原題は I FEEL BAD ABOUT Neck
「たるみ」なんてことばはありません。
しかしこれ以外のうまい訳なんてないでしょう。
翻訳者として阿川佐和子に白羽の矢をたてた編集者はえらい。
適度に下世話に通じ、ユーモアがあり、その文体にイヤミがない。まさに適任。
あまりにも訳が自然で、まるで阿川さんが書いているかのようなので、英語でもこんなふうなのかと、思わずアマゾンで原作を注文してしまいました。
それぞれの章のタイトルが英語でも併記されているので、そのうまい訳をごらんあれ。
I Feel Bad about My Neck
首のたるみが気になるの
I Hate My Purse
バッグは嫌いだ
Serial Monogamy a memoir
私を通りすぎた男とレシピたち
On Maintenance
ネバーエンディングお手入れ
Blind as a Bat
見えない、読めない、どこにもない
Parenting is Three Stages
親業たるもの
Moving On
さらば、愛しきアプソープ
これが前半、後半は略。
アメリカン・ユーモアを訳すのは簡単でも、それをすんなりと日本語の文脈のなかで自然に読ませてしまうというのはむずかしい。
【「お手いれ」とは、誰かが「ある年齢を過ぎたら、あとはごまかすしかないわね」と言うときの、それである。「お手入れ」とは、スーパーマーケットへ行って、かつてふられた彼氏にバッタリ会っても、缶詰の山の陰に隠れなくてもすむよう、家を出る前にしておくべきことである。】
てなぐあいの文体である。
「それである」なんて訳は、なかなか出てくるものではありません。
本の帯に、阿川佐和子さんのややわざとらしい笑顔の写真が入っていますが、これは原作の著者の、ハイネックで頸を隠した写真を真似たもの。
ノーラ・エフロンは映画監督。脚本も書く。
【昔、自分が親に言われて厭だったから、自分が親になったら絶対に言うまいと思っていたセリフをときどき吐いてしまうのも、また親である。】
そして列挙される名セリフ。
【これがいくらしたのか、わかってるんでしょうね?
私が正しいと言ったら、正しいの。
今、すぐやりなさい。
いいかげんにしなさい。
自分の部屋で反省しなさい。
ジェシカのお母さんがどうしているかなんて、そんなこと関係ないでしょ。
ティアラ? なんでティアラなんか欲しがるわけ? 】
ティアラがなんとも愉快。
最近の親業では「ただ親であった時代とはまったく異なる言語が登場する」とあって、上記のセリフがただいまの「親業」言語に言い換えて紹介されています。
どういうふうに言うかは、ご自分の目で確かめてください。
こういう文体を楽しむためのエッセイです。美容関係のコーナーに並んでいないことをいのる。
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首のたるみが気になるの (集英社文庫) 文庫 – 2017/5/19
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購入オプションとあわせ買い
隠しようのない「首のたるみやシワ」といった老化問題から住居、料理、脳内恋愛etc.。女性の本音をつぶやいた抱腹絶倒、米国大ベストセラーのエッセイ集を阿川佐和子の名訳で!(解説/ジェーン・スー)
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2017/5/19
- 寸法10.5 x 0.9 x 15.2 cm
- ISBN-104087607348
- ISBN-13978-4087607345
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (2017/5/19)
- 発売日 : 2017/5/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 192ページ
- ISBN-10 : 4087607348
- ISBN-13 : 978-4087607345
- 寸法 : 10.5 x 0.9 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 60,285位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 451位集英社文庫
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月13日に日本でレビュー済み
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阿川さんのやくほんのなので期待したのですが、ニュアンスがよくわからない点もありました。
2019年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年にベストセラーになった、ノーラ・エフロンの本。日本では売れてないみたい。「ユー・ガットメール」などのラブ・コメの監督、脚本もです。1ページに1回は笑ってしまいます。こんな調子なのでー「かくして私は年を取り、賢く、思慮深い、円熟した大人の女性になった。そして人生において大切なものがなんであるかも分かった。何かって?そりゃ、首に決まっているでしょうが」
訳は手練の阿川佐和子さん。
訳は手練の阿川佐和子さん。
2013年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一線を走る華やかな仕事人も、寄る年波にギリギリと追いつめられて激しく抵抗する、
そんな影の努力と女であることの意地を描き出して見せるのかと、わくわくして購入しましたが
、バッグの中のぐちゃぐちゃなんて、年には関係ないし、大統領たちの色目が届いたのか
届かなかったのか、そんなところに居るのよ、みたいな、案外空疎などうでもいい話。
日本のエリート女キャスターなどがひどく面白がってる風が、わからない。
訳者さんだって一応宣伝するでしょうけど、本気でしょうか?
