読書が苦手な私ですが、興味のある別の本へと読み移り、有機的に教養を広める方法のきっかけになりました。
筆者が「良きビジネス書を多くの人に紹介することで、日本全体の生産性向上に貢献したい」と仕事の目的を明言している点がGOODでした。筆者の理念に動かされました。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥1,100¥1,100 税込
無料お届け日:
3月21日 木曜日
発送元: Amazon 販売者: 斎藤書店[毎日発送]
新品:
¥1,100¥1,100 税込
無料お届け日:
3月21日 木曜日
発送元: Amazon
販売者: 斎藤書店[毎日発送]
中古品: ¥353
中古品:
¥353

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
一流の人は、本のどこに線を引いているのか 単行本(ソフトカバー) – 2016/10/14
土井英司
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,100","priceAmount":1100.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,100","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"n71Dl7CxqF%2FzSeWZbwfyXLvbYjPxCwfIweWTN7myBd7vCmo1%2B3udb%2BSBGQukpu1p23XKCeIsQ%2Fn5c9jIg0UEKBMzvxv9h6wW9%2B5Kxn9T3UY0lpA7H7rxAuGZzxFdQskBiIbxgKi25prbyeKeOmVAZabPXmA2QfNMgt23TN1r2Ki8vJQ4fYBmQdyRTDTEbvHi","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥353","priceAmount":353.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"353","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"n71Dl7CxqF%2FzSeWZbwfyXLvbYjPxCwfIc03BrpynzoQvgtZKt6q4ebUK%2BfbLczEbb3S6qBShltQtso%2B34KhlP2jISui0vwzrCSEeiV%2FJPcRw4f1vzX47hlhtLqQBh71HscYG4Npzqf63KCTEeqsI5bh2xLh8%2FTdFWHKFnxaCB9yeb1dzq9U6Eg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
人生は「1本の線」から動きだす!
日本一の書評家が明かす
超実践的読書の技術とは
読書とは数千行の中から
自分の未来を拓く
「1行」を見つける行為。
日本一のビジネス書評メルマガ
『ビジネスブックマラソン』の編集長であり、
世界的なベストセラーを世に送り出した
カリスマプロデューサーでもある著者が、
実践に役立つ読書術とおすすめ本を
あますところなく公開する。
巻末付録「私の引いた44本の線」収録。
(もくじ)
序文 人生は「1本の線」から動きだす
◎たった1本。それで十分
◎小説は「消費」、ビジネス書は「投資」
◎「評価とは理解である」 ほか
第1章 こんな読書をしてはいけない
◎「おもしろいかどうか」はどうでもいい
◎「書評」なんていらない
◎「全部読まないといけない」という病
◎信念を確認するための「自己陶酔線」は無意味
◎著者の「ウソ」と「いい話」に線引くお人好し
◎読むべき本を立ち読みで見抜く11の戦略 ほか
第2章 「速く」読むな。「遅く」読め
◎速読なんていらない。知らないことは遅くて当たり前
◎できない人は「今年○冊読む」と目標を掲げる
◎その読書は「息抜き」か「努力」か
◎賢者は努力する人を決してバカにしない ほか
第3章 「全体」を見るな。「部分」を見よ
◎ジョコビッチがボリス・ベッカーをコーチにした理由
◎得手を磨き、不得手をなくす読書戦略
◎一流になるための8つの「部分練習」とは?
1.会計・ファイナンス
2.戦略
3.マーケティング
4.オペレーション
5.マネジメントとリーダーシップ
6.商品開発
7.統計
8.経済 ほか
第4章 「結果」を見るな。「原因」を見よ
◎原因とは「ボウリングのセンターピン」である
◎ユニ・チャームは国境を越えていく
◎成城石井はCランクがお好き! ?
◎KADOKAWAがはまる「ABCの罠」
◎USJのセンターピンとは何か? ほか
第5章 「同じ」をつくるな。「ちがい」をつくれ
◎代官山蔦屋書店が「駐車場」の幅を広くした理由
◎「ちがい」は「組み合わせ」でつくられる
◎最強の営業マンは「節税」を語る
◎そのビジネスの「上流」は何か?
◎「とんかつよりソースが大事」は本当か ほか
第6章 「中身」を読むな。「背景」を読め
◎流行りのベストセラーから何を学ぶか
◎『学問のすゝめ』は慶應義塾のパンフレット! ?
◎「俺のイタリアン」から学ぶこと
◎背景を知りたければ「現場」に出よ ほか
第7章 さあ、「教養」に挑め!
◎「恐怖」に「知的好奇心」が勝つかどうか
◎「金」は奪えるが、「知恵」は奪えない
◎『非才! 』になりたければ、かける時間を増やせ
◎「分厚い本」に挑むコツ
◎引けば引くほど、もっといい線が引ける ほか
終章 ブルー
巻末付録 私の引いた44本の線
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(本文より抜粋)
『「そうだ、その通り! 自分の考えは間違っていなかった」と感じる箇所に線を引くのは、単なる「自己陶酔」にすぎない。自分が「正しい」ことを確認したところで、パワーアップの糧にはならない。逆に、読んだときには多少の嫌悪感があっても、どういうわけだか“気になる"1行に出会うことがある。こんな1行には、思い切って線を引いてみたい。線は、新しい発見や役に立った箇所、そして自分の考えと「ちがう」箇所に引くことで、成長の糧になるのだ』
日本一の書評家が明かす
超実践的読書の技術とは
読書とは数千行の中から
自分の未来を拓く
「1行」を見つける行為。
日本一のビジネス書評メルマガ
『ビジネスブックマラソン』の編集長であり、
世界的なベストセラーを世に送り出した
カリスマプロデューサーでもある著者が、
実践に役立つ読書術とおすすめ本を
あますところなく公開する。
巻末付録「私の引いた44本の線」収録。
(もくじ)
序文 人生は「1本の線」から動きだす
◎たった1本。それで十分
◎小説は「消費」、ビジネス書は「投資」
◎「評価とは理解である」 ほか
第1章 こんな読書をしてはいけない
◎「おもしろいかどうか」はどうでもいい
◎「書評」なんていらない
◎「全部読まないといけない」という病
◎信念を確認するための「自己陶酔線」は無意味
◎著者の「ウソ」と「いい話」に線引くお人好し
◎読むべき本を立ち読みで見抜く11の戦略 ほか
第2章 「速く」読むな。「遅く」読め
◎速読なんていらない。知らないことは遅くて当たり前
◎できない人は「今年○冊読む」と目標を掲げる
◎その読書は「息抜き」か「努力」か
◎賢者は努力する人を決してバカにしない ほか
第3章 「全体」を見るな。「部分」を見よ
◎ジョコビッチがボリス・ベッカーをコーチにした理由
◎得手を磨き、不得手をなくす読書戦略
◎一流になるための8つの「部分練習」とは?
