命と引き換えに限られた回数、他人の体を乗っ取ることができる。いきなりそんな能力をもらって何をするか。欲望の赴くままに行動するか、それともひたすら能力を隠して生きるか。はたまた、他人の能力を狩ってのし上がるか。ここではそれ以外の選択肢を選んだ少年が主人公です。ここでは、というのはこの能力を与えられた人が結構な数いてそれぞれの選択肢があるからです。当然のことながら少年は他の能力持ちと行く手で対面するわけで、そこで色々なことが起きる。
学校では底辺で家庭でも厄介者扱いされた中で、最初にやったのがいじめの仕返しだったが、これが一風変わっている。そして能力持ちの少女との交戦も一風変わった結果に終わる。そしてさらに学校内のイザコザに首を突っ込んでいく。
巻末には他の能力持ちの、しかもおっさんのエピソードがあります。これでかなり物語の視点が多角的になって厚みが出てきます。それとともに、気になることがでてきます。この能力、腕輪のようなデバイスで発動しますが、これはどこから送られてきたものか。そしてどのくらいばら撒かれたのか。さらに誰が、何の目的でやったのか。これが悪魔が近代化して効率よく魂を集めるために始めたとかというオチならつまらないだろう。しかしそれなりのもっともらしい組織とかが出てきたらその理屈次第では面白くなるだろう。
ただ、惜しむらくはどのキャラクターの描写も薄い。わざと伏線として薄くしているのかそもそものキャラクターの構築があっさりしているのか、舞台設定が凝っているだけに戸惑う。
特に、最初の戦いの少女がちぐはぐで気になる。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ナリカワリ(1) (KCデラックス) コミック – 2018/7/9
累計400万部超! 『奴隷区』のオオイシヒロト、強烈最新作!!
希望、願望、欲望……。“誰か”になれば、すべてが叶う。
刺激と欲望渦巻く“人間憑依”サバイバル、開演。
家では“空気”扱い。学校では“最底辺”。心優しき青年・安藤万里雄(あんどう まりお)は、イジめられている同級生すら救えない自分自身の現状に対し、怒り、苦しんでいた。だがある日、そんな彼の元に“他人に憑依出来る”というステッカーが届き――!?願望&欲望渦巻く、人間憑依サバイバル開演!!希望、願望、欲望。“誰か”になれば、すべてが叶う。
希望、願望、欲望……。“誰か”になれば、すべてが叶う。
刺激と欲望渦巻く“人間憑依”サバイバル、開演。
家では“空気”扱い。学校では“最底辺”。心優しき青年・安藤万里雄(あんどう まりお)は、イジめられている同級生すら救えない自分自身の現状に対し、怒り、苦しんでいた。だがある日、そんな彼の元に“他人に憑依出来る”というステッカーが届き――!?願望&欲望渦巻く、人間憑依サバイバル開演!!希望、願望、欲望。“誰か”になれば、すべてが叶う。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2018/7/9
- 寸法13 x 1.5 x 18.2 cm
- ISBN-104065119898
- ISBN-13978-4065119891
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SNSで見かけて気になり、即購入しました。本作は全6巻ですが、毎回上手い具合に気になる終わり方をさせてくるので手を止めずに完読できました。
以下はガッツリ作品の感想になるため、購入予定の方はネタバレに注意していただきたいです。
他作品を挙げるのも野暮ですが、『魔法少女サイト』『未来日記』などの胸糞悪い要素を含んだセカイ系に近い読み味です。
設定が作り込まれているため、『デスノート』『プラチナエンド』『ペルソナ』当たりも好きな人にお勧めかなと思います。
ただ、基本的に濡れ場(レイプ含む)がどの巻でもわりと多いのと女性キャラの理不尽な目に合う率が高いためわりと胸糞で人は選びます。
主要キャラが出揃い、メインヒロインの魅力が全面にでてくる3巻半ば〜4巻あたりから急速に面白いです。受け入れて守ってくれるヒロインってめちゃくちゃ魅力的ですよね。
そして終始人間の欲を扱った内容のため一貫して気持ち悪いです。ところどころ作者の癖なんじゃないかと思うような要素も感じられて個人的に好きでした。
話数の都合か、そもそもこのステッカーって何のために特定エリアにだけ発生したのかなどは触れられていないところだけ少し無念ですが、綺麗な終わり方をするので読後感も良かったです。
あと、ありすちゃんのビュアルも好きです。
好みが別れる作品故にレビュー評価が面白いくらいにちらばってますが、それで結果平均3.5程度あるのは良い作品だからこそなんだろうなと。
また別作品も読んでみたい。
以下はガッツリ作品の感想になるため、購入予定の方はネタバレに注意していただきたいです。
他作品を挙げるのも野暮ですが、『魔法少女サイト』『未来日記』などの胸糞悪い要素を含んだセカイ系に近い読み味です。
設定が作り込まれているため、『デスノート』『プラチナエンド』『ペルソナ』当たりも好きな人にお勧めかなと思います。
ただ、基本的に濡れ場(レイプ含む)がどの巻でもわりと多いのと女性キャラの理不尽な目に合う率が高いためわりと胸糞で人は選びます。
主要キャラが出揃い、メインヒロインの魅力が全面にでてくる3巻半ば〜4巻あたりから急速に面白いです。受け入れて守ってくれるヒロインってめちゃくちゃ魅力的ですよね。
そして終始人間の欲を扱った内容のため一貫して気持ち悪いです。ところどころ作者の癖なんじゃないかと思うような要素も感じられて個人的に好きでした。
話数の都合か、そもそもこのステッカーって何のために特定エリアにだけ発生したのかなどは触れられていないところだけ少し無念ですが、綺麗な終わり方をするので読後感も良かったです。
あと、ありすちゃんのビュアルも好きです。
好みが別れる作品故にレビュー評価が面白いくらいにちらばってますが、それで結果平均3.5程度あるのは良い作品だからこそなんだろうなと。
また別作品も読んでみたい。
2022年6月22日に日本でレビュー済み
予想どおりの展開と予想を裏切る展開の割合が丁度良い感じ。ヒロイン?の一途さが怖いと思いきやその一途さに感動する場面もあり、色んな側面が見えたりする。ちょっぴり寂しいけどちょっぴり感動の結末。
2019年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安易な答えを求めない主人公の振る舞いは、
決断主義的な風潮の世の中へのアンチテーゼとなっている。
キャラクターにも深みが増していき、最終巻はとてつもなく引き込まれた。
回収しきれなかった要素が複数思いつくのが残念。
決断主義的な風潮の世の中へのアンチテーゼとなっている。
キャラクターにも深みが増していき、最終巻はとてつもなく引き込まれた。
回収しきれなかった要素が複数思いつくのが残念。