阿川さんはそれほど軽いお馬鹿さんではないと思いますが。
そんな影の努力と女であることの意地を描き出して見せるのかと、わくわくして購入しましたが
、バッグの中のぐちゃぐちゃなんて、年には関係ないし、大統領たちの色目が届いたのか
届かなかったのか、そんなところに居るのよ、みたいな、案外空疎などうでもいい話。
日本のエリート女キャスターなどがひどく面白がってる風が、わからない。
訳者さんだって一応宣伝するでしょうけど、本気でしょうか?
阿川さんはそれほど軽いお馬鹿さんではないと思いますが。
2018年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きれいな本届きました!手元に置いて時々読み返したい本です。ありがとうございます。
2014年2月19日に日本でレビュー済み
阿川佐和子さんが翻訳し、ご自身もとても思い入れのある作品だと
どこかで見聞きし、読んでみました。
元気なおばちゃん(おばあちゃん?)のおしゃべりという
感じです。
あまりに共感するところが少なくて、驚いています。
元々アメリカの女性ナンチャラみたいな人が書く
エッセイは共感がなく、苦手だったのですが
うん十年たって、少しは変わったかな??と
淡い期待を持ったのが、間違いです。
むしろ、おしゃべりで聞いた方が楽しい内容のような気がします。
わざわざ活字にする必要はないような気がしました。
どこかで見聞きし、読んでみました。
元気なおばちゃん(おばあちゃん?)のおしゃべりという
感じです。
あまりに共感するところが少なくて、驚いています。
元々アメリカの女性ナンチャラみたいな人が書く
エッセイは共感がなく、苦手だったのですが
うん十年たって、少しは変わったかな??と
淡い期待を持ったのが、間違いです。
むしろ、おしゃべりで聞いた方が楽しい内容のような気がします。
わざわざ活字にする必要はないような気がしました。
2014年2月1日に日本でレビュー済み
この本は、全体にとてもオシャレな空気感を漂わせている。大ヒットした映画の脚本家・映画監督として著名な著者の本だし、あのアガワさんの訳なのだから、おもしろくない訳がない!と期待も大きく楽しみに読んだ。
前書きのあと、『この本に出てくるノーラ・エフロンのお気に入り』という簡単な地図が1Pあるけど、この中の「このあたりのどこかに」と説明されているのが、なんとも洒脱な印象で、オシャレだなと更に期待が高まった。
でも。彼女の映画を実際ほとんど見ていない私は、この本を読んで興味を持ったらDVDでもレンタルしてみよう!と思っていたのだけど、なんというか、全体にちょっと「ついていけない」感じを受けた。
例えば、『人生を3500語以内で述べよ』の章。言いたいことがなんとなくでも理解出来ない。話が飛び過ぎて。
多分、彼女と知り合いで、彼女とのおしゃべりだったら楽しいのだと思うのだけれど、活字となった彼女のおしゃべりを一方的に読むだけでは、うまく咀嚼出来ていない感じがする。文章がスピーディで、きっと毎日が充実しているのだろうな、という印象だけに、置いてけぼりにされたような寂しさが感じられた。こういうの、なんて言うんだろう。そうそう、「落ちこぼれた」感じ。
でも、彼女がアジア人の髪をうらやましいと考えていたことは、意外に思った。白人のフワフワした髪に憧れる日本人は多いと思うけど、そのお手入れって結構大変なんですね。
アガワさんが、この本の翻訳をしたいと思いながら他の様々な事象に追いまくられて後回しにしている内に、ノーラが亡くなってしまったことをとても残念に思っている、という前書きが、この本を読んでの一番の収穫のように思った。