1.会計・ファイナンス
2.戦略
3.マーケティング
4.オペレーション
5.マネジメントとリーダーシップ
6.商品開発
7.統計
8.経済 ほか
第4章 「結果」を見るな。「原因」を見よ
◎原因とは「ボウリングのセンターピン」である
◎ユニ・チャームは国境を越えていく
◎成城石井はCランクがお好き! ?
◎KADOKAWAがはまる「ABCの罠」
◎USJのセンターピンとは何か? ほか
第5章 「同じ」をつくるな。「ちがい」をつくれ
◎代官山蔦屋書店が「駐車場」の幅を広くした理由
◎「ちがい」は「組み合わせ」でつくられる
◎最強の営業マンは「節税」を語る
◎そのビジネスの「上流」は何か?
◎「とんかつよりソースが大事」は本当か ほか
第6章 「中身」を読むな。「背景」を読め
◎流行りのベストセラーから何を学ぶか
◎『学問のすゝめ』は慶應義塾のパンフレット! ?
◎「俺のイタリアン」から学ぶこと
◎背景を知りたければ「現場」に出よ ほか
第7章 さあ、「教養」に挑め!
◎「恐怖」に「知的好奇心」が勝つかどうか
◎「金」は奪えるが、「知恵」は奪えない
◎『非才! 』になりたければ、かける時間を増やせ
◎「分厚い本」に挑むコツ
◎引けば引くほど、もっといい線が引ける ほか
終章 ブルー
巻末付録 私の引いた44本の線
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(本文より抜粋)
『「そうだ、その通り! 自分の考えは間違っていなかった」と感じる箇所に線を引くのは、単なる「自己陶酔」にすぎない。自分が「正しい」ことを確認したところで、パワーアップの糧にはならない。逆に、読んだときには多少の嫌悪感があっても、どういうわけだか“気になる"1行に出会うことがある。こんな1行には、思い切って線を引いてみたい。線は、新しい発見や役に立った箇所、そして自分の考えと「ちがう」箇所に引くことで、成長の糧になるのだ』
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社サンマーク出版
- 発売日2016/10/14
- 寸法13.1 x 1.7 x 18.8 cm
- ISBN-104763135864
- ISBN-13978-4763135865
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 一流の人は、本のどこに線を引いているのか
¥1,100¥1,100
最短で3月21日 木曜日のお届け予定です
残り1点 ご注文はお早めに
¥1,540¥1,540
最短で3月21日 木曜日のお届け予定です
在庫あり。
¥1,540¥1,540
最短で3月21日 木曜日のお届け予定です
在庫あり。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
土井英司(どい えいじ)
有限会社エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役/日刊書評メールマガジン『ビジネスブックマラソン』編集長 1974年生。慶應義塾大学総合政策学部卒。日経ホーム出版社(現・日経BP社)を経て、2000年にAmazon.co.jp立ち上げに参画。売れる本・著者をいち早く見つける目利きと斬新な販売手法で『ユダヤ人大富豪の教え』(50万部突破)、『もえたん』(17万部突破)など数々のべストセラーを仕掛け、「アマゾンのカリスマバイヤー」と呼ばれる。2001年に同社のCompany Awardを受賞。独立後は数多くの著者のブランディング、プロデュースを手掛け、2011年にプロデュースした 『人生がときめく片づけの魔法』が158万部のベストセラーに。同書は現在、アメリカ版、イタリア版をはじめ41カ国で 翻訳が決まり、アメリカ版は『The New York Times』『Wall Street Journal』が紹介するベストセラーに。2015年3月には 同書がアメリカ、イタリアのAmazon総合ランキングで同時1位を実現。世界的ムーブメントを巻き起こし、計625万部のベストセラーとなっている。専門としているビジネス書では、『年収200万円からの貯金生活宣言』がシリーズ70万部のベストセラー。ほかにも、年間ビジネス書ベストセラーのトップ10入りを果たした『「超」入門 失敗の本質』、『年収1億円思考』はじめ、ベストセラー多数。『経営の教科書』『投資信託選びでいちばん知りたいこと』『プロフェッショナル サラリーマン』『フォーカス・リーディング』『バカでも年収1000万円』『その話し方では軽すぎます! 』『世界一愚かなお金持ち、日本人』『9割受かる勉強法』など、作品はビジネス書、実用書を中心に次々とベストセラーリスト入りを果たしている。自らの著書も、10万部を突破した『「伝説の社員」になれ! 』はじめ、いずれもベストセラーに。
有限会社エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役/日刊書評メールマガジン『ビジネスブックマラソン』編集長 1974年生。慶應義塾大学総合政策学部卒。日経ホーム出版社(現・日経BP社)を経て、2000年にAmazon.co.jp立ち上げに参画。売れる本・著者をいち早く見つける目利きと斬新な販売手法で『ユダヤ人大富豪の教え』(50万部突破)、『もえたん』(17万部突破)など数々のべストセラーを仕掛け、「アマゾンのカリスマバイヤー」と呼ばれる。2001年に同社のCompany Awardを受賞。独立後は数多くの著者のブランディング、プロデュースを手掛け、2011年にプロデュースした 『人生がときめく片づけの魔法』が158万部のベストセラーに。同書は現在、アメリカ版、イタリア版をはじめ41カ国で 翻訳が決まり、アメリカ版は『The New York Times』『Wall Street Journal』が紹介するベストセラーに。2015年3月には 同書がアメリカ、イタリアのAmazon総合ランキングで同時1位を実現。世界的ムーブメントを巻き起こし、計625万部のベストセラーとなっている。専門としているビジネス書では、『年収200万円からの貯金生活宣言』がシリーズ70万部のベストセラー。ほかにも、年間ビジネス書ベストセラーのトップ10入りを果たした『「超」入門 失敗の本質』、『年収1億円思考』はじめ、ベストセラー多数。『経営の教科書』『投資信託選びでいちばん知りたいこと』『プロフェッショナル サラリーマン』『フォーカス・リーディング』『バカでも年収1000万円』『その話し方では軽すぎます! 』『世界一愚かなお金持ち、日本人』『9割受かる勉強法』など、作品はビジネス書、実用書を中心に次々とベストセラーリスト入りを果たしている。自らの著書も、10万部を突破した『「伝説の社員」になれ! 』はじめ、いずれもベストセラーに。
