりからNHK教育で放映されるのをずっと待っていて叶わずにいました。それからかれこれ10年。1981年のある朝、下宿に届いた新聞のTV欄を見ると午後9時からNHK教育で放映する、と印刷されていました。
    「嘆きの天使」という映画はドイツでは1930年に封切りになっています。ドイツ・オーストリア圏は不景気にあえいでいました。まず第一次世界大戦直後のハイパーインフレーション。それがどうにか終息したら1929年に世界恐慌。ここから国家社会主義ドイツ労働者党--つまりナチス--が一気に台頭してきます。こうした社会背景の知見を抜きにしてこの映画を観ても、十全な理解には達せられない気がします。
    しかしそうした「下調べ」無しでも「この映画は表現主義手法から成っている」ということは、わかります。「戦艦ポチョムキン」がフォルマリズムとモンタージュ技法に端を発して製作され、そうした思潮がムルナウらによって表現主義に変化する。音楽ならばフルトヴェングラーの指揮やフーベルマンのヴァイオリンがこれにあたります。しかしヒトラーによる「退廃芸術撤廃運動」によって芸術家たちは新即物主義に転向。40代のカラヤンは、この世界にいたわけです。

    この映画に出演したマレーネ・ディートリヒにかかわる文章は吉田秀和氏の文章にも登場します。たぶん旧制中学時代を回想してのものでしょうが「脚の美しい外国女優の写真をロッカーの扉の内側に貼っている者がいて・・」という叙述があります。吉田秀和氏の回想は1935年くらいの事象を指しているかと思われますが、マレーネ・ディートリヒはその時点ですでにドイツを去っています。しかし1930年以降の彼女の心理と行動は、わかりにくい。彼女は軍服姿で連合国軍の駐留地をジープでまわり、「リリー・マルレーン」を英語(強いドイツ訛り)で歌いました。しかしその情報をきいてもわたしには、ああ、反戦なんだな、反ドイツなんだな、という具合に落ち着かないのです。

    話を、もどします。下宿時代のわたしは同期生たちにNHK教育テレビを観せてくれと頼んで回りました。わたしの所属していた部は60名という大所帯で、同期だけで16名。1981年にまだ生まれていなかった方々には飲み込みにくい状況でしょうが、16名のうち下宿にテレビを所有していたのは5名くらいでした。それが皆「今夜9時からは観る番組がある」と口をそろえて言います。何という番組なのかと訊くと「SHOGUN」という番組名で、主演の女優と男優は島田(田嶋ではない)陽子とリチャード・チェンバレン(はい、女性を先にしましたよ。フェミニストのみなさん、これでよろしいですか)。で、その日の晩の放映には島田陽子の入浴シーンがある由。

    結末から言うと、温情ある同期生がひとりいて、わたしは「嘆きの天使」を観ることができました。終演後そいつと顔を見合わせて「どうにも暗い映画じゃのう」と言ったのを思い出します。ついでに書いておきます。吉田秀和氏の言い回しを借りると、わたしは、島田陽子の入浴シーンにかきついている連中を軽蔑する病気にかかりました。

    ともあれそうした行動が皆の耳目にはいったらしく、下宿地の三番館に誘われて映画を観にいこうと誘ってくれる知己もできました。「鼻から牛乳」というシークエンスもあって(細かい話ですが正確には「鼻からオレンジジュース」でした。もちろん監督の意図ではそこは笑うところではなかったのですが・・)、友人には睨まれました。それもこれも、昔の話です。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2015年7月5日に日本でレビュー済み
    1930年公開のドイツ映画、鬼才ことジョセフ フォン スタンバーグ監督作品、主演は妖艶な美人女優のマレーネ ディートリッヒ、公開時29歳、共演はドイツ俳優のエミール ヤニングス、公開時46歳(代表作「肉体の道」)第1回アカデミー主演男優賞を獲得、少し太めであったマレーネを細く見せる為に他の踊り子役を太めばかり、セットの女体人形も太めにしたといいます、興味深いですね、若き悪意なき悪女、彼女の為に総てを失う事となる大学教授の物語、実に興味深い作品でした。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2014年7月14日に日本でレビュー済み
     愛と娯楽の裏に潜む「悪魔」に翻弄された老紳士の運命を

     華麗且つユーモラスに描いた

     美しくも恐ろしい作品であります。

     (老紳士の末路を冷徹なまでにクールな目線で描いた幕切れが

     ホラー映画に勝るとも劣らずほどの残虐さを放っている点も見逃せません。)
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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