実際、最終章はノーラ自身が親しい友人達との死別や自分の死後の扱いに対する希望なんかを書いているけど、それを書いてはいても、ノーラ自身がこれほど早く亡くなるとは思っていなかったのだろうな、と思わされた。
私自身、昨年妹が急逝したことで、死って本当にいつでもすぐ隣にいるのだな、と思わされた。いつか、いつか、と思っていても、人生って本当に思いがけないことばかりですね。
アガワさんが、ノーラの生きている内にこの日本語訳版を出版したかったと後悔されるお気持ち、わかるような気がした。
私も更年期の気になる『お年頃』ですが、今はまだ首のたるみは気になりません。が、きっと近い将来そうなるのでしょうね。彼女が自分の人生を精一杯生きたことは、彼女の文章から読み取れるようには思った。
前書きのあと、『この本に出てくるノーラ・エフロンのお気に入り』という簡単な地図が1Pあるけど、この中の「このあたりのどこかに」と説明されているのが、なんとも洒脱な印象で、オシャレだなと更に期待が高まった。
でも。彼女の映画を実際ほとんど見ていない私は、この本を読んで興味を持ったらDVDでもレンタルしてみよう!と思っていたのだけど、なんというか、全体にちょっと「ついていけない」感じを受けた。
例えば、『人生を3500語以内で述べよ』の章。言いたいことがなんとなくでも理解出来ない。話が飛び過ぎて。
多分、彼女と知り合いで、彼女とのおしゃべりだったら楽しいのだと思うのだけれど、活字となった彼女のおしゃべりを一方的に読むだけでは、うまく咀嚼出来ていない感じがする。文章がスピーディで、きっと毎日が充実しているのだろうな、という印象だけに、置いてけぼりにされたような寂しさが感じられた。こういうの、なんて言うんだろう。そうそう、「落ちこぼれた」感じ。
でも、彼女がアジア人の髪をうらやましいと考えていたことは、意外に思った。白人のフワフワした髪に憧れる日本人は多いと思うけど、そのお手入れって結構大変なんですね。
アガワさんが、この本の翻訳をしたいと思いながら他の様々な事象に追いまくられて後回しにしている内に、ノーラが亡くなってしまったことをとても残念に思っている、という前書きが、この本を読んでの一番の収穫のように思った。
実際、最終章はノーラ自身が親しい友人達との死別や自分の死後の扱いに対する希望なんかを書いているけど、それを書いてはいても、ノーラ自身がこれほど早く亡くなるとは思っていなかったのだろうな、と思わされた。
私自身、昨年妹が急逝したことで、死って本当にいつでもすぐ隣にいるのだな、と思わされた。いつか、いつか、と思っていても、人生って本当に思いがけないことばかりですね。
アガワさんが、ノーラの生きている内にこの日本語訳版を出版したかったと後悔されるお気持ち、わかるような気がした。
私も更年期の気になる『お年頃』ですが、今はまだ首のたるみは気になりません。が、きっと近い将来そうなるのでしょうね。彼女が自分の人生を精一杯生きたことは、彼女の文章から読み取れるようには思った。
2016年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元気のでないとき、そうだ、そうだとうなづきながら、もうひとがんばりしようか!ってなれる本。
思春期はこどものためじゃなくて親のためにある!
発想を転換させるとこんなに楽ちん。無理しなくていいんだもの!
これから坂を下る人に送るエール
思春期はこどものためじゃなくて親のためにある!
発想を転換させるとこんなに楽ちん。無理しなくていいんだもの!
これから坂を下る人に送るエール