登録情報
- 出版社 : サンマーク出版 (2016/10/14)
- 発売日 : 2016/10/14
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
- ISBN-10 : 4763135864
- ISBN-13 : 978-4763135865
- 寸法 : 13.1 x 1.7 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 227,083位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,819位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本で一番伝えたいことは「目的を持って本を読みましょう」ということだと思います。
・何も考えずに本を読む
・「この本からこういったことを学ぼう」と能動的に本を読む
この2つでは当然後者のように能動的に本を読む方が、自分の欲しい情報が頭に入ってきやすくなりますし、不要な部分は読み飛ばすことができます。
本を読む目的は今の自分にはない知識を手に入れて成長することです。そのために「目的を持って本を読みましょう」ということなんだと思いました。
あと個人的に印象に残ったのが「自己陶酔だけで線を引くのは無意味」という内容。これは「なるほど、わかるわかる」と納得した部分に線を引くということです。
自己陶酔は今持っている知識の範囲内で納得しているだけなので、結局新しい知識を得ていないのと同じということになり、意味がないということです。
自分自身、自己陶酔で線を引いていたのでこの内容はとても参考になりました。
最後に、この本は良書だと思いますが、全体として見ると本当に伝えたい内容に対して「これって必要かな?」と思う情報が多く肉付けされてる印象なので、評価としては★4つとさせていただきました。
・何も考えずに本を読む
・「この本からこういったことを学ぼう」と能動的に本を読む
この2つでは当然後者のように能動的に本を読む方が、自分の欲しい情報が頭に入ってきやすくなりますし、不要な部分は読み飛ばすことができます。
本を読む目的は今の自分にはない知識を手に入れて成長することです。そのために「目的を持って本を読みましょう」ということなんだと思いました。
あと個人的に印象に残ったのが「自己陶酔だけで線を引くのは無意味」という内容。これは「なるほど、わかるわかる」と納得した部分に線を引くということです。
自己陶酔は今持っている知識の範囲内で納得しているだけなので、結局新しい知識を得ていないのと同じということになり、意味がないということです。
自分自身、自己陶酔で線を引いていたのでこの内容はとても参考になりました。
最後に、この本は良書だと思いますが、全体として見ると本当に伝えたい内容に対して「これって必要かな?」と思う情報が多く肉付けされてる印象なので、評価としては★4つとさせていただきました。
2021年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ビジネス読書は、目的を持たなければ単なる消費で終わってしまう。
本書はビジネス書を自分の血肉にするための「ビジネス書の選び方」「ビジネス書の読みこなし方」「線の引き方」を解説した書籍だ。
本書の秀逸な点は「自己陶酔だけで線を引くのは無意味」と一刀両断し「自分が納得できる箇所ではなく、自分が納得できない箇所に線を引くべき」と主張している点だ。
ビジネス読書の目的は、自分の行動を明日からどう変えるのか、の1点だ。
もしあなたが12万字あるビジネス書の中に、未来を切り拓く一本の線を引きたいなら、本書は読む価値のある書籍だ。
本書はビジネス書を自分の血肉にするための「ビジネス書の選び方」「ビジネス書の読みこなし方」「線の引き方」を解説した書籍だ。
本書の秀逸な点は「自己陶酔だけで線を引くのは無意味」と一刀両断し「自分が納得できる箇所ではなく、自分が納得できない箇所に線を引くべき」と主張している点だ。
ビジネス読書の目的は、自分の行動を明日からどう変えるのか、の1点だ。
もしあなたが12万字あるビジネス書の中に、未来を切り拓く一本の線を引きたいなら、本書は読む価値のある書籍だ。
2016年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんにちは、古舘 健です。
<数十万の言葉の中に、未来を拓く一本の線を引く>
衝撃でした。そんなふうに本と向き合ったことが私はありませんでした。
本書は、ふつうの選書本とはちがいます。日本一の書評家、土井英司氏が自らの人生をふり返りながら、これまでに得たビジネスと読書のコツを教えてくれる貴重な一冊です。
著者は、エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。『10年愛される「ベストセラー作家」養成コース』を主宰し、世界累計600万部を突破した「人生がときめく片づけの魔法」の近藤麻理恵氏をはじめ数々のベストセラー作家を発掘し、プロデュースしてきました。
また著者は、読者数5万6千人を超え、各界の経営者や著名人にも愛読されるビジネスブックマラソンの編集長でもあります。2004年7月から毎日、送られてくるメルマガにヒントや力を何度もらったかわかりません。
本書を読んだ後、さっそく一本の線を引こうと再び読み始めたのですが、著者の11の読書戦略やビジネスの8分野における考え方やオススメ本など、ためになる箇所がたくさんあり、結局チェックだらけになってしまいました。
良書の中に一本の線を引くことは、簡単ではないと、私は感じました。一本の線を引くにはたくさんのことが求められます。どうすればいいのでしょう。
私が一番心に残ったのは<結果ではなく「原因」を見抜く>という箇所です。
「なぜ?どうやって?
こうして成功をつくりだした『原因』を探しながら読み進めていくと、たいてい1箇所や2箇所はその核心部分が書いてある。それを見つけたときに、線を引くのだ。そして、それを自分ならどうやって応用できるのか考えをめぐらせるといい。(P124)」
読書をしていると、いつの間にか受け身になってしまい、太字の部分や抽象的な部分に私は線を引きがちです。しかし、その部分は、著者の示す成功の「結果」がほとんどでした。その部分に囚われることなく、「結果」を引き寄せた「原因」を探しながら、未来につながる一本の線を引くようにしたいです。
巻末の<私が引いた44本の線>は著者が読んだ2万冊のビジネス書から44冊を厳選し、写真付きで紹介したものです。これらの一本の線には億単位のビジネスを生み出すヒントが眠っていたそうです。この部分に目を通すだけででも、数百冊分のビジネス書を読むのと同じぐらいの価値があると私は思います。とってもお得です。後悔させません。ぜひ読んでみてください!
以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。
------------------------------------------------
P49
「失礼を承知で言えば、彼らは苛烈であり、半ば『変態的』ですらある。『変態的』に仕事が好きだからこそ、その著者には迫力や厚みがある。
優れた著者の条件は『一流の変態かどうか』なのだ。」
P60
「本をめくって、箇条書きになっている箇所を見つけたら、まずそこだけ読んでみるとよい。そしてそこに本質を凝縮した要素が並んでいたり、取り入れやすい戦術やノウハウが並んでいたりしたら、その本は価値が高い。
『箇条書きにできる』ということは、著者がきちっと整理、分類できているということだ。そして何より『具体的』であるはずだ。」
P88-89
「ふたつを重ねてみる。
顧客を大切にする(お客様)/製品原価を引き下げる(取引先)/社員を尊重する(従業員)/地域社会、共同社会に貢献する(銀行)/租税を負担する(国)/利益を生む(株主)
みごとに一致するのだ。これが偶然であるはずがない。
企業が発展していくうえで、『損益計算書の項目の、上から順に大切にしていくべき』ということをジョンソン・エンド・ジョンソンは身をもって知っているということだ。」
P97
「マーケティングの目的は、『セリングを不要にする』ことだ。
セリングとは、要するにモノやサービスを売ること、いわゆる『営業』である。『営業』して売り込まなくても、モノやサービスが売れていくような状態を作ることが、マーケティングの機能なのだ。」
P156
「『ちがい』をつくりだそうとするとき、もっとも恐ろしいのは時代の価値観そのものがかわってしまうことだ。」
P162
「ベストセラーを読むことには大きな意味がある。
『なぜその本は売れたのか』を見極めるだけで価値があるのだ。
世の中はノイズに満ちている。しかし、時代の変化を予感させるシグナルもある。(中略)
その本は、なぜベストセラーになったのか。答えはシンプルだ。普段、本を読まない人たちが買ったからだ。」
------------------------------------------------
◆目次◆
序文 人生は「一本の線」から動き出す
第1章 こんな読書をしてはいけない
第2章 「速く」読むな。「遅く」読め
第3章 「全体」を見るな。「部分」を見よ
第4章 「結果」を見るな。「原因」を見よ
第5章 「同じ」をつくるな。「ちがい」をつくれ
第6章 「中身」を読むな。「背景」を読め
第7章 さあ、「教養」に挑め!
終章 ブルー
巻末付録 私の引いた44本の線
------------------------------------------------
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
<数十万の言葉の中に、未来を拓く一本の線を引く>
衝撃でした。そんなふうに本と向き合ったことが私はありませんでした。
本書は、ふつうの選書本とはちがいます。日本一の書評家、土井英司氏が自らの人生をふり返りながら、これまでに得たビジネスと読書のコツを教えてくれる貴重な一冊です。
著者は、エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。『10年愛される「ベストセラー作家」養成コース』を主宰し、世界累計600万部を突破した「人生がときめく片づけの魔法」の近藤麻理恵氏をはじめ数々のベストセラー作家を発掘し、プロデュースしてきました。
また著者は、読者数5万6千人を超え、各界の経営者や著名人にも愛読されるビジネスブックマラソンの編集長でもあります。2004年7月から毎日、送られてくるメルマガにヒントや力を何度もらったかわかりません。
本書を読んだ後、さっそく一本の線を引こうと再び読み始めたのですが、著者の11の読書戦略やビジネスの8分野における考え方やオススメ本など、ためになる箇所がたくさんあり、結局チェックだらけになってしまいました。
良書の中に一本の線を引くことは、簡単ではないと、私は感じました。一本の線を引くにはたくさんのことが求められます。どうすればいいのでしょう。
私が一番心に残ったのは<結果ではなく「原因」を見抜く>という箇所です。
「なぜ?どうやって?
こうして成功をつくりだした『原因』を探しながら読み進めていくと、たいてい1箇所や2箇所はその核心部分が書いてある。それを見つけたときに、線を引くのだ。そして、それを自分ならどうやって応用できるのか考えをめぐらせるといい。(P124)」
読書をしていると、いつの間にか受け身になってしまい、太字の部分や抽象的な部分に私は線を引きがちです。しかし、その部分は、著者の示す成功の「結果」がほとんどでした。その部分に囚われることなく、「結果」を引き寄せた「原因」を探しながら、未来につながる一本の線を引くようにしたいです。
巻末の<私が引いた44本の線>は著者が読んだ2万冊のビジネス書から44冊を厳選し、写真付きで紹介したものです。これらの一本の線には億単位のビジネスを生み出すヒントが眠っていたそうです。この部分に目を通すだけででも、数百冊分のビジネス書を読むのと同じぐらいの価値があると私は思います。とってもお得です。後悔させません。ぜひ読んでみてください!
以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。
------------------------------------------------
P49
「失礼を承知で言えば、彼らは苛烈であり、半ば『変態的』ですらある。『変態的』に仕事が好きだからこそ、その著者には迫力や厚みがある。
優れた著者の条件は『一流の変態かどうか』なのだ。」
P60
「本をめくって、箇条書きになっている箇所を見つけたら、まずそこだけ読んでみるとよい。そしてそこに本質を凝縮した要素が並んでいたり、取り入れやすい戦術やノウハウが並んでいたりしたら、その本は価値が高い。
『箇条書きにできる』ということは、著者がきちっと整理、分類できているということだ。そして何より『具体的』であるはずだ。」
P88-89
「ふたつを重ねてみる。
顧客を大切にする(お客様)/製品原価を引き下げる(取引先)/社員を尊重する(従業員)/地域社会、共同社会に貢献する(銀行)/租税を負担する(国)/利益を生む(株主)
みごとに一致するのだ。これが偶然であるはずがない。
企業が発展していくうえで、『損益計算書の項目の、上から順に大切にしていくべき』ということをジョンソン・エンド・ジョンソンは身をもって知っているということだ。」
P97
「マーケティングの目的は、『セリングを不要にする』ことだ。
セリングとは、要するにモノやサービスを売ること、いわゆる『営業』である。『営業』して売り込まなくても、モノやサービスが売れていくような状態を作ることが、マーケティングの機能なのだ。」
P156
「『ちがい』をつくりだそうとするとき、もっとも恐ろしいのは時代の価値観そのものがかわってしまうことだ。」
P162
「ベストセラーを読むことには大きな意味がある。
『なぜその本は売れたのか』を見極めるだけで価値があるのだ。
世の中はノイズに満ちている。しかし、時代の変化を予感させるシグナルもある。(中略)
その本は、なぜベストセラーになったのか。答えはシンプルだ。普段、本を読まない人たちが買ったからだ。」
------------------------------------------------
◆目次◆
序文 人生は「一本の線」から動き出す
第1章 こんな読書をしてはいけない
第2章 「速く」読むな。「遅く」読め
第3章 「全体」を見るな。「部分」を見よ
第4章 「結果」を見るな。「原因」を見よ
第5章 「同じ」をつくるな。「ちがい」をつくれ
第6章 「中身」を読むな。「背景」を読め
第7章 さあ、「教養」に挑め!
終章 ブルー
巻末付録 私の引いた44本の線
------------------------------------------------
さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!
ぜひチェックしてみてください。
2016年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、今までにのべ2万冊以上の本を読み、「ビジネスブックマラソン(略称BBM)」を4000号余りにわたって書いてきた(これを書いている2016/10/19現在 Vol.4471である)土井氏が、◆1「本の読み方」、◆2「本の選び方」、◆3「オススメの本の紹介」について書いた1冊である。
まさに本書は、氏のテリトリーのど真ん中を書いており、ミッションそのものを書いた一冊である。BBM(読者数5万人超)を発行するために、年間1000冊以上も本を読んでいる土井氏であるから、文章のはしばしから著者の溢れ出る「知性」を感じる。しかも、単なる「知性」でなく実践的な奥行きの深さが感じられるのは、土井氏が経営者でもあり学んだことを積極的に実践する場・構えをもっているからであろう。
以下、◆1「本の読み方」、◆2「本の選び方」、◆3「オススメの本の紹介」の3点にわたって紹介する。
◆1.本の読み方
「1冊の本に自ら引いた「1本の線」が、ときに革新的なアイデアをもたらしたり、人生を変えてしまうほどのインパクトを持ったりすることがある。」(4p)という書き出しで始まる本書。
「本の内容がおもしろいかどうかなど、あなたのビジネスには何の関係もない」(30p)と主張する土井氏だが、本を評価する基準は、知的好奇心を満たすか(おもしろいか)、役立つかの2点だろうと思ってきた私にすれば、いきなり???の内容であった。続きを読むと、
「本はあくまで、それ自体を楽しむものではなく、人生を楽しむための「ツール」である。特に本書の「読書」は、目的をもって、のちのちのアクションにつなげるためのものだ。自分が楽しむために本を読むのではなく、自分がおもしろいと思う世界を広げたくて、本を読む。」(30p)
とある。なるほど、読書はそれ自体が目的ではなくて手段であり、役立てる対象(主)はあくまで読者自身の成長であり、読者の現実のビジネスであり、生活なのだ。読書のビフォー&アフターでいかなる自己の変容・広がり・成長があったのかこそが大事であるということ。この前提は忘れてはなるまいと思った。
この前提から考えると、土井氏の言う「本を読むという行為においては、「最初から最後まですべて読むべき」という思い込みがあるだろう。 しかし、本は全部読まなくていい」(33p)という主張はうなずける。読書の「主(あるじ)」は本ではなく「読者」であるからだ。私にも、「すべて読むべき」というか「読んだ方がよい」という思い込みがあったが、それから解放されて気が楽になった。
「速読なんていらない」という項目もあるが、これにも多くの読者は???(読みたい本・読むべき本がたくさんあるのにスピードを上げる他ないでしょ)だろう。しかし、先の前提から考えると、「その目的に関係ある情報以外は拾わなくてすむので、読むスピードは自然に速くなる」(63p)わけである。
「「分厚い本」に挑むコツ」という項目もあり、読む前からひるんでしまうような分厚い本も、「手元においておき、必要なときに、必要なだけつまみ食いすればいい」(181p)と考えれば、「なんだそれでいいのか。」と、棄権というか敬遠すべきではないな思えた。長年本棚に積ん読になっている、マズローの『完全なる経営』をつまみ食いしてみようかと思った。
同様に、「「速く読む」ことの価値がないと同じく「読んだ冊数」にも価値はない。私自身も2万冊を読んできたことに価値を置いていない。それを「どういかしたか」にこそ価値がある。本を通して新しいことを知り、ビジネスで実践したり、社会のために役立つ仕事をしたときにはじめて、喜びを感じる」(64p)という主張にもうなずけた。私も教育関連の本だけで2,500冊を超える本を読んできたが、冊数にこだわるのはもう止めようと素直に思えた。2万冊を読んできた土井氏がそう言うのだから。
このように、本書はずいぶん「私の本の読み方」を向上させてくれた。
これ以外にも、
○「「古典」を読むと考える力がつく」として「「古典」は、重要にもかかわらず多くの人が敬遠している分野だ。しかし、競争優位性を得るためには、ぜひ吸収したいところだ。」(182p)
○「複数の人たちが同じビジネス書を読んだとしても、理解の深さはまるでちがう。線を引く箇所もちがう。 この決定的な差をもたらすのが、(目的意識というよりは)基礎教養だ。~教養に挑もう」(184p)
○「料理人は、かつては「卑しい仕事」のひとつだった。しかし味を探求し、教養を身につけ、最高の料理にたどり着いた料理人たちは、いまでは「カリスマシェフ」として尊敬されるようになった。 「学び」こそが、人生を開き、人々に喜びを運ぶのだ」(187p)
などなど、書き切れないぐらいのヒントや変容を、私にもたらした。
さらに、土井氏は言う。
「さまざまな本を読み、いい線が自分のなかに蓄積されてくると、やがて連鎖する読書の楽しみが理解できるようになる。 本書で紹介した例で言えば、決算書の見事な構造に気づくと、今度は実際にジョンソン・エンド・ジョンソンがどんな経営をしてきたのか知りたくなる。 そこで、調べてみると、ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人で社長を務めた新将命氏の『経営の教科書』という絶好の本があることを知る。 次に、P&Gを研究してみる。ユニ・チャームを分析してみる。さらに、業態を変えて無印良品のマネジメントを学んでみる。ここでマネジメントの重要性を再認識し、ドラッカーの『マネジメント』を読み返してみると、前回は得られなかった新たな発見ができる。 こうした、思考の横展開が始まると、読書はもう尽きることがなくなる。知らないことへの「恐怖」は、知らないことを知る「喜び」へと変化している。ここまでたどり着ければ、本書の役割は終わったかもしれない。」(179p)
ここまで到達できれば、確かに素晴らしい境地だと思う。私は、教育書に限定して言えば、このような経験は何度もしている。目の前の子どもを教え育てるというミッションが、より高い指導法を求めてさまざまな先行研究(本)をひもとくように強力に促すからだ。
がしかし、ビジネス書に限定すれば、ここで紹介されている本で読み終えているのは、『経営の教科書』オンリーである。教員である私とのミッションの違いとはいえ、ビジネス書の読書量においてはとても太刀打ちできない。したがって、ビジネス書について、どの本がオススメかは、本書のオススメ本を参考にしたい。
◆2.本の選び方
出版社からBBMに紹介して欲しいと毎日10~15冊程度のビジネス書が届くという土井氏。その中から読むべき本を選び、「1日平均3冊を読」み、「概ねその3冊からよい線が引けた1冊を選び、自身の発行するメールマガジン「BBM」に書評を書いている」(p43)という。
毎日毎日「読むべき本は何か」という問題に取り組んでいる土井氏の説く「読むべき本を立ち読みで見抜く11の戦略」は、「本の選び方」言い換えれば「選ぶ眼を磨く」とっておきの方法と言っていいだろう。
「1 経営者本は「創業者」か「中興の祖」を選ぶ
2 「プロフィール」で本物か偽物か見極める
3 著者は「一流の変態」を選ぶ
4 「コンサルタント」から学ぶのは王道の戦略
5 著者が「専門外」を書いていたら避ける
6 本の「タイトル」にだまされない
7 「固有名詞」の多い本を選ぶ
8 冒頭の数ページで「いい線」を引けそうな本は買い
9 膨大な「データ」に立脚した本を選ぶ
10 「翻訳書」は良書の率が高い
11 「箇条書き」に注目する(44p)
教員の私としては、4「コンサルタント」から学ぶのは王道の戦略 が意外であった。コンサルタントは、大学の教育学部の教授のように現場経験のない人だとすれば、案外机上の空論で役立たないのではないかという危惧を常に抱いていたからだ。
言われてみれば、コンサルタントも教える仕事であり、教え方のうまいコンサルタントならば、本という形式で教えることも上手なわけである。教育学部の教授の半数以上が現場の経験のある人を採用するように変わってきているように、現場経験の上にコンサルタントをしている人もいるわけである。
確かにコンサルタントの浜口隆則氏の書いた『起業の技術』は、良書であった。『7つの習慣』のコヴィー氏も、土井氏もコンサルタントだ。この辺りの認識も変わった。
あと、「2 「プロフィール」で本物か偽物か見極める」については、出版の裏表を知り尽くした土井氏だけに秀逸である。「プロフィールを見る」という視点は、既に私はもっていた視点であったが、「見極める」まではいっていなかった自分に気づき、学びが深まった。
私自身は、「はしがき・あとがき・目次・プロフィールを読む」以外に、「本のどこでもいいから3箇所を開いて読み、その3箇所ともよい内容だったら買うというサンプル調査法」(確か教育学者の森信三氏の本から学んだ方法)でやってきたのだが、「本の選び方」がバージョンアップした。
◆3.オススメ本の紹介
80p以降に、「ビジネスパーソンに向けた、より汎用的な私なりの分類」として、次の8分野をあげ、その分野ごとに「おすすめ書籍」が簡単な要約とオススメ理由付きで紹介されている。次の8分野である。
1 会計、ファイナンス
2 戦略
3 マーケティング
4 オペレーション
5 マネンジメントとリーダーシップ
6 商品開発
7 統計
8 経済
たくさん本を読んでいないと、どの本が当たりでどの本が時間とお金のムダになるかは判別自体もつかないし、そもそも本の存在すらわからず手に取ることもできない。教育書ならそれができる私も、ビジネス書となるとお手上げである。これまでの読書経験からつかんだオススメ本が惜しげもなく公開されている。この点だけでも、本書は買いであろう。
私は、この春大学に進学する長女に、本書を贈るつもりである。
◆私は本書のどこに一つの線を引くか!?
さて、本書のどこに1つの線を引くか!である。「気になる1行」「新しい発見や役立った箇所、そして自分の考えと「ちがう」箇所」はどこか!である。しぼった段階で10箇所以上もあるが、ベストスリーのみ紹介したい。
★best3「ビジネス書を読んで、優れたビジネスモデルの秘密を知る。次に、現場に行って、それを体感したり、体に書いてあったこととのズレを探したりする。このトレーニングを繰り返すことで、世の中を見る目は、以前とは劇的にちがってくるだろう」(170p)
→ 選んだ理由…「子どものころ昆虫図鑑が大好きだった」土井氏が、図鑑で見た昆虫を、「いてもたってもいられなくなって、野や山に探しに行った」姿とぴったり重なる姿である。
ふと、25年程前に、長谷川慶太郎氏の「投資クラブ」うんぬんの本を読んで、株を始めた自分を思い出した。実際に読んだことを足で歩き、目で見て確かめるということ。そして読書のための読書で終わらせずに実際の仕事・生活の中に活かすということ。最近そのパワーが減じていたかもしれないので、「これではいけない。やっぱり大事なことだな」と思ってので引いた。(が、「自己陶酔」型?)
★best2「~コンピューターは結局、私自身が仕掛けた「原因」ではなく、10倍売れたという「結果」にしか反応できない。 人間には原因が作れる。 しかし、コンピューターには原因を作ることはできない。 原因が何かを探ることもできない。 だから、コンピューターなど敵ではない。 未来を作れるのは人間だけなのだ。」(14p)
→ 選んだ理由…コンピューターが将来の人間の仕事を奪い、人間の上位にすら置かれるのではないかといういい知れない危惧を多くの人がもっているのではないか。それを払拭してくれる力強い言葉である。私はこの部分を読んで、元気が出た。あくまで「主(あるじ)」は人間なのだ。根本において、優れているのは人間なのだ!」と思えたから。
★best1「私の書評は、その本から自分自身が何を取り込んだかを説明している。本の内容よりも、自分自身の変化を述べることにしている。」(32p)
→ BBMの愛読者の私としては、一本ならばこの箇所に線を引きたい。ビジネス書を読むというのは、自分を変化・成長させるための「投資」であるという土井氏の姿勢が端的に表現されている。だから、土井氏の書評は心に響くのだと思い至った。
今回のレビューは、書評そのものだが、私のこのレビューは、「この自分自身の変化を述べる」ように書いたつもりだが、心に響いただろうか。
◆エンディング
親や親戚の強力なススメにもかかわらず、K大学商学部の推薦枠を蹴り(「自分が学びたいことじゃない!」と長女は言った)、C大学法学部の推薦枠を選んだ長女。大学の下見では、守衛さんに「何時に大学が開くのですか(朝何時から勉強できますか)。」(始業前に朝勉をするため)と聞いていた長女。大の読書好きで、学ぶ意欲に燃えている長女が大学に入学した際、この本を贈ろうと思う。「この本で紹介されている本はとてもいい本ばかりでから、まずこの本で紹介されている本から読んでいくといいよ。」と。
(『うちの子、どうして言うこと聞かないの!と思ったら読む本』の著者、泉河潤一)
まさに本書は、氏のテリトリーのど真ん中を書いており、ミッションそのものを書いた一冊である。BBM(読者数5万人超)を発行するために、年間1000冊以上も本を読んでいる土井氏であるから、文章のはしばしから著者の溢れ出る「知性」を感じる。しかも、単なる「知性」でなく実践的な奥行きの深さが感じられるのは、土井氏が経営者でもあり学んだことを積極的に実践する場・構えをもっているからであろう。
以下、◆1「本の読み方」、◆2「本の選び方」、◆3「オススメの本の紹介」の3点にわたって紹介する。
◆1.本の読み方
「1冊の本に自ら引いた「1本の線」が、ときに革新的なアイデアをもたらしたり、人生を変えてしまうほどのインパクトを持ったりすることがある。」(4p)という書き出しで始まる本書。
「本の内容がおもしろいかどうかなど、あなたのビジネスには何の関係もない」(30p)と主張する土井氏だが、本を評価する基準は、知的好奇心を満たすか(おもしろいか)、役立つかの2点だろうと思ってきた私にすれば、いきなり???の内容であった。続きを読むと、
「本はあくまで、それ自体を楽しむものではなく、人生を楽しむための「ツール」である。特に本書の「読書」は、目的をもって、のちのちのアクションにつなげるためのものだ。自分が楽しむために本を読むのではなく、自分がおもしろいと思う世界を広げたくて、本を読む。」(30p)
とある。なるほど、読書はそれ自体が目的ではなくて手段であり、役立てる対象(主)はあくまで読者自身の成長であり、読者の現実のビジネスであり、生活なのだ。読書のビフォー&アフターでいかなる自己の変容・広がり・成長があったのかこそが大事であるということ。この前提は忘れてはなるまいと思った。
この前提から考えると、土井氏の言う「本を読むという行為においては、「最初から最後まですべて読むべき」という思い込みがあるだろう。 しかし、本は全部読まなくていい」(33p)という主張はうなずける。読書の「主(あるじ)」は本ではなく「読者」であるからだ。私にも、「すべて読むべき」というか「読んだ方がよい」という思い込みがあったが、それから解放されて気が楽になった。
「速読なんていらない」という項目もあるが、これにも多くの読者は???(読みたい本・読むべき本がたくさんあるのにスピードを上げる他ないでしょ)だろう。しかし、先の前提から考えると、「その目的に関係ある情報以外は拾わなくてすむので、読むスピードは自然に速くなる」(63p)わけである。
「「分厚い本」に挑むコツ」という項目もあり、読む前からひるんでしまうような分厚い本も、「手元においておき、必要なときに、必要なだけつまみ食いすればいい」(181p)と考えれば、「なんだそれでいいのか。」と、棄権というか敬遠すべきではないな思えた。長年本棚に積ん読になっている、マズローの『完全なる経営』をつまみ食いしてみようかと思った。
同様に、「「速く読む」ことの価値がないと同じく「読んだ冊数」にも価値はない。私自身も2万冊を読んできたことに価値を置いていない。それを「どういかしたか」にこそ価値がある。本を通して新しいことを知り、ビジネスで実践したり、社会のために役立つ仕事をしたときにはじめて、喜びを感じる」(64p)という主張にもうなずけた。私も教育関連の本だけで2,500冊を超える本を読んできたが、冊数にこだわるのはもう止めようと素直に思えた。2万冊を読んできた土井氏がそう言うのだから。
このように、本書はずいぶん「私の本の読み方」を向上させてくれた。
これ以外にも、
○「「古典」を読むと考える力がつく」として「「古典」は、重要にもかかわらず多くの人が敬遠している分野だ。しかし、競争優位性を得るためには、ぜひ吸収したいところだ。」(182p)
○「複数の人たちが同じビジネス書を読んだとしても、理解の深さはまるでちがう。線を引く箇所もちがう。 この決定的な差をもたらすのが、(目的意識というよりは)基礎教養だ。~教養に挑もう」(184p)
○「料理人は、かつては「卑しい仕事」のひとつだった。しかし味を探求し、教養を身につけ、最高の料理にたどり着いた料理人たちは、いまでは「カリスマシェフ」として尊敬されるようになった。 「学び」こそが、人生を開き、人々に喜びを運ぶのだ」(187p)
などなど、書き切れないぐらいのヒントや変容を、私にもたらした。
さらに、土井氏は言う。
「さまざまな本を読み、いい線が自分のなかに蓄積されてくると、やがて連鎖する読書の楽しみが理解できるようになる。 本書で紹介した例で言えば、決算書の見事な構造に気づくと、今度は実際にジョンソン・エンド・ジョンソンがどんな経営をしてきたのか知りたくなる。 そこで、調べてみると、ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人で社長を務めた新将命氏の『経営の教科書』という絶好の本があることを知る。 次に、P&Gを研究してみる。ユニ・チャームを分析してみる。さらに、業態を変えて無印良品のマネジメントを学んでみる。ここでマネジメントの重要性を再認識し、ドラッカーの『マネジメント』を読み返してみると、前回は得られなかった新たな発見ができる。 こうした、思考の横展開が始まると、読書はもう尽きることがなくなる。知らないことへの「恐怖」は、知らないことを知る「喜び」へと変化している。ここまでたどり着ければ、本書の役割は終わったかもしれない。」(179p)
ここまで到達できれば、確かに素晴らしい境地だと思う。私は、教育書に限定して言えば、このような経験は何度もしている。目の前の子どもを教え育てるというミッションが、より高い指導法を求めてさまざまな先行研究(本)をひもとくように強力に促すからだ。
がしかし、ビジネス書に限定すれば、ここで紹介されている本で読み終えているのは、『経営の教科書』オンリーである。教員である私とのミッションの違いとはいえ、ビジネス書の読書量においてはとても太刀打ちできない。したがって、ビジネス書について、どの本がオススメかは、本書のオススメ本を参考にしたい。
◆2.本の選び方
出版社からBBMに紹介して欲しいと毎日10~15冊程度のビジネス書が届くという土井氏。その中から読むべき本を選び、「1日平均3冊を読」み、「概ねその3冊からよい線が引けた1冊を選び、自身の発行するメールマガジン「BBM」に書評を書いている」(p43)という。
毎日毎日「読むべき本は何か」という問題に取り組んでいる土井氏の説く「読むべき本を立ち読みで見抜く11の戦略」は、「本の選び方」言い換えれば「選ぶ眼を磨く」とっておきの方法と言っていいだろう。
「1 経営者本は「創業者」か「中興の祖」を選ぶ
2 「プロフィール」で本物か偽物か見極める
3 著者は「一流の変態」を選ぶ
4 「コンサルタント」から学ぶのは王道の戦略
5 著者が「専門外」を書いていたら避ける
6 本の「タイトル」にだまされない
7 「固有名詞」の多い本を選ぶ
8 冒頭の数ページで「いい線」を引けそうな本は買い
9 膨大な「データ」に立脚した本を選ぶ
10 「翻訳書」は良書の率が高い
11 「箇条書き」に注目する(44p)
教員の私としては、4「コンサルタント」から学ぶのは王道の戦略 が意外であった。コンサルタントは、大学の教育学部の教授のように現場経験のない人だとすれば、案外机上の空論で役立たないのではないかという危惧を常に抱いていたからだ。
言われてみれば、コンサルタントも教える仕事であり、教え方のうまいコンサルタントならば、本という形式で教えることも上手なわけである。教育学部の教授の半数以上が現場の経験のある人を採用するように変わってきているように、現場経験の上にコンサルタントをしている人もいるわけである。
確かにコンサルタントの浜口隆則氏の書いた『起業の技術』は、良書であった。『7つの習慣』のコヴィー氏も、土井氏もコンサルタントだ。この辺りの認識も変わった。
あと、「2 「プロフィール」で本物か偽物か見極める」については、出版の裏表を知り尽くした土井氏だけに秀逸である。「プロフィールを見る」という視点は、既に私はもっていた視点であったが、「見極める」まではいっていなかった自分に気づき、学びが深まった。
私自身は、「はしがき・あとがき・目次・プロフィールを読む」以外に、「本のどこでもいいから3箇所を開いて読み、その3箇所ともよい内容だったら買うというサンプル調査法」(確か教育学者の森信三氏の本から学んだ方法)でやってきたのだが、「本の選び方」がバージョンアップした。
◆3.オススメ本の紹介
80p以降に、「ビジネスパーソンに向けた、より汎用的な私なりの分類」として、次の8分野をあげ、その分野ごとに「おすすめ書籍」が簡単な要約とオススメ理由付きで紹介されている。次の8分野である。
1 会計、ファイナンス
2 戦略
3 マーケティング
4 オペレーション
5 マネンジメントとリーダーシップ
6 商品開発
7 統計
8 経済
たくさん本を読んでいないと、どの本が当たりでどの本が時間とお金のムダになるかは判別自体もつかないし、そもそも本の存在すらわからず手に取ることもできない。教育書ならそれができる私も、ビジネス書となるとお手上げである。これまでの読書経験からつかんだオススメ本が惜しげもなく公開されている。この点だけでも、本書は買いであろう。
私は、この春大学に進学する長女に、本書を贈るつもりである。
◆私は本書のどこに一つの線を引くか!?
さて、本書のどこに1つの線を引くか!である。「気になる1行」「新しい発見や役立った箇所、そして自分の考えと「ちがう」箇所」はどこか!である。しぼった段階で10箇所以上もあるが、ベストスリーのみ紹介したい。
★best3「ビジネス書を読んで、優れたビジネスモデルの秘密を知る。次に、現場に行って、それを体感したり、体に書いてあったこととのズレを探したりする。このトレーニングを繰り返すことで、世の中を見る目は、以前とは劇的にちがってくるだろう」(170p)
→ 選んだ理由…「子どものころ昆虫図鑑が大好きだった」土井氏が、図鑑で見た昆虫を、「いてもたってもいられなくなって、野や山に探しに行った」姿とぴったり重なる姿である。
ふと、25年程前に、長谷川慶太郎氏の「投資クラブ」うんぬんの本を読んで、株を始めた自分を思い出した。実際に読んだことを足で歩き、目で見て確かめるということ。そして読書のための読書で終わらせずに実際の仕事・生活の中に活かすということ。最近そのパワーが減じていたかもしれないので、「これではいけない。やっぱり大事なことだな」と思ってので引いた。(が、「自己陶酔」型?)
★best2「~コンピューターは結局、私自身が仕掛けた「原因」ではなく、10倍売れたという「結果」にしか反応できない。 人間には原因が作れる。 しかし、コンピューターには原因を作ることはできない。 原因が何かを探ることもできない。 だから、コンピューターなど敵ではない。 未来を作れるのは人間だけなのだ。」(14p)
→ 選んだ理由…コンピューターが将来の人間の仕事を奪い、人間の上位にすら置かれるのではないかといういい知れない危惧を多くの人がもっているのではないか。それを払拭してくれる力強い言葉である。私はこの部分を読んで、元気が出た。あくまで「主(あるじ)」は人間なのだ。根本において、優れているのは人間なのだ!」と思えたから。
★best1「私の書評は、その本から自分自身が何を取り込んだかを説明している。本の内容よりも、自分自身の変化を述べることにしている。」(32p)
→ BBMの愛読者の私としては、一本ならばこの箇所に線を引きたい。ビジネス書を読むというのは、自分を変化・成長させるための「投資」であるという土井氏の姿勢が端的に表現されている。だから、土井氏の書評は心に響くのだと思い至った。
今回のレビューは、書評そのものだが、私のこのレビューは、「この自分自身の変化を述べる」ように書いたつもりだが、心に響いただろうか。
◆エンディング
親や親戚の強力なススメにもかかわらず、K大学商学部の推薦枠を蹴り(「自分が学びたいことじゃない!」と長女は言った)、C大学法学部の推薦枠を選んだ長女。大学の下見では、守衛さんに「何時に大学が開くのですか(朝何時から勉強できますか)。」(始業前に朝勉をするため)と聞いていた長女。大の読書好きで、学ぶ意欲に燃えている長女が大学に入学した際、この本を贈ろうと思う。「この本で紹介されている本はとてもいい本ばかりでから、まずこの本で紹介されている本から読んでいくといいよ。」と。
(『うちの子、どうして言うこと聞かないの!と思ったら読む本』の著者、泉河潤一)
2017年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は「ビジネスブックマラソン」編集長土井英司さん。毎日10〜15冊の本から自分が読むべき3冊をえらび、よい線がひけた本の書評を書いているという。
第1章では、クオリティを維持しながらアウトプットを続けるための、本のえらび方や読み方の戦略が紹介されている。
読書による学びを最適化するヒントのつまった一冊。何を学ぶか目的をもって読むこと、書籍が自分に与えた変化をふりかえり学びをはっきりさせることを実践しようと思った。
第1章では、クオリティを維持しながらアウトプットを続けるための、本のえらび方や読み方の戦略が紹介されている。
読書による学びを最適化するヒントのつまった一冊。何を学ぶか目的をもって読むこと、書籍が自分に与えた変化をふりかえり学びをはっきりさせることを実践しようと思った。
2018年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
The author recommended every book he think it would be useful for the readers and provided the insight on how to get the benefit from a book by focusing on the theme.
2017年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
35ページの「本は、今の自分の身になりそうな大切な部分だけを読めばいい。1冊すべてを読破する必要など、まったくないのだ。」と日本で3本の指に入る読書家と自分が認識している「土井 英司」から、頂けたのが、大変良かった。
この本のおかげで、大量に積まれていた本が読めていけたので、本当に背中を押してくれた1冊でした。
この本のおかげで、大量に積まれていた本が読めていけたので、本当に背中を押してくれた1冊